『ラッキーナンバー7』 『スキトモ』 『不都合な真実』 『マイ・シネマトグラファー』 『それでもボクはやっていない』 『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』 『僕は妹に恋をする』 『マリー・アントワネット』 『エレクション』 『幸せのちから』 『幸福な食卓』 『輝く夜明けに向かって』 『フィレーネのキライなこと』 『あなたを忘れない』 『ユメ十夜』 『ルワンダの涙』 『夏物語』 『墨攻』 『ピンチクリフ・グランプリ』 『世界最速のインディアン』 『カンバセーションズ Conversation(s)』 『スターフィッシュホテル』 『長州ファイブ』 『華麗なる恋の舞台で』 『マジシャンズ』 『モーツァルトとクジラ』 『となり町戦争』 『チョムスキーとメディア 〜マニュファクチャリング・コンセント〜』 『エクステ』 『キャプテントキオ』 『孔雀 —我が家の風景—』 『さくらん』 『素敵な夜、ボクにください』 『叫 さけび』 『絶対の愛』 『ボッスン・アップ』 『ボビー』 「進化する日本映画〜Evolving Japanese Cinema」 「EARTH VISION 第15回 地球環境映像祭」 「アラブ映画祭2007」 「フランス映画祭2007」 『ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由』 「イタリア映画祭2007」 「韓国アートフィルム・ショーケース」 「日本クラシック、海外発信中!」 「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2007(第4回)」 『パフューム −ある人殺しの物語−』 『龍が如く 劇場版』 『ダウト』 『蒼き狼 地果て海尽きるまで』 『約束の旅路』 『サン・ジャックへの道』 『ナヴァラサ』 『棚の隅』 『渋谷区円山町』 『ポイント45』 『フランシスコの2人の息子』 『黒い眼のオペラ』 『素粒子』 『蟲師』 『ブラックブック』 『アルゼンチンババア』 『クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜』 『ヘレンケラーを知っていますか』 『ホリデイ』 『情痴 アヴァンチュール』 『忍者』 『檸檬のころ』 「第2回難民映画祭」 「国際交流基金映画講座2007-1 ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」 『黄色い涙』 『ママの遺したラヴソング』 『プロジェクトBB』 『13/ザメッティ』 『オール・ザ・キングスメン』 『ふるさと—JAPAN』 『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』 『ツォツィ』 『ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド』 『輝ける女たち』 『恋しくて』 『明日、君がいない』 『アボン/小さい家』 『机のなかみ』 『フライ、ダディ』 『あしたの私のつくり方』 『イノセントワールド —天下無賊—』 『ストリングス〜愛と絆の旅路〜』 『バベル』 『恋愛睡眠のすすめ』 『ザ・ライド〜ハワイアン・ビーチ・ストーリー』 「日中国交正常化35周年記念 2007年中国映画祭」 「第3回アジア海洋映画祭イン幕張」 「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2007」 「ビョン・ヨンジュ監督特集 [上映+トーク]」 「第3回甲賀映画祭」 「第20回東京国際映画祭」 『メイド 冥途』 『歌謡曲だよ、人生は』 『14歳』 『寂しい時は抱きしめて』 『しゃべれども しゃべれども』 『ひめゆり』 『GOAL!2』 『COMANDANTE コマンダンテ』 『ボラット』 『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』 「第10回京都国際学生映画祭」 『つばさ』(澤登翠活弁リサイタル) 『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』 『それでも生きる子供たちへ』 『恋する日曜日 私。恋した』 『Watch with me 〜卒業写真〜』 『選挙』 『プレステージ』 『雲南の少女 ルオマの初恋』 『図鑑に載ってない虫』 『ジェイムズ聖地(エルサレム)へ行く』 『イラクー狼の谷ー』 『リサイクル—死界—』 『エマニュエルの贈りもの』 「エロチック乱歩」 『吉祥天女』 『そして、デブノーの森へ』 『シュレック3』 『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』 『石の微笑』 『ボルベール<帰郷>』 『Genius Party(ジーニアス・パーティ)』 『アドレナリン』 「こわい童謡」 『傷だらけの男たち』 『レッスン!』 『私たちの幸せな時間』 『ルネッサンス』 『童貞ペンギン』 「ヒロシマ、爆風ののちに」 『ゴースト・ハウス』 『幸せの絆』 「中国映画の全貌2007」 『インランド・エンパイア』 『モン族の少女 パオの物語』 『陸に上がった軍艦』 『天然コケッコー』 『夕凪の街 桜の国』 『ヒロシマナガサキ』 『リトル・チルドレン』 『フロストバイト』 『水になった村』 『トランスフォーマー』 『消えた天使』 『怪談』 『おやすみ、クマちゃん』 『トランシルヴァニア』 『ドッグ・バイト・ドッグ』 『呪怨 パンデミック』 『キャプテン』 『純愛』 『スプリング☆デイズ』 「シネマコリア2007」 『酔いどれ詩人になる前に』 『ベクシル ‐2077 日本鎖国‐』 『WHITE MEXICO』 『長江哀歌(ちょうこうエレジー)』 『阿波DANCE(アワダンス)』 『たとえ世界が終わっても』 『TAXi4』 「韓流シネマ・フェスティバル2007 ルネサンス」 『ショートバス』 『親父』 『ファイアー・ドッグ 消防犬デューイの大冒険』 『ウィッカーマン』 『チャーリーとパパの飛行機』 『オフサイド・ガールズ』 『PUNK'S NOT DEAD』 『ミリキタニの猫』 『ワルボロ』 「喜劇特急第8幕〜落語だいすき!」 『GROW −愚郎−』 「マザー・テレサ メモリアル『母なるひとの言葉』+『母なることの由来』」 『題名のない子守唄』 『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』 『ボーイ・ミーツ・プサン』 『アーサーとミニモイの不思議な国』 『夜の上海』 『めがね』 『サルバドールの朝』 『おやすみ、クマちゃん』 『Mayu-ココロの星-』 『ディテクティヴ』 『エディット・ピアフ 愛の讃歌』 『ローグ アサシン』 『私の胸の思い出』 『白い馬の季節』 『パンズ・ラビリンス』 『ナルコ』 『北極のナヌー』 『ふみ子の海』 『カンフー無敵』 『クワイエットルームにようこそ』 『ヘアスプレー』 『ヒートアイランド』 『アフロサムライ』 『ゾンビーノ』 『自虐の詩』 『この道は母へと続く』 『犯人に告ぐ』 『アレックス・ライダー』 『愛の言霊』 『ヴィットリオ広場のオーケストラ』 『北京の恋〜四郎探母〜』 『鳳凰 わが愛』 『ONCE ダブリンの街角で』 『ノートに眠った願いごと』 『僕のピアノコンチェルト』 『琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。』 『やじきた道中 てれすこ』 『ロンリーハート』 『いのちの食べかた』 『花蓮の夏』 『風の外側』 『カルラのリスト』 「第8回東京フィルメックス」 『フライボーイズ』 『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』 『ソウ4』 『肩ごしの恋人』 『ヒッチャー』 「伊勢真一監督作品 特集上映」 『サラエボの花』 『ダーウィン・アワード』 『おそいひと』 『マリッジリング』 『やわらかい手』 「韓国映画ショーケース2007」 『花の夢〜ある中国残留婦人〜』 『夜顔』 『眠れる美女』 『中国の植物学者の娘たち』 『Little DJ 小さな恋の物語』 『チャプター27』 『ペルセポリス』 『タクミくんシリーズ そして春風にささやいて』 『かぞくのひけつ』 『再会の街で』 『迷子の警察音楽隊』 『ルイスと未来泥棒』 『パルス』
| 2007年1月13日〜 |
●『ラッキーナンバー7』(原題:Lucky Number Slevin)
監督:ポール・マクギガン 仕事を首になり、ニューヨークの友人ニックを頼ってきたスレヴン。ところが、ついたとたんに強盗に襲われて鼻を折られるは、ニックの部屋の隣人リンジーには、シャワー上がりの素っ裸を見られるは、さらには裸のまま謎の男たちに連れ去られてしまう。どうやら留守にしているニックと勘違いされているらしい。ボスに借金の返済を迫られ、金がないなら敵対するラビの息子を暗殺しろと言われる。ようやく部屋に戻ると、また別の男たちに連れ去られ、今度はラビの元へ。彼からも借金を返せと言われる始末。どうやらとことんついていないらしい。しかし、ボスとラビの元には、怪しげな男の影があった。
この出演者たちを観れば、面白い映画を期待せずにはいられません。
2005年/アメリカ/35mm/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/111分/R-15 公式 HP >> http://www.lucky-movie.jp ★2007年1月13日(土)より、丸の内プラゼール、新宿ジョイシネマ他全国松竹・東急系公開 |
●『スキトモ』
監督:三原光尋(『村の写真集』) 蒼井智和(斎藤工)は、ボクシング部で活躍する大学三年生。 ボクシング部の練習や試合の場には、同じ大学の1年生で幼馴染みの斉藤ヨシキ(相葉弘樹)や、 中学3年生の妹.みさお(小松愛梨)が、いつも駆けつけている。 実はみさおは血のつながらないお兄ちゃんに恋をしていて、 何かとお兄ちゃんと仲のいいヨシキに嫉妬しているのだった。 一方、ヨシキも智和に恋心を抱いていた!!
同性愛と兄妹愛の三角関係... といっても、爽やかな青春物語。 製作:バンダイビジュアル/トライネットエンタテインメント/ビデオプランニング 宣伝:グアパ・グアポ 配給:ビデオプランニング 2007年1月13日(土)〜 渋谷シアターイメージフォーラムにてレイトショー 2007年2月3日(土)〜 大阪シネ・ヌーヴォにてレイトショー 2007年2月3日(土)〜 名古屋シネマ・スコーレにてレイトショー 公式HP>> http://sukitomo.com/ |
| 2007年1月20日〜 |
●『不都合な真実』An Inconvenient Truth監督:デイビス・グッゲンハイム 元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏は、学生時代から環境問題について関心を持ち、 議員になってからも長年取り組んできた。 2000年の大統領選でブッシュに敗北したが、以後は地球温暖化問題を伝える活動を開始する。 多くの問題を提起し、何をしなければならないか、何ができるのかを人々に訴えて回ることにしたのだ。 彼はスーツケースにパソコンとスライドをつめてアメリカだけではなく、 ヨーロッパ、アジアへもスライド講演に出かけ、その数はすでに1000回を越える。 その講演を聴いたジェフ・スコル(『シリアナ』、『スタンドアップ』製作)が、 映画化を提案、この作品が完成した。 アメリカのドキュメンタリー史上記録的なヒットとなっている。 ![]() 地球が瀕している危機的状況が、たくさんのわかりやすいグラフや、 過去と現在を比較した写真などで知らされます。 「不都合な真実」を、ゴア氏はまじめに、ユーモラスな語り口で紹介しますが、 のんびりしてはいられないのだとひしひしと感じます。 配給:UIP http://www.futsugou.jp/ (すぐ予告編が始まり,音声が出ますのでご注意!) 2007年1月20日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー ★東京国際映画祭 特別招待作品として上映決定! 10/24(火) 於:TOHOシネマズ六本木ヒルズ |
●『マイ・シネマトグラファー』
製作・監督・ナレーション:マーク・S・ウェクスター =『アメリカン・グラフティ』を撮った男。伝説の撮影監督の真実が今、明らかになる= 『バージニア・ウルフなんかこわくない』(’66)、 『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』(’76) で2度オスカーを手にしたハリウッドの名カメラマン、ハスケル・ウェクスラー。 これは実子のフォト・ジャーナリスト、マーク・S・ウェクスターが 80歳を越えた父と向き合い、真の姿を見出そうとした記録である。 「今まで自分が撮影した作品を自分が監督していれば、もっといい作品になった」 と言うハスケル、カメラを向ける息子にもいちいち注文が飛んでくる。 今何をしているの?と説明を求める息子に、 ハスケルは「お前はドキュメンタリーを撮っているんだろ、淡々と映すうちに何かが起こる。 出来事は必然なんだ。気づけば幸運。気づかなきゃそれまで。 説明するなんて、観客に対する裏切りだよ」とびしびし。 かつて仕事をした俳優や監督にハスケルについてのコメントを、と思うと 「彼らの言葉で俺の人物伝なんか作るな」とくる。 “プロ中のプロ”と仕事仲間から賞賛される父を持った息子の心中やいかばかり。 同じく有名な父を持ってしまったジェーン・フォンダの言葉が温かい。(白) 2004/アメリカ/95分/カラー/ビスタ/35mm提供:レイドバックコーポレーション 配給:グラッシィ © 2004 WEXLER'S WORLD,INC. ALL RIGHTS RESERVED http://www.glassymovie.jp/mycinema/ 2007年1月20(土) 渋谷Q‐AXシネマにてモーニング&レイトショー |
●『それでもボクはやってない』
監督・脚本:周防正行 就職活動中の金子徹平(加瀬亮)は、会社面接に向かう満員電車で痴漢に間違えられ、 現行犯逮捕されてしまった。警察で無実を主張するが、担当刑事に自白を迫られ、 留置場に勾留されてしまう。勾留生活の中で、孤独感と焦燥感に苛まれる徹平。 さらに、検察庁での担当検事の取り調べで無実の主張が認められず、ついに徹平は起訴されてしまう。 刑事事件で起訴された場合、裁判での有罪率は99.9%と言われている。 徹平の無罪を信じる母や友人が見守る中、ついに裁判が始まった…。
大ヒット作『Shall We ダンス』の周防正行監督が11年ぶりに、
今までのコミカルな作風をがらりと変え、刑事裁判や痴漢冤罪事件の検証、
考察を3年間に渡り取材し、それを元に社会派映画『それでもボクはやってない』を完成させた。
http://www.soreboku.jp/ 2007年1月20日より 全国東宝系ロードショー |
●『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』(原題:Brothers of the Head)共同監督:キース・フルトン&ルイス・ペペ(『ロスト・イン・ラ・マンチャ』) イギリス東海岸のレストレンジ岬で世間と隔絶されて育った結合双生児のトムとバリーは、18歳の時に父によって興行主ザック・ベダーウィックに売られた。彼らは楽器を教えられ、1975年にロックバンド”ザ・バンバン”を結成してデビュー。観客の好奇の目と、罵声の中、臆することなく身体をさらけ出し、シャウトする彼らはロックそのものであり、ブリティッシュ・ロックシーンに大きな衝撃を与えた。しかし、わずか10ヶ月で活動を中止。伝説となった彼らの軌跡を追うドキュメンタリー、のようなフィクション。 何も知らずに観ていたら、本当にこんなバンドがいて、そのドキュメンタリー作品だと思いこむところでした。これまで『ロスト・イン・ラ・マンチャ』などのドキュメンタリー作品を撮ってきた二人が、その経験を生かして、フィクションだけれどもまるでドキュメンタリーのようなリアルさを追求したユニークな作品を作り上げました。結合双生児を演じた新人のハリー&ルーク兄弟は一年もかけて、バンドの練習や結合双生児としての役作りをしたそうです。妖しく美しい二人が、孤独と恐怖にさいなまれ、ドラッグ漬けになって堕ちていく姿に、目が釘付けになりました。彼らが歌うオリジナルの楽曲も当時のパンクへとつながる雰囲気を持っていて、グッドです。(梅) 2006年/イギリス/カラー/93分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/日本語字幕:石田泰子 公式 HP >> http://www.brothers-head.com/ ★2007年1月20日(土)より、シネマライズほか全国順次ロードショー東京国際映画祭特別招待作品 オリジナル・サウンドトラック 2007年1月 ビクターエンタテインメントより発売 |
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●『僕は妹に恋をする』
監督・脚本:安藤尋 頼と郁は双子の兄妹。幼い頃に「郁は僕のお嫁さんだよ」とシロツメクサの指 輪をプレゼントする程、仲が良かった二人。高校生になった今、頼は何故か郁 に冷たく振る舞い、郁は悩んでいる。頼の友人でもある矢野に交際を申し込ま れて、どうしようかと相談しても、頼の答えは「郁の好きにすれば」とつれな い。しかしある晩、頼は眠る郁の唇にキスしようとする。目を覚まして驚く郁 に、頼は堰を切ったように秘めた思いを打ち明ける。「ずっと好きだった…」 ![]() ©「僕妹」フィルムパートナーズ
大ヒットコミックの映画化。最近本当に多いです。原作の世界を忠実に実写化
する作品が多いですが、この作品は違います。コミックの方は、かなりエロ
ティックな場面がふんだんにあり、彼らの秘密が外の人間に知られそうになる
ハラハラ感があります。しかし、この映画はベースの部分だけ同じで、ストー
リーは独自のもの。頼と郁の内面的な葛藤が主になっています。それで122分
あるのは、ちょっと長いと感じてしまいました。 松本潤は『東京タワー』で人妻の寺島しのぶを誘惑する大学生を演じていました。この作品は妹への思いに悩む高校生で、かなり雰囲気が違います。でもこのお話、妹が兄を好きじゃなかったら性的虐待。高校生にもなった兄妹が同じ部屋、2段ベッドで寝てるってところから間違ってます! お母さんが台所で寝てでも別の部屋にするべき! と親心・・いや老婆心を起こしてしまいました。そんな硬いこと言わず少女漫画として楽しみましょう、なのですかねぇ。(白)
2006年/日本/122分/ビスタサイズ(1:1.85)/DTSステレオ/PG-12 公式 HP >> http://www.Bokuimo-themovie.com/ ★1月20日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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●『マリー・アントワネット』
監督・脚本: ソフィア・コッポラ =恋をした、朝まで遊んだ、全世界に見つめられながら。= オーストリア皇女のアントワーヌは、母親である女帝マリアテレジアの命により、 フランス王太子へ嫁ぐことになった。まだ14歳。 フランス王家のしきたりに従い、国境で全てのものを脱ぎ捨て、 フランスの衣服に着替えなければならない。 愛犬とも泣く泣く別れ、オーストリア大使のメルシー伯爵だけを頼りに、 マリー・アントワネットとしてフランス王族の仲間入りをする。 将来のルイ16世となる夫のオーギュストもまだ15歳の少年、世継ぎを期待されているが、 ベッドを共にしてもまるで妻に関心がなかった。 マリーは孤独を紛らわすために、靴やドレス、お菓子にシャンパンの浪費、 夜毎のパーティにギャンブルへとのめりこんでゆく。
ソフィア・コッポラ監督は今までに語られた歴史上のマリー・アントワネットでなく、
14歳で王家に嫁ぎ、18歳で王妃となった1人の少女の内面と成長を描きたかったそうです。
提供・配給:東宝東和、東北新社
http://www.ma-movie.jp/2007年1月20日(土)〜日劇3ほかにて全国ロードショー! コサージュつき特別鑑賞券発売中。数に限りがあります。
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![]() ©2005 I Want Candy LLC. |
●『エレクション』(原題:黒社會)監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー) 香港の裏組織”和連勝会”は2年に一度、幹部たちによる選挙で会長を決めている。今回はロクとディーという全くタイプの違う二人が候補者だ。冷静沈着で年長者を敬うロクに対し、短気で派手好き、強引な手法で相手を引き込むディーは、なりふり構わぬ裏工作をしていた。結果は最も皆の信頼が厚い長老のタンの一言で、ロクが新会長と決まる。しかしディーは承伏せず、会長の証として引き継がれてきた”龍頭棍”をロクに渡さぬように、現会長のチョイガイを脅す。混乱を恐れたチョイガイは手下に”龍頭棍”を持って広州に逃げるよう命ずる。ロク、ディー双方の陣営による争奪戦が始まった・・・ 組織の中で唯一無二の権力を掴もうとする男たち。その剥き出しの欲望を、スピーディーでスリリング、そしてスタイリッシュに描き出した傑作。人間の強欲さに身震いし、息をのむ結末まで、片時も目が離せない。作品は2006年香港電影金像奬で最優秀作品、監督、脚本、主演男優賞(梁家輝)と主要4部門を受賞した。すでに香港などでは『エレクション2/黒社会2以和為貴』も公開されている。こちらは2年後、ロク(任達華)とジミー(古天楽)が対峙することになる。 マギー・シュー以外男ばかり、『ザ・ミッション』、
『PTU』を思い出す男たちの映画でした。
このところ警察側の役が続いていたサイモン・ヤムが、
人当たりの良い笑顔を見せながら非情な殺しもできるロクを演じています。
そういえばこの人、昔は異常な殺人鬼役もやっていたのを思い出しました。
やたらテンションの高いディー役のレオン・カーファイが目立ちますが、
二人甲乙つけがたい熱演。ジョニー・トー組と言えるお馴染みの面子を始め、
脇の俳優さんたちが多くて、だれがだれやら、ちょっとわかりにくいかもしれません。 2005年/香港/101分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD http://www.eiga.com/official/election/ ★1月20日(土)より、テアトル新宿にて公開第7回東京フィルメックス 11/19(日) 13:00- 『エレクション』 11/20(月) 19:00- 『エレクション2』上映 |
| 2007年1月27日〜 |
●『幸せのちから』the PURSUIT of HAPPYNESS
監督:ガブリエレ・ムッチーノ『The Last Kiss』、『Remember Me My Love』 1980年代のシカゴ。 クリスは医療機器のセールスマンをしているが、なかなか売れず家賃は滞納、 息子クリストファーの保育所の払いも遅れている。 支え続けてくれた妻のリンダも、一日16,7時間もの労働ですっかり疲れてしまっていた。 ある日クリスは、真っ赤なスポーツカーから降りるスーツの男性に見惚れて声をかける。 「質問が二つ。貴方の仕事は?どうしたらこうなれますか?」と。 男性は株の仲買人だった。高卒でも養成コースを受けて採用されればよいと言う。 新しい夢を見つけた彼はさっそく申し込みに行き、リンダに報告の電話をするが、 「私、クリストファーを連れて出て行きます」が彼女の返事だった。 失意のクリスは息子だけは取り戻し、無給の養成コースに通い始めるがすぐに生活費は底をついてしまう。 全米メディアで取り上げられた実話が元になっています。 本当にホームレスから億万長者へと、夢のような話を実現させた男をウィル・スミス。 健在のクリス・ガードナー本人に多くの助言を得て演じた主人公が魅力的です。 愛らしい息子クリストファー役は、コネでなく、 オーディションで採用したウィル・スミスの実の息子。カエルの子はカエルですね。 ガブリエレ・ムッチーノ監督は英語圏の作品は初めてですが、 製作にも参加したウィル・スミスのたっての希望でメガホンをとりました。 国際映画祭で観たパトリック・タム監督の『父子』とはえらく違って、 才能に加えて努力を惜しまず、決してあきらめない主人公+愛情溢れる親子の物語です。(白) 2006/アメリカ/カラー/120分/配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント http://www.sonypictures.jp/movies/thepursuitofhappyness/index.html 2007年1月27日(土)より 日比谷スカラ座ほか全国ロードショー |
●『幸福な食卓』
監督:小松隆志
「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」・・・始業式の朝、家族が集まる食卓で、突然父さんが口にした一言。佐和子の中学校生活最後の1年はこうして始まった。
製作:「幸福な食卓」ASSOCIATES 配給:松竹 公式 HP >> http://ko-fuku.jp/pc/ ★2007年新春1月27日(土)全国ロードショー“幸福なくるみ”付前売鑑賞券 2006年10月28日発売開始! 一般 ¥1,300(税込) ※一枚につき、1個付いてきます(数に限りがございます) ※このくるみは食べられません
●『幸福な食卓』初日舞台挨拶
小松隆志監督: 今日公開の作品が16本もあります。 そんな中でこの映画に来てくださってありがとうございました。 撮っているときはいつもこれでいいのか、という思いがあります。 時間がたつと客観的に観られます。頑張った甲斐がありました。
北乃きい(中原佐和子): 家族で食卓を囲むことの大切さに気づきました。 勝地さんは事務所の先輩なんです。 初めてのキスシーンはとっても恥ずかしかったです。 勝地涼(大浦勉学): 明るいし前向きで、大浦勉学っていいやつだなと思いました。 平岡祐太(兄の直ちゃん): ぴんと来るものがあったら、 他の人にも勧めてください。最後の歌に凝縮されていると思います。 ![]() ©「幸福な食卓」ASSOCIATES さくら(小林ヨシコ): ヨシコは不器用でひたむきなところがあります。 いい奴だったねと思ってほしいです。 この映画で小さな幸せに気づくことができました。 大切な人を連れてまた観に来てください。 ![]()
羽場裕一(父): 映画のお話があったときすぐに原作本を買いにいきました。 お父さんをやめてお母さんになるのかと最初思いました(笑)。 表に出る派手さのない役ですから、ただいること、を意識して演じました。 石田ゆり子(母): 直ちゃんのお母さんというのは、 ちょっときついものがありました(平岡祐太とは15歳違い)。 大浦くんが佐和子に言う「大丈夫、気づかないうちに守られてるから」 というセリフが好きです。 *登場したみなさんが「観終わった後、心があったかくなる映画です」 と口を揃えていましたが、ほんとにそんな映画です。 セリフが少ないのですが、とても印象に残りました。(白) |
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●『フィレーネのキライなこと』
監督:ロバート・ヤン・ウェストダイク フィレーネは「Sorry(ごめん)」という言葉を言うのはもちろん、聞くのも大嫌い。 その性格が災いしてか、恋はいつもあまり長続きしない。 でも、今回の相手マックスは俳優志望で超イケメンな上に、とっても優しい。 彼こそ運命の人と思っていた矢先、彼は相談もなしにニューヨークへ演劇の勉強に行ってしまう。 いつもならそれで終わりの恋も、今度ばかりはあきらめられない。 フィレーネは我慢できずに彼の後を追う。ところがそこで彼がやっていた舞台は、 「ロミオとジュリエット」がベースながら、ポルノと見まごうばかりの内容。 フィレーネの怒りが爆発する。
わがまま女の騒動記かと思ったら、全然違う!
フィレーネは確かにお上品ではありませんが、彼女の怒りは至極真っ当なもの。
初めはそのパワーには圧倒されますが、だんだん「マックスになんて謝る必要ないぞ〜!」
と観ているこちらの方が過激になってきました。でも恋は盲目なんだなぁ。
2003年/オランダ/35mm/カラー/ドルビーデジタル/94分/R-18 公式 HP >> http://www.phileine.jp/ ★1月27日(土)より シネセゾン渋谷にてレイトショー |
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●『あなたを忘れない』原題:26 Years Diary
監督:花堂純次 2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから酒に酔った男性が線路に転落した。 日本語学校留学生のイ・スヒョンさん(26歳)とカメラマンの関根史郎さん(47歳)が、 落ちた男性を助けようとして、線路に飛び降りたが間に合わず、 入ってきた電車にはねられ3人とも亡くなってしまった。 もう6年前の事故ですが、はっきりと記憶しています。 当時、三村順一プロデューサーは「なぜ韓国の青年が命がけで日本人を助けようとしたのか」 と疑問をいだき、イ・スヒョンさんの三回忌にご両親を訪ねたそうです。 そのときご両親は「普通の人間なら当たり前のことです」と答えたそうです。 この言葉が映画完成までの長い道のりを支えてくれたのだとか。 実話を元にフィクションを加えて、 スヒョンさんの魂を浮き彫りにするような作品が作られました。 なお、事故の後全国から寄せられたお見舞金をスヒョンさんのご両親が寄付されたのをきっかけに、 アジアからの留学生を援助する奨学金が設立されました。 今までに約250人の就学生を援助しています。(白)
2006/日本・韓国合作/2時間10分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/ ![]() ©2007映画「あなたを忘れない」プロジェクト/ワイズジャパン. |
●『ユメ十夜』
原作は夏目漱石の短編小説「夢十夜」。 「余が見た十の夢、その謎は百年後に明かされるであろう」 という文豪・漱石の100年前の挑戦を、 日本映画界の巨匠〜異彩の監督たち10人が独自の映像世界で解釈。 モノクロ、ダンス、アニメーションと様々な映像表現が豪華な顔ぶれで楽しめます。 女優陣の着物姿がいろっぽくてよろしいです。 東京国際映画祭には間に合わなかった十夜めでは、 松山ケンイチの珍しい色男ぶりと本上まなみの女優魂に瞠目。(白) ![]() ![]() ©「ユメ十夜」製作委員会
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●『ルワンダの涙』Shooting Dogs
監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
2006年の初めに公開され大変話題となった『ホテル・ルワンダ』。この作品は
ルワンダで起きた大虐殺を日本人に知らしめる大きな機会となりました。
2005/イギリス・ドイツ/カラー/シネマスコープ/DTS/115分/ 公式 HP >> http://www.r-namida.jp/ |
●『夏物語』
監督:チョ・グンシク
TV局のスタッフが「会いたい人を探し出す」企画のため、
大学教授のユン・ソギョンを訪れる。
独身を貫き、60を越えた彼の忘れられない人とは・・・。
『品行ゼロ』でデビューを飾ったチョ・グンシク監督作品。
69年当時の韓国の世相を把握していたほうが、よく理解できると思います。
日本では高度成長期、学生運動も続いていたものの、
グループサウンズや歌声喫茶が流行っているような時代。
韓国の軍事政権下の事情など知らずにいました。こんなに深刻だったんですね・・・。
配給:エスピーオー http://www.excite.co.jp/cinema/natsu2007/ 1月27日(土)よりシネマート新宿、シネマート六本木ほか全国ロードショー |
| 2007年2月3日〜 |
●『墨攻(ぼっこう)』
監督・脚本・製作:張之亮(ジェイコブ・チャン)
今だからこそ描く必要があった『墨攻』 『墨攻』は、日本の漫画を原作にした中国の歴史大作で、中国の戦国時代紀元前370年頃を舞台にした作品です。紀元前5世紀、墨子という思想家が始めた「非攻」という、攻めずに守り抜き平和を目指すという思想は、墨子の思想に賛同する墨家という集団によって広まったが、始皇帝の中国統一で、戦国時代が終わると墨家は忽然と消えてしまったとされている。 戦乱の古代中国。小国の梁(リョウ)城は、大国趙(チョウ)の軍勢十万に攻められていた。趙軍を率いるのは名将軍巷淹中(こうえんちゅう)、梁の住民はわずか4000。今や落城の危機に瀕していた。梁王が降伏を決意した時、粗末な身なりの男、革離(かくり)が現われた。墨家(ぼっか)からただ一人救援のためにやってきた墨者だった。梁王から指揮権を得た革離は、梁城の民を守るため、重臣や王子の梁適(りょうてき)の反発を押さえ、孤軍奮闘、守りの戦いをすることになった。そして、自らの策を認めさせた。 墨者革離が陣頭指揮を執ることになったことを知った巷淹中は革離を訪ね、盤上の戦いを挑んだ。革離を手強い相手と認識し、実戦での再会を約して巷淹中は去って行った。十万の軍勢を相手に革離がめぐらす、あの手この手の作戦とはどのようなものなのか? 果たして城を守り通すことはできるのか?
小説家の酒見賢一氏が1994年「墨攻」を書き、それを基に森秀樹氏が漫画に。漫画版「墨攻」はアジア各国で翻訳され、この漫画を11年前に見た香港のジェイコブ・チャン監督が感動し、この作品をぜひ映画化したいと構想した。
2006年/中国・日本・香港・韓国 ★2007年2月3日(土)より、丸の内ピカデリー1他 全国松竹・東急系にて拡大ロードショー 公式 HP >> http://www.bokkou.jp/
特別記事『墨攻』公開記念特集もご覧下さい
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●『ピンチクリフ・グランプリ』(原題:The Pinchcliffe Grand Prix)
監督・編集・アニメーション:イヴォ・カプリノ
自転車修理工で発明家のレオドルは、ピンチクリフ村で、あひるとカササギのミックスのソランと、ハリネズミのルドビグの二人の相棒と穏やかに暮らしている。
1975年にノルウェーで作られた人形アニメ映画で、本国ノルウェーでは観客動員ナンバー1の記録を今でも保持している作品です。その動員数は当時の国内人口の2/3にあたるというから凄いです。実は、1978年に一度日本でも公開されたのですが、その時には残念ながらあまりヒットしませんでした。しかし、当時地方に住んでいて、この作品を観たくても観られなかった一人の映画好きの少年が、長じて映画配給会社の社員となり、「この作品が観たい!」という30年越しの夢を実現するにいたりました。
1977年モスクワ国際映画祭グランプリ(児童映画部門)、最優秀アニメ映画賞 ダブル受賞 公式 HP >> http://www.pinchcliffe.com ★2007年2月3日(土)より、シアターN渋谷ほか全国順次公開 |
●『世界最速のインディアン』The World's Fastest Indian監督・脚本:ロジャー・ドナルドソン ニュージーランドの田舎町に住むバイク好きのバートは62歳。 これまでひたすら早く走ることに人生を捧げてきた。 年金で一人暮らしの彼の良き理解者は、隣家の少年トムと、ガールフレンドのフラン。 バートの愛車は40年以上も前の年代物のインディアン・スカウトだが、 自分で部品を作り日々改良を重ねている。 夢はアメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦することだ。 お金も若さもなく、おまけに心臓病を抱えるバートはやるなら今しかない、 と渡航を決心する。バイクと一緒に船に乗り込み、地球の裏側までの長い長い旅が始まった。 ![]() バート・マンローは実在の人物で(1899〜1978)、 ロジャー・ドナルドソン監督は1971年に彼に会ってドキュメンタリーを製作しています。 語りきれなかったと感じた監督はそれ以来、 映画化のチャンスを待ち続け30数年たってようやく実現させました。 劇中バートが語るいくつもの味わい深いことばは、監督がバート本人に会って感銘を受け、 観客に伝えたいバートの人生哲学です。 長い旅の途中で困難に遭いながらも少しもあきらめることなく、 誰にでも優しく明るい彼をアンソニー・ホプキンスが好演しています。 こんな人なら誰もが応援したくなります。変質者や神経質な役の多い彼ですが 「僕はすごくハッピーな人間だから、バートの人生哲学は僕の気性に合うんだ」 と語っています。(白) 試写室のロビーに撮影で使われたバイクが展示してありました。その手作り感満載のマシンを見たら、こんなので時速300kmも出したのかと、あらためてその凄さを感じました。お金もなければ、若さもない。全てを情熱で補って、夢に向かって邁進するバートは、究極のバイクヲタです。でも、60歳を過ぎても全然枯れてないその姿に、老若男女全ての人が胸を熱くするでしょう。(梅) 2005/ニュージーランド・アメリカ/カラー/127分/配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/index.html 2006年10月22日(日) 東京国際映画祭にて上映 2月3日(土)より テアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほかロードショー |
●『カンバセーションズ Conversation(s)』
監督:ハンス・カノーザ
=男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト=
二人の主人公が、2分割されたスクリーンの右と左にずっと出ずっぱり。(回想シーンは若い俳優が演じている)ときどき段差ができたり、右から左へ中心線を越えてするりと抜けるシーンがあったりで、あら、と思う。向かい合っている二人の表情が同時に観られてなかなか面白かった。俳優は舞台にいるようにずっと演技し続けることになり、それもアップなので手は抜けない!という、演技力がものを言う作品。
2005/アメリカ/84分/カラー/シネスコサイズ/ドルビーSRD/字幕:古田由紀子 公式 HP >> http://conversations.cinemacafe.net/ ★2月3日(土)より、シネスイッチ銀座にて心ゆれるロードショー!特別鑑賞券を劇場窓口でお買い求めの方に限り、先着で「彼女のトラベル・ルームシューズ」プレゼント! |
●『スターフィッシュホテル』
監督・脚本:ジョン・ウイリアムス
有須はごく普通のサラリーマン。ある日を境に怪奇的な事件に巻き込まれていく。 ジョン・ウイリアムス監督の前作品『いちばん美しい夏』に主演した南美江に似た切れ長の目、 稟とした面立ちの女二人、対、爬虫類的な肌触りを感じさせる男三人…。 現実、夢、空想を行きつ戻りつする時間の迷路を、 この登場人物たちが異次元の国に誘ってくれます。 まさに、大人版「不思議の国のアリス」です。 間接照明の使い方、古い西洋と日本の美術、部屋の設え、それがうまくミックスされています。 日本在住のイギリス人監督の独自の目線が幻想的な世界に私たちを迷い込ませて困惑させてくれます。(美) 2005年/日本映画/カラー/ドルビーステレオ/アメリカンビスタ/98分配給:ファントム・フィルム 宣伝:アンカー・プロモーション http://www.starfishhotel.jp/ 2007年2月3日よりシネマート六本木、他全国ロードショー |
| 2007年2月10日〜 |
●『長州ファイブ』
監督・脚本:五十嵐匠 =幕末の世、日本の未来のために刀を捨てた、サムライがいた= 1853年黒船の来航により太平の夢が破られた日本は、外国の脅威に対峙せねばならなくなった。 10年後、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる中、長州藩の山尾庸三、伊藤俊輔、志道聞多らは 高杉晋作とともに品川に建設中のイギリス公使館に火を放っていた。 これが何になるのかと疑問を抱いた志士たちは、佐久間象山の開国論に心を動かされる。 長州藩主、毛利敬親は国禁を破る渡航を黙認し、聞多に仲間を集めよと申し渡す。 イギリスへの密航を企てた聞多は、ロシアに渡航経験のある山尾を誘い、山尾は野村弥吉を呼ぶ。 伊藤俊輔、遠藤謹助も加わった。「俺たちは生きたる機械となって日本に戻るんじゃ!」 と決意を新たに、ついに5人はロンドンまで命がけの旅に出る。 ![]() (c)長州ファイブ製作委員会
日本の近・現代史を駆け足でやった世代で、こんな史実があったことは知りませんでした。
面白かった!1863年、密航した当時の5人は20歳〜27歳。
最年少の弥吉がロシアで覚えた英語を話すだけで、後の4人は航海中に学んでいます。
武士の象徴であった髷を切り、刀も捨てて不退転の決意で臨んだ5人は、
ロンドンに上陸してその発展ぶりに目を見張ります。
それぞれの得意分野を苦労して学ぶうち、藩にこだわるのでなく、
国全体を思うようになっていきます。
五十嵐監督の前作『HAZAN』や『アダン』に主演した榎木孝明さんにインタビュー
(記事、67号に掲載)した時に、
「五十嵐監督から、次回作で毛利のお殿様の役をやってくださいって頼まれたんですよ。
ずぅ〜っとお茶たてているだけでいいですからって」と、おっしゃっていたのが、
この作品だったのか・・と納得。
家臣から彼らの禁を破る渡航希望を聞かされて、黙認した上に、
資金援助までする太っ腹なお殿様で、話を聞いている間、ずっとお茶をたてているという次第。
配給:リベロ http://www.chosyufive-movie.com/ 2月10日(土)より シネマート六本木、立川シネマシティ他にてロードショー
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●『華麗なる恋の舞台で』Being Julia
監督:イシュトヴァン・サボー 1938年のロンドン。 舞台女優ジュリアはすでに地位も名声も手にし、理解のある夫マイケルと息子も持ちながら、 倦怠の日々を送っていた。 それがある日、親子ほど年の違うアメリカの青年トムに言い寄られ、あっさりと恋におちてしまう。 ジュリアは再び輝く時間を取り戻し、舞台の出来も上々だった。 しかし、トムは若い女優に心が動いていた。 彼はそ知らぬ顔で、ジュリアの新しい舞台にぜひ使ってと頼み込む。
![]() (C)2004 2024846 Ontario Inc.; Being Julia Productions Limited ; ISL Film kft, All rights Reserved 30年代ファッションとアネット・ベニングの笑顔が素敵です。 映画の中に舞台劇をたびたび登場させ、現実の世界との裏表を見せています。 亡くなったジュリアの恩師のジミーがここぞというときに現れ、ジュリアにいろいろ語るのです。 劇場に精霊のように存在しているらしいこのジミーのセリフがなかなか面白いです。 女優であるジュリアがそれを最大限に発揮してみせるラストが痛快。 「やったね!」と思わず拍手したくなりました。 聡明な息子ロジャー役トム・スターリッジがちょっと気になっています。 原作は文豪サマセット・モームの「劇場」だそうで、文学全集に入っているんでしょうね。 読んでみようかな。(白) 62回ゴールデン・グローブ賞「ミュージカル・コメディー部門」主演女優賞受賞作品2005年アカデミー賞主演女優賞 ノミネート 2004年/カナダ・アメリカ・ハンガリー・イギリス/104分/英語/アメリカン・ヴィスタ/ドルビーSRD 配給・宣伝:アルシネテラン http://www.alcine-terran.com/kareinaru/ 2月10日(土) Bunkamura ル・シネマ他にて拍手喝采ロードショー |
●『マジシャンズ』
監督・脚本:ソン・イルゴン 大晦日の夜、山荘のカフェ・マジシャンズでジェソンとミョンスがバンド時代の話に花を咲かせている。 ドラマーのジェソンとギターのジャウン、キーボード&ベースのミョソンはボーカルのハヨンとそれぞれ恋人同士だった。 3年前ジャウンが自殺したことでバンドは解散してしまったのだ。 2人にはわからないが、ジャウンもそばにやってきている。 ハウンが到着するまで、残された2人は現在と過去を行きつ戻りつ・・・。 そこへお坊さんが訪れる。
ポーランドで映画の勉強をしたというソン・イルゴン監督の不思議な余韻の残る作品。
95分ワンカット、全て夜に撮影されています。
5分の長回しでさえ大変と聞いていたので、観ていて緊張してしまいました。
ワンカットに耐えられる舞台出身の俳優をそろえ、丁寧なリハーサルをしたようです。
過去と現在の話の切り替えは、俳優が着替えることで現していますが、
よく観ていないと混乱するかもしれません。 配給:IMX 宣伝:ステップ・バイ・ステップ 1月20日(土)より 渋谷ライズXにてミラクルロードショー! http://www.magicians.jp/ |
●『モーツァルトとクジラ』
監督:ピーター・ネス 数字を見ると他のことが頭に入らなくなるドナルドは、タクシーの運転手として働くものの、 失敗ばかりして長続きしない。 一見普通の若者だが、彼はアスペルガー症候群という障害を抱え、 平穏な生活を営むことが出来ずにいた。 しかし彼は、同じ障害を持つ仲間たちの為に集会を開いて、 少しでも環境に適応する力を身につけようと努力している。 そこに、美容師のイザベルがメンバーに加わった。思ったことを素直に語り、 奔放に振る舞う彼女にたちまち魅了され、恋に落ちてしまう。 だが、ともに求め合いながらも傷つけ合ってしまう二人には、 平穏な生活はやはり遠い夢なのだろうか。 この作品は、友人に薦められて観た『レインマン』がきっかけで、 自らの障害に気付いたジェリー・ニューポートの実話を元にしています。 彼を演じるのは『ラッキーナンバー7』『ブラック・ダリア』で、現在日本に於いて、 一番ホットなハリウッド若手スター、ジョシュ・ハートネット。 ドナルドの愛情を全身全霊で受け止めるイザベルには、『メリンダとメリンダ』、 『サイレントヒル』のラダ・ミッチェル。 この映画はアスペルガー症候群の人達のストーリーですが、 イザベルが汚いドナルドの部屋を、綺麗に整理整頓したのに、 烈火のごとく彼に拒否されたり、またドナルドがデート前に鏡に向かい、 表情や言葉の練習をする…なんてことは、二つとも昔々私にも経験があります。 恋愛中のカップル、少し冷めてしまったカップル、冷え切ってしまったカップル (そんなカップルは二人で来ないか?)に、是非とも観ていただきたい。 不思議な力をもった作品です。 そう言えば、モーツァルトもクジラも不思議な力がありますね。(美) 2004年/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/ドルビー/94分配給:アートポート http://www.mozart-kujira.jp/ 2007年2月10日(土)より シネスイッチ銀座にてロードショー 〓「モーツァルトとクジラ」NHK出版より1月下旬発売。 |
●『となり町戦争』
監督:渡辺謙作(『ラブドガン』) 「舞坂町はとなり町・森見町と戦争を始めます。開戦日5月7日。終戦予定日は8月31日。」 ある日届いた、となり町との戦争のお知らせ。 偵察業務に就かされた“僕”は、その業務遂行のために、 対森見町戦争推進室の“香西さん”と夫婦生活を始める。 戦時にもかかわらず、町は平穏を崩さない。 かろうじて戦争状態と分かるのは、日々のニュースで発表される戦死者の数だけ。 淡々とした日常生活のなかに侵食した戦争。 “僕”は、知らず知らずのうちに、その戦争の中心にいたのだ・・・。
2006/日本/ビスタ/カラー/ドルビーSR/1時間54分 |
| 2007年2月17日〜 |
●『チョムスキーとメディア 〜マニュファクチャリング・コンセント〜』原題:Manufacturing Consent: Noam Chomsky and the Media監督:マーク・アクバー/ピーター・ウィントニック ノーム・チョムスキー: アメリカの言語学者、思想家、活動家。 マサチューセッツ工科大学教授。1928年フィラデルフィア近郊の生まれ。 両親は、ウクライナ、ベラルーシから移住してきたユダヤ人で共にヘブライ学校教師。 チョムスキーもヘブライ語の学校で学ぶが、そこで教えられたシオニスト運動は、 ユダヤとアラブの両民族の共生をうたうものだったという。 10歳の時、学校新聞にスペイン内戦での人民戦線敗北についての論説を初寄稿。 アメリカの外交政策やグローバル資本主義を堂々と批判することで知られるチョムスキー。 本作では、著名人によるチョムスキーへのインタヴューやテレビ討論の場面などを通じて チョムスキーの思想を描き出す。 相手がエキセントリックに扇動しても、いたって穏やかに受け答えるチョムスキーの姿から、 その発言は真実味を帯びて私たちに伝わってくる。 自由に発言できる民主主義社会に暮らしていると思っているアメリカや日本。 そこにある落とし穴・・・ 情報は溢れているけれど、何が真実かわからない。 聞かされている情報は、権力者にとって都合のいい切り口で語られているから要注意だと チョムスキーは語る。例えば、虐殺も身内がやった場合は隠蔽し、 敵がやれば大虐殺と報道する。 アメリカには一定の世界観を押しつけるシステムがあると言い切り、 そのため思想の幅が狭いという。 日本では1993年山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映されたが、 その後配給が決まらず、この度初めて劇場公開されることになった。 今になってこそ、チョムスキーが1990年代初頭に解き明かしたアメリカのメディアの仕組みが、 9・11事件やそれ以降のこの時代を生み出したのではないかと思い当たる。
1992年/カナダ/167分(95分+72分)/DVカム/カラー |
●『エクステ』
監督・原案:園子温
横浜港のコンテナの中から、膨大な量の髪の毛に埋もれた女性の遺体が発見された。臓器売買の被害者のようだが、不思議なことに死んでいるのに髪の毛が生えてきていた。遺体安置所の管理をしている山崎は究極の髪の毛フェチ。嬉々として彼女を自宅に持ち帰る。 ホラーなので、主に髪の毛を使ったおぞましい映像の数々があるのですが、色んなところに遊び心があって、観ていて楽しいです。栗山千秋の可憐さや、つぐみ演ずる姉の憎たらしさも良いのですが、何と言っても大杉漣!! 究極の髪の毛フェチで奇々怪々たる山崎役を、歴史に残る大怪演で見せてくれます。ホラーなのに大爆笑してしまいました。怖いのは苦手という方でも、これはきっと楽しめます。(梅) ところどころ目をつぶりながらも、「ぼくちん」の大杉漣のおかげで最後まで観ました。大杉さんサイコー! あの大量の、湧いてきて攻撃してくる髪の毛がしばらく忘れられません。プレスシートの表紙に1本髪の毛がついていて、思わずはらってしまいました。印刷だったんですけど(笑)。ああ、思うツボ。(白)
製作プロダクション:セントラルアーツ 公式 HP >> http://www.exte-movie.jp ★2月17日(土)より、池袋サンシャインシネマほか全国ロードショー |
●『キャプテントキオ』
監督・脚本:渡辺一志 20XX年、大地震により崩壊した東京は、日本政府に切り捨てられてしまった。 無法地帯となったこの町に、エネルギーのある若者達が集まり始めていた。 ライブがあるという噂を聞きつけ、地方から自転車で二人の高校生がやってくる。 ギターを担いだロック少年ニッタと、誘われてついてきた映画少年フルタ。 彼らは到着早々手錠をかけられ、トラックに放り込まれるというトンでもない目に逢ってしまう。 『19』(2001年)の監督・脚本・主演で注目をあびた渡辺一志監督・脚本作品。 荒廃した街に入り込んでしまった高校生二人が、いろいろな大人に出会ってもまれていきます。 親友だった二人の関係もしだいに微妙に変化。 監督が映画を撮り始めたのが15歳だったそうで、その年頃の子供たちに観てもらいたいと、 少年二人の設定にしたそうです。 本人も映画屋(ワンマンな監督)として出演。 お笑いのバナナマン、泉谷しげるに車だん吉、石立鉄夫のキャスティングでギャグ漫画を観ているようでした。 少年たちに受け、共感されそう。 初主演のウエンツ瑛士くん(1985年生まれ。あら、もう成人でした)は、 『ブレイブストーリー』の声優としてカンヌ映画祭に参加、 ファッション誌のスカウトがあったほどの美形ですが、 バラエティ番組の出演が多いですね。 GWには主演作『ゲゲゲの鬼太郎』も公開予定です。(白) 2007/日本/95分/ビスタ/ドルビーSR/配給:プレグレッシブ ピクチャーズ/ディーライツ 宣伝:スキップ http://www.captain-tokio.com/ 2月17日(土)より渋谷シネマGAGA!シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー |
●『孔雀 —我が家の風景—』
監督:クー・チャンウェイ(『紅いコーリャン』『さらば、わが愛/覇王別姫』撮影)
文革が終わった1977年。中国のとある田舎町。
元は金持ちのお屋敷だったと思われる家のテラスで、いくつもの家族が食卓を囲んでいる。
カオ家の3人の子供たち。大きな図体の長男ウェイクオは知的障害を持っていて、
母親は彼を不憫に思って、正月に飴を分けるときにも、
長女ウェイホンや次男ウェイチャンに、兄に多く分けるように言う。
兄は下の二人にとって、ちょっぴりお荷物だ。 『紅いコーリャン』『さらば、わが愛/覇王別姫』『太陽の少年』 『オータム・イン・ニューヨーク』など、数々の作品の撮影を手がけたクー・チャンウェイの初監督作品。 地方都市の風情ある町並みや、家族ひとりひとりの描写が素晴らしい。 娘や息子に、いい仕事につかせようと、一所懸命要人に付け届けをする両親。 子を思う親の気持ちがせつない。待っていても開いてくれない孔雀の羽のように、思うようにはいかないそれぞれの人生。やるせないけれど、なんともあじわいのある作品でした。(咲) ★NHKアジア・フィルム・フェスティバルで上映 11月1日 10:30〜 11月4日 20:30〜(上映前に監督舞台挨拶予定) ◆2007年2月17日(土)より Q−AXシネマ他 全国順次ロードショー 2006年/中国/136分/DOLBY SRD/ビスタサイズ 提供:レントラックジャパン、ナインテンタテインメント 配給:キネティック、アルゴ・ピクチャーズ 公式 HP >> http://www.eiga.com/official/kujaku/ |
| 2007年2月24日〜 |
●『さくらん』
監督:蜷川実花 吉原の遊郭・玉菊屋には今日も多くの男たちが集まってくる。 きよ葉は8歳でここに売られてきた。 気が強くて何度も足抜けをし、そのたびに折檻されても泣き声ひとつたてたことがない。 粧ひに「花魁になどなれぬ」と言われて、逆に奮起したきよ葉は、「手練手管」を学んでゆく。 粧ひは金持ちの旦那に身受けされ、羨望を一身に浴びながら吉原を出て行った。 粧ひにかんざしを贈られたきよ葉は、やがて1本立ちし「新造」から「花魁」へと登りつめてゆく。 主人公きよ葉・日暮には『下妻物語』の土屋アンナ、 先輩の花魁に菅野美穂、木村佳乃が肌もあらわな熱演。 女将に夏木マリ、楼主に石橋蓮司とベテラン勢。 きよ葉に入れあげるお客に成宮寛貴、椎名桔平。安藤政信はきよ葉を幼いころから見守る役。 フォトグラファー蜷川実花が、初の長編映画を監督しました。 独特のあふれんばかりの色彩が、画面をくまなく輝かせています。 舞台となる遊女の部屋、衣装、床の間の花(東信)まで今までにない色使いで、目を見張ります。 赤い色が際立つのはパワーの象徴なのかも。 喧嘩のシーンには「下妻のいちご」を思い出しました(大好き!笑)。 閉塞した遊郭の中で自分の意思を貫くきよ葉はすがすがしく、 子供のために泣くきよ葉にはお母さんになった土屋アンナさんがかぶりました。(白) 配給:アスミック・エースhttp://www.sakuran-themovie.com/
2007年2月24日(土)〜シネクイント、新宿ジョイシネマ、池袋シネリーブルにてロードショー |
●『素敵な夜、ボクにください』
監督:中原俊
イ・ジンイルは韓国のカーリング選手。試合の大事な場面でチームメイトの助言を無視、強引な逆転を狙ったものの大外れ、チームは負けてしまった。主力メンバーから降格となったジンイルは、気分転換に日本に留学中の後輩ファンソクを訪ねる。 韓国スターのキム・スンウが、二役で日本映画に初主演。スターのスヒョンとしての出番はほんの少しで、行きがかり上ど素人の女の子たちにコーチをするはめになる、カーリング選手のジンイル役が殆どです。思い込みが強くて行動的、少々わがままないずみ役に吹石一恵、いずみに引きずられてチームを組む3人の女性たち、真面目な裕子、気のいい聡子、クールな妹のひかり、それぞれいい味出しています。似たもの同士のジンイルといずみのすれ違いの恋模様と、カーリングのかけひきの面白さも盛り込んで、気軽に楽しめるラブコメディになっています。カーリングの映画には、実話を元にした『シムソンズ』があります。ルールなどについてはそっちが詳しいので、先に観ておくともっとよくわかりますよ。(白) 韓流にカーリングって、なんだかはやりものを無理にくっつけてない? なんて思いながら観に行ったのですが、これがなかなかどうして、楽しく可愛らしいラブコメディに仕上がっているのでした。お話の転がり方にあまり無理がなく、良い役者が揃って、アンサンブルが軽やか。楽しい気分になりたいときには、おすすめですよ。(梅) 配給:エスピーオー、プログレッシブ ピクチャーズ 公式 HP >> http://www.sutekinayoru.com/index.html ★ 1月20日(土)青森先行ロードショー!!★ 2月24日(土)シネマート新宿、シネマート六本木ほかにて全国ロードショー |
●『叫 さけび』
監督・脚本:黒沢清
刑事の吉岡は、先頃起きた女性殺害事件の犯人に自分の影を見て不安を募らせている。この世のものとは思えない赤い服を着た女の影も見るようになっていた。そんな彼に優しく接する恋人の春江。しかし二人の間に微妙な距離があるのは明らかだった。 古典的な幽霊話なのですが、葉月里緒奈扮する赤いドレスの幽霊はかなりパワーアップしています。従来の幽霊は自分に犯した罪の償いをさせるべく、犯人への恨みをはらさんとしますが、彼女は自分を無視し続けた世の中へ恨みを拡大させ、甲高い叫び声がどんよりと曇った東京の空をつんざきます。それにしても葉月里緒奈の幽霊は似合いすぎます。(梅)
2006年/日本/カラー/35mm/ヴィスタサイズ/DTS/104分 公式 HP >> http://www.sakebi.jp ★2月24日(土)より、シネセゾン渋谷・新宿武蔵野館他にて全国ロードショー |
●『絶対の愛』原題:Time
脚本・監督・製作・編集:キム・ギドク セヒ(パク・チヨン)は、ジウ(ハ・ジョンウ)と付き合い始めて2年。 いつもの喫茶店で、恋人ジウがウェイトレス(杉野希妃)に目線を向けただけで嫉妬してしまうほど、自信をなくしている。 このままでは、彼に飽きられてしまう! 思いつめたセヒは、部屋を引っ越し、携帯電話も変えて、整形外科医(キム・ソンミン)のもとを訪れる。 手術の壮絶な映像を見せられ、このままでも十分綺麗なのにと言われても、 顔を変えなければと決意は固い。 そして半年。セヒがいなくなって寂しい思いをしていたジウは、 スェヒという女性と親しくなる。 が、いざという場になると、忽然と消えた恋人への思いが募り、一歩踏み出せない。 そして、実はスェヒがセヒだと気がついた時、ジウは思いもかけない行動に出る...。 キム・ギドク監督の13作目。『春夏秋冬そして春』が静だとすると、 『絶対の愛』は動。感情が激しくうごめき、人間の本性を見せ付けられる思いがした。 人はいったい何に惹かれて相手を愛するようになるのだろう。 入り口は看板である顔かもしれない。 そうして愛し合うようになっても、繰り返される日常に慣れてしまうと、 いつしか飽きてしまい、変化も求めたくなる。 小さな幸せがずっと続けばそれでいいという思いの人もいるだろう。 でも、人生に永遠はない。お互いの気持ちを同じレベルで持ち続けることの難しさ! それにしても、恋焦がれる思いに縁遠くなった我! (咲) 2006年/韓国・日本/カラー/ドルビーSRD/アメリカンビスタ/1時間38分提供・配給:ハピネット 宣伝:ムヴィオラ ★『絶対の愛』公開記念! キム・ギドク レトロスペクティヴ 「スーパー・ギドク・マンダラ」 2月24日(土)〜3月16日(金) ユーロスペースにて 連日レイトショー9:10PM〜、他モーニングショーあり 日本未公開作品を含む、長編第2作からの全作品を一挙上映! ◇キム・ギドク監督が参加する来日記念パーティー 日時:2/24(土)7:00PM-9:00PM 会場:Prologue(ユーロスペース1F) 公式HP>> http://zettai-love.com/ |
●『ボッスン・ナップ』boss'n up
監督・脚本:プーク・ブラウン スーパー店員のコーデ(スヌープ・ドッグ)は、この境遇から抜け出して大金を掴むことを夢見ていた。 特技は女性の扱い。 スーパーのレジで客にチップを貰うなんて彼だけだ。 そこへ伝説のピンプ(売春斡旋業)のオレンジ・ジュース(ホーソン・ジェームズ)が現れ、 「弟子にするから超一流の女を捜して来い」と持ちかける。 シャルドネ(シャレー・アンダーソン)に出逢ったコーデは、彼女こそ運命の女だと直感! 二人で裏の世界で成り上がっていく。 ラップ・スターのスヌープ・ドッグが自らのアルバム「ブルー・カーペット・トリートメント」 の曲をたっぷり使って作った、男の夢物語な作品。 ピンプって早く言えばヒモですかね〜。 たくさんのいい女を抱えて、客をとらせて上がりを受け取るという、 長良川の鵜飼いを思い浮かべてしまいました(笑)。 ホーソン・ジェームズの濃さと、 ヒロインに抜擢されたシャレー・アンダーソンのいい女ぶりが見もの。(白)
2005年/アメリカ/90分/ドルビーSR/ビスタサイズ |
●『ボビー』原題:BOBBY
監督・脚本:エミリオ・エステヴェス 1968年6月5日のLAアンバサダーホテル。 ロバート・F・ケネディが大統領予備選挙に立候補して、 カリフォルニア州の選挙結果が出るこの日、ホテルにいた22人の男女の群像劇。 かつての老ホテルマン、ジョンとネルソンは引退した後も毎日やってきて、 チェスを楽しみ昔話をしている。 厨房ではケネディ上院議員を迎えるため、ダブルシフトが組まれた。 野球観戦に行くつもりだったホセは夜勤になってしまい、憤懣やるかたない。 不法労働者たちだから、と外出を禁じた厨房の責任者ティモンズを、 ポール支配人は「クビだ!」どなりつける。 支配人の妻ミリアムが働くホテルの美容室に、 今晩結婚するというティーンエイジャーのダイアンが訪れる。 落ち目で酒びたりになった歌手ヴァージニアは、ボビーの記者会見の前に歌う予定だが、 今日も夫ティムと口論している。 ボビーの若い側近は、選挙ボランティアの学生たちを送り出し、会場の準備におおわらわだ。 誰もが様々な想いを抱えるなか、ボビーはひとつの「希望の星」だった。
![]()
"ボビー"と呼ばれて人々に親しまれ、
アメリカ改革の期待を受けていたロバート・F・ケネディは、
このホテルのボールルームで勝利演説をした後、
群衆が多いため厨房を抜けようとしてある男の銃弾に倒れました。
その史実を軸に、血の通った人々のストーリーを結びつけ、
まさに『グランドホテル』形式の映画をエミリオ・エステヴェスが作り上げました。
映画の中で元ホテルマンを演じるアンソニー・ホプキンスとハリー・ベラフォンテが、
『グランドホテル』のセリフの話をするシーンがあるので、
思わずニヤッとしてしまいました。
監督のエステヴェス本人も、父親のマーティン・シーンも群像の1人として出演しています。
提供・配給:ムービーアイ オリジナル・サウンドトラック:ユニバーサル インターナショナル http://www.bobby-movie.net/ 2月24日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー |
| 2007年2月2日〜4日 |
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●国際交流基金主催 英語字幕付き日本映画上映会第7弾 「進化する日本映画〜Evolving Japanese Cinema」 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の主催で 日本映画の英語字幕付き上映会が開催されます。 第7弾の今回の上映会では、現代の最前線を担う監督たちの初期の秀作6作品が上映されます。 日本在住の外国の方々にとって日本映画の豊かさに触れる絶好のチャンスです。 お知り合いの外国の方々に是非ご紹介ください。
期間:2007年2/2(金)〜2/4(日)
料金:当日600円(当日券のみ) <タイムテーブル>
<お問合せ先> |
| 2007年3月9日〜 |
●「EARTH VISION 第15回 地球環境映像祭」環境をテーマとしたさまざまな映像を通して地球環境について考えることを目的に、 日本を含むアジア、オセアニア・ポリネシアに広く作品を公募し、 コンペティション形式の上映会を行っています。 地球環境をテーマとした映像であれば、作品のジャンル、プロ・アマチュアを問わない点が、 この国際映像祭の大きな特長です。 事務局審査、事前審査で最終的に選ばれた入賞作品を上映します。 上映後には、監督からのあいさつや観客との質疑応答があります。
上映作品
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●「第3回国際交流基金 アラブ映画祭2007」
2005年に始まったアラブ映画祭も、今年で3回目を迎えました。
今年は、「アラブ新作パノラマ」で5本、
「エジプト映画回顧展」で12本の計17本の映画が上映される他、
ゲストを迎えてのシンポジウムが2回開かれます。
会期:2007年3月9日(金)〜18日(日)
主催:国際交流基金(ジャパンファウンデーション) ★スタッフ日記にアラブ映画祭のレポートを掲載しましたのでご覧下さい。 |
| 2007年3月15日〜20日 |
●「フランス映画祭2007」今年はフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴを来日代表団団長に迎え、東京・横浜・大阪で開催されます。 上映予定の18作品は全てジャパン・プレミア。詳細は公式HPに順次アップされますので、ぜひチェックしてください。
![]() 『輝ける女たち(仮題)』より © 2006 SBS FILMS EDELWEISS SRL FRANCE 2 CINEMA |
| 2007年4月28日〜 |
●『ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由』
○上映会のお知らせ (入場無料)
○すでに終了した上映会
○2006年10月13日(金)東京ウィメンズプラザホール ○2007年1月28日(日)池田市民文化会館アゼリア小ホール ※共通参加費500円です。チケット制でない場合は当日受付清算です。 |
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●「イタリア映画祭2007」 ・4月28日(土)〜5月5日(土) ・有楽町朝日ホール (マリオン11F) 《日本未公開の最新イタリア映画12本を一挙上映! 》
詳細は公式HPをご覧ください http://www.asahi.com/event/it07/index.html |
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●「韓国アートフィルム・ショーケース」
韓国映画振興委員会(KOFIC) の全面協力で、韓国のアート系作品4本を特集上映します。
『キムチを売る女』(原題:芒種)
朝鮮族の女スンヒは、夫は殺人事件を起こして服役中。故郷の延平から遠く離れたこの町の鉄道脇の粗末な家に、一人息子のチャンホと二人移り住み、露天でキムチを売って生活している。 チャン・リュル監督は、朝鮮族(韓国系中国人)で、元々現代中国文学を代表する作家として有名でした。特に映画制作の勉強をしたわけではないのですが、初作品の短編『11歳』が、いきなりベネチア国際映画祭に招聘されています。この『キムチを売る女』は長編第2作になります。全く無駄のない、シンプルで美しい映像の中に、深い哀しみと怒りを撮る人です。賈樟柯やキム・ギドクに続く、映像作家として大いに期待されています。
2005年カンヌ国際映画祭批評家週間ACID賞
『不機嫌な男たち』
『許されざるもの』
テジョンは約2年の兵役を、もうすぐ模範的に終えようとしている。ある日、彼の班に中学の同級生だったスンヨンが配属されてくる。スンヨンは軍隊特有の不条理さになかなか馴染めない。テジョンはそんな彼を何かとかばってやるのだが、彼は妥協できずに周囲との摩擦が絶えず、テジョンは苛立ちを覚える。
無名の大学生が卒業作品として制作を始めた本作が、釜山国際映画祭で最多4冠受賞というサプライズを起こしたのは2005年のことでした。韓国の成人男性のほとんどが経験する兵役中の軍隊生活の実情を、鋭く切り取って映しだし、韓国の観客の大きな共感を得ました。主演のハ・ジョンウは大いに注目され、キム・ギドク監督の最新作『絶対の愛』の主演に抜擢されました。
2005年/韓国/カラー/ヴィスタ/ドルビーSRD/121分
『映画館の恋』
<第1部> 事前に一切情報を入れずに観ていたので、後半に入って急に話が切り替わって、先ほどまでのが劇中劇だったと気付くまでに、しばらくかかってしまいました(苦笑)。微妙な居心地の悪さを感じさせる人間関係を生々しく、でもさらっと描いていて、いかにもホン・サンス監督らし い作品だなぁと感じます。第2部の主人公の男を、『殺人の追憶』のキム・サンギョンが、ヒロインを『美しき野獣』のオム・ジウォン、 第1部の主人公の男を、『ラブストーリー』のイ・ギウが演じています。(梅)
2005年/韓国/カラー/ヴィスタ/ドルビーSRD/89分/原題:劇場前 公式 HP >> http://www.kaf-s.com/ |
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●「日本クラシック、海外発信中!」
-- The Japan Foundation Film Series Part 8 --
●期間:2007年5/25(金)〜5/27(日)
公式 HP >> http://www.jpf.go.jp/ |
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●「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2007(第4回)」
期間:7月14日(土)〜22日(日)
オープニングを飾るのは、昨夏、SKIPシティ内にオープンセットを建設し、
昭和33年の広島のバラックの町並みを再現したことでも話題になった『夕凪の街 桜の国』。
メインは、国内外のデジタルで撮影・制作されたデジタルシネマ作品の長編・短
編コンペティション。 |
| 2007年3月3日〜 |
●『パフューム −ある人殺しの物語−』 原題:Perfume:The story of a murderer
監督・脚本:トム・ティクヴァ(『ラン・ローラ・ラン』) 18世紀、パリの魚市場。 産気づいた魚屋の女が魚の腸が散乱する中で赤ん坊を産み落とし放置する。 捕まえられ死刑になる母親。 残された子供は、ジャン=バティスト・グルヌイユと名付けられ孤児院で育つ。 親に見捨てられた彼に神が与えたのは、一切の体臭を持たない特異体質とあらゆるものを嗅ぎ分ける驚異的な臭覚。 大きくなり、なめし皮工場で働きはじめた彼は、町ですれ違った美女の体臭に惹きつけられる。 ある時、皮の納品先の香水屋で、今は落ち目の天才的香水調合師バルディーニ(ダスティン・ホフマン)に出会う。 美女の香りを抽出したい一心で、弟子入りするグルヌイユ。 やがて、ここでは、“生き物”の匂いを取り出す技術を学べないと悟った彼は、 より高度な技術を学びに香水職人の町グラースに旅立つ。 そしてグラースの町で続出する美女殺人事件。 彼の目指す香りは、世界に一つしかない天国の香り・・・。 映像で“におい”を伝えるのは難しいけれど、冒頭の魚市場の悪臭だけはしっかり伝わってきました。 数百名のエキストラを集めてのラストは圧巻でしたが、残念ながら私には天国の香りは薫ってきませんでした。 グルヌイユを演じたベン・ウィショーの、不可思議な存在感も凄かったけれど、 なんといってもダスティン・ホフマンの落ちぶれた香水調合師は、あっぱれ!(咲) 2006/ドイツ映画/147分/シネスコ/DTS、ドルビーデジタル/カラー提供・配給:ギャガ・コミュニケーションズ powered by:ヒューマックスシネマ ★2007年3月3日(土)より、サロンパスルーブル丸の内他全国松竹・東急系にてロードショー 公式HP>> http://perfume.gyao.jp/ |
●『龍が如く 劇場版』
監督:三池崇史 神室町の銀行に2人組の強盗が押し入った。しかしなぜか金庫はからっぽ。 やけになった強盗が空調機を壊してしまい、暑さにきれそうになったころ、 刑期を終えて出所した桐生一馬は遥(はるか)という少女と出逢った。 母を捜しているという遥を連れて神室町の馴染みの店を訪れる桐生だったが、 宿敵真島吾朗一派が彼を追っていた。 一方若いカップルの悟と唯は、手っ取り早く金を作ろうと強盗に精を出していた。 熱帯夜の町で巻き起こる事件が、やがて一つに収束していく。 PS(プレイステーション)2で大ヒットした同名ゲームの映画作品。 ちらしはゲーム版デザインのシルエットの中に、出演者の顔写真が入っています。 桐生一馬と真島の戦いをメインに、母親を探す子供、強盗に謎の韓国人、 ホストに武器屋と登場人物満載。 ゲームを知らない人には人間関係がいまいち判りにくいかも。 一馬と由実、錦山は同じ施設で育った親友。 10年前錦山の罪をかぶって刑務所に入った一馬だったが、 出てみると大きく変わっていたのは町ばかりではなかった。 緊迫感&スピード感溢れるアクションに、笑いもまぶして楽しませてくれます。 三池監督はこの作品世界をつかむために、さっそくゲームを買い求めてクリアしたとか。 敵を倒す爽快感はゲームのまま、桐生強し!真島のキレっぷり、テンションの高さに唖然呆然。 しかし「岸谷さん、似合う!」と芸の幅に感心。 細かい突込みはなしで、いや、突込みもまた良し。 劇場の画面でこのゲーム感覚エンタテイメント作品をお楽しみください。(白) 原作のゲーム感覚を踏襲した、突き抜けたありえなさ加減が楽しいです。北村一輝さんと真木蔵人さんの対決は、まさにボスキャラ登場のラスト・ラウンド。お二人とも凄い身体をしていらっしゃる。CGじゃないですよね?(梅) 2006/日本/カラー/120分/配給:東映 製作:SEGA http://www.ryu-movie.com/ 3月3日(土)より全国ロードショー! ![]() ©2007「龍が如く」フィルムパートナーズ |
●『蒼き狼 地果て海尽きるまで』
製作総指揮:角川春樹 800年前に、史上最大のモンゴル帝国を築いたチンギス・ハーンの半生を描いた歴史エンタテインメント。 全編モンゴルロケを敢行しただけあって、シネスコサイズのスクリーンには、緑の草原と青い空が広々と広がり、とても美しいです。そしてそこで繰り広げられる、騎馬軍団による戦いのシーンは雄壮で迫力があります。しかし、それに比べるとドラマの部分が全体を浅く広くなぞったようで、貧弱に感じてしまいます。これほど波瀾万丈の人生を送り、壮大な帝国の王になった人物なのに、凄味や貫禄が伝わってこない。戦の中で略奪の対象となり、「戦争が起こるといつも一番苦しむのは女たち」という台詞がありますが、これだけ戦闘シーンが多く、しかもあまり悲壮感はなくて勇猛果敢さが目立つと、とってつけたような言葉に聞こえてしまいました。 (梅)
2006年/日本・モンゴル/136分 公式 HP >> http://www.aoki-ookami.com/ ★3月3日(土)、丸の内ピカデリーほか 全国超拡大ロードショー |
| 2007年3月10日〜 |
●『約束の旅路』原題:Va, vis et deviens
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ 1984年、飢餓に喘ぐアフリカで、ソロモンとシバの子孫であるエチオピアのユダヤ人を、 イスラエルとアメリカの援助でイスラエルに移民させる「モーゼ計画」が秘密裏に進められた。 エチオピアからスーダンの難民キャンプに歩いて辿り着いたユダヤ人を飛行機で輸送するという大プロジェクト。 スーダンの難民キャンプで、あるキリスト教徒の母親が我が子だけでも助けたいと、 9歳の息子にシュロモというユダヤ名を教え込み、 息子を亡くしたばかりのユダヤ女性に託してイスラエルに逃れさせる。 シュロモはフランス系ユダヤ家族に養子として迎え入れられる。 自分が孤児でもなく、キリスト教徒の黒人であることが発覚するのではないかと怯える日々。 やがてイスラエル社会にも溶け込み、白人系ユダヤの娘と恋にも落ち、 医師としての人生を歩み始めるが、難民キャンプで涙ながらに別れた母に思いが募る...
『行け、生きろ、生まれ変われ』のタイトルで、
第13回フランス映画祭横浜2005において上映された作品。
私が1991年にイスラエルを訪れた折に、
エルサレムの町で数多く見かけた漆黒の肌の人たちが、
エチオピアから来たユダヤ人だと聞かされて驚いたことを思い出し、
この作品には格別の興味を覚えて観にいきました。
少年から青年へと人生を歩んでいく姿や、産みの親、育ての親、
そしてわが子の母をなる妻という大勢の母親たちの姿が素晴らしく、
一般公開を待ち望んでいました。
フランス映画祭横浜の折りに、来日したラデュ・ミヘイレアニュ監督と、
シュロモの青年役を演じたシラク・M・サバハ君に1時間にわたりインタビューさせていただいたレポートを、
シネマジャーナル65号
(表紙も、まさにこの映画です!)に掲載しています。
朝方までファンと飲んでいた二人でしたが、しっかり語ってくれました。
2005年/フランス映画/140分/シネマスコープ/カラー/ドルビーデジタル 字幕:松岡葉子 字幕監修:臼杵陽 配給 カフェグルーヴ,ムヴィオラ ★岩波ホールにて2007年3月10日(土)より5月上旬まで公開 公式HP>> http://yakusoku.cinemacafe.net/ 岩波ホールHP作品紹介のページ>> http://www.iwanami-hall.com/contents/next/next.html
★シネマカフェにて、ブログ募金キャンペーンを実施中!
映画『約束の旅路』ブログに書き込まれたエントリ1つに対して、 UNHCR(国連難民高等弁務官)駐日事務所アフリカキャンペーンに50円の寄付が行われます。 『約束の旅路』を通じて、あなたも難民問題について考えてみませんか? そして、行動してみませんか? 詳細はこちら → http://blog.cinemacafe.net/yakusoku/index.html |
●『サン・ジャックへの道』(原題:Saint Jacques...La Mecque)
監督・脚本:コリーヌ・セロー 仲の悪い3人兄弟の元に、亡くなった母親の遺産相続の条件が、北スペインにあるキリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(サン・ジャック)まで一緒に歩いて巡礼することという知らせが届く。忙しいビジネスマンの兄、無神論者の教師の妹、アル中の弟。3人共、巡礼など行きたくはないが、遺産欲しさに巡礼ツアーに渋々参加する。そこに集まってきた老若男女9人。1500キロの道のりを歩いていくうちに起こる様々な出来事...。
2006年3月フランス映画祭で、『サンティアゴ...メッカ』のタイトルで上映された作品。イスラーム文化に興味のある私にとって、フランス映画祭のライナップの中で、真っ先に気になった作品。作品紹介には、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼に縁あって一緒に出かけた9人・・とあったので、「キリスト教徒のメッカ(総本山)」という象徴的な意味のタイトルかと思って観始めたら、巡礼ツアーの集合場所にサイード(字幕では、サイッド)というアラブ名の青年が現れる。同行の従弟ラムジィはほんとのメッカに巡礼に行くと思い込んでいて、イスラーム教徒としての義務が果たせるのを嬉しそうにしている
。
フランス/2005/112分/35mm/ヴィスタ/ドルビーSRD&DTS/カラー 公式 HP >> http://www.saintjacques.jp/ ★3月10日(土)より、シネスイッチ銀座にて、旅立ちのロードショー! |
| 2007年3月17日〜 |
●『ナヴァラサ』原題:NAVARASA [Nine Emotions]
監督・原案・脚本・撮影・製作:サントーシュ・シヴァン(『マッリの種』)
13歳のシュエータが初潮を迎え、両親は華やかな成女式を催す。急に大人になったと言われても戸惑う彼女は、ある日仲良しの叔父のガウタムが女装しているところを見てしまった。「男に生まれたけれど、心は女」と打ち明けられたシュエータだが、どうしても叔父の気持を理解することができない。
![]() クーヴァガムの祭は、インドの大叙事詩マハーバーラタにある(*) アラヴァンを信仰する人々が集まる大祭。 男性が女装し、彼の花嫁となって翌日は未亡人になります。 ガウタムはこの儀式を通じ、女性として生きることを決意しています。 この映画はサード・ジェンダーの人々に出会ったサントーシュ・シヴァン監督が、 彼ら一人一人の物語に心動かされて作られたもの。 あらすじとキャストのシュエータ、ボビー・ダーリンの二人を決めただけで祭に飛び込み、 フィルムを回し続けたのだとか。 この部分はドキュメンタリーが混在しています。 祭でガウタム役となるクシュブーやアーシャ・バーラティ会長に出会い、 ストーリーが固まっていったのだそうです。 ボビー・ダーリンが映画の中で語る彼女の生い立ちは本当のこと。 この作品でモナコ国際映画祭で助演男優賞を獲得、 絶縁していた父から和解の電話が入ったとの後日談があります。(白) *アラヴァンの物語は、 この映画の舞台である南インド、タミル・ナードゥ州につたわるバージョンにしか存在しない。
2005年/インド/1時間39分/ヨーロッパビスタ1:1.66/ドルビーSR 公式 HP >> http://www.sanmarusan.com/navarasa/index.html |
●『棚の隅』画像:(C)2006『棚の隅』製作委員会
—あなたが心の隅に置き忘れたものはなんですか— 監督は、劇場映画第1作となる門井肇。 映画を作るときはぜひ、と大杉漣に頼んであったのだそうです。 出演作品300本以上の大杉氏ですが、初の主役でしょうか? 辛い過去のあるおもちゃやの店主をしみじみと演じています。 再婚した妻役の渡辺真起子が明るくたくましくていいです。 連城三紀彦作品といえば思い出すのが「恋文」ですが、 これも同じく男1人に女が二人。妻がしっかりしていましたっけ。(白) http://tananosumi.com/ |
●『渋谷区円山町』
監督:永田琴
(story 1)
道玄坂とBunkamuraの間に広がる円山町はラブホテル街として有名な
場所です。以前は子供が近づいてはいけない場所の匂いが強かったで
すが、最近は、ライブハウスやクラブやこの映画が上映される渋
谷QA-Xシネマなどが入るビルなども出来て、ちょっと足を踏み入れや
すくなりました。
2006年/日本映画/35mm/110分/ヴィスタサイズ/カラー/ステレオ 公式 HP >> http://www.maruyamacho-movie.com/ ★3月17日(土)、渋谷QA-Xシネマにて桜咲くロードショー |
●『ポイント45』
監督・脚本:ゲイリー・レノン ニューヨークのスラム街、ヘルズキッチンで拳銃や盗品を売るキャットとアルのカップル。キャットはここを出て、海辺に家を持つのが夢だ。ある日、内緒で新しい顧客と取引したキャットは、アルの逆鱗にふれて髪を切られ、したたかに殴られる。アルの友人のライリー、レズビアンのヴィックはキャットを心配し、助けようと警察に連絡する。ソーシャルワーカーのリズも、アルの暴力からキャットを保護しようとする。 長身のミラ・ジョヴォヴィッチが危険な女をカッコよく演じています。足が長〜〜い。足は短くておなかも出てますが、キャットが愛する男臭さむんむんのアルを演じるアンガス・マクファーデンは『SAW3』に出演していましたね。長髪なので見違えました。この危ない二人の母親(劇中の)が、娘、息子を語るシーンがありますが、この親にして・・・という感じで笑えます。強烈!(白)
2007/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/SRD/1時間36分 公式 HP >> http://www.point45.jp/ ★3月17日(土)〜お台場シネマメディアージュほかにてロードショー |
●『フランシスコの2人の息子』 原題:Two sons of Francisco
監督: ブレノ・シウヴェイラ ブラジル、ゴイアス州シチオ・ノーヴォ村。小作農のフランシスコは無類の音楽好き。 愛する妻のエレーナとの間に次々と7人の子供をもうける。 胎教はラジオから流れる音楽。 サッカーボールさえ買ってやれないほど貧しいフランシスコだが、 子どもたちを一生人に使われる小作で終わらせたくない! 有り金をはたいてアコーディオンとギターを長男ミロズマルと次男エミヴァルに買い与える。 が、地代も払えなくなり、一家はゴイアニアの町への移住を余儀なくされる。 極貧の中、独学で楽器をマスターした2人は、ある日、 日銭を稼ごうとバスターミナルに出かけ、恐る恐る歌い始める。 やがて、2人の才能に目を付けたエージェントのミランダが彼らを演奏ツアーへと連れ出す。 ミロズマルとエミヴァルのデュオは各地で評判を呼ぶが、 ある日、デュオを解散しなくてはならない悲劇が起こる・・・
本作は、リリースしたアルバム総数が2200万枚以上という、
ブラジルで圧倒的な人気を誇る兄弟デュオ、
ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノのサクセスストーリーである。
頂点に上り詰めたのは、もちろん、その素晴らしい音楽センスによるものだが、
夢は叶うと信じた父の力も大きい。
100万枚売る自信があると、父フランシスコは、
お給料をすべて電話用コインに換えて同僚に配り、
ラジオにリクエストさせるというクレージーぶり。
映画のラストに、実際のコンサートの模様が映し出され、
熱狂的なファンの様子に彼らの人気の程を思い知らされる。
そして、本物の父フランシスコが、
アンジェロ・アントニオが演じたどころじゃないクレージーな人物だとわかって微笑ましかった。
2005年/ブラジル/124分/ビスタ/ドルビーデジタル/カラー |
| 2007年3月24日〜 |
●『素粒子』原題:Elementarteilchen
監督・脚色:オスカー・レーラー 異父兄弟のブルーノとミヒャエル。 母親は幼い二人をそれぞれの父方の祖母に預けてインドに行ってしまう。 異なる境遇で育つ兄弟。 兄ブルーノは、高校の国語教師という安定した職に就くが、 妻アンネでは自分の性的欲求を満たされず、悶々とした日々をおくっている。 一方、幼い頃から人類の進化に興味を持ち、生物学者となった弟ミヒャエルは、 女性に関心がなく、遺伝子研究に没頭している。 母が亡くなり、二人に転機が訪れる。 ミヒャエルは、祖母の墓石の移動に立ち会うために訪れた故郷で、 幼馴染のアナベルから恋心を打ち明けられ、初めて女性に目覚める。 一方、妻から離婚を言い渡されたブルーノは、参加者の男女比率1:2という広告に惹かれ、 ヒッピー集団のキャンプ場「変革の場」を訪れる。 そこでようやく自分の性的衝動を理解してくれる女性クリスティアーネと出会う...。 兄弟共に、愛を分かち合えるパートナーに出会うが、それぞれに試練が訪れる。 人生において、誰しもが大なり小なり経験するであろう決断を迫られる時。 生きていくということは、苦しみもあれば、楽しみもある。 そう思わなくちゃ、やってられない。 異父兄弟の母親ジェーンは、息子を連れて男と旅に出たり、あげく、 インドに行ってイスラームの神秘主義集団に入ってしまう。 なんとも自由奔放でいいなぁ〜 (咲) 母親の自由奔放さのおかげで、異性への自然なアプローチができなくなってしまった二人の息子が、その呪縛から解かれようと七転八倒する様を、乾いた笑いを込めて描いています。最近日本でも育児放棄や家庭崩壊の問題が顕著ですが、そんな中で育つ子供たちが未來に抱える苦しみの形のひとつに見えたりもしました。(梅)
2006年/ドイツ/カラー/1.85ヴィスタ/ドルビーSRD/113分 |
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●『蟲師』
監督:大友克洋
—100年前の日本。そこには「蟲」が棲む豊かな世界が広がっていた—
![]()
![]() ©2006「蟲師」フイルムプロジェクト
原作は月刊アフタヌーンに連載されたコミック。
2006年の講談社漫画賞に輝き、単行本シリーズも7巻までに290万部出ています。
大友克洋監督が自ら原作者の漆原友紀さんを訪ねて映画化を熱望されたのだとか。 配給:東芝エンタテインメント 宣伝:P2 http://www.mushishi-movie.jp/ 2007年3月24日よりロードショー公開 ■映画『蟲師』展—大友克洋:幻想と神秘の世界
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●『ブラックブック』(原題:Black Book)
監督:ポール・バーホーベン
第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のオランダで、ユダヤ人の歌手ラヘルは迫害を逃れるために、ドイツ軍から解放されたオランダ南部へと逃げようとする。しかし、何者かの裏切りにより、乗った船がドイツ軍に待ち伏せされ、両親も弟も財産も奪われ、彼女だけが辛うじて生き延びる。
ハリウッドで『氷の微笑』や『スターシップ・トゥルーパーズ』など、人間の性を少々グロテスクな手法で描いて人気の高かったポール・バーホーベンが、母国オランダに戻り、オランダの映画産業としては破格の規模で撮り上げたサスペンス・エンタテインメント大作です。ハラハラ、ドキドキの連続で、144分という長さを全く感じませんでした。
1956年 イスラエル。
聖地巡りツアーのバスが、とあるキブツ(イスラエル式社会主義に基づく共同生活施設)に着く。
バスから降りたロニーという女性がキブツの小学校を覗きこむ。
「写真はダメ」と語りかけてきた女教師の顔を見て、ロニーは思わぬ再会に驚く。
「生きていたのね。ユダヤ人だったの?」
次にシーンは、1944年9月のオランダへと遡る。
2006年/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー/144分/スコープサイズ 公式 HP >> http://www.blackbook.jp/ ★2007年3月24日(土)より、テアトルタイムズスクエア、テアトル梅田ほかにて全国ロードショー |
●『アルゼンチンババア』
監督:長尾直樹 みつこの大好きだった母が亡くなった。その日以来、父は姿を消してしまう。 石を彫る生真面目な職人だった父は、母を大切にしていた。 きっと戻ってくる、と父の好きなビールを冷やして帰りを待っていたが、いつしか半年が過ぎた。 父の悟は、みつこ達が子供のころから「アルゼンチンババア」と呼んでいる風変わりなユリの家で、 一緒に暮らしていたのだ。みつこは父の奪還に向かうのだが・・・。
![]() 頑固で子供のような父親としっかりものの高校生の娘のストーリー。 一家の支えだった母を亡くして父は葬儀もせず、いなくなってしまいます。 娘がけなげなので、余計に「なんちゅう親!」と眼が三角になります。 そんなダメ父の悟を、「アルゼンチンババア」のユリはゆったりと包み込みます。 鈴木京香は男性ばかりでなく、心に穴の空いてしまった人を両手を広げて迎える不思議な女性を演じて、 リアルとファンタジーの境目にいる感じです。 居心地が良さそうなユリの家が気になって聞いてみましたら、 栃木県那須の町営牧場に敷地を借りて建設されたオープンセットだそうで、 撮影終了後撤去したのだとか。 タテタカコの歌う主題歌「ワスレナグサ」(アンデス民謡に詩をつけたもの)がまたいいなぁ。(白)
2006/日本/112分/アメリカンヴィスタ/ドルビーデジタル/ |
●『クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜』
原題:CROSSING THE BRIDGE -sound of Istanbul- アレキサンダー・ハッケ(前衛的なドイツのバンド、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのメンバー)は、 ファティ・アキン監督の前作『愛より強く』で音楽制作を担当し、 イスタンブルに滞在した折に、イスタンブルの音楽シーンの魅力に取り憑かれる。 東西の文化が交差するイスタンブルを再び訪れ、様々なジャンルのミュージッシャンを取材し、 自らも楽器を携え彼らとセッションを行う。
冒頭、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を結ぶボスポラス大橋が映し出され、
一気に魅惑の街イスタンブルに引き込まれる。海峡から眺めるモスクの尖塔、
祈りを促すアザーン、街の喧噪・・・
トルコを旅する人にとって懐かしい風景が繰り広げられるが、そこで奏でられる音楽は、
実に多様だ。エレクトロニカ、ロック、ヒップホップ、民謡、大衆音楽・・・。
それぞれのミュージッシャンの語る言葉が、実に真実をついていて絶妙。
「東西が相容れないというのは権力者の偽善。ホワイトハウスの住人は、
ソ連が崩壊して敵がいなくなり、悪者をつくりあげたいから、文明の衝突だなんて言っている」
「路上で演奏するのはヨーロッパ風だから、警察が許してくれている」 等々。
注:映画の題名は、日本風に「イスタンブール」となっていますが、長母音の入らない 「イスタンブル」の方が、しっくりくるので、解説&感想部分は、 「イスタンブル」とさせていただきました。 ここに登場するミュージシャンたちのことを、わたしは全く知りませんでした。 その音楽を聴いた瞬間、自分の中にまたも素晴らしい音楽の地平が新たに広がったと、心から嬉しくなりました。わたしは昔からジャズが好きですが、どんぴしゃジャズではなく、その要素を多分に持ちながら違うタイプの音楽と融合したものが、 一番好きなタイプです。そんな人間には、トルコの地で独自な発展をしてきた音楽でありながら、オルハン・ゲジュバイやセゼン・アクスの歌の中にも、セリム・セスレルのクラリネットの音にも、シャシャベンドのストリート音楽にも、 ジャズに通じるものを感じるのです。卓越した技をもち、音に自分を同化させ、 その時に湧き上がる感情を表現できる彼らの音楽。このサントラは買いです。 (梅) 2005年 /トルコ・ドイツ / 92分/アメリカン・ヴィスタ/ドルビーSRD/カラー/ 英語 ・ ドイツ語 ・ トルコ語字幕・資料監修:サラーム海上 配給:アルシネテラン 協力:トルコ共和国大使館、トルコ航空、ドイツ文化センター、ビクターエンタテインメント ◆第13回大阪ヨーロッパ映画祭にて、11月23日オープニング上映 http://www.oeff.jp/program/intro_jp.php ★3月24日(土)より、シアターN渋谷にて、エキゾチックにロードショー 公式HP>> http://www.alcine-terran.com/crossingthebridge/ !!公開記念イベント開催!! |
●『ヘレンケラーを知っていますか』
監督:中山節夫
ー みんなちがって、みんないい。 ー
この北崎絹子さんには実在のモデルがいます。かつて日本のヘレンケラーと話題になりながら、母という介護者を失って以来、地域とのコミュニケーションがとれなくなり、悲惨な生活に陥ってしまった方です。地域にネットワークが生まれ、重度重複障害者団体ができたものの、彼女は慣れ親しんだ故郷に住むことを地域住民に拒まれ、今は行政に用意された山の一軒家に一人暮らしをしています。
2005年/日本/カラー/ヴィスタサイズ/105分 公式 HP >> http://www.helen.jp/ ★3月24日(土)より、銀座シネパトスより全国順次ロードショー |
| 2007年3月31日〜 |
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●『情痴 アヴァンチュール』
監督:グザヴィエ・ジャノリ 恋人と同棲をし始めたジュリアンは、ある晩裸足でさまよう美しい女性ガブリエルに出会う。 翌日、再び彼女を見かけるが、別人のようにエレガントだった。 やがて彼は彼女が夢遊病であることを知る。 彼女との出会いが、彼を予期せぬアヴァンチュールへ導いていく…。 ![]()
![]() 『スイミング・プール』で奔放な娘を演じたリュディヴィーヌ・サニエ。 ここでは、わけ有りの子持ち若妻、しかも夢遊病者を演じています。 私は、彼女の顔の右と左の表情の違いにハッとしました。 右側は戸惑いや不安を、左側は執着や確執を現している様に感じたのです。 ガブリエルはゆるぎない確かな愛を探し求めて、さ迷っている…。 その切なさが伝わってきます。誰もが人生において、 夢遊病者になりえることを暗示する、少し痛い映画です。 〓ラブラブニュース〓 配給:東芝エンタテインメント 宣伝:アステア http://www.jyochi.com/ 3月31日(土)より、シネマスクエアとうきゅう 他にて全国ロードショー |
●『忍者』
脚本・監督:邱褸濤(ハーマン・ヤウ) いかなるウイルスにも効果のあるワクチンを発明した博士が、甲賀忍者衆に襲われ殺された。彼らの背後には、そのワクチンで全世界を支配しようと企む男がいた。ワクチンの入った箱を奪ったものの、特殊な箱でどうやっても開けることが出来ない。一方、博士の死を知った伊賀忍者衆は、博士以外唯一その箱の開け方を知る男・コピーをブライアンの手から守り、ワクチンを取り戻そうと動き始める。
「香港で日本の忍者が大活躍って、またまた(笑)」なんて思っていたんですが、B級テイスト満載ながらもストーリーが予想以上にキチンとしていて、かなり楽しんで観ました。さすがハーマン・ヤウ監督(『八仙飯店之人肉饅頭』『欲望の街外伝 ロンリーウルフ』など作品多数)です。ちなみに今年の香港国際映画祭では彼の作品が特集されるそうです。
2004年/日本・香港・中国/35mm/カラー/ビスタ/ドルビーデジタル/95分/原題:終極忍者 公式 HP >> http://www.ninja-movie.jp/ ★3月31日(土)より、銀座シネパトスほか全国順次ロードショー |
●『檸檬のころ』脚本・監督:岩田ユキ 秋元加代子は吹奏楽のリーダーを務め、成績も良く、東京の大学へ進学するつもりでいるが、特に将来の夢があるわけではない。野球部の練習を見つめる先には、エースの佐々木と西の姿がある。西の視線をつい避けてしまう彼女。同じ中学から進学してきて、心が通い合う時期もあったのに、いつの間にかすれ違ってしまった二人。佐々木が冗談交じりに言った「オレ、加世ちゃんのこと好きなんだ」の言葉にも、西は反応できない。 誰もが通ってきた「檸檬のころ」。失敗や恥ずかしいことだらけで、 もどりたいとは思わないけれど、懐かしさに胸の奥がうずき、苦笑いしながら思い出してしまう。そんな季節を、二人の普通の女の子を通して実に瑞々しく、愛情一杯に描いています。
2007年/日本/35mm/カラー/アメリカンビスタ(1:1.85)/DTS STEREO/115分 公式 HP >> http://www.lemon-no-koro.com/ ★3月31日(土)より、渋谷シネ・アミューズほかにて春休みロードショー |
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●「第2回難民映画祭」Refugee Film Festival in Tokyo 2007 時代に翻弄され難民となってしまう人たち・・・ 世界の各地で絶えることなく起きている難民の問題に焦点を当てた映画30本を上映する「難民映画祭」が開かれます。
2007年7月18日(水)〜26日(木)
日本初上映作品となる『イラクのカケラを集めて』『乾いた大地に降る雨』『立ち上がれウガンダの子供たち』『愛車ダイアナ』『私の名はベルトルト・ブレヒト』『ヨーロッパへの道』『紙は余燼を包めない』をはじめ、かつてシネマジャ ーナル本誌で取り上げた『戦争のあとの美しい夕べ』(45号)、『TAIZO』(60号)、『フォッグ・オブ・ウォー』(63号) 、『約束の旅路』(65号)、『ルワンダの涙』(69号,70号)、『異国の肌』(68号)などの旧作が上映されます。 <上映作品> *印は仮訳
公式 HP >> http://www.refugeefilm.org/ ![]() |
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●「国際交流基金映画講座2007-1 ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」 国際交流基金(ジャパンファウンデーション)によるマレーシア映画上映会が開催されます。昨年の東京国際映画祭で話題をさらったマレーシア新潮流の作品群を再び観るチャンスです。ヤスミン・アハマド監督のオーキッド4部作に加え、本邦初公開の何宇恆(ホー・ユーハン)監督の『霧』、釜山、ロッテルダムの国際映画祭でグランプリを獲った陳翠梅(タン・チュイムイ)監督の『愛は一切に勝つ』など、全9作品が上映されます。昨年見逃した方も、ご覧になった方も、是非この機会をお見逃し無く。
上映作品リスト: 会場:アテネ・フランセ文化センター 詳しいスケジュールは下記の国際交流基金のページをご覧ください 国際交流基金 HP >> http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/jfsls7.html |
| 2007年4月4日〜 |
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●『黄色い涙』
監督:犬堂一心 1963年。日本は高度経済成長に湧き、誰もが今日よりも明日、明日よりも明後日は豊かになって、幸せな未來が来ると信じていた。その年の夏、東京・阿佐ヶ谷の4畳半アパートで、若者4人が共同生活をしていた。漫画家の栄介、画家の圭、作家の竜三、歌手の章一。とはいえ、みんな夢見る卵たちだ。プロとして金を稼げているのは、栄介だけ。彼とて自分の描きたい作品と出版社の求めるものが大きく違い、金は少なく悩みは尽きない。 1974年にNHK銀河テレビ小説で放送されたドラマ「黄色い涙」を、当時見て感動した犬堂一心監督が、ずっと抱えていた映画化したいという願いを、ようやく叶えたのがこの作品です。青春ドラマですが、ありがちな爽快感とか疾走感とは無縁で、その日暮らしの、冴えない、でも夢だけはでかい青年たちの、等身大のほろ苦い青春を描いています。アイドルグループ嵐のメンバー5人がそろっての主演ですが、そこにいるのは「これがアイドル?」と思ってしまうほど、地味で情けない男たちでなかなか良いです。(梅)
2007年/日本/128分/カラー/ヴィスタ/ドルビーSRD 公式 HP >> http://www.kiiroi-namida.com/ ★4月4日(水)、東京グローブ座 先行ロードショー4月恵比寿ガーデンシネマ、ワーナー・マイカル・シネマズみなとみらい、梅田ガーデンシネマ他にてロードショー |
| 2007年4月7日〜 |
●『ママの遺したラヴソング』A LOVE SONG FOR BOBBY LONG
監督・脚本:シェイニー・ゲイベル 原作:ロナルド・イヴァレット・キャップス 家を飛び出し学校へも行かず、怠惰な日々を送っていたパーシーの元へ母が亡くなったと知らせが届く。 フロリダから急いでニューオーリンズの生家へ戻ると、ボビー・ロングという男がいた。 彼は古くからの母の友人で元文学部教授。教え子のローソンと二人、 母と同居していた家から出ないと主張し、パーシーはしぶしぶ一緒に暮らすことになった。 なにかにつけ文学作品の一節を持ち出すボビーと、パーシーはそりがあわず衝突ばかりしているが、ローソンには次第にうちとけてゆく。 ![]()
今やハリウッドの人気女優となり、出演作がひきもきらないスカーレット・ヨハンソンが、
シェイニー・ゲイベル監督と何年もミーティングをくりかえし、
実現を待ち望んだ作品だそうです。
セクシーな最近の役と違って、この作品では等身大の女の子をみずみずしく演じ、
ゴールデングローブ賞にノミネートされています。
2004/アメリカ/カラー/2時間/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル |
●『プロジェクトBB』
製作・脚本・監督:ベニー・チャン、ジャッキー・チェン(アクション監督)
ジャッキー・チェンが香港風味満点の映画を製作。 『エレクション』でクールなマフィアを演じたルイス・クーと、 赤ちゃんにふりまわされる気のいい泥棒を演じています。 香港映画界御大のマイケル・ホイも、泥棒とはいえ憎めない役です。 久々にスクリーンに登場したユン・ピョウが太っていて(いつのまにやら50歳です!)、 見違えちゃいました。何より赤ちゃんが可愛くて顔がゆるんでしまいます。 すっかり保護者気分の泥棒コンビが命がけのアクションをする遊園地など、 ハラハラシーンもたっぷり。 ダニエル・ウーとニコラス・ツェーの二人が登場するシーンもお見逃しなく! 試写場内爆笑でした。(白)
2006/香港/カラー/2時間6分/スコープサイズ/ドルビーSR、DTS,SRD/ |
●『13/ザメッティ』 原題:13TZAMETI(グルジア語で13の意)製作・監督・脚本:ゲラ・バブルアニ 出演:ギオルギ・バブルアニ、オーレリアン・ルコワン、パスカル・ボンガール、フィリップ・パッソン、オルガ・ルグラン グルジアから移民してきた22歳の青年セバスチャンは、屋根の修理に出向いた家で、家主の男が家人に、「近いうちに大金を稼ぐ誘いの手紙が届く」と話しているのを耳にする。男がヤク中で命を落とした時、セバスチャンは偶然にもその手紙を手にする。封筒にはパリ行き列車のチケットとホテルの予約済み領収書。何かにとり付かれたように列車に乗りパリのホテルに赴くセバスチャン。深夜、電話のベルが鳴り、次なる行き先の司令が出る。やがて暗い森の中の館に連れ込まれたセバスチャンは、13番の札を渡される。それは、命をもてあそぶ邪悪なゲームの始まりだった…。
13人の男たちが拳銃を手に輪になって合図を待つ。高らかにゲーム開始を告げる声。電球が光りを放った瞬間が引き金を引く時だ。異様な興奮が場を包む。バブルアニ監督は、なかなか資金が付かないため、この集団ロシアンルーレットのシーンを自腹で撮る。その強烈で奇抜なアイディアに、即座に出資者が決まったという。監督は、グルジアから17歳の時にフランスに移民。父親テルム・バブルアニはグルジアで実績を持つ映画監督。主人公セバスチャンを演じるギオルギ・バブルアニは、監督の実弟。監督自身も、セバスチャンの兄役として、出演している。
驚愕の作品でした。
提供:エイベックス・エンタテインメント 公式 HP >> http://www.13movie.jp/ ★2007年4月7日(土) シネセゾン渋谷にて 輪になってロードショー! |
●『オール・ザ・キングスメン』ALL THE KING'S MEN
監督・脚本:スティーヴン・ゼイリアン
—善は、悪からも生まれる。— 主演は監督が彼だけを望んだ、というショーン・ペン。 不正を糾弾していた実直な男が政界に入り、 公約を成し遂げるために次第に裏の顔を見せていきます。 変わっていくというより、もともとあった2面性が発揮できる場を得て、 顕著になったと言えそうです。 上流階級の出のジャックとの友情は次第にねじれていきます。 政界の裏側をたたみこむように見せる前半、後半はジャック周辺の話が多くなります。 『エイプリルの七面鳥』 (2003)で母親役だったパトリシア・クラークソンが ウィリーに深く関わる女性として登場。 アンソニー・ホプキンスとショーン・ペンのからむ場面が少々でちと残念。 銃を持った運転手と十字架がたびたび出てきて、先を予感させます。(白) *原作はピューリッツア賞に輝き、日本でも「すべて王の臣」として邦訳が出版されています。 1949年にすでに映画化(ロバート・ロッセン監督・脚本)され、アカデミー主演男優賞、助演女優賞受賞。
2006/アメリカ/カラー/128分/ビスタサイズ/SDDS、SRD、SR/ http://www.sonypictures.jp/movies/allthekingsmen/index.html |
●『ふるさと—JAPAN』英題:JAPAN, OUR HOMELAND(FURUSATO JAPAN)
監督・脚本:西澤昭男 昭和31年春。 東京・深川の木場の小学校に、音楽学校を卒業したばかりの坂本理恵子先生が赴任してきた。 時同じくして、神戸から歌うことの大好きな宮永志津が転校してくる。 明るくスポーツも勉強もできる志津は、一躍6年4組の人気者に。 学級委員長で建具屋の息子・アキラも、ほのかに彼女に憧れる。 坂本先生は年末に開かれる区の合唱大会での優勝をめざすことを提案し、 志津やアキラもメンバーに選ばれ、練習に励む日々。 そんなある日、ガキ大将のゴンの遊び仲間たちが文具店で万引きをして捕まってしまう。 アキラも残念ながら、その仲間だった。 泣く泣く合唱大会出場辞退を決めたころ、志津が海の事故で亡くなってしまう。 志津の合唱大会への思いを叶えたいと、アキラはなんとか合唱大会に出場したいと学校に嘆願する...。
敗戦から10年、ようやく敗戦の混乱から立ち直り、明るい兆しの見え始めた時代。
坂本先生は、特攻隊で亡くなった兄から
「教師になって童謡を子どもたちに伝えていってほしい」という遺言を受けていた。
美しい日本語でつづられる童謡、『花の街』『赤とんぼ』『故郷(ふるさと)』
『浜辺の歌』『月の沙漠』『荒城の月』...
私の世代にとっては懐かしい歌の数々も、今の子どもたちには、
もしかしたら馴染みがあまりないかもしれない。 空き地で遊ぶゴンやアキラたちが、転校してきた志津のことを話題にする場面で、 「神戸は関西弁でも大阪とは違うんだよ」という言葉があって、 神戸育ちの私はそうそう!と思わず相槌。 (大阪とは違う!と、こだわる神戸っ子。もっとも、 神戸でも地区によって言葉が違うのだが...) 合唱が盛んな学校で育ち、歌うのが下手な私には苦痛だったが、 今では歌のメロディーと共に、皆で一緒になって合唱に励んだことを懐かしく思い出す。 何十年も経って離れ離れになっても、とても仲が良くて、 今も意識不明で入院している友の見舞いに入れ替わり立ち代わり駆けつけるような同級生たち。 人との繋がりも大切にしたい・・・、そんなことも思わせてくれる映画で、 『荒城の月』を聴きながら、ぼろぼろ泣いてしまった。(咲) 第12回リヨン・アジア映画祭にて<アニメーション部門><子ども映画部門> の両部門でグランプリ受賞!
2006年/日本/1時間38分/カラー/ヨーロピアンビスタサイズ/ドルビーデジタル
★4月7日(土)〜 UCI豊洲他にて全国ロードショー!
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| 2007年4月14日〜 |
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●『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』原題:龍虎門 DRAGON TIGER GATE
監督:葉偉信(ウィルソン・イップ) ドラゴン(甄子丹)は、道場「龍虎門(ドラゴン・タイガー・ゲート)」 を創設した武術家フーフーの長男だが、幼い頃にワケあって秘密結社「江湖」のボス、 マーに拾われ、悪の世界で育つ。 一方、弟タイガー(謝霆鋒)は、「龍虎門」の師ウォン・ホンロンに育てられ、 武道のすべてを学ぶ。ある時、タイガーは「江湖」の一味に襲われるが、 絶体絶命と思われたところで、なぜか敵方は去っていく。 その場に残された翡翠のペンダントから、 「江湖」で異彩を放っていた技の持ち主が生き別れになった兄だと悟る。 そんなある日、「江湖」のボス、マーは、娘シャオリン(董潔)との平穏な暮らしを望んで、 巨大犯罪組織「羅刹門」との関係解消を表明する。 激怒した「羅刹門」のボスに虐殺されるマー。 ドラゴンは妹同然のシャオリンをタイガーに預けて、復讐のためにその場を去る。 タイガーもヌンチャクの名手ターボ(余文樂)と共に「羅刹門」に闘いを挑むが、 師ウォン・ホンロンを惨殺され、「龍虎門」の看板も奪われてしまう。 いよいよ全身全霊をかけた最後の闘いが始まる...。
香港で35年以上も愛読され続けている漫画「龍虎門」からエピソードを抽出して映画化。 CGを駆使した映像は、まさにコミックの世界だが、張叔平の映像美は健在。 ドニー・イェンのまっすぐ見据えた目線が、 長く垂れた前髪の陰から刺さるように飛んできます。 謝くんの綺麗なお顔は、前髪に隠れていてよく見えない...。 ショーンの緑がかった金髪は、彼のまじめなイメージにはちょっとあわないかな。 ショーンの顔もやっぱり前髪で半分隠れています。 そう、まさに人物もコミックから飛び出してきたよう! 久しぶりの謝くんたちの香港映画、もっとちゃんと顔を見たい!(咲) 2006年/香港/カラー/シネスコ/ドルビーSR ドルビーデジタル/94分配給:ギャガ・コミュニケーションズ powered by:ヒューマックスシネマ 提供:ギャガ・コミュニケーションズ x フジテレビジョン 公式HP>> http://kachikomi.gyao.jp/ ★4月14日(土)より、 シネマGAGAほか全国ロードショー |
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●『ツォツィ』TSOTSI
監督・脚本:ギャビン・フッド 南アフリカ、ヨハネスブルグのスラム街。過去を封印し、自分の本名さえ名乗らず「ツォツィ(不良)」とだけ呼ばれる少年がいた。彼の仲間は、切れやすく冷酷なブッチャー、とろいが気のいいアープ、先生になりそこねた頭の良いボストンだ。街を徘徊する4人の今日の獲物は恰幅の良い黒人紳士。ネクタイを買うのに袋ごとの現金を懐から出すのを見てしまったのだ。電車に乗り込んで紳士を取り囲み、ブッチャーがアイスピックで一突きする。4人は金を手に入れ、うまく逃げ出すが、ボストンはショックがおさまらない。酒に酔ってリーダーのツォツィをなじり、「名前はなんだ?親はいるのか!お前は捨て犬か!」と叫ぶ。怒りが吹き上げたツォツィはボストンを袋叩きにし、1人高級住宅地へ向かう。降りたばかりの女性の車を奪い、走り出すと、後ろの座席には赤ん坊が残されていた。 昨年のアカデミー賞で最優秀外国語映画賞を受賞した作品です。ギャヴィン・フッド監督は南ア生まれ、当地の大学を卒業した後、一時俳優として活動。アメリカUCLAで監督と脚本の勉強をして南アに戻り、映画制作をしています。プロデューサーに声をかけられたとき、この作品の映画化をずっと待っていた!と、原作のスピリットを生かし現代に置き換えた脚本を猛スピードで書き上げたそうです。絶望と怒りの中で無為に暮らすツォツィと対照的な、シングルマザーのミリアムが美しく、無垢な赤ん坊が南アフリカを変えていく希望の象徴のように思えました。南アでもっとも流行っているという音楽、クワイトが力強く全編を彩り、シンガーのZOLAも出演しています。アソル・フガードの原作は公開に合わせて発売されますので、そちらもご覧ください。(白)
2005/イギリス=南アフリカ共同制作/カラー/95分/シネマスコープ/SR,SRD 公式 HP >> http://www.tsotsi-movie.com/ ★4月14日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー |
●『ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド』(That's the way of the world)
監督・製作:シグ・ショア 敏腕音楽プロデューサーのコールマンは、新進気鋭のバンド、その名も「ザ・グループ」(EWF)を、これぞ次世代の音楽と自信を持ってレコーディングしていた。しかし、その最中に社長から呼び出され、白人グループ「ベイジス」のプロデュースを命ぜられる。ところがそれは人気絶頂のカーペンターズのまがいもののようなグループ。彼がこれまで築き上げてきた名声に傷をつけかねない代物で、彼は到底納得できない。それでも、社長に業界からの追放までちらつかされては、命令に従わざるを得なかった。コールマンはザ・グループのレコーディングを中断し、ベイジスに取りかかるが、ザ・グループのメンバーからは不審を買い、ベイジスのヴェロアからは言い寄られ、次第に追い詰められていく。 1975年の作品ですが、日本初公開となります。70年代の巨大産業化した音楽業界の裏側を描いた作品で、現代にも通じる痛烈な社会批判を含んでいます。加えて、コールマンのアーティストとしての戦いを描いた物語でもあるし、更にはこの映画のサントラ(邦題:暗黒への挑戦)が大ブレイクのきっかけとなったEWFの当時のライブ映像を観られる貴重な資料でもあります。EWFの音楽が好きだったわたしは、当時のライブシーンを観られただけでも興奮もの(ピ、ピアノが回ってる^o^;)。アメリカ公開当時はあまりヒットしなかったようですが、今観ると色んな側面から楽しめる作品です。コールマンを演じているのは、ハーヴェイ・カイテル。『タクシードライバー』を撮る前年で、これまた若くてかっこいいんですよ。(梅)
1975年/アメリカ/100分/カラー/字幕翻訳:落合寿和 公式 HP >> http://cinefil-imagica.com/world ★4月14日(土)よりシアターN渋谷にて、レイトショー決定!! |
●『輝ける女たち』原題:LE HEROS DE LA FAMILLE(英語題:Family Hero)
監督:ティエリー・クリファ ニースのキャバレー「青いオウム」のオーナー、ガブリエルが急死した。 彼と親子のように過ごしてきたマジシャンのニッキーは店を相続できるものと思っていたが、 遺言にはニッキーの子供たちに譲るとあった。ガブリエルの本意はどこにあるのか? 疎遠になっていた元妻のアリスとシモーヌ、 彼女たちとニッキーの子供ニノとマリアンヌも駆けつける。 豪華なスター共演、キャバレーで歌われる懐かしい歌、 たくみなストーリーテリングに最後までひきつけられ、楽しみました。 貫禄たっぷりのカトリーヌ・ドヌーヴはフランス映画祭に団長として来日しますね。 この作品がオープニング上映です。いち早く観たい方はどうぞ六本木へ。 歌姫役のエマニュエル・ベアールは、監督に「君の声で」と言われ、 きちんとレッスンを受けて歌っています。美人顔でないのに、とても美人だと思わせる人。 息子役のミヒャエル・コーエンは、フランス映画には希少な美男です。 公開作品がほかになくて残念。(白)
2006/フランス/35mm/カラー/シネスコサイズ/SRD |
●『恋しくて』
監督・脚本:中江裕司 石垣島は今日も太陽がまぶしい。高校生になった加那子は幼馴染の栄順に再会した。 父がいなくなった加那子がおばぁの家に引越して以来だ。 ひらめきだけで生きているようなにいにい(兄)セイリョウの一声「バンドやるどー!」で、 マコトは持ったこともないギター、栄順はボーカル、 加那子は恥ずかしがりの栄順を歌わせる役を担うことになった。 加那子の母は自分のバーでプロの歌手として歌っている。 加那子も歌が好きだったが、父が「奄美へ歌を探しに」行ったまま帰らなくなってからというもの、歌えなくなっていた。 栄順は加那子を気遣いながら、いつしか歌う楽しさに目覚めていく。 『ナビィの恋』、『ホテル・ハイビスカス』と沖縄から映画を発信している中江監督 4年ぶりの新作。 BEGINのエッセイにインスパイアされ、 オリジナルなストーリーを書き上げて作られた映画です。 『カナリア』で鮮烈な印象を残した石田法嗣が兄を好演。 ほかの4人の高校生は全て沖縄でオーディションして見つけた現役の高校生たち。 順撮り(シナリオの時間の経過通りに撮影すること)したことで、 彼らの成長がそのままドキュメンタリーのようにフィルムに残っています。 沖縄のことばは独特ですが、現地の高校生の彼らですからなぞったのではないホンモノ。 つきぬけて明るく元気な歌がいっぱい。文化祭のシーンの高校生たちの歌に驚きました。 まさに歌の島です。ビギニングが歌う「恋しくて」はBEGINの書き下ろし。(白)
配給:東京テアトル |
| 2007年4月21日〜 |
●『明日、君がいない』 原題:『2:37』
監督・脚本:ムラーリ・K・タルリ
ムラーリ・K・タルリ監督はこれが初監督作品。
自身が学生のときに友人が自殺して大きなショックを受け、
その半年後こんどは自分が自殺未遂。意識が遠のく中で恐怖にかられ、
もし助かったならもう2度とこんなことはしない、好きな映画を作ると思ったのだそうです。
翌朝目覚めて猛然と脚本を書き始め、36時間で第一稿が書きあがったのだとか。
それまでなんの経験もなかった19歳の彼をサポートしたのが、
撮影監督のニック・マシューズでした。
製作会社を作り、プロデュース、編集も助けています。
ほとんど映画初出演の俳優たちが演じていますが、まるでドキュメンタリーのように自然で演出された感じがしませんでした。
監督や俳優のこれからが楽しみです。
2006/オーストラリア/1:1.85/カラー/99分/ドルビーデジタル |
●『アボン/小さい家』
監督・脚本:今泉光司
バギオ市と北ルソン山岳地帯でのオールロケーション。このコルディリエラ地方には1900年頃、多くの日本人が労働者としてやってきて、急峻な山岳地帯の中での道路建設をしていたそうです。その後バギオには大きな日本人町が形成されるまでになりましたが、第2次世界大戦の折、日系民間人は日本軍に同行を強制され、戦後はフィリピン人からの憎悪の対象となり、苦難の道を歩まねばなりませんでした。日系人は人里離れた山の中へ移り、名前を隠してひっそりと暮らしたのだそうです。そんな史実を少しも知らずにいました。 日本・フィリピン/カラー/オリジナル16mm、35mm/新デジタル日本語字幕版/1時間51分 公式 HP >> http://www.ne.jp/asahi/small/home/ ★4月21日〜渋谷アップリンクXにて待望のロードショー |
●『机のなかみ』
監督:吉田恵輔(『なま夏』) フリーター馬場が家庭教師として教える事になったのは、女子高生の望。その可愛いさに馬場はメロメロで、同棲している彼女がいながら、何かとちょっかいだそうとする。望はそんな馬場の攻撃を軽くかわしながら、今の成績ではとても受かりそうにない志望大学目指して猛勉強。彼女が頑張るのには理由があった。そんな彼女の秘めた思いも知らず、馬場の妄想は広がるばかり。 前半は馬場の視点で、後半は望の視点で描かれて、馬場の勘違いし放題な半年間の実態が明かされるという構造になっています。なんだかちょっと痛くて、クスッと笑ってしまうお話です。態度は粗暴だけど乙女な心をもった馬場の彼女に親近感を覚えて、好きでした。(梅)
2006/日本/ヴィスタサイズ/カラー/104分 公式 HP >> http://www.tsukuenonakami.com/ ★4月21日(土)よりテアトル新宿にてレイトショー |
●『フライ、ダディ』
監督・脚本:チェ・ジョンテ 妻と娘を愛する平凡なサラリーマンのガピル。真面目に働いてマンションも買い、昇進も間近だ。そんな彼に、ふってわいたような悲劇が!愛娘のダミがカラオケ店で男子高校生に殴られ怪我をしたというのだ。相手は高校ボクシングのチャンピオンのカン・テウクだった。学校と実家に守られている彼は、型どおりの謝罪のことばのみ。ショックのあまり娘にあたって、「帰って!」と追い出されてしまう。カン・テウクに復讐しようと、刃物を持って高校にやってきたガピルはコ・スンソクの一撃で気絶する。スンソクとその友人達にわけを聞かれ、ガピルは喧嘩の強いスンソクに弟子入りを頼みこむ。 韓国公開は2006年8月、『王の男』は2005年12月。イ・ジュンギの目の強さが気に入ってキャスティングしてから『王の男』が始まり、イ・ジュンギが大ブレイクしてしまい、「父と娘」の物語を撮ったのに、話題がジュンギのほうへ行ってしまったと、監督の話がプレスにありました(笑)。原作者が脚本も担当した日本版(2005年)では、岡田准一(パク・スンシン)、 堤真一(鈴木一) の組み合わせでしたが、堤真一が(どうしてもカッコよくて)へなちょこサラリーマンには見えなかったんです。韓国版のイ・ムンシクは普通のお父さんが「ダディ」になっていくところが、よく出ていました。体重を15kgも増やしたうえ、今度は減らしたりと苦労しています。娘をひたすら思う気持に世の父親は共感するでしょう。イ・ジュンギは正面は中性的ですが、横顔は男性的。この先どんな顔を見せてくれるのか楽しみです。前作で身についた色っぽさが抜け切ってないとこがある、と監督談ですがそのへんも楽しみに観てください。軽快なダンスを見せるオ・セジュンにお〜っと思いましたが、彼はプロのダンサーでもありました。エンドロールでもたくさん踊ってくれてます。日本版よりどのエピソードも濃いなぁという印象でした。さすが東洋のイタリア(?)な韓国の映画です。(白)
2006/韓国/カラー/117分/ヴィスタ/ドルビー 公式 HP >> http://www.cinemart.co.jp/flydaddy/ ★4月21日(土)より シネマート新宿、シネマート六本木にてロードショー |
| 2007年4月28日〜 |
●『あしたの私のつくり方』
監督:市川準
大人になった少女たちに、見てほしい物語があります
『トニー滝谷』、『あおげば尊し』の市川準監督最新作。14歳の成海璃子、秋元康が手がけるアイドルプロジェクト「AKB48」の前田敦子15歳が、ホンモノとニセモノの自分の間で揺れ動く中学生を演じています。二人は離れてしまってから、携帯のメールのやりとりをするのですが、その内容が思わずくすっと笑ってしまう可愛さ、いや大人の付き合いにも通じるものかも。
2007/日本/カラー/アメリカンビスタ/ドルビーSR/97分 公式 HP >> http://watatsuku.goo.ne.jp/ ★4月28日(土)より、シネ・リーブル池袋、渋谷アミューズCQNほか全国順次ロードショー |
●『イノセントワールド —天下無賊—』
監督・脚本:フォン・シャオガン 息の合う泥棒コンビのワン・ポーとワン・リーは愛し合う恋人同士でもあったが、 リーは足を洗ってまともな暮らしをしたいと望んでいた。 草原を走る車の中で大喧嘩した挙句リーは車を降り、怒ったポーは走り去ってしまった。 1人歩き続けて倒れそうになったころ、自転車で通りかかった青年シャーケンに助けられる。 彼は出稼ぎで貯めた結婚資金6万元を持って故郷に帰ろうとしていた。 リーはポーに再会したが、人を疑うことを知らない純朴なシャーケンは、 駅で6万元のことを口にしてしまう。リーはシャーケンを守ろうと心に決めるが、 大金を狙っているのはポーだけではなかった。
![]() ![]() 中国で人気のフォン・シャオガン監督恒例のお正月映画。 2005年の公開時、2週間で8000万元を稼ぐ大ヒットとなりました。 壮大な風景に豪華な列車の中など、なかなか目にすることのできない舞台と、 人気・実力を兼ね備えた俳優陣。 アンディ・ラウとレネ・リウの泥棒コンビの愛情物語を縦糸に、 この2人とスリ合戦を見せるグォ・ヨウをボスにいただく窃盗団との攻防がからんできます。 無垢な青年に気づかれないよう、あの手この手のやりとりがスリリングで見ものです。(白)
2004/中国/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/1時間56分 |
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●『ストリングス〜愛と絆の旅路〜』
(オリジナル・バージョン) へバロン王国の暴君カーロが己の所業を悔いて自殺した。遺書には平和を願って穢れを知らぬ息子のハルに王位を譲ると書かれていた。ところが王位を狙うカーロの弟・ニゾは遺書を破り捨て、その死を敵対する一族ゼリスの長、サーロによるものに見せかける。何も知らないハルは、心配する妹ジーナを城に残し、家臣のエリトと共に仇を捜す旅に出る。旅の途中でハルが見たものは、父王の死を知って喜ぶ民衆や、荒廃した土地など、想像だにしなかった国の惨状だった。
デンマーク生まれの、CGもVFXも使わず、作り込んだセットと、熟練の人形使いたちに命を吹き込まれた人形によって生み出された気品あるファンタジー映画です。 マリオネットの糸は普通見えないように工夫するものですが、 この作品はその糸がとても大事。文字どおり天から降りてくる命の糸です。 長い長い糸に繋がった彼らが大勢いたら、絡まるでしょうにと思ったら、 子供たちが遊んでいて「絡まっちゃった!」と言うシーンがあり、笑ってしまいました (お母さんが丁寧にほどく)。様々な素材でできたマリオネットたちがとても表情豊かです。 雨の中、水の中、火の中でまでも自在に動き回り、もうびっくりでした。 この作品のプレスにはちゃんと庵野監督(エヴァンゲリオンの)、脚本家が載っています。 翻訳したものを元に、日本語のセリフを作り上げ、声優を演出するってことなのでしょうか (他の作品はどうだったっけ)?普通の映画のキャストのような声優陣も豪華です。(白)
制作:ジェイ・ドリーム 公式 HP >> http://www.stringsweb.net/ ★4月28日(土)より、ホップ・ステップ・ジャンプ!ロードショーTOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて |
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●『バベル』 原題: BABEL
製作・原案・監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ ブラッド・ピット、役所広司ほか、3大陸4カ国の夢のスーパーキャストたちが終結した、 2007年最大の話題作が、世界を揺るがす! メキシコ、モロッコ、そして東京。 出会うはずのはい人々が運命のいたずらによって絡み合ったとき、 3つの事件がひとつにつながる 言葉が通じない。心も伝わらない。想いはどこにも届かない。 かつて神の怒りに触れ、言語を分かたれた人間たち。 我々バベルの末裔は、永遠に分かり合う事ができないのか? 世界規模のスケールで人類の絶望と希望を描く衝撃のヒューマン・ドラマが、いよいよ日本上陸! 2007年、世界はまだ変えられる。 モロッコ、アトラス山脈。密かに猟銃を手に入れたベルベル人の父親が、 山羊を襲うジャッカルを撃つためにと、まだ少年の息子二人に猟銃を渡す。 競って試し撃ちをする二人。崖下を行くバスをめがけて弟の放った弾が、 アメリカ人観光客の女性(ケイト・ブランシェット)の腕に当たってしまう。 夫(ブラッド・ピット)は、瀕死の彼女を助けようと必死に叫ぶが、 アメリカ政府は、テロリストに襲撃されたとして厳戒態勢で臨み、 なかなかヘリコプターをよこそうとしない。 アメリカ人夫婦は、メキシコ国境に近いサンディエゴの留守宅に幼い子供たちをメキシコ人のベビーシッターに預けて旅に出てきていた。 夫婦が予定通りに旅から帰らないため、 ベビーシッターの老女はメキシコにいる息子の結婚式に出席するため、 子供たちを連れて国境を越える。 結婚式も無事終わり、 披露宴での酒がまだ抜けない甥(ガエル・ガルシア・ベルナル)の運転する車で、 サンディエゴに帰ろうとするが、国境で飲酒を咎められた上に、 白人の子供たちを連れていることを不審に思われ、 甥は国境を強行突破してしまう。 一方、遠く離れた東京では、聾唖の女子高校生(菊地凛子)が、 人並みに愛を得たいともがいている。 彼女の母親は自殺してしまい、父(役所広司)と二人暮らしだが、 仕事に忙しい父は娘をなかなかかまってやれない...。
![]() ©2006 by Babel Productions, Inc. All Rights Reserved.
モロッコ、アメリカ・メキシコ、日本と、遠く離れて暮らす人々の姿が、
交差して映し出され、ことに東京での場面は唐突な感じがしてしまう。
が、やがて3つの地点での悲劇的な出来事が実は繋がっていることがわかる。
提供・配給:ギャガ・コミュニケーションズ ★4月28日(土)よりスカラ座ほか全国東宝洋画系にてロードショー
公式HP>> http://babel.gyao.jp/ |
●『恋愛睡眠のすすめ』画像:(c) couramiaud - horse created by Lauri Faggioni
監督・脚本:ミシェル・ゴンドリー デザイナーのステファンはメキシコから母の住むパリに戻り、カレンダー会社に勤めることになった。期待と違う退屈な仕事にがっかりするステファン。ある日アパートの隣にステファニーが越してくる。次第にステファニーに恋心が募ってくるが、シャイな彼は告白することができない。夢の中ではどんなこともできるのに・・・。思い込みが激しいステファンは夢と現実の区別がつかなくなって、現実のステファニーにプロポーズしてしまう。
『エターナル・サンシャイン』でヒットを飛ばしたミシェル・ゴンドリー監督が、今度は自分がかつて住んでいたアパートを舞台に、夢と現実をさまよう青年のストーリーを映像化しました。ステファンは監督の分身であるようです。夢と現実を行き来するのがめまぐるしくて、そのうちステファンのように観ているほうもどっちなのか境界がわからなくなります。
2006/フランス、イタリア/カラー/105分/ヴィスタ/ドルビーデジタル 公式 HP >> http://renaisuimin.com/ ★4月28日(土)より、シネマライズほかにてロマンティックにロードショー |
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●『ザ・ライド〜ハワイアン・ビーチ・ストーリー』
監督・脚本:ネイザン・クロサワ サーフィンの若きワールドチャンピオン、デビッドは、メディアやファンに騒がれて、最近自信過剰気味だった。そんな中、ハワイのノースショアでの大会でワイプアウトし、波にもまれて意識を失う。気がついたとき、何と彼は1911年のワイキキ・ビーチにいた。彼を助けてくれたのは、ハワイアンのパオアだった。そのパオアこそ、伝説的サーファーであり、オリンピックで2度にわたり100m自由形金メダルを獲ったデューク・カナハモクだった。デビッドは100年後の世界から来たことを話すが、誰も信じるはずがなかった。ただ一人、美しいレファだけは彼を未来が読める人だと言ってくれる。手つかずの自然の中で、デュークたちとクラシックスタイルなサーフィンを学ぶ毎日。デュークは言う「ボードではなく、波に乗るんだ」と。デビッドは次第にハワイアンが持つ自然に対する畏敬の念を理解し、人として成長していく。
ワイキキ・ビーチというと、巨大な観光ホテルが建ち並ぶ一大リゾートですが、1911年当時ホテルは一軒しかなく、自然豊かな静かなビーチでした。主人公がタイムスリップしたことに気付かず、「あのホテルが建ち並ぶワイキキ・ビーチはどこだ?」とパニックになるのも無理ないほど、この100年あまりで変わったのです。それでもハワイアンの大自然に対する畏敬とそこから学ぶ謙虚さは、文化として受け継がれているようです。親しみやすく爽やかな物語の中に、監督のそんな故郷ハワイに対する溢れる愛情を感じます。2003年ハワイ国際映画祭での上映は大変な盛り上がりをみせ、見事観客賞を受賞したそうです。(梅)
2003年/アメリカ映画/91分/カラー/スタンダード |
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●「日中国交正常化35周年記念 2007年中国映画祭」
会 場 : 新宿バルト9 ◆上映作品
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●「第3回 アジア海洋映画祭イン幕張」
とき:9月14日(金)〜16日(日) コンペティション作品(8/24現在での情報)
公式 HP >> http://www.amffm.net/ |
| 2007年9月14日〜 |
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●「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2007」
会期:9月14日(金)〜24日(月・祝) 16年間ディレクターを務められた佐藤忠男氏が退かれ、 どんな切り口になるのかと興味津々でしたが、8月に行なわれた記者会見では、 「市役所にしては、ここまでやっていいのか〜という所までやっていきたい」 と意欲満々の発表でした。試写で観た作品も、テンポの速い作品が多くて、 一味違ったアジアフォーカスになりそうです。
16カ国・地域の32作品が上映されるほか、協賛企画や、シンポジウムなど、盛りだくさん!
是非、HPでチェックしてみてください。
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| 2007年10月12日〜 |
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●「ビョン・ヨンジュ監督特集 [上映+トーク]」
山形国際ドキュメンタリー映画祭『アジア千波万波』の審査員として来日する監督を東京に迎え、まるごとビョン・ヨンジュ監督・作品の魅力に浸かる!
2007.10.12 (金) 〜 14 (日)
*チケットはすべて当日券のみです。 1回券=1500円 13(土)1日券=3900円 14(日)1日券=2600円
主催・山形国際ドキュメンタリー映画祭
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| 2007年10月14日, 19日, 20日, 21日 |
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●「第3回甲賀映画祭」
滋賀県甲賀市で第3回甲賀映画祭が開催されます。
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●「第20回東京国際映画祭」
期間:2007年10月20日(土)〜10月28日(日)
前売券(一般発売)発売日 2007年10月6日(土)
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| 2007年5月5日〜 |
●『メイド 冥途』
監督・脚本:ケルヴィン・トン
太陰暦の7月を道教信者は「鬼月」と呼び、地獄の門が開いて霊が人間界に戻り、様々な悪さをすると信じている。そのため、この時期には様々なタブーがある。
ケルヴィン・トン監督は2006年の東京国際映画祭で『Love Story』が上映されていますが、劇場公開はこれが初めてです。
2005年/シンガポール/35mm/ヴィスタサイズ/ドルビーSR/90分/日本語 |
| 2007年5月12日〜 |
●『歌謡曲だよ、人生は』昭和の歌謡曲12曲をモチーフに、12人の個性溢れる監督が自由闊達な映像世界を作り上げています。 「ダンシング・セブンティーン」歌:オックス 「僕は泣いちっち」歌:守屋浩 監督・脚本:磯村一路 「これが青春だ」歌:布施明 監督・脚本:七字幸久 「小指の想い出」歌:伊東ゆかり 監督・脚本:タナカ・T 「ラブユー東京」歌:黒沢明とロス・プリモス 監督・脚本:片岡英子 「女のみち」歌:宮史郎 監督・脚本:三原光尋 「ざんげの値打ちもない」歌:北原ミレイ 監督・脚本:水谷俊之 「いとしのマックス/マックス・ア・ゴーゴー」歌:荒木一郎 監督・脚本:蛭子能収 「乙女のワルツ」歌:伊東咲子 監督・脚本:宮島竜治 「逢いたくて逢いたくて」歌:園まり 監督・脚本:矢口史靖 「みんな夢の中」歌:高田恭子 監督・脚本:おさだたつや 「東京ラプソディ」歌:渥美二郎 監督・脚本:山口晃二
企画・製作:アルタミラ・ピクチャーズ 公式 HP >> http://www.kayomusic.jp/ ★5月12日(土)より、シネスイッチ銀座、シネマスクエアとうきゅう他にて、 歌って踊って、泣いて笑って、感激の”歌謡劇場”ロードショー特別記事『歌謡曲だよ、人生は』完成披露パーティーレポートもご覧下さい。 |
| 2007年5月19日〜 |
●『14歳』
監督:廣末哲万(ひろすえ・ひろまさ) 中学生の深津綾、飼育小屋に火をつけたのかと担任に聞かれている。 去っていく担任の背中に彫刻刀を刺してしまう綾。 それを目撃した同級生の杉野浩一は、たびたび理科室で紙を燃やしている彼女も見ていた。 精神科に通うようになった綾は、医師の影響で教職の道を選び、 今は中学校教師として勤めている。 受け持っている一原知恵の家庭訪問に来て、 同じクラスの雨宮大樹の家から出てきた浩一とばったり出会う。 浩一はバイトで大樹のピアノ指導を始めたところだった。 一原知恵は好きなバレエを受験勉強にさしつかえるからとやめさせられ、 うっぷんを林路子にぶつけていた。向かいの雨宮大樹がピアノを続けているのも面白くない。 PFF出身の監督、脚本の作品。2004年のPFFではこのコンビの作品『ある朝スウプは』 (高橋が監督・脚本、廣末が主演)が、グランプリ。 『さよなら さようなら』(廣末が監督・主演、高橋が脚本)準グランプリを獲得しています。 ゆれたり不安定で先の予測がつかない画面が、14歳の内面を現しているかのようです。 岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)も14歳の中学生たちの映画でしたが、 彼らの抱える闇に気づくおとなは出てこなくて、とことん不幸せでした。 痛ましい事件が続いて14歳という年齢が注目されましたが、1年に10cmも15cmも大きくなり、 身体の成長に心がついていかない年頃です。親の方も仕事や身体の変わり目でもあり、 小学生のときのように子供に目を注いでいないかもしれません。 そんな両方の隙間が大小の事件になってしまうんでしょうか。 少なくともこの『14歳』には、かつての自分とそっくりな彼らと向き合う覚悟の大人たちが出てきます。 香川照之扮する、生徒と目が合わせられない教師もいますが、 それを詫びる姿に一歩進んだねと思えます。 ちいさなリアルを積み重ねたこの作品は痛いところもあるけれど、 希望につながる優しさも見せてくれました。(白)
PFFスカラシップ作品。2007年ロッテルダム国際映画祭最優秀アジア映画賞受賞 |
●『寂しい時は抱きしめて』(原題:Lie With Me)
監督:クレメント・ヴァーゴ ライラは肉体の愛しか知らない。両親の不仲で、愛情も結婚もなんなのか分からなくなっている。快楽を求めて街をさまよう中で、ある日デビッドと出会い、他の男とは違った感情を抱く。離れていても、一日中相手のことが頭から離れない。抱き合えば、これまで経験したことない満足感に満たされる。初めて知った身体だけではない、本当の恋。しかし、どんなに愛しても全てを共有することはできない。それは初めて知る苦しみでもあった。
過激な性描写に初めの方は少々面食らいましたが、デビッドと出会ってからは、女性が男性に抱く愛情と不信感の細かい揺れが丁寧に描かれていたり、次第に相手の身体だけでなく、恐る恐るだけれど、相手を取り巻くもの全てを受け入れていこうと成長する二人の姿に、ちょっとグッときました。若い人たちには、もっと切実に感じるかもしれません。原作者のタマラ・フェイス・バーガーと監督のクレメント・ヴァーゴは夫婦で、映画も二人の共同作業で作っています。 18禁なシーンはありましたが、ライラ役のローレン・リー・スミスが可愛くていや らしくなりません。デビッドが老父を優しく介護しているのに好感度アップ。この人 の横顔、トランプのジャックに似てませんか?(白)
2005年/カナダ/ヴィスタサイズ/SRD/93分/R-18 |
| 2007年5月26日〜 |
●『しゃべれども しゃべれども』ちらし画像:© 2007『しゃべれども しゃべれども』製作委員会
監督:平山秀幸 今昔亭三つ葉は二つ目の落語家。普段も着物で暮らし、新作より古典落語が好き。 まだ自分の芸がつかめないのが悩みの種だ。 師匠の小三文が講師を務めるカルチャーセンターにお供で行き、 そこで話の途中で退席した若い女性が気になって呼び止める。 「本気でしゃべってない!」という十河五月。 三つ葉は自分の落語を聞きに来いと言い、本当にやってきた彼女を前に高座でとちってしまう。 祖母にお茶を教わっている郁子に、三つ葉は想いを伝えることができずにいるが、 郁子の甥の勝に落語を教えてほしいと頼まれる。 三つ葉の家には小学生の勝と無愛想な五月、毒舌家の元プロ野球選手までが落語を習いにやってくることになった。 舞台は東京下町。落語の稽古場面や寄席の内側、楽屋も垣間見られて楽しいです。 映画ではちょっと異色な落語が中心ですが、描かれていくのは何気ない日常とことばのやりとり。 大阪弁の森永悠希くんは、にこにこと可愛くて、よどみなく出るお喋りがそのまんま、 お笑いのようでした。 不器用な大人と違って、この子は弟子入りしなくてもOKてな感じです。 柳家三三(さんざ)師匠の指導のもと、国分太一くんの落語がだんだんうまくなっていきます。 うまくなったといっても、毎日「良かったり、悪かったり」なのが、生の落語なのだそうですが。 ふんわりと幸せな気分になる作品。(白)
2006/日本/カラー/1時間49分/ドルビーSR/ヴィスタサイズ 5月26日(土)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー |
●『ひめゆり』
監督:柴田昌平 “忘れたいこと”を話してくれてありがとう
「ひめゆり」学徒隊は、第2次大戦末期、
沖縄での地上戦の折に看護要員として戦場に送られました。
3月から6月までの3ヶ月間で、15歳から19歳の少女達211人もの命が失われました。
戦後何本かの映画が作られましたが、これは劇映画ではありません。
実際に苛烈な戦場にいて、生き残った22人の証言を集めたドキュメンタリーです。
自分たちが生きて話せるうちに残しておきたい、という強い意志から生まれたものです。
1994年から13年に渡って撮り続けられ、撮影は今も続いています。
突然召集を受け戦場に放り込まれ、追い詰められて解散とは・・・ 耳を疑うようなことばかりでした。よく生き抜いてくださったと思います。 一人でも多くの方にこの声が届きますように。(白)
2006/カラー/130分/16mm/スタンダードサイズ/ *夏以降〜大阪・第七藝術劇場、広島・横川シネマにて劇場公開決定* |
●『GOAL!2』(原題:GOAL!II Living the Dream)
監督:ジャウム・コレット=セラ サンティことサンティアゴ・ムネスは、入団したニューカッスル・ユナイテッドvsリヴァプールの一戦いで決勝点を決め、一躍この街のヒーローとなった。婚約者のロズは結婚式の準備を着々と進めている。ロズの母親たちと会食中に、エージェントのグレンがやってきてサンティにビックニュースを伝えた。なんと、スペインの強豪レアル・マドリードから移籍の誘いがあったのだ。世界一のクラブチームの一員になれるのか?サンティはグレンとともに、詳しい話を聞くためアジアツアー中のレアルを東京に訪ねていった。 サッカー少年の夢を次々と叶えてくれるようなこの『GOAL!』3部作、第2章ができました。前作は子供のころからサッカーが好きで、逆境にあっても夢をあきらめなかったサンティが、憧れのヨーロッパへ渡りニューカッスル・ユナイテッドの正選手となって活躍するまで。第2弾は、2005年7月日本でクランクインしており、レアルチームが来日していたとき、同時にロケも行われていたのでした。当時のレアルの選手たちが大挙画面に登場します(なんだか懐かしい)。特にベッカムとGKのカシージャスは重要な場面が多いため、オフの時間に全面的に協力してくれたのだとか。サッカーの試合場面は前作以上に多いですが、サンティの人間関係や栄光を掴んだあとにやってくる試練などドラマ部分も描かれています。大きな画面で迫力の試合をご覧ください。(白)
2007/イギリス、スペイン、ドイツ合作/1時間54分/スコープサイズ/ドルビー 公式 HP >> http://www.goalthemovie.jp/ ★5月26日(土)より、全国ロードショー! |
●『COMANDANTE コマンダンテ』監督:オリバー・ストーン 撮影:ロドリコ・プリエト 音楽:アルベルト・イグレシアス 出演:フィデル・カストロ、オリバー・ストーン 2002年2月、オリバー・ストーン監督は3日間にわたり、キューバ革命の父フィデル・カストロのドキュメンタリー撮影を敢行した。監督自らのインタビューは30時間に及んだ。カストロは途中いつでもやめられること、を条件としたが中止されることはなく、内容の変更削除もいっさい求められなかった。元々はスペインのTV番組用のプロジェクトだったが、映画化され2003年のサンダンス映画祭でプレミア上映された。アメリカでの上映は禁止となり、その理由は、映画の視点がアメリカ政府にとって「不快」で「批判的」だからというものだったと、オリバー・ストーン監督自身が認めている。 カストロの盟友チェ・ゲバラは美男子でした(いきなり卑近な話題ですみません)。早く亡くなりましたが今も人気で、日本でもTシャツの絵柄にもなっているのを見かけます(革命のシンボルですが歴史をちゃんと解っているんでしょうか)。カストロは数々の戦いを生き延びて、「コマンダンテ(司令官)!」と国民に尊敬され親しまれています。街や大学で人々に囲まれるシーンがあり、こんなに人気の指導者は日本にはいないなぁと羨ましく思えました。雄弁家としてもつとに有名な彼が、社会派オリバー・ストーン監督の鋭い質問を受け、ユーモアを交えて回答するようすに、ほ〜と見入りました。大国アメリカに屈せず、戦い続けてきた長身痩躯のコマンダンテは、現在病床にあります。(白)
2003/アメリカア・スペイン合作/英語・スペイン語/カラー/100分/ヴィスタ/ドルビーSRD アルシネテランHP >> http://www.alcine-terran.com/ ★5月26日(土)より、ユーロスペース他全国順次ロードショー |
●『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(原題:Borat: Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan)
監督:ラリー・チャールズ
カザフスタン国営テレビのレポーター、ボラット・サカディエフ。
長身で、鼻の下に亀の子タワシのような髭をたくわえた彼の趣味は、ピンポン、日光浴、
女性トイレの盗撮。天敵は、ユダヤ人。そんなボラットが、太っちょのプロデューサー、
アザマートを伴って、ニューヨークへ。目的はカザフの発展のために、
偉大なるアメリカ文化をリポートすること。フットワーク軽く、
国連本部やロデオ大会などへと出かけていく。
まじめに受け答えするフェミニズム団体のおばさまたちや、
電車内の突撃インタビューに逃げ惑う人々。
ボラットは、ユダヤ系イギリス人コメディアンのサシャ・バロン・コーエンが、
自らが持つイギリスのTV番組「Da Ali G Show」の中で、
体験レポートコーナーのために作り出したキャラクター。
あくまで本物のレポーターを装って、アメリカロケを敢行。
それにしても、あまりな下ネタ。カザフ人の大半がイスラーム教徒であることを考えると、
体を露出したりすることは、あり得ないし、
カザフの人たちから文句は出ないのかと思ったら、
やはりいろいろと問題になったそうだが、アメリカはじめ世界各国での大ヒットに、
カザフスタンの名前を知らしめることになったと、歓迎する向きもあるそうだ。
2006年/アメリカ/1時間24分 |
●『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』原題:FUR -AN IMAGINARY PORTRAIT OF DIANE ARBUS
監督:スティーヴン・シャインバーグ 1958年、ニューヨーク。 瀟洒なアパートにある写真スタジオで毛皮ショーの準備に追われるダイアン。 金持ちの顧客たちの相手はちょっと憂鬱だ。 ふと窓の外に目をやると、引越の車から、目だけ出る頭巾を被った男が降りてくる。 上の階に引っ越してきた不思議な男の強い眼光になぜか惹かれるダイアン。 ある日、水道管に大量の毛を見つけたダイアンは、 ついに階段を上って彼を訪ねていく...。
1923年3月14日ニューヨーク生まれ。
裕福なユダヤ家庭に育ったダイアン・アーバスは、14歳の時に出会った初恋の人、
アラン・アーバスと4年後に結婚。
ファッションフォトグラファーの夫アランの手ほどきを受けて、
彼女もファッション写真家として活躍する。
後に、夫とは袂を分かち、小人、巨人、シャム双生児、同性愛者、
ヌーディストといった「フリークス(変わった人々)」を被写体とするようになり、
その名を後世に残すことになる。 最初に、「これは伝記ではない」と断り書きがあるように、 本作は写真家ダイアン・アーバスの人生を描いたドキュメンタリーではない。 ダイアンの残した写真に触発されて、監督と脚本家のエリン・クレシダ・ウィルソンが、 フリークスに目を向けるようになっていったダイアンの心の動きをイメージして作り上げた物語である。
夫や娘たちを愛していた貞淑な妻だったダイアンが、
上の階に住む多毛症の男を訪ねていき、身も心もゆだねていく姿は、
あまりに大胆だが、彼女の残したフリークスの写真からは、
それもありかなと思わせられる。
(二コール・キッドマンの演じるダイアンからは、
身勝手さだけが感じられてしまったのだけど!)
2006/アメリカ/カラー/ビスタ/122分/R-18 公式 HP >> http://kegawa.gyao.jp/ |
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●「第10回京都国際学生映画祭」
京都国際学生映画祭は今年で10年目を迎えます。国内外の学生映画・映像作品を観ることのできる数少ない映画祭です。未来の巨匠がここから現れるかもしれません。 開催日程:2007年11月23日(祝)〜30日(金) 公式 HP >> http://kisfvf.com/index.html |
| 2007年12月29日 |
●『つばさ』Wings −澤登翠活弁リサイタル−
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
第1回アカデミー賞作品賞受賞の『つばさ』が、名調子の活弁つきで上映されます。 ![]()
昭和3年度キネマ旬報ベストテン 洋画部門第5位 |
| 2007年6月2日〜 |
●『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』
監督:藤原敏史 水俣の映画を17本も撮り続けてきた土本典昭監督が、 かの地を再訪することになり藤原敏史監督はカメラとともにその旅に同行します。 旧作のシーンと土本監督へのインタビューも織り込みます。 水俣の海や街、人々を万感の思いで見つめる土本監督。 かつて映画に登場した胎児性水俣病の男の子がすっかり大人になり、 若かったお母さんは、ご苦労だったろう年月の皺を刻んで年取っていました。 地球環境映像祭でグランプリだった『断罪の核心-元裁判長が語る水俣病事件』に登場した、 国に有罪判決を出した地裁の裁判長の涙を思い出しました。(白)
2006/DVCAM・16mm/カラー/94分/ ●[君は土本典昭を知っているか?その映画を見たことがあるか?]
※ タイムテーブルなどの詳細はお問い合わせください |
| 2007年6月9日〜 |
●『それでも生きる子供たちへ』All the Invisible Children
大人は誰も、昔は子供だった。でもそのことを忘れずにいる大人はほとんどいない。 7人の監督による子供の未来のための7つの物語。どれも心を揺さぶります。
提供/配給:ギャガ・コミュニケーションズ |
●『恋する日曜日 私。恋した』
監督:廣木隆一 高校3年生のなぎさに癌が見つかった。昨年母親が同じ病気で亡くなったばかり。 母と同じ病院、同じ主治医にかかることになったが、 入院前に「会いたい人がいる」と旅に出る。 なぎさが生まれ、3年前まで住んだ海辺の町には幼馴染の聡がいた。 病気のことは隠し、今は一人暮らしの聡の家に泊めてもらうことになった。 幼いころに戻ったように最後の夏を過ごすなぎさだったが、 聡が人妻の絵里子と不倫をしているのに気づいてしまう。 出演作が相次いでいる堀北真希が、余命3ヶ月の高校生を演じています。 しだいに要求される演技のハードルが高くなっているようですが、 きちんと応えていますねぇ。 『恋する日曜日』一作目についでメガホンを取った廣木監督の描写はいつも細やかです。 主人公が死んでしまうという作品は廣木監督も今までなかったとか。 映画は病気と闘う場面は出さず、17歳のなぎさの恋を中心にしています。 病気のことも恋心も聡に告げずにいる切なさに胸がいっぱいになり、 自転車で走るシーン、まどかを連れ歩くシーンも胸が痛みます。 長回しのラストシーンまでハンカチ出しておきましょう。 (白) 2007/日本/カラー/35mm/97分/ビスタサイズ/制作:BS-i 配給:エム・エフボックス 6月9日(土)新宿トーアほか全国で順次ロードショー http://w3.bs-i.co.jp/jbreak/koisuru/watakoi/index.html |
●『Watch with me 〜卒業写真〜』
監督:瀬木直貴 元報道カメラマンの上野和馬はがんで余命半年と宣告された。 故郷の福岡県久留米市で余生を過ごそうと、妻の由紀子を伴って戻ってくる。 同級生の孝平が勤務するホスピスに入院し、 卒業アルバムを見ながら旧友たちと思い出話に花を咲かせるが、 和馬には思い出せない少女がいた。 やはりがんで逝ってしまった父親の最後を思い出しながら観ました。 自分だったらこの世の残り時間がわかったとき、何がしたいかしら? そばで支える妻や友人たちの気持は想像できるけれど・・・。 納得いかなかったのは、和馬がひとみのことを覚えていなかったというところ。 奥さんの協力もあって、だんだん思い出していくけれど、 そんなに簡単に忘れてしまうもの?封印していたんでしょうか。 私も懐かしい「卒業写真」の歌を聴きながら、アルバムでも見ようかなっと。(白)
Watch with Me?「私とともに目を覚まして祈りなさい」(新約聖書・マタイによる 福音書)は、近代ホスピスの創設者、シシリー・ソンダース女史がこの言葉にホスピスの基本精神を託して、「死が近い人を見守る」という意味で使い始めたもの。人生の終末を迎えた人も、それを見守る人も、どちらも辛い。私は怖れるだけで、また覚悟ができていない。 テレビドラマでも共演中の津田寛治さんと羽田美智子さんは、息がとても合ってました。津田寛治さんて、映画の中では、気むずかしかったり、変わり者だったりする役が多いので、眉間にしわを寄せた顔が思い浮かぶのですが、先だってTV番組の「チューボーですよ」に出演されていたときの弾けっぷりと笑顔にはビックリ。とても魅力的でした。(梅)
2007/日本/カラー/
★舞台挨拶のお知らせ★ |
●『選挙』Campaign
監督・製作・撮影・録音・編集:想田和弘 2005年秋、川崎市宮前区の市議会議員補欠選挙。 ひょんなことから自民党公認候補として出馬することになった「山さん」こと山内和彦(40歳)。 東京で気ままに切手コイン商を営んでいた山さんは、政治とは無縁。 宮前区に地盤もない。民主党と議席が切迫する自民党は、 なんとしても勝たなければと必死。東大卒の肩書きで選ばれたと山さんは笑う。 地区の自民党総出で山さんを勝たせるための戦闘体制が組まれ、 参院選ともあいまって、川口順子、石原伸晃、荻原健司、橋本聖子、 さらには当時の小泉純一郎首相まで、応援演説に駆けつける。 ニューヨーク在住の監督は、別の題材を撮影するために日本へ行く準備をしていたところ、 東京大学入学当時のクラスメートである山さんが補欠選挙に立候補したことを知る。 撮影は2005年10月7日から23日の投票日までのわずか2週間。 監督は事前の準備もせず、撮影に臨んだが、編集には10ヶ月をかけた。 ナレーションもテロップも音楽も一切廃し、素の映像だけをつないだものだが、 それだけに生の面白さがある。「観察映画」だと監督は言う。
補欠選挙で当選しても、1年半後の次の選挙では、
それぞれの地区で決まった候補者を支援するから、
今回だけの応援だとあからさまに言われても、にこやかに笑って
「今回限り、山内和彦をよろしくお願いします」と、
自民党支援者たちに頭を下げる山さん。駅前で演説し、握手をしてまわる山さんは、
思わずケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダースさんとも握手してしまう。
にじみ出る山さんのお人柄に、う〜ん、この人は政治家に向いているのか・・・
と思いながらも、勝たせてあげたいと思ってしまう。
日本・アメリカ/120分/カラー/デジタル上映(16:9/ステレオ) |
●『プレステージ』(原題:THE PRESTIGE)
監督:クリストファー.ノーラン(『メメント』『バットマン ビギンズ』) 19世紀末ロンドン。華麗な奇術で人々を魅了する2人の天才マジシャン、ロバート・アンジャー(ヒュー・ジャックマン)とアルフレッド.ボーデン(クリスチャン・ベール)。一瞬のうちに遠くへ身を移す瞬間移動の術を競いながらも尊敬し合う二人。ある日、アンジャーの妻が、トリックでほどけるはずの縄がほどけず舞台の下で死んでしまう。縄を結んだボーデンに復讐を誓うアンジャー。しかし、そのアンジャーが舞台上で壮絶な死を遂げ、翌日アンジャー殺しの犯人として、ボーデンは逮捕されてしまう。刑務所の中で必死に冤罪だと訴えるボーデン・・・
一流のマジックは、3つのパートから成る。
配給 ギャガ・コミュニケーションズ Powered by ヒューマックスシネマ 公式 HP >> http://prestige.gyao.jp/ ★2007年6月9日よりスカラ座ほか全国東宝洋画系にて公開 |
| 2007年6月16日〜 |
●『雲南の少女 ルオマの初恋』
監督:章家瑞(チアン・チアルイ)
ルオマは雲南省紅河州に住む少数民族ハニ族の少女。おばあちゃんと二人暮らしで、毎日街に出て焼きトウモロコシを売っている。近所の写真館を経営しているのは、都会からやってきた写真家のアミン。でも全然稼げていないらしく、ルオマから買ったトウモロコシ代もなくて、代わりにヘッドホンステレオを彼女に渡す。それからはエンヤの「カリビアン・ブルー」が聞こえてきた。初めて聞く西洋の音楽をルオマはとても気に入る。 世界遺産にも登録された雲南の美しい棚田風景の中で織りなす、17歳の少女の初恋は、素朴で美しいながらも、少数民族の伝統的生活が否応なく変わりつつある中で、外の世界へ憧れる若い世代の現実も垣間見せていて、印象深いものになっています。ハニ族の農耕文化は日本のそれと共通するところが多くて、遠い地でありながら懐かしさすら感じます。グローバル化の波は避けがたいかもしれませんが、どうか彼女たちの輝く笑顔が失われないようにと祈るような気持ちになりました。(梅)
思えば、この作品が『ルオマは17歳』のタイトルで、アジアフォーカス・福岡映画祭で上映されたのが、2004年のこと。映画そのままの民族衣装姿で会場に登場したリー・ミンさんは大人気でした。記者会見でも、思わず皆、彼女に駆け寄って記念写真を撮っていました。(記者会見での記念写真は珍しい!)
北京青年映画撮影所・雲南良黎影視文化伝播公司 公式 HP >> http://www.ruoma.jp/ ★6月16日(土)より、東京都写真美術館ホールにてロードショー(他全国順次公開)★バックナンバー63号の公開画像のところで、2004年福岡でのリー・ミンさんの初々しい民族衣装姿が見られます! 本誌70号に監督、主演女優の舞台挨拶記事が掲載されています。 |
| 2007年6月23日〜 |
●『図鑑に載ってない虫』
監督・脚本:三木聡 フリーライターの俺は「月刊 黒い本」の編集長から「臨死体験をして来い」という命令を受けてしまった。 「死にモドキ」という虫を探せばそれができるらしい。 相棒のエンドーを呼び出して、ヒントを持っているらしいカメラマンの真島のアパートへ向かう。 真島の残したメモを手がかりに、虫さがしを続けるが出会うのは、 ヘンなヤクザやSM嬢たち。果たして締め切りに間に合うのだろうかっ?? 『イン・ザ・プール』、『亀は意外と速く泳ぐ』、『ダメジン』 と脱力系作品を送り出してきた三木聡。 今回は伊勢谷友介が2の線から大きく外れたキャラで、松尾スズキといいコンビです。 岩松了、ふせえりら常連に負けず、 あら!と思うキャストたちが意外な役で次々と登場します。 キャスティングたいへんだったでしょうねぇ。 あいかわらず小ネタ満載で、あははと笑わせてもらいました。(白)
2007/日本/カラー/103分/35mm/アメリカンビスタ/DTSステレオ |
●『ジェイムズ聖地(エルサレム)へ行く』原題:James'Journey To Jerusalem
監督:ラアナン・アレクサンドロヴィッチ 南アフリカの小さな村の純粋で敬虔なクリスチャンの青年ジェイムズは、 村人たちの期待を一心に集めて、 次期牧師候補として聖地エルサレムへの巡礼の旅に送り出される。 心躍らせたどり着いたイスラエルの空港で、 不法移民と決め付けられ留置所に入れられてしまうジェイムズ。 ほどなく、留置所にやってきた手配師の男に助け出されるが、 払った保釈金分働けと命令される。 これも神様の試練とまじめに働くジェイムズは、手配師の父親に気に入られる。 チップに渡されたお金を、「金持ちが天国に行くのは駱駝が針の穴を通るより難しい」と、 最初は受け取らなかったジェイムズだが、 「フライヤー(ヘブライ語で“人に利用される人”)になるな」と言われ続けるうちに、 人を利用して金儲けする方法を身につけてしまう。 はたしてジェイムズは聖地エルサレムに行くことができるのか? 純情なジェイムズが毒されていく姿や、古い一軒家に住む父親を立ち退かせて、 その土地に大きなビルを建てようと目論む息子など、 拝金主義の社会がユーモアと皮肉たっぷりに描かれていて、大いに笑わせられた。 目的地の聖地は、すぐそばにあるのに、なかなか辿り着けない。 努力すれば夢はつかめるものなのにという例えだろうか。 土地を巡る親子の対立など、この映画はイスラエルを舞台にしているが、 とても普遍的なメッセージを感じさせてくれるものだった。 聖歌隊の歌をバックにした冒頭とラストの寓話的な描き方が、 現代の御伽噺という雰囲気。考えさせられる楽しい映画!(咲)
2003年/イスラエル/87分/ カラー/ 35mm/ ビデオ上映(日本国内) |
●『イラクー狼の谷ー』
監督:セルダル・アカル 2003年7月4日、イラク北部のクルド自治区で、トルコ特殊部隊の秘密本部が同盟国であるはずのアメリカの軍部隊に突然踏み込まれ、11人の兵士たちは頭にフードをかぶらされて連行された上、長時間の抑留を余儀なくされた。誇り高いトルコ将校のスレイマンはこの屈辱に耐えかねて、遺書を親友であり、元トルコ秘密諜報員であるポラットに残して自殺した。ポラットと二人の仲間は友の遺志を継ぎ、アメリカの部隊を指揮したサム・マーシャルへ同様の屈辱を与えるためイラクへと向かう。
これはイラクを舞台にしていますが、あくまでもトルコの娯楽映画であるということは了解しておいた方がいいでしょう。元々この諜報員ポラットは、マフィアへの潜入捜査で活躍する人気テレビシリーズのキャラクターです。彼とアメリカの指揮官サムとの戦いを追いながら、イラクでの実際の事件や噂を織り交ぜてアメリカの非道を強烈に描き、イスラーム社会では大受け、欧米では物議を醸しました。現カリフォルニア州知事がかつて主演していたイスラームの人たちを殺戮する映画は問題にならないのにねぇ。
トルコから潜入してきたポラットと手を組み、アメリカの指揮官サムに立ち向かうのが、
アラブ族の女性レイラ。彼女は結婚式を襲われ、新婚の夫を失ったことから、
闘争心に燃えるのですが、
結婚式への誤爆という事件もアフガニスタンやイラクなどで実際にあった話。
民族服姿の美しいレイラは、ポラットと英語で流暢に会話する聡明な女性。
家族や同族のアラブ人とは、もちろんアラビア語で会話しています。
ポラットは仲間とはトルコ語で会話。
そして、ポラットがトルコから一緒に潜入した中にクルド人がいて、
イラク北部のクルディスタンのクルド人とは彼を介して意思疎通。
英語以外の言語の時には、日本語字幕に、< >が付いているのですが、
トルコ語、クルド語、アラビア語の区別は残念ながら無くて、
せっかく英語とそれ以外の言語を区別したのに惜しい! 2006年/トルコ/122分/DOLBY SRD/ビスタサイズ/原題:Kurtlar Vadisi : IRAK (Valley of the Wolves Iraq ) 公式 HP >> http://www.at-e.co.jp/ookami/ ★2007年6月23日(土)より、銀座シネパトスにて公開 |
●『リサイクル—死界—』原題:鬼域
監督・脚本・製作・編集:オキサイド・パン、ダニー・パン ディンインは新進女流作家チョイチュンとして成功を収めていた。 恋愛小説が映画化されることになり、記者会見の席上で次の作品について質問を受ける。 「鬼域」という題が決まったばかりの小説が霊的体験をテーマにしていること、 そのため霊に遭遇して恐怖を体験してみたいと答えてしまう。 しかし執筆が思うように進まず、 書いては消しを繰り返すうちにディンインの周りで奇妙な現象が起こり始める。 長い髪の毛、人の気配、無言電話・・・思えばみな、 ディンインが書いては捨てた言葉と合致していた。 そして青ざめた老婆とその孫らしい女の子とエレベーターに乗り合わせ、 彼女たちがあるはずのない地階へと沈んでいくのを見てしまう。 走り出したディンインが足を踏み入れたのは廃墟のような建物の並ぶ世界だった。
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双子の兄弟監督、パン・ブラザースが『The EYE』シリーズのアンジェリカ・リーを主演に
製作したホラー。ディンインが虚構か現実かと疑う、
マンション内の事件は目新しいものではありませんが、
彼女が迷いこむ死界の造形がゲームの中の世界みたいで面白いです。
バンコク郊外に建てられた巨大なセットだそうですよ。
最初の建物群は「クーロンズ・ゲート」だなぁとか、
これは必須アイテムだとか思いながら見ていました。
2005/香港・タイ/カラー/1時間48分/シネマスコープ/SRD・SR |
●『エマニュエルの贈りもの』(原題:Emmanuel's Gift)
製作/監督:リサ・ラックス、ナンシー・スターン 1977年、西アフリカ・ガーナで右足に障害をもって生まれたエマニュエル。父親には見捨てられたが、母親の大きな愛情に包まれて育った彼は、ハンディキャップを克服し、米国の支援団体に働きかけて得た自転車でガーナ全土を片足義足で制覇。またトライアスロンにも兆戦するなど、義足のアスリートとして活躍するだけでなく、障害者が自立して暮らしていくために日々社会に働きかけている。
本作は、エマニュエルに感銘を受けたリサ・ラックスとナンシー・スターンが、2年以上の歳月をかけて、ガーナからアメリカへと彼の活動を追って記録した400時間にも及ぶ映像をドキュメンタリー映画としてまとめたもの。
アメリカ/2005年/80分/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル 公式 HP >> http://www.emmanuelsgift.jp/ ★6月23日(土)渋谷シネマGAGA!他全国順次ロードショー |
| 2007年6月30日〜 |
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●「エロチック乱歩」
『屋根裏の散歩者』
![]() 監督:三原光尋 脚本:伊土紀州 撮影:芦澤明子(J.S.C.) 音楽:遠藤浩二 美術:中川理仁 VE:宇津野裕行 出演:嘉門洋子、窪塚俊介、村木仁、永瀬ひかり、清水萌々子、遊井亮子、木下ほうが、でんでん 2006/日本/カラー/DV/ステレオ/87分
『人間椅子』
![]() 監督:佐藤圭作 脚本:佐藤圭作・武井彩 撮影:大内勇 音楽:柳田しゆ 美術:松本知恵 VE:宇津野裕行 出演:宮路真緒、小沢真珠、鈴木薫、鈴木拓也、茅野雅生、水戸ひねき、石川謙、辻修、板尾創路 2006/日本/カラー/DV/ステレオ/76分
制作:円谷エンターテイメント 江戸川乱歩の有名小説を土台に、新しい脚色をほどこした作品です。 大正14年の作品を現代に置き換えているので、 どこがどう変わっているのか原作を読みたくなりました。 『村の写真集』の三原監督がこういう作品も撮るのと意外。 『人間椅子』の不思議なシチュエーション、小沢真珠のこわれっぷりもみどころ。 『屋根裏の散歩者』は女性カメラマンのようです。珍しいなぁ。(白) 6月30日(土)より、シアターN渋谷、銀座シネパトス他にて、2作週代わりでロードショー |
●『吉祥天女』
監督・脚本:及川中 昭和45年春の金沢。能楽好きの元気な高校生、 麻井由似子のクラスに転校生が入ってきた。 長い黒髪の美少女、叶小夜子に誰もがひきつけられる。 叶家はこのあたりの土地の殆どを所有する旧家で、小夜子はその孫娘だった。 新興の遠野建設は、その土地を手に入れるため一人息子の遠野暁と小夜子の縁組を画策していた。 小夜子の同級生の遠野涼もその一族だったが、涼だけは小夜子に近づくことをしなかった。
吉田秋生の同名漫画が原作。20年以上も前の作品だったとは、時の流れは速い!! 配給:CKエンタテイメント http://www.kisshohtennyo.jp/ 6月、渋谷Q−AXシネマほか全国ロードショー |
●『そして、デブノーの森へ』監督・脚本:ロベルト・アンドゥ
ベストセラー作家セルジュ・ノヴァク。彼は決して人前に現れず、その素性は全くの謎に包まれており、そのことが世間の興味を一層そそっていた。 初めはただファム・ファタールに翻弄される中年男の悲哀の話かと思ったのですが、サスペンスの要素が強く、次々と予想を裏切る展開で最後まで目が離せず、非常に楽しめました。 上流階級が舞台なので、シャネル、フェンディといったメゾンから提供されたアナ・ムグラリスのファッションも素敵ですし、フランスのパリ、南イタリアのカプリ島、スイスのジュネーブなどのロケ地の風景も美しい。 『あるいは裏切りという名の犬』『隠された記憶』に続き、ダニエル・オートゥイユの卓越した演技を楽しむことができます。(梅) 冒頭、キッパを被った老人がヘブライ文字を書いている姿。 次に、初老の男性二人、「僕たちユダヤ人には見えないよね」との会話。 ユダヤであることがこの物語にどう関わってくるのかと、 一気にこの映画に惹かれてしまいました。 そして、ダニエル・オートゥイユ演じる主人公が船上で出会う謎めいた美女は、 祖父の母語がイディッシュで、 ダニエルは自分と同じ言葉を解する彼女にぐっと引き込まれていきます。 それほどユダヤに詳しいわけではないので、 この物語の背景にあるものが深くは理解できなかったのですが、それを抜きにしても、 複雑に絡む二人の過去を紐解いていく面白さにぞくぞく。 お墓参りの時に、お墓の上に石を置く風習なども興味深いものでした。 そして何より、主役二人の大人の魅力に惹かれました。(咲)
第57回カンヌ国際映画祭正式出品 公式 HP >> http://www.at-e.co.jp/soshite/ ★2007年6月30日(土)より、シアターイメージフォーラムにて公開 |
●『シュレック3』SHREK THE THIRD
監督・脚本:クリス・ミラー
おとぎの国のバトル・ロイヤル!次の王様は誰だ?! |