29日(日) 今もレスリー・チャンを熱く語り継ぐNEXT CLUB HONG KONG主催の「哥哥的一天」に久しぶりに参加してきました。水田菜穂さんによるトーク「香港映画を召し上がれ」でお腹いっぱいになったあとは、レスリーに酔いしれる至福のひととき。 会場の片隅でシネマジャーナル79号を販売しました。遠藤智子さんによる「追悼 張國榮 いつものように香港で、ということだ」の記事を掲載した号で、ファンの方たちが多数お買い上げくださいました。皆様、ありがとうございました。
さて、昨年8月23日にシネジャ主催で開いたアジア映画ファンのためのフリマが楽しかったので、今年も開催することにしました。 その後、レスリー・チャンや金城武のグッズを追加でいただいたり、(暁)さんが引越しをして、泣く泣く手放さなければならないアジア映画のチラシなどが大量にあったりという事情もあるのですが・・・。 今回の目玉は、毎年レスリー・チャンの命日である4月1日には、何があっても香港に駆けつけ、毎年シネジャに追悼文を寄稿してくださる遠藤智子さんのトーク。遠藤さんと(暁)さんと私の都合で日程を9月26日(日)に決定したら、あ~なんと、次回「哥哥的一天」の開催日と重なってしまいました。実は、去年のフリマも「哥哥的一天」と同じ日だったのですが、熱心なファンの方が無理をしてハシゴしてくださったので、今回は、「哥哥的一天」が終わってからいらしていただける時間に遠藤さんのトークを開始することにしました。 レスリー関係のグッズは、遠藤さんのトーク終了後に追加して出品しますので、ぜひ、「哥哥的一天」の余韻に浸りながら、こちらの催しにもいらしてください!
フリマ: 2010年9月26日(日) 2時開始~6時終了
遠藤智子さんのトーク: 4時半開始
(40分位を予定していますが、話がはずめば成り行きで!)
場所: 文京区本郷1-35-28 メゾンドール本郷302号室
「哥哥的一天」の会場からのアクセス
都営地下鉄 新宿線「新宿3丁目」駅(4駅)→神保町で都営三田線乗換え(2駅)→「春日」下車 (乗換え時間も含め、約16分です。 210円)
春日駅出口A1から徒歩3分
レスリー・チャン迷 遠藤智子が語る 「DNAが変わった日」
レスリーに初めて出逢った日から、どんなに自分が変わったか、みんなでそのことを話しませんか。 当日は、96-97コンサートの頃の息もできなかった毎日と、レスリーがくれたアジアの友だちのことを話したいと思います。台中の体育館の前の道の暑かったことや、シンガポールファンがスタッフに渡した絵葉書のことや、シネマジャーナルのおかげで入れた記者会見のことや、leslie99がメールアドレスの台湾の友だちと過ごした旧正月のこと。皆が同じ体験をきっと持っているでしょう。 9月だから楽しい話をしましょうよ。
★トーク参加予約受付けます。 景山咲子 cinemajournalhp@yahoo.co.jp
(なお、フリマは無料ですが、トークは参加費300円となります。)
(咲)
19日、映画『ANPO』の試写へ。1960年の安保闘争から半世紀。日本で生まれ育ったアメリカ人のリンダ・ホーグランド監督が、60年安保を絵画・写真・映画などを通して描いたアーティストたちの証言を集め、日本にも抵抗の歴史があったことを検証していくドキュメンタリー。50年前、まだ小学生になったばかりでしたが、国会議事堂前でデモに参加していた東大生の樺美智子さんが亡くなったことは、ショッキングなニュース映像として鮮やかに脳裏に残っています。子供心に「安保反対」の言葉が刻み込まれたものでした。『ANPO』を観て、当時の安保反対デモが、一般市民も参加したものだったことを再認しました。神戸で高校教師をしていた父もデモに参加したことを思い出し、尋ねてみたら、「咲ちゃんも別の日にママと一駅歩いてるよ」と言われ、びっくり。(まったく記憶にありません・・・)
20日、『TOKKO 特攻』(リンダさんはプロデューサーだった)を観て、いつかインタビューしたいと思っていた(暁)さんの強い熱意でリンダ監督へのインタビューが実現。60年当時、国会議事堂の近くに住んでいて、連日のデモを間近で見ていたシネジャ創始者の一人である佐藤さんも同席。日本の公立の小中学校を卒業したリンダ監督はネイティブな日本語で語ってくださいました。インタビューの模様は、後日、特別記事で!
★『ANPO』9月18日渋谷アップリンクファクトリーほか全国順次公開
(咲)
8月21日(土曜)
一昨日、昨日と体調がイマイチ。暑さに負けたかな。 今日は昼前までのんびり寝床の中。 体調は万全ではないが、京都にドキュメンタリーを観に行くことにした。 もちろん在来線・青春切符日帰り。
会場は、京都河原町の「ひとまち交流会館」。 初めて行く場所なので緊張する。(この緊張が、案外ボケ封じになるんですよ)
2008年9月7日~2009年1月13日の129日間、ピースボートの第1回「ヒバクシャ地球一周・証言の航海」に、 広島・長崎のヒバクシャ103名が参加した。今日のドキュメンタリーは、 世界20ヶ国、23港を訪れたこの航海に同行した、若い監督さんたちの二作品。 会場には約30名ほどの方が集まっていた。
バニャレロ監督は1981年生まれ。コスタリカ出身の女性監督。
広島で被爆し、現在はカナダに住んでいるサーロー節子さんの証言を中心に、世界を巡る被爆者たちの航海を追った作品。
オリジナルアニメの『サダコ』とオリ鶴に込められた願いを軸に、核のない世界の希望を描いていた。
サーロー節子さんの明瞭な英語、日本語が世界平和の訴えを、一層力強く感じさせてくれた。
このドキュメンタリーで<戦後7年間、原爆や原爆被害の報道や出版を規制されていた>ということを初めて知った。
名古屋に帰り、少し詳しい方にお聞きしたが「地下出版でいろいろ出ていましたよ。だが、新聞には載らなかったはずだ。」と教えてくれた。
国本隆史監督/日本/64分/
監督は1980年生まれ東京出身。
ヒバクシャの証言を聞いても「どうすればいいのか分からなかった」という監督が、
ヒバクシャとの船旅を通じて、「被爆経験の継承とは何か」というテーマを模索した作品。
この船旅に参加した中には、生まれたばかりから幼児の時に被爆した方が十数人いた。
実際の体験がない<若い被爆者>が、何をすればいいのかと悩むシーンが印象に残った。
時間の都合でトークには参加できなかったが、戦争も原爆も知らない人、記憶が薄れてしまった人に、 この二つのドキュメンタリーが作られたことは意義があると思う。 貴重なドキュメンタリーを作られたお二人に感謝する気持ちでいっぱいだ。
(美)
13日(金) いよいよ夏コミケの日。 どんよりした空模様に、あまり暑くならないかなぁ~と、少しホッ! 昨年初参加した冬コミケで味をしめた名古屋の(美)さんが、今回も一緒に参加。左隣のブースは、L&G映画のコミック本。今年の東京国際レズビアン&ゲイ映画祭も1本を除きすべて観た(美)さん。さっそくお隣の方たちと話が盛り上がります。そして、右隣には大きなシャー・ルク・カーンの写真が・・・。「冬コミケのときに、奥さまからシャー・ルク・カーンのことが載ったものを全部買って来るように頼まれたといらした男性がいましたよ」と言ったら、「それ、私です!」と。その方がレスリー・チャンも好きだとわかり、こちらも話が盛り上がりました。
お盆休み中の(暁)さんが、助っ人でお昼過ぎに到着。東京ビッグサイトには仕事で何度も来て慣れているはずなのに、駅から人がびっしりで、近道は封鎖。たどり着くのが大変だったとか。
今回もいろいろと映画談義ができ、楽しいひと時を過ごすことができました。お買い上げくださった皆さま、覗いてくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。冬コミケの申込書も買ってしまいました。当選したら、また参加しますので、どうぞよろしくお願いします。
(咲)
ビック(リ)サイトの一日
8月13日(金曜)え~!13日の金曜! きっと記念すべきホラー日?になりそう。
朝5時に目覚ましをかけたが、4時半に起きてしまった。大晦日のコミケの時も興奮と不安の余り寝付きが悪かった。今回は二回目だが<コミケ夏の陣>は冬以上の混雑と聞かされ、またまた興奮して寝付きが悪い昨夜だった。朝風呂に入り、いち早く家を出る。
まずはコーヒーと見回すが、5時半ではどこも開いていない。仕方なくコンビニへ。「そうだ!栄養ドリンクを飲んでみよう」
いっぱい並んだドリンク類を前に迷っていたら、カウンターのお兄ちゃんが「精力つけて、一日がんばるんだったらリポビタンが一番出ますよ」と教えてくれた。
お兄ちゃん「こんなに早くから大変ですね」
私「今からコミケに行くから、一日頑張らないといけないんですよ」
お兄ちゃん「えっ、ビックサイトのコミケ?アニメを書いてるんですか」
私「映画の雑誌ですよ」
お兄ちゃん「じゃあ、キネマ旬報ですか」
(私の心「…キネマ旬報がコミケに出すかぁ~?…」)
私「仲間で作っているんですよ」
お兄ちゃん「へぇ~、頑張ってください」(かわいい青年に和む私)
食料、ドリンクと準備万端で、いざ新橋へ。新橋からゆりかもめに乗り換えると、もうそこはビックサイトに行く人たちばかり。
去年・年末31日の私の人生初めての満員電車の恐怖はなく、聞こえてくる話し声に関西弁あり、東北弁ありで、私も連れがあったら猫みたいな名古屋弁まくしたてたのに。
スイスイと20分ぐらいで「国際展示場正門」へ。私はまずはスタバに入り、コーヒー飲みながらも通路を見ると、一段と多くなる人の波。ゆっくり飲む気分になれず店を出る。
7時半開門。目指すは<東・ヨ・57b>。少し早めに来場して正解だった。
横幅90、縦30センチのシネジャ・ビックサイト支店、いざ開店準備。すぐその後から、シネジャ(咲)さんが到着。なんやかんと工夫して小さなペースを飾り付けして、10時の入場を待つ。
いよいよ10時。しかしダラダラ入場で、年末の地響きのような早歩きの、ザックザックと近づいてくる音はない。去年はサークル者総立ちで、拍手で出迎えた感動はなし。残念。
いち早く、シネジャブースに駆け付ける方はいませんが、ひと通り目的の買い物をすませた人が、足を止めてくださった。
「どうぞ、見本をご覧になってください」
「最近、どんな映画をご覧になりましたか」
など話が弾むと“お買い上げ~”ゴングが鳴ったようなもの!話しの引き入れ方、買っていただいて心から「ありがとうございました!」と頭を下げる喜びは、いつもご商売の方は、味わっていらっしゃるのかなと感じた。
途中、シネジャ(暁)さんが陣中見舞いに駆けつけてくださる。武蔵野のお水を凍らせたのをいただく。(このお水、渋滞した帰りのバスの中で、すごく助かりました)
売上は予想をすこし上回ったところだが、いろんな方と映画の話しが出来て楽しかった一日だった。
なんか癖になりそうな<シネジャ・ビックサイト支店・副主任>役。
(美)
6日 『隠された日記~母たち、娘たち~』のジュリー・ロペス=クルヴァル監督にインタビュー。監督には、2006年のフランス映画祭で『トワ・エ・モア』(劇場公開タイトル:『正しい恋愛小説の作り方』)が上映された折にお会いしたことがありました。その時に、次の作品で1950年代と現代の女性の両方を描きたいとおっしゃっていたのが、この映画。女性に自由がまだあまりなかった時代に生きた祖母の日記を通じて、母や娘の今を描くという手法。母を演じたカトリーヌ・ドヌーヴがエッフェル塔の柄のドレスを着た姿が圧巻でした。そのドレスの持つ意味など、いろいろとお話をお伺いしました。インタビューの詳細は10月下旬の公開直前に!
ホテル西洋銀座でインタビューを終えて、程近い築地本願寺の納涼盆踊り大会へ。友達から誘われ、え~盆踊り・・・と思いながらHPをチェックしてみたら、“日本一美味しい盆踊り”という歌い文句。最初、ウツクシイ盆踊りかと思ったら、オイシイ・・・だったので、これならば!と。なるほど、築地市場の老舗など美味しい屋台がいくつも出てました。大きな櫓の周りにはテーブルと椅子も並べられていて、まさにビアガーデン。盆踊りは眺めるだけでしたが、場所柄か築地の料亭の女将風の方や市場の男衆の方らしき方が浴衣を粋に着こなして踊っていらして、腰の入り方なども見事! これぞ日本の夏の風物詩、楽しいひと時でした。クルヴァル監督にも是非!とお奨めしたのですが、行かれたかなぁ~
さて、いよいよ夏コミケの日が近づきました。13日の金曜日(!!) です。コミケは昨年末の冬コミケが初体験。風が吹き込む冬と違って、夏はかなりの熱気らしく、さてはて暑さに耐えられるか・・・ですが、会場で皆様と映画談義できるのを楽しみにお待ちしています。
日時:8月13日(金曜日)10時~16時
場所:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
シネマジャーナルの配置場所: 東地区“ヨ”ブロック-57b
トップページの「お知らせ」に掲載していますが、シネジャの予約を受付けています。
購入希望の号をお気に入りの監督や俳優の名前を添えてご予約いただけましたら、できる限り特別付録をご用意します!
タイトル索引や、目次一覧で欲しい号を検索してみてください!
タイトル索引: http://www.cinemajournal.net/bn/title.html
在庫一覧: http://www.cinemajournal.net/bn/zaiko.html
夏コミケ会場での購入申込み先: cinemajournalhp@yahoo.co.jp
(咲)
25日(日)「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010」へ。 川口から無料シャトルバスが出ているとはいえ、朝一番の上映に間に合うように行くには、ちょっと根性がいります。でも、この日の一本目『けがれなき愛』は、アン・ソンギさん主演なので、はずせない! 恋愛経験のない50男が、25歳の女の子に恋をしてしまうという物語。 彼女から電話がかかってくると、自分で「オッパー(お兄さん)は・・・」なんて言ってしまう、はじけて可愛いアン・ソンギさんでした。 恋に歳は関係ない! と、励まされます。上映後、シン・ヨンシク監督がQ&Aに登壇。自分の世界に閉じこもっていた人物が恋愛したらどうなるかを描いてみたかったそうで、アン・ソンギさんと数年前から映画を作ろうと計画。相手役にイ・ハナさんを起用したのは、大俳優アン・ソンギさんを前にして物怖じせず、ちょっとつついてみたり気楽に接していたからだそうです。素敵な歳の差カップルでした。
午後、本映画祭で初めて上映されるイランを舞台にした映画『テヘラン』のナデール・T・ホマユン監督にインタビュー。 パリ生れフランス国籍の監督で使用言語はフランス語とのことだったのですが、ペルシア語もOKとわかり、通訳を友人のカトリン・モアフィさんにお願いしてペルシア語でお話を伺いました。 パリで育った監督は、9歳半の時にイランへ。なんと、1979年のイスラーム革命の直後のこと。(その頃に外国にいたのならあえて混乱している故国には戻らないのが普通では?) 14年間イランで過ごし、映画の勉強をする為にフランスに戻ったそうですが、1年に2回はイランに帰る生活。ずっといないからこそ見える社会の変化があると言います。 『テヘラン』は、地方から出てきたものの仕事がなく、赤ちゃんを借りて物乞い。その赤ちゃんを売春婦の若い女に盗まれ保証金を払うために悪の道に。地方から夫を追って出てきた妻も夫を助けようと麻薬の運び屋に・・・。 イランの人たちが生きるのに精一杯な現状を知ってほしいという思いで作ったそうですが、あまりに暗い物語。テヘランの町をあちこち見せたいという思いもあって、物乞いを主人公にしたそうで、確かにテヘランの緑豊かな住宅地から、下町の雑踏まで、さまざまな顔を見せてくれます。また、お葬式や結婚式などイランの儀式が自然に物語の中に織り込まれているのも興味深かったです。 イラン人の彼女と一緒に来日した監督、黒澤明監督の映画で憧れていた日本を満喫されている様子でした。(IDパスにJRの切符が・・・)
31日(土) 再びSKIPシティへ。『闇への一歩』(イラク、トルコ)はまたまた朝一番の上映! (つらい・・・) イラク北部の村。米軍の攻撃で家族を亡くした少女ジェネットは、唯一残った肉親である兄を訪ねてキルクークの町へ行きます。兄が爆弾テロの犠牲になり、トルコの病院に搬送されたと知らされた彼女は、密輸を行う一団に加わってトルコへ。 せっかくトルコに入国できたのに、そこで自爆テロ実行犯に仕立てられてしまうという物語。 冒頭のイラク北部の村はトルコ語を話す村。 キルクークの町で、ジェネットがアラビア語で兄の居所を尋ねると、「クルド語を話せ」と言い返される場面がありました。この映画、イラク北部の言語状況をよく表していました。 そのために、ジェネット役には複数の言語をしゃべれる女性が必要で、監督は、トルコのシリア国境近くに住むスザン・ゲンチを見出すことができてラッキーだったと語ります。映画には、数年前に訪れたことのある東トルコの町ウルファの石畳の通りなども出てきました。その折、ウルファ郊外のシリア国境近くの村も訪ねたのですが、年配の女性にトルコ語で話しかけたら「トルコ語はわからない」と言われ、アラビア語で挨拶したら喜んでくれたことを思い出しました。 若い人は学校でトルコ語を学ぶけれど、年配の方は民族の言葉しか解さないのですね。 3ヶ国語が出来るというスザンは、演技初体験ですが、目の表情など自然な演技が光っていました。
長編部門国際コンペティションの作品は、上記の3本と、『透析』をDVDを拝見しただけなのですが、どれも力作でした。さて、本日、どの作品が受賞するのでしょう。観た作品が受賞できると嬉しいな。
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公式サイトへ!
(咲)
19日 イラン大使館ホールをお借りして日本イラン文化交流協会主催の講演会を開催。暑い中、大勢の方が参加してくださって、ほっ! 中東文化研究所の森島聡さんの講演の中で、「イランは乾燥した風土がもたらす物を大事にする社会」と言われ、今さらながら興味深かったです。車も30年以上前のものが錆びないので健在! 日本なら、とっくにスクラップです。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2010で上映される『テヘラン』のホマユン監督にインタビューできることになり、DVDを送っていただいて観たのですが、その冒頭にも、年代モノの車がひしめくテヘランの通りが映し出されていました。
さて、講演会の後、大使公邸で美味しいイラン料理の昼食をご馳走になって、全員帰ったのを見届けて、第19回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭『スプリング・フィーバー』上映後のトークへ。ちょっと遅刻してしまいましたが、最前列に座席を確保してくださっていて、アップリンクさんに感謝! 先日、ラウンドインタビューでお会いした主演俳優、チン・ハオ(秦昊)さんとチェン・スーチョン(陳思成)さんのお話を再び聴くことができました。さすがにこの映画祭らしく、司会は綺麗なドレス姿の男性の方。この映画祭らしく、きわどい質問も飛び出します。チン・ハオさんが語った撮影秘話。監督が、「俳優が裸になるのを躊躇するようなことがあったら、スタッフも皆、裸になろうか」とおっしゃっていて、撮影の中で難しい局面になった時に、近づいてきて「僕たちも脱ごうか?」と言われたとか。 あ~ それって、『色情男女(夢翔る人 色情男女)』だ! と、今になって気づきました・・・ ボケてるのは、暑さのせい? 年のせい?
(咲)
17日(土) 中国、ロウ・イエ監督の『スプリング・フィーバー』(原題:春風沈酔的夜)の主演俳優、チン・ハオ(秦昊)さんとチェン・スーチョン(陳思成)さんが第19回 東京国際レズビアン&ゲイ映画祭のために来日され、ラウンドインタビューに参加してきました。
昨年、東京フィルメックスで『春風沈酔の夜』のタイトルで上映されたのを観た時に、なんといっても気になったのが、スーチョンさんが上目使いで鏡を見ながら櫛で髪の毛を整えたあと、下着姿でチャチャを踊る場面。これって、まさに『欲望の翼(阿飛正傳)』のヨディ! 質問の順番が回ってきた時に、まっさきに聞いてみました。ロウ・イエ監督もチェン・スーチョンさんも、レスリー・チャン(張國榮)が大好きで、彼へのオマージュとして入れたとのことでした。答えた後に、スーチョンさんが、涙、涙・・・と手振りするので、私も手振りで涙、涙・・・。
夜、アンディ・ラウ(劉徳華)ファンのシネジャの暁さんに、「チン・ハオ、華仔を薄くしたような美男子だった」と言ったら、「アンディ、濃くないんですけど・・・ 濃いといえば、ラウ・チンワン(劉青雲)」と言われました。スーチョンさん、誰かに似てると思ったら、そうだ、ラウ・チンワンだった! 確かにラウ・チンワンは濃いけど、華仔も充分濃い、いやいや濃くない・・・と、暁さんと私の意見は平行線!
チン・ハオさんとチェン・スーチョンさん、二人とも一つの質問になが~く答えてくれて、時には意見が食い違ってお互いの発言の後に口を挟む場面も。二人とも役者魂を見せてくれました。実物を観たい方は、19日 2時からスパイラルホールでの上映の後、Q&Aセッションに登壇します。 >> http://tokyo-lgff.org/2010/prog/index.html#11
『スプリングフィーバー』一般公開は、11月6日から渋谷シネマライズ他全国順次ロードショー。 http://www.uplink.co.jp/springfever/
先日、渋谷シネマライズで試写会が行われたのですが、『ブエノスアイレス(春光乍洩)』が上映された時のことを思い出して感無量の私でした。はぁ~
(咲)
青山スパイラルのL&G映画祭の三日目の夕方、渋谷アップリングで『スプリング・フィーバー』のジャン役のチン・ハオと、ルオ役のチェン・スーチョン(浮気の調査した男優)の、合同インタビューの記録係りとして同行しました。映画で観た感じと違うので、一瞬わかりませんでしたが、チン・ハオはこの作品では見せてくれなかった笑顔を、チェン・スーチョンは「お友達になるなら、こちらの人だわ」と思わせる親しみを、私に(みんなに?)投げかけてくれました。19日祝日の 本作上映には、きっと会場では、ため息ならぬ「サマー・フィーバー」?が起こるはずです。
(美)
10日 埼玉・与野にある中東ミニ博物館の常連仲間である草間さんの写真展が神保町で開かれ、常連仲間が20人近く集まりました。中東ミニ博物館では、1ヶ月に1回定例会が開かれていたのですが、今年1月に大野正雄館長が急逝されて以来、定例会も開催されず、ここで知り合った方々と顔を合わせる機会もなくなってしまいました。せっかく顔馴染みになった縁を大切にしようと、手探りで連絡網を作り、何かにかこつけて集まっています。90歳を越えた方も、ご自身が旅した懐かしい地の写真を観がてら駆けつけました。
ちなみに、草間さんは映画も好きな方で、茨城の自宅近くで観られない映画は東京まで観にいらっしゃる方。シネジャで紹介した映画は、これは観なくては!と、出来る限り観るという有難い読者です。 写真展は14日まで開催されていて、草間さんは連日会場に詰めているそうです。旅の話や映画の話に応じてくださることと思います。ぜひ、足を運んでみてください!
草間徹雄写真展
異郷 I
中国青海省チベット族の祈り
2010年7月9日(金)-7月14日(水)
12:00-19:00(最終日17:00)
gallery福果 (ギャラリーふっか)
神保町 A7出口を出て左折。喫茶さぼうるの2階
http://www18.ocn.ne.jp/%7Efukka/
(咲)
6月30日 朝、飛び込んできたパク・ヨンハ自殺のニュースに、え~? なぜ~?と呆然。「冬のソナタ」も、ヨン様よりも、俄然サンヒョクを演じたヨンハに好感を持ち、2004年6月20日に横浜ランドマークで開かれたイベントにも、誘われるままに思わず行ってしまったことのある私。今年1月末には、『作戦 The Scam』の記者会見に、いそいそと出かけたものでした。 明るく冗談を飛ばしていたヨンハの笑顔を思い出して、涙、涙。(報告記事→ http://www.cinemajournal.net/special/2010/sakusen/index.html )レスリー・チャンのファンが4月1日を忘れられないように、パク・ヨンハのファンに6月30日という日が刻み込まれることでしょう。32歳で旅立つのは早すぎます・・・ まだまだ活躍してほしかった! ご冥福をお祈りしています。
『東京島』の試写へ。観ておくべき映画といわれたものの、なぜ?と疑問に思いつつ観ていたら、後半イラン人が出てきました! 中国人相手にペルシア語で叫ぶ場面も。ちなみに監督の篠崎誠さんは、キアロスタミ作品に関する批評も書かれている方と、後から判明しました。思えば、2003年11月、東京フィルメックスのトークイベント「キアロスタミの魅力について語る!」にも登壇されていて、もちろん参加したので、お話を聴いたこともあったのでした。記憶力の悪さに愕然!
『RAILWAYS 49歳で電車の運転手になった男の物語』を有楽町ピカデリーで。祖父母の代まで島根県なので、縁のある出雲が舞台の映画がヒットしていて、なんだか嬉しい。宍道湖湖畔を走る一畑電鉄に乗ったのは中学生の頃で、もう何十年も前ですが、その時に印象的だったのが綺麗に刈りそろえられた築地松。防風林として民家の北西部分に植えられた黒松が壁のようにそそり立っている姿が、そこかしこに見えた記憶があるのですが、映画の最後に電車が走るのを空から写している場面でも、その築地松があまり見えませんでした。ネットで「築地松」を検索してみたら、“近年は松くい虫の被害や築地松を剪定する職人の不足、そして生活習慣の変化によって築地松の散居集落の景観は消滅の危機に瀕しています”とありました。伝統文化は大事にしたいけれど、なかなか難しいですね。
さて、映画は、大会社でリストラを言い渡す立場になった主人公が、ふと自分の小さい頃の夢を思い出し、自らも会社を辞めて電車の運転手になる話。私の場合は、「会社の希望」で辞めた結果、今、好きなことをしているという、棚ボタのような人生の転機でした(収入が伴わないのは残念ですが!)。生きていれば、どんな良いことが起こるかわからないのに・・・と、つくづく。
7月1日 新宿武蔵野館で『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』。映画の日のためか、内容が内容だからか男性が多い! ジョニー・トー作品でお馴染みの黄秋生、任達華、林雪の顔を観ただけで、もうワクワク。林家棟が、ずいぶん成長したなぁ~と感慨深いものがありました。ジョニー・アリディも、渋くて、すっぽりジョニー・トーの世界にはまり込んでました。計算尽くされた銃撃戦の始まる前の立ち位置、雨の中や月夜の華麗な銃撃戦・・・、そして、合間にはお決まりの美味しそうな食卓を囲む場面! マカオや香港の街の切り取り方も、さすがジョニー・トー! と、満足して家に帰ったら、香港返還から13年とのニュース。ちょっと前までは、7月1日といえば、返還の時を香港で迎えたことを思い出していたのに、映画を観ている時にもすっかり忘れてました。大事なことも、こうして忘れていくのかなぁ~ 最後まで覚えていることってなんだろう・・・
(咲)
21日(月)シネジャ79号の発送のために、(白)さん宅へ。今度こそ、白山神社の紫陽花が満開♪と楽しみに向かったら、神社の方から来る人たちが何人も紫陽花を手にしています。今日は紫陽花を配っているの~?と思ったら、【20日に紫陽花祭も無事終わりました】とのことで、ばっさり紫陽花の花が全部切られていました! 神社の周りの紫陽花は切られずにいたので、満開の紫陽花を楽しむことができましたが、今年は咲くのが遅かったのですから、臨機応変に伐採するのを遅らせればよかったのに・・・!!! という次第で、私も切られていた紫陽花をいただいて帰りました。
さて、79号、前回78号の写真の刷り具合が悪かったので、真っ先に写真をチェック! 今回は綺麗に刷り上っていました。もっともモノクロなのですが・・・ 記事の出来具合は、読者の皆様のご批評をお待ちしております。
この日は4時から『樺太1945年夏 氷雪の門』(村山三男監督、1974年)主演の二木てるみさんにインタビューするお時間をいただいたので、発送作業途中でいそいそと失礼しました。映画は、終戦直後の樺太で、不可侵条約を破ってソ連が侵攻してくる中、最後まで電話交換手としての職務を全うして自決した9人の乙女の物語。1974年、公開直前にソ連から横槍が入って公開中止に。一部地方のみで短期間上映され、お蔵入りになっていたのを当時の助監督の方が数年前に発掘してDVDにされ、この度、日の目を見ることになったのです。(7月17日よりシアターN渋谷他で公開) 小さい頃から、テレビ小説「おはなはん」などで好きだった二木てるみさんにお会いできるとウキウキ。テレビではふっくらとしたお顔に見える二木さんですが、お会いした彼女は、小顔で華奢。還暦を越えているとは思えない可愛らしい方でした。それでいて、しっかりとモノを言うパワフルな方。撮影当時のエピソードを伺ったら、真っ先に出てきたのが、「稚内のロケで毎日蟹が出てきて、最初は嬉しかったけど皆うんざり」というお話。実は、私が「氷雪の門」と聞いて最初に思い出したのも、30年以上前に札幌の「氷雪の門」という蟹専門店で、これでもかというくらい蟹を食べたことだったので大笑い。話がはずみ、宣伝会社の方がストップをかけてくださらなかったので、気がついたら1時間20分くらい経っていました。どうまとめよう・・・と呆然です。どうぞ楽しみにお待ちください!
23日 気になっていた『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』を観に。ストーリーを見たら、古代ペルシャが舞台なのに古代と中世ペルシャの物語で有名な人物の名前に由来すると思われる名前が入り混じっているし、暗殺教団で有名なアラムートの砦も中世のものだしで、頭の中に???が飛び交っていたのです。 そこはまぁファンタジーと割り切って楽しんできました。アラムートの町はCGで外観は描かれていて、実際に行ったことのあるイランの山奥のアラムートの砦とは似ても似つきません。そして細部は、どうみてもモロッコのカスバ(古い城砦の町)。『ドゥーニャ&デイジー』や『グラディエーター』でもロケに使ったところと同じかな?と思いました。 そして、先週観た『SEX AND THE CITY2』にも出てきたモロッコの赤い沙漠がまたしても登場! ロケ地としてモロッコは人気ですねぇ!
『樺太1945年夏 氷雪の門』も、樺太ではさすがに撮影できないので、似た地形のところを探してロケ。いかにそれらしく見せるかが監督、特に美術監督の腕次第なのですね。
(咲)
15日 新宿バルト9のシネマチネ料金(1200円)の時間に『SEX AND THE CITY 2』を観に。アラブ首長国連邦のアブダビが舞台だけど、SEX がつくタイトルのために、アブダビ政府が撮影を許可せず、モロッコでロケをしたというので、これは観なくちゃ!と。
アブダビ行きの前に、ゲイカップルの結婚式。しかもユダヤ人!(思わず身を乗り出す私) ユダヤ教の結婚式では花婿がグラスを足で踏んで割る風習があるのですが、おぉ~なんと、二人でグラスを割りました! で、いよいよアブダビへの豪華招待旅行。ロケはモロッコとわかっているので、どんな風に撮っているのか興味津々。マラケシュのスークにいる人たちも、男性はねずみ男のようなモロッコのフード付コートでなく、湾岸諸国のオバQ風の長い白い衣装に輪っかで抑えた白い長いスカーフかターバン。女性もカラフルなモロッコのジュラバではなくて、黒一色のアバヤにニカーブ(鼻と口を隠す布)をつけて、いかにもアブダビを演出していました。でも、あの赤い沙漠はまさにモロッコ!(もっともアブダビの沙漠は知らないけれど) SEX AND THE CITY は、テレビシリーズも映画も観たことがなくて、いきなり『2』で初体験だったのですが、これは素直に面白かったです。いくつになっても人生楽しまなくちゃ!と元気も貰いました。
それにしても撮影を断ったアブダビ、いまや、観光客が増えると喜んでいるそうですね。ネットで検索してみたら、そも、同じアラブ首長国連邦のドバイを舞台に撮ろうとしてドバイに断られ、アブダビに変更したけど撮影を断られ、アブダビを舞台にしたままモロッコでロケしたそうな。結局一番得をしたのはアブダビ?
この映画を観にいく前に『ヒロシマ・ピョンヤン 棄てられた被爆者』(伊藤孝司監督)の試写に行ったのですが、こちらは08~09年に3度の平壌ロケを敢行されたもの。朝鮮民主主義人民共和国に住む広島・長崎の被爆者に焦点を当てた初めての映画。幼いころに原爆投下直後の広島に母に連れられて行き被爆した女性の日常生活を追いながら、日本政府に放置され続けてきた在朝被爆者の怒りや悲しみを描いた作品(プレス資料より)なのですが、片隅にピアノの置いてある広い居間の食卓に豪華なおかずが並んでいて、国が撮影許可したところでしか、やはり撮影はできなかったのだろうなぁ~と思ってしまいました。監督の撮りたかったものの意図は充分理解できたのですが・・・
映像がどうにでも見せかけることができることを感じた2本を続けて観た一日でした。
さて、シネジャ79号も、いよいよ21日に出来上がります。定期購読の皆様、どうぞお楽しみに! Webからの注文も受け付けております。誰のファン・・と書き添えて申し込んでいただければ、配慮します!
(咲)
9日 白山の(白)さん宅でシネジャ79号の最終編集。ぎりぎりに続々届いた原稿に(白)さんはふぅふぅ。(私も当日原稿を持ち込む始末! すみません・・・)
シネジャ創設者の一人泉悦子監督による「女性監督情報特集」では、新進の女性監督の仕事ぶりをたっぷり紹介します。国内外で行われた映画祭の報告もたっぷり。特集「映画を観た後やってしまったこと」、お馴染み遠藤智子さんのレスリー・チャン追悼記事「いつものように香港で、ということだ」、台湾ロケ地巡り『海角七号』。その他、今回も盛りだくさんの内容です。発送は21日を予定しています。白山神社の紫陽花は、まだ三分咲きくらい。発送日には満開を迎えているでしょうか・・・
10日 79号の編集も終わって、すっきりした気分で「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2010」のオープニングイベントとシンポジウム1「観光と映像による日韓連携の重要性」の取材へ。表参道の緑が眩しかったです。そして、アン・ソンギさん、沢村一樹さん、ク・ヘソンさん、別所哲也さんという夢のような顔ぶれ! ため息でした。(詳細は特別記事をどうぞ!)
さて、編集に追われている最中、夏コミケ当選のお知らせがきました! 昨年末の冬コミケに続いて、2回目の参加決定です。
日時:8月13日(金曜日)10時~16時
場所:東京国際展示場(東京ビッグサイト)
シネジャの配置場所: 東地区“ヨ”ブロック-57b
コミケ常連の友人が落選したと聞いて、あらためてコミケ人気を感じました。気を引き締めてコミケ特典のアイディアを練らなくては・・・ 予約いただければ好きな俳優や監督の記事が掲載されているバックナンバーにオマケを付けて持参しようと思っています。寒い冬コミケと違って、かなりヒートアップするらしいので、体力もつけなければ! 皆様と会場でお会いして映画談義できるのを楽しみにしていますね~
(咲)
6月になってしまいましたね。今週は音楽づいた1週間でした。
31日(月) アキバシアターで試写。世界の一流指揮者のクラシックコンサートを映画で体感できるという「シネ響 マエストロ・シックス」シリーズの第一弾、サイモン・ラトル氏指揮によるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート。ラフマニノフのピアノ協奏曲では、中国のランランさんのピアノが絶品でした。ランランさんの表情を間近で観られるのも映画だからこそ。チャイコフスキーのくるみ割り人形では、チンチンチンという可愛い音がタンバリンで奏でられるのですが、あんな風に(映画で観てくださいね)鳴らすのだと初めて知りました。
クラシックの後は、イラン大使館で開かれた伝統音楽コンサートへ。 6月2日にファーテメ・ザハラー(預言者ムハンマドの娘)の生誕日とイラン女性の日を迎えるにあたり、イランより二人の女性演奏家サーラー・アハマディーさんとゴルヌーシュ・マラーイェリーさんが来日。弦楽器のサントゥールと打楽器による伝統音楽に民族音楽の要素や彼女たち自身のモダンなアレンジも加えた素敵な演奏でした。サントゥールは、ダリウシュ・メールジュイ監督の『サントゥール奏者』でタイトルにもなっている伝統楽器。ピアノの原型とも言われています。タンバリンの親分のようなダフは、クルド民族の伝統楽器でバフマン・ゴバディ監督の映画『わが故郷の歌』などにも出てきたもの。ダフより一回り小さなタンバリン風は、ダーイェレというアゼルバイジャンの楽器だと教えていただきました。ダーイェレとはジャファル・パナヒ監督の『チャドルと生きる』の原題。円とか丸いという意味があります。演奏が終ってから、二人を囲んでおしゃべりしたり、楽器を触らせていただいり、楽しいひとときを過ごしました。
2日(水)『アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち』の試写。またまたマエストロ! ブエノスアイレスのコロン劇場にタンゴの歴史をつくりあげた偉大なる巨匠(マエストロ)たちが一堂に会した一夜限りの奇跡のステージ。タンゴこそヨーロッパの影響を受けていないアルゼンチン独特のものと、マエストロたちは胸を張って語ります。迫力あるコンサートでした。映画が終ってすぐ、イラン大使館での「女性の日」の催しへ。30分の遅刻で一昨日の彼女たちの演奏は終っているかも・・・と心配していたら、私の到着と同時に大使夫人のスピーチで式典が始まりました。会場は女性限定だったので、この日は大使夫人はじめイランの女性たちはスカーフをなさっていませんでした。スカーフ姿を見慣れているので、雰囲気が違って一瞬どなただかわからない方も。演奏をした二人も、月曜日には髪の毛一本も見せていなかったのが、素敵な髪型でした。写真はご法度なので、披露できないのが残念! 何人ものスピーチが続いて時間が押して、演奏が15分足らずになってしまったのも残念でした。
(咲)
27日(木) (白)さん宅でシネジャ79号の第一回編集。白山神社を通って行ったのですが、紫陽花はまだ蕾でした。2回目の編集日の時には見頃を迎えていることと楽しみです。 今回、原稿はまだあまり集まってなかったので、ページ割りをした後、(白)さん手作りのお餅のベーコン巻を頬張りながら、(美)さんと三人で最近観た映画のことなど、おしゃべりを楽しみました。でも、「これはよかった!」という映画の話題はあまりでてきませんでした。この数年、大衆演劇に惚れ込んでいる(白)さん。観客へのサービス精神の素晴らしさを、映画も見習うべきと言います。
さて、79号の特集記事の一つ、「映画を観たあとやってしまったこと」の原稿はかなり集まっていて、皆さんの珍行動に笑ったり、映画がいかに人生を変えたかに感心したり、校正をしながら、しっかり楽しみました。この特集への投稿を5月第3週のスタッフ日記でも呼びかけましたが、友人から私の日記を読んで、すぐに投稿したのに問題が生じて送れなかったので、めげてやめたとメールがきました。日記の info@cinemajournal.net をクリックすると送信画面が出てくるのですが、ちょっと不具合が生じる場合があったようです。せっかく投稿してくださったのに、エラーになった方にはお詫び申しあげます。今は、エラーにならないようにしてあります。 100文字~200文字程度の短いものでも結構ですので、映画を観たあと思わずやってしまったことなど、ぜひお聞かせください! 6日までに届いたものは本誌に掲載できる可能性があります。楽しみにお待ちしております。
(咲)
17日(月) シネジャ79号の編集日が近づいて原稿は気になるけれど、試写の残り日程の少ないものや、いち早く観たいものがあって、一気に3本の試写へ。3本目に観た『孤高のメス』は、脳死が認められてなかった時代に脳死肝移植に挑んだ医師の物語。複雑な患者は大学病院に送ってしまう医師が大半の市立病院。そんな中、命を救いたい一心で患者に向き合う新任医師の姿に惚れ惚れ。実は、三月末に母の首に腫れ物を見つけ、開業医に紹介された市立病院へ。「何かありますね~」(それは私にだってわかる!)と言っただけで、ずいぶん先の日程の検査予約をさせられました。結果「腫瘍のようなので面倒みれない」と、大学病院に行くことに。(最初から大学病院に行けばよかった・・・ 検査代返せ~!) 大学病院では、初日に出来得る限りの検査をして、なんとか早く原因を突きとめようとしてくださいました。その後、いくつかの検査を経て、悪いものでないことが判明。先生の説明もわかりやすく、ほんとうに安心できました。医師の資質に歴然とした差があることをまざまざと経験したばかりだったので、『孤高のメス』には、ぐっときました。病院選びはほんとに大事ですね。
22日(土) 吉祥寺の従姉の家に遊びに行ったら、「今朝、散歩していたら楳図かずおさんに会った」と言うので、そうだ、『グワシ!楳図かずおです』で観た赤と白のストライプの家は吉祥寺だったと思い出し、連れていってもらいました。玄関先には綺麗な花が咲き乱れ、訴訟も起されたという赤白の家も町並にしっくり収まっていました。門の脇に昔ながらの赤いポストがあって、母が、「あ、ポスト・・・」と投函しそうに。植木が覆っていても、老人にはまぎらわしいですね。私たちがいる間にも、2組、外観を見学にきた方がいて、ちょっとした観光スポットになっていました。映画『グワシ!楳図かずおです』で観た家の中も楳図さんの個性炸裂の楽しいものでした。ちょっと中も拝見できると嬉しいかも~
(咲)
次号シネジャ79号の特集の一つは「映画を観たあとやってしまったこと」。真っ先に思ったのは、“あの映画”さえ観なければ、何十回も香港に行くことはなかっただろうなぁ~ということでした。映画に出ていたものを食べて帰ったり、買ってしまったりといったささやかなものから、仕事を変えたという人生の転機まで、きっと皆さん、いろいろあることと思います。(info@cinemajournal.net に、皆さんの珍行動など、是非お寄せください! 5/23迄にいただいたものをセレクトして本誌に掲載します。)
15日から公開が始まった『書道ガールズ!! ―わたしたちの甲子園―』、試写を観て以来、日本テレビの“ズームイン!!SUPER”で毎朝宣伝していたこともあって、主題歌が頭の中をぐるぐる回っています。(これも、映画を観たあと、よくある現象ですね!) 高校生たちの行動力ある元気な姿に、私もやる気を出さなくちゃ!と励まされました。(でも、腰が重い・・・)
14日、アーロン・クォック主演の『殺人犯』の試写に行って来ました。「観るのに覚悟がいる」と言われた作品で、確かに冒頭から惨い場面が・・・。アーロンの鬼気迫る姿も凄いです。それでも、久しぶりの香港映画、海の見える素敵な家が舞台だったからか、あ~香港に行きたい!と、なんだか爽やかな気分になった私は変?
(咲)
あっという間にGWも終ってしまいましたね。充分リフレッシュできましたか~?
4日(火)両親を連れて横浜の姪っ子のところに曾孫を見せに行ったのですが、さすがにGW、中華街は人、人、人・・・。車の中から知り合いの方を見つけたけれど、あっという間に雑踏の中に。その直後、山下公園を歩いていたら、イランのアラグチ大使ご家族とお会いしてしまいました。シルク博物館でペルシャ絨毯展を開催中なので、会って不思議はない場所なのですが、びっくりでした。
6日(木)劇場版『ぺ・ヨンジュン3D in 東京ドーム 2009』の試写へ。3Dは、博覧会などでは経験済みですが、長編映画は初体験! 試写の会場には、3Dだからという理由だけで観にきたライターの男性の方も! 映画って観る動機は様々ですね。 専用の眼鏡をかけるのは鬱陶しかったですが、まるで生身のヨン様がそこにいるようでした。公式HPを開いたら、「誰もが最前列の感動を体感できる!」とありましたが、まさに、そんな感じ。
夜、中野サンプラザで開かれた「パク・シニャン ファンミーティング」の取材。こちらは生身のパク・シニャンさんですが、取材席は後ろの方なので、さっきのヨン様の方が身近でした! 前回のファンミがつい昨日のようですが、確認してみたら去年の4月11日! ほんとに時の経つのは早いです。さて、今回のファンミ、西アフリカ・シエラレオネの子どもたちのモノクロ写真で始まりました。長年勤めていた商社で経済協力部門に所属していたので、馴染みのある国なのですが、出張した人たちから、治安が悪くて怖い思いをしたことをよく聞かされた国です。テレビ番組の取材で行ったパク・シニャンさんも、日中でもアジア人が一人で歩くのは危険を感じるところと語っていました。でも、悲惨な内戦を経験したのに、子供たちの笑顔が純粋で素晴らしかったそうです。ファンミの案内状をあらためて見てみたら、「We Serve !! ~Malawi Benefit 2010~」というチャリティイベントでした。じっくりとお話を聞かせてくださったファンミの模様は後日お届けします!
(咲)
GW真っ最中ですね~ 皆さま、どんな休日をお過ごしですか? 毎日が連休の私も、いつもと違ったお休み気分です。
4月26日 纐纈あやさんの初監督作品『祝(ほうり)の島』の完成披露試写会へ。原発建設に反対し続ける山口県祝島の人たちの日々暮らしを記録した作品ですが、見終わってほんわりした気持ちになる素敵な映画でした。プロデューサーの本橋成一さん(『ナージャの村』『アレクセイと泉』監督)は、24年前にチェルノブイリ原発事故が発生した日である4月26日に、なんとかして本作の完成披露を行いたかったと、舞台挨拶で語っておられました。今日の新聞にチェルノブイリのことをどこも載せてないと嘆いてもおられました。(完成披露試写会の模様は、特別記事でどうぞ!)
私自身、チェルノブイリ原発事故発生のニュースを聞いた時、何をしていたかは思い出せないのですが、事故の起こった年の秋、ウズベキスタンに旅をしたのは、はっきり覚えています。 旅行説明会の時に、「チェルノブイリの影響は?」と質問した方がいて、「遠く離れていますし、風向きが違いましたから大丈夫です」と旅行会社の方が答えたのでした。その風向きの先のスウェーデンに当時住んでいた友人が、「食べ物に絶対影響があるはずだけど、食べないわけにいかない」と盛んに心配していました。昨年、その彼女に癌が見つかりました。チェルノブイリのことは、すっかり忘れていたのですが、もしや因果関係が?と、『祝の島』の完成披露試写会に行って脳裏をよぎりました。思えば、いろんな形で環境汚染が進んでいて、どんな形で身体に影響を受けているのかわかりませんね。
5月1日 新宿コニカミノルタプラザで10日まで開催中の野町和嘉写真展「サハラ、砂漠の画廊」の会場で行われた野町さんのスライドトークへ。グーグルアースで撮影場所を見せてくださったのですが、写真に撮った4本の椰子の木まで特定できてしまうのには、びっくり。トークの後、『ハートロッカー』を観に日比谷のみゆき座へ。千円で観られる日で、さすがに満席! インターネットで予約しておいて正解でした。爆発物処理にあたる人たちの勇気には感服しますが、なぜ爆発物を仕掛けるような事態になったのかを思うと、米軍兵士の姿はイラクに不要と思ってしまいます。通訳を介さないと意思疎通ができない中で、誤解による攻撃も行われていることと胸が痛みます。重い気持ちで映画館を出て、夜の会食の待ち合わせまで時間があったので、丸ビルで開催中の「ショパン展」へ。生誕200年なのですね。ショパンの人物像が浮かび上がってくる展示でした。ショパン自筆の譜面もみられます!
5月5日まで。丸ビルホール(丸ビル7階) 入場無料
GWで、時間を持て余している方、是非いらしてみてください!
東京都写真美術館ホールで、ショパン生誕200年記念上映として『別れの曲』(監督:ゲツァ・フォン・ボルヴァリー、ドイツ映画、1934年)も上映中です。5月16日まで。
(咲)
23日夜、神戸の小中学校時代の同級生が上京するのに合わせて、東京界隈にいる同級生に声を掛けて、銀座のルーマニア料理「ダリエ」で同窓会を開きました。一人、アイスランドの火山噴火の影響で出張を延期したので参加できた男性が。と思ったら、もう一人、出張中に火山が噴火しブリュッセルで5日間足止めを食い、やっと帰ってきたという男性も。空港で過ごさざるを得なかった人たちと違って、出張費でホテルに泊まり、ムール貝を食べたり散策も楽しんだらしいので、それはちょっとうらやましいハプニングですね。この日集まったのは10人。その内の二人が火山噴火の影響を受けたという高打率!
さて、ルーマニア料理。オスマントルコの支配が長かったので、料理もお互いに影響しあったのでしょう。どことなく似ているものも多かったです。ルーマニアといえば、『4ヶ月、3週間と2日』(2007)を思い出しますが、あの映画の最後に、能天気な女の子が食べていたのは、どんな料理だったのでしょう・・・
(咲)
昨日は朝起きたら雪景色! もう葉桜だというのにびっくりですね。
今週はなかなか出かけられなくて、映画もいくつか観るのを諦めました。アカデミー賞を取った『ハート・ロッカー』、いつになったら観られることでしょう。そんな中、日韓合同ドラマプロジェクト「テレシネマ7」の中に、どうしても観たい作品があって試写に行って来ました。日本の人気脚本家のオリジナル作品を、韓国の人気俳優・監督で製作するという日韓共同制作プロジェクト。どの作品も、ドラマでよく知られた俳優が出ているので、韓流ドラマ好きの全国の皆さんの心をくすぐることと思います。
で、『トライアングル』と『顔と心と恋の関係』の2本を木曜日に観てきました。『トライアングル』は、大金持ちの若き未亡人から、高価な美術品を盗もうとする詐欺師と、それを察知して幼馴染と称して近づく警官の若い女。よ~く出来たシナリオで、最後の最後までしっかり騙されました。アン・ジェウクが、いかにも調子のいい詐欺師っぷり。警官を演じるカン・ヘジョンの可愛いこと! 未亡人演じるイ・スギョンは、お金持ちそうに見えなかったけど、とにかく楽しめるストーリーでした。
その後に観た『顔と心と恋の関係』は、「がんばれ!クムスン」や「京城スキャンダル」で気になっているカン・ジファン主演。交通事故にあって、視覚障害に陥っている時に助けてくれたブスな女の子を美人に見間違えて一目惚れ・・・というお話。女の子を演じてるイ・ジアは、決してブスじゃないのですが、歯並びを悪くして不細工に見せかけています。私は若い頃、前歯がガタガタだったのですが、就職前に差し歯にしたのでした。でも、その差し歯が結構大きくて、後年、小さめの差し歯に変えたら我ながら雰囲気が変わったと思いました。歯って、大事ですね。今また歯があちこちボロボロで歯医者に行かなくちゃ・・と、関係のないことを映画を観ながら思い出したのでした。
(咲)
いつまでも寒くて、お蔭様で今週も連日たっぷり桜を楽しめましたね。思えばお花見の季節、毎年シネジャの編集でふぅふぅ言っていて、のんびり桜見物とはいかなかったのでした。発行月が変わって、心置きなくお花見ができました!
4日 恒例の駐日アラブ大使夫人の会主催「第12回アラブ・チャリティーバザー」へ。会場は赤坂アークヒルズ。もちろん桜坂のお花見とセット。美味しいアラブ料理に舌鼓。アラブ映画のDVDでも売っていると嬉しいなと思ったのですが、見つけられませんでした。そういえば、アラブ映画祭、またやらないかなぁ~
8日 偶然テレビのチャンネルを回していたら、『野ばら』(1957年 ドイツ マックス・ノイフェルト監督)を放映していて、懐かしくて、思わず最後まで観てしまいました。小学生か中学生の頃、家に帰ると3時頃から洋画を放映していて、その中で深く記憶に残っているのが『巴里の空の下セーヌは流れる』や『野ばら』。同じ映画を連続3日やっていた記憶があるのですが、飽きずに毎日観たものでした。「野ばら」や「アヴェ・マリア」の歌も大好きでした。『野ばら』の主人公を演じたのが、ミハエル・アンデだということも頭に刻み込まれていたのが、物覚えの悪い私にしては不思議です。何十年も経って、あらためて観てみて、実はこの主人公の少年、ハンガリー動乱で孤児になり、ウィーンに逃れてきたのだと知りました。そんな歴史的背景があるとは、少女時代にはもちろん知る由もなく・・・ 映画って、観る時によって感じることも違うし、新たな発見があって面白いですね。
10日 両親と根川緑道へ。はらはらと散る桜の花びらが素敵でした。今年のお花見もこれが最後でしょうか・・・ 来年も家族そろってお花見ができますように!
(咲)
1日(木)レスリー・チャンのファンにとって、一生忘れられない2003年4月1日。あの日から、もう7年。共にレスリーを追っかけ、共に泣いた迷友たちが、今年も阿吽の呼吸でこの夜はレスリーの為に予定を入れずに空けていて勢揃い。献杯をした後は、あっという間にあの頃に戻って、おしゃべりに花が咲きました。レスリーがくれた縁をいつまでも大切にしたいと、今度はレスリーの誕生日を待たずに、また会いたいねと別れました。レスリーがいなければ、決して出会うことのなかった友たち・・・ これだけ素直に胸の内を語れる友はいない、ほんとに大切な人たちです。
この日、皆と会う前に観た『ONE SHOT ONE KILL -兵士になるということ』(藤本幸久監督)は、レスリーの命日にこの映画はちょっと・・・という映画でしたが、これはアメリカを知る為に、是非観るべき作品。ポレポレ東中野で4月16日まで公開されている『アメリカ-戦争する国の人びと』(藤本幸久監督)とセットで観てほしい作品です。ブートキャンプで新兵たちが叫び続ける声にグッときた身体を、レスリーも愛でた千鳥ヶ淵の桜で癒しました。(どのあたりで観たのかなぁ・・・)
(咲)
まだまだ肌寒い日が続いていますが、桜もほころび始めましたね~
22日 『アリス・イン・ワンダーランド』の取材に行って、初めて生ジョニデを拝むはずだったのですが、父がダウン。涙を飲んで諦めました。取材は(千)さんにお任せ! 父の切符のキャンセルの為に外には出かけたので、ついでに府中の東郷寺で今年第一弾のお花見。みごとな枝垂桜を楽しんできました。帰ってきたら、父はすっかり元気になっていて、ホッ! (ムム、ジョニデ見たかった~!!!)
25日 旅行会社主催のアルバニア説明会へ。オスマントルコ支配が長かったところで、いつか行ってみたい国の一つです。実は、私が初めてシネジャに原稿を書いたのが、アルバニア映画『スローガン』でした。第14回東京国際映画祭でグランプリを取った作品ですが、シネジャのスタッフが誰も観てなくて、たまたま私が観ているのを知っていた(暁)さんから頼まれた次第でした。(2001年12月発行 54号)
さて、アルバニア。どことなくトルコの影響を受けた町並の残る町や、ギリシャ・ローマの遺跡、教会にモスク・・・ 未知の風景をたっぷり見せてもらいました。あと、興味を引いたのが、春分の日が「ノウルーズの日」として祝日になっていたこと。イラン暦は春分の日から始まるのですが、元旦をノウルーズ(新しい日)と呼びます。ノウルーズを祝う文化は、ペルシア文化圏だけでなく、バルカン半島にもあることは、今年2月23日に、「3月21日」が「ノウルーズ国際デー」として国連総会で正式に承認されたというニュースで知りました。決議は、イランのほか、国家行事として「ノウルーズ」を祝う諸国(アゼルバイジャン共和国、アフガニスタン、タジキスタン、トルコ共和国、トルクメニスタン、カザフスタン、キルギスタン)との共同イニシアティブにより作成されたもの。「インド、アルバニア、マケドニアも起草グループに加わっています」と、ニュースにありました。アルバニアでも家族揃って着飾ってお祝いするそうで、ちょうど前日、イランのお正月を祝う会に招かれたばかりだったので、なんだか嬉しくなりました。
アルバニアはイスラーム教徒が7割ですが、宗教を厳しく禁じた時代を経て、今や豚肉のソーセージも平気で食べる若い人もいるとか。一方で、弾圧されても宗教を守ってきた人たちもいるそうです。
26日『クロッシング』キム・テギュン監督にインタビュー。試写に行けなくて、DVDを送ってもらったのですが、久々に心を揺さぶられる映画でした。あまりの素晴らしさに、21日に観て以来、毎日観てしまった作品です。自由もなく悲惨な生活を強いられている北朝鮮の人々・・・ アルバニアが鎖国時代を経て自由になったように、いつか時代は変わるのでしょうか・・・ (美)さんが、さっそくテープ起こししてくれましたが、記事のアップは来週目標です。
(咲)
水曜日 高校時代の友人たちと会食。花が見たいと一人が言うので、向島百花園へ。梅はもう終わりだし、桜はまだ・・・ 百花園というからには何か咲いているでしょう~と行ってみたら、一番咲いていたのが、ボケでした。私たちにぴったりでした!
木曜日 フランス映画祭オープニングの取材。お昼に麻布四ノ橋のイラン大使館に行ったので、ぶらぶら歩いて六本木ヒルズに向ったら、途中で通りかかった東京都立中央図書館で企画展示「生誕100年記念 黒澤明~資料が語るその人物と足跡~」を開催中でした。寄りたいな~と思いつつ、取材の立ち位置は受付順なので、先を急ぎました。会期中に行くのを忘れないようにしなくちゃ。(会期:5月5日迄 http://www.library.metro.tokyo.jp/info/archive/document.php?g=event&id=61 ) さて、フランス映画祭の記者会見とオープニングの取材。黒澤明展に寄ろうかどうしようか迷った数分のせいで、ちょっと出遅れてしまいました。来日したゲストの数は、横浜の頃に比べると、ぐっと少なくなってしまったのですが、レッドカーペットには、大勢のファンが詰め掛けて、ゲストもサインや握手に快く応じていました。まさにファンの為の映画祭ですね。熱気溢れるオープニングの様子は、特別記事でどうぞ!
(咲)
『桃まつり』弐のうそ、へ行ってきました。レイトショーにもかかわらずイッパイのお客様でした! ホラー作品あり、不倫・浮気ドラマあり、と「壱のうそ」とはまた違った嘘が楽しめました。 シネジャ78号も微妙に(笑)売れている様です、ありがとうございます。引き続き販売させていただいてます。
(千)
フランス映画祭の試写で通っていた日仏会館で、3月7日~9日に「日仏女性フォーラム」が開かれるのを知って、9日、日経ホールに行って来ました。女性作家たちによるディスカッション「女たちのダイアログ」の最終セッションで、この日のテーマは、『恋も仕事も』。フランスの作家リディー・サルヴェールさんと江國香織さんが登壇。司会の平野啓一郎さんが、「フランスは女性の権利が守られていると聞いているけれども、男性と比べて社会で働く上で不利なことは?」と質問。 あ~この質問はよせばいいのに・・・と内心思ったら、リディー・サルヴェールさんは堂々と「作家としても精神科医としても一度たりとも女性として不利を感じたことはありません」と、きっぱり。以前、フランスの女性監督にインタビューした時に、何人かにこの質問を投げかけて、「今さら何を聞いてるの?」という顔をされ、日本の女性の置かれている立場を逆に彼女たちに露呈させてしまった苦い経験を思い出した次第でした。
この日のリディー・サルヴェールさんの発言は心に残るものが多かったので、紹介したいと思います。ご自身、精神科医としての仕事を持っているので、モノを書くのは「ひったくりの方法」で、いつでもどこでも集中して書くのだそうです。一方で、何もしない無駄な時間を持つことはとても大事。「日本では、マリナージュ(漬け込む)の時間が短いと聞きました」とおっしゃると、江國香織さんが、「私はほとんどマリナージュの状態」と返します。(私もだ! でも、まだまだ時間にも気持ちにも余裕のない暮らしをしているのが日本人でしょうか・・・) リディー・サルヴェールさんは最後に哲学者ジャック・ランシエールの「解放への道は、他者を精神において対等とみなすこと。男性であれ女性であれユダヤ人であれ・・・ なのに、世の中は不平等の原則に情熱を持っている人が多い」といったような言葉を引用されました。(ちょっと聴き取りに自信なし) 要は、他者と比べてうらやましがらないことが一番!と納得。翌々日、以前バングラデシュ大使をされていた先輩にお会いしたら、「ロンドン大学が世界で行った国民の幸福度調査で、バングラデシュは1位」という話題になりました。最貧国といわれている国ですが、他の世界を知る機会が少ないこともさりながら、家族の絆が強いことが幸福感に繋がっているのでしょうか。ちなみに、日本は90番台と幸福度が低いという調査結果。どうすれば幸福度があがるでしょう・・・ 時間的には自由で幸せだと思っている私も、先行きを考えると必ずしもハッピーとばかり言っていられないことに気付きました。はぁ~
(咲)
今週も先週に引き続きフランス映画祭の試写に何回か行く予定だったのですが、3日に丸一日イラン関係のシンポジウムがあることがわかり、予定の組みなおし。いくつかの試写を諦めざるをえませんでした。セシル・ド・フランス主演の『スフィンクス』は、エジプトが絡みそうで外せない・・・と試写を観にいったら、なぁ~んだ、スフィンクスは薬物の名前でした! エジプトは全然関係なかった! 突っ込みどころ満載の犯罪映画でしたが、そこそこ楽しめました。
さて、3日は「新たなコミュニケーション手段と新たな社会 イランを事例として」に参加してきました。スカイプを使って、カナダにいるイラン人の先生も登壇。いかにイランの社会運動にインターネットが影響を与えているかを考察するシンポジウムでした。ネットの出現は、31年前のイスラーム革命の時代とは決定的に違う動きを社会にもたらしているのですが、はたしてイランの行方は・・・? この日、活発に意見を述べたり質問したりしたのは、イラン人女性たちでした。大学生の6割以上が女性というイラン。女性たちが社会を動かすのは間違いないと感じた一日でした。
(咲)
22日(月)昨日の夜はウキウキして寝付きが悪かった。8時間14分のドキュメンタリー観るのだ。
山形ドキュメンタリーの大賞プラハティ賞を二回も受賞したワンビンに負けない長さ、
負けない内容の日本人監督作品を、待ち望んでいたからだ。
神田区民会館・神田公園洋室Bってどんなとこだろう?張り切り過ぎて9時20分に着く。
小さな部屋だった。まだ準備中だったが荷物だけ置いて場所をゲット!
近くに商店やコンビニがないと8時間以上は辛いと、手づくりハムトーストやみかん、あられ、お茶を持参。しかし、後で気付くがここは東京のど真ん中!近くに素敵なコーヒー&ランチの店があった。
観た作品は、『アメリカ ―戦争する国の人びとー』(藤本幸久監督/494分)
詳細は、作品紹介をどうぞ! (→ 作品紹介『アメリカ ―戦争する国の人びと―』)
朝10時からずーっと夜7時過ぎまでみてしまった。途中10分ぐらいうとうとっとしたが、最後まで観られた!
しかし、まだ余力があるので次の作品も見る。日頃、7時間半かけ、在来線乗り継いで上京しているから平気だ!
(美)
間寬平さんが、「アースマラソン」でイスタンブルに到着し、癌に罹ったことが判明した・・というところまでは知っていたのですが、その後も走り続け、いつのまにかイランで映画撮影中なのですね。『風の絨毯』のキャマール・タブリーズィー監督が、アースマラソンでイランを走る寬平さんを是非主人公にして撮りたいと熱望されたのだそうです。【謎の日本人ランナー「カンペイ」が、沈滞する村を励まし再生させる物語】とのこと。
アースマラソンのブログ(http://earth-marathon.laff.jp/)に、寛平さんが、「きねやの乙女餅」を監督に差し上げた・・・とあって、思わず反応してしまいました。中学卒業まで神戸に住んでいたのですが、年に数回両親に連れられて行ったのが宝塚ファミリーランド。乙女餅は、宝塚に行くと必ず買って帰った大好きな和菓子。懐かしいです。「監督もイランにも似たお菓子があると気に入られた」とありました。そう、確かにあります! 寬平さんもスタッフの方々も、イラン人の優しさに触れて、ニュースで受ける怖いイメージを払拭された様子。ブログで多くの日本人にそのことを知ってもらえるのが何より嬉しいです。撮影中の映画『ランアンドラン』は、3月20日からの沖縄国際映画祭に出品されます。(今も撮影中ってことは??? 猛スピードで編集して仕上げですね!)タブリーズィー監督の作品ですから、絶対面白いはず。沖縄に駆けつけていち早く観たいところですが、寬平さん主演ですから、もちろん公開されますよね。それまで我慢です。(咲)
(咲)
「フランス映画祭2010」(3月18日~22日)の試写が12日から始まりました。私にとって、フランス映画への興味は、イスラーム諸国からの移民絡みと、ユダヤ絡み。17日(水)は、家で休養しようかなと思ったのですが、『クリスマス・ストーリー』の内容を検索してみたら、「クリスマスを祝わないユダヤ人の彼女」という文言があったので、これは観なくては!と。ユダヤ人は物語のほんの一つの要素でしたが、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の本作、骨髄移植に絡む家族の物語で、素敵な映画でした。最近、友人たちが相次いで癌に罹って闘病中ということもあって、いろいろ考えさせられました。
18日(木)韓国文化院ハンマダンホールで、「真!韓国映画祭」で上映される『飛べ、ペンギン』の特別試写会の舞台挨拶取材。市役所のある課を舞台に4つのエピソードが描かれた作品で、この日は新入社員でお酒の飲めないベジタリアンを演じたチェ・ギュファンさんが登壇しました。結構長い挨拶を綺麗な日本語で行った彼は、現在、神戸で日本語の勉強中。映画の中では、ちょっと不気味な笑顔で笑わせてくれたのですが、なかなか清楚で素敵な青年でした。舞台挨拶とその後の囲み取材の報告は、後日お届けします。
19日(金)フランス映画祭のオープニング作品『ミックマック』の試写。いずれ公開されるからやめようかなと思ったら、父親を西サハラの砂漠での地雷除去作業中に亡くした少年が大人になって武器商人に復讐するという物語。しかも、『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督なので、イスラームが絡まないはずはない!と観にいってきました。やんわり戦争批判をしながら笑わせてくれました。
せっかく外出したので、この間から気になっていた『サヨナライツカ』も観てきました。なんといっても、大好きな西島秀俊さん! 観た方から老けメイクがいただけないとか、内容に関してもあれこれ言われていましたが、実はこの日は誕生日だったので、人生を振り返るのにふさわしい映画でした。(フフ♪) 思えば、タイのオリエンタルホテルは、レスリーゆかりの地。『恋戦。OKINAWA Rendez-vous』で共演した加藤雅也さんも出演していました。西島さんもだけど、加藤雅也さんの老けメイク、ちょっといただけなかった! それにしても、25年の時を経て、再会した二人がレストランでメニューを見るのに、共に老眼鏡をかける姿には、まさに私も!と笑うに笑えませんでした。気持ちはいつまでも若いつもりなのですが、肉体的衰えは隠せませんねぇ・・・
(咲)
9日(火) キノアイ、シネマスコーレ、シネマコリアの三者が共同配給して開催する「真!韓国映画祭」の試写へ。田代親世さんとお隣の席に。韓流スターの記者会見やファンミの折に、ご挨拶したことはあったのですが、初めてゆっくりお話しました。日本の韓流ブームの立役者として名を馳せている田代さんですが、香港中文大学に留学して北京語を学ばれたこともある香港通なのは、皆様もご存知の通り。どっぷりはまるきっかけはチョウ・ユンファだったのですね。 そして、田代さん原作で、脚本も手がけられた『台北に舞う雪』(霍建起監督)が、いよいよ2月20日から公開されます。
「小説【台北に舞う雪】も出しましたので、本屋さんで覗いてみてくださいね~」と言われました。お話していて“才媛”という言葉がぴったりだなぁ~とドキドキでした。
(ちなみに、この度発行したシネマジャーナル78号にも、『台北に舞う雪』は、たっぷり5ページ特集! 霍建起監督と莫子儀(モー・ズーイー)のインタビュー、【台湾ロケ地めぐり(1) 平渓線沿線】と、盛りだくさんです。)
さて、この日最初に観た『飛べ、ペンギン』は、市役所のある一つの課を舞台に繰り広げられる人間模様。子供の勉学の為に妻子を米国に住まわせている課長が、夜つきあってくれる相手を仕事中に必死に探す姿に、かつて会社勤めしていた頃、同じような上司がいたなぁ~と懐かしく思い出しました。部下たちが、何かと言訳をつくって断るのも、いずこも同じ? 同僚たちと毎晩のように飲んで騒いでカラオケに行ったりした時代も、遠くになりにけりです。
10日(水)かつての会社の友人たちで、香港映画好きの仲間と会食。1年に数回一緒に香港に行った時代もあったのですが、追っかける相手が違って、一緒に香港に行くことも少なくなりました。そも、私の場合は、追っかけていた相手が天国にいってしまったのですが・・・ 久しぶりに、のんびり香港に行きたいね~と語り合いました。
彼女たちと前々から約束していたら、同じ日に、オーストラリアから一年に一度帰国するK夫妻主催の酒宴があるとの知らせ。26年前のスペイン・モロッコのツアーでK夫人が添乗員だったという縁が今も続いているのです。K夫妻は現在ブリスベン近郊の海辺でプチホテルを経営していて、シーズンオフに1ヶ月休暇を取って日本経由世界のどこかで過ごすという、うらやましい人生をおくっています。30分だけ酒宴に参加し、いつもテンションの高いK夫妻に元気を貰いました。数年前のK夫妻主催の酒宴で知り合ったYさんは、中国・昆明に語学遊学していて一年ぶりに帰国。Yさんとは酒宴の前にお会いして、遊学生活をたっぷり聞かせていただきました。先日、ラオスの古都ルアンパバンまで旅してきたとのこと。昆明から寝台バスで24時間なのだそうです。近い!と思ったら、ベトナムの『モン族の少女 パオの物語』の舞台になったあたりは、さらに近くて、バスで8時間とか。昆明郊外には、『雲南の少女 ルオマの初恋』や『さくらんぼ 母ときた道』の舞台になった棚田もあるし、Yさんが昆明にいる間に訪ねたいなぁ~と思いました。
13日(土)シネジャ78号が出来上がり、みぞれ交じりの雨の中(白)さん宅へ行き発送作業。表紙の画像が左寄りになっていたり、写真が粗くて色が薄いなど、仕上がりがイマ二つか三つくらいで、読者の皆様に申し訳ない思いです。原稿のあちこちに間違いを見つけてしまうのは、いつものこと。どうして校正の時に気がつかなかったのかしら・・・と、老眼のせいにしたりしています。ページ数がいつもより6ページ多い94ページですので、どうか許しを! 目次をご覧になり、お買い求めいただければ嬉しいです!
(咲)
3日は節分。外出前に近所の高幡不動尊に寄ってみました。ちょうど第一回目の豆まきが終るところに到着。予定の電車まで時間があったので、境内の梅を愛でながら奥の方まで散策してみたら、次の豆まきの為に年男・年女の人たちやゲストの方たちが歩き始めるところでした。年男から直接手渡しで豆を貰ってしまいました! 隣に立っていたおじいさんは、自分の歳の数を貰うと頑張っていました。手に入りきるでしょうか?? 皆に福が来るといいですね。
このところ、映画を観ても寝てしまうことが多くなって、気が付いたら終っていることも・・・ (試写じゃ、結末教えてくれぃ~というのも恥ずかしい!) 映画がつまらないわけでもないので、疲れているのですねぇ。元気という福が欲しい今日この頃です。
(咲)
24日(日)78号の原稿も書き終わってないのに、【エジプトと写真・オーガニックの旅・「旅と空想の美術館」ツアー】に参加してきました。行き先はエジプト・・・ではなく、山梨県北杜市。清里や小淵沢がいつのまにか北杜市になっていたのですね。主目的は、「清春 旅と空想の美術館」で2月28日まで開催中の常見藤代さんの「砂漠のサイーダさん」写真展。エジプトの砂漠でただ一人、家族と離れて遊牧生活をおくる女性サイーダさん。彼女を6年間かけて追った素敵な写真を初めて観たのは、もう4年程前でしょうか。個展の会場でちょっとだけお話した常見さんと、その後、アラブ映画祭の会場で再会。それ以来のお友達です。
さて、現地に着くまで、バスの中で常見さんがエジプトで撮ったビデオを見せながらトーク。サイーダさんの遊牧生活だけでなく、カイロの市場や、家のそばの路地で夜通し賑やかに騒ぐ結婚式の様子など、エジプトの庶民の様子が興味深かったです。(ベリーダンスに鼻の下を伸ばしていた方も!) ちなみに私たちの乗ったバスのボディには大きく「天ぷらバス」と書いてあって、駐車していると子ども達が興味津々で寄ってきます。天ぷらを揚げてくれる屋形船のバス版を想像してしまいますが、天ぷら油の廃油をリサイクルした燃料で走るバス。エコを意識したツアーだったという次第で、最初に降り立ったのは、農家の廃屋を借りて田舎体験している方のところ。40人程の参加者のほとんどは中東好き。雑木林の開墾や稲作体験の話にちょっと戸惑いながらも、八ヶ岳や富士山の雄大な姿を眺めながら自然に接したひと時でした。
べるがの森でオーガニック野菜の美味しいランチをいただき、「旅と空想の美術館」へ。サイーダさんの写真を観るのは4度目でしたが、可愛らしい室内に飾られたサイーダさんは、また違った印象。
そして、最後の目的地は「清里フォトアートミュージアム」。今井寿惠「生命の証―馬とともに40年」の最終日でした。馬の写真か・・・と、あまり期待してなかったのですが、これがもう凄い写真展でした。今井寿惠さんは、77歳で亡くなられる前日までカメラマンとして仕事をしていた方。1956年「白昼夢」展で心象風景をイメージした写真で鮮烈なデビュー。前衛的な写真に時代が追いついてない状況でした。ファッションカメラマンとして活躍していた1962年、交通事故で1年半の間視力を失います。奇跡的に回復し、その時に観た『アラビアのロレンス』の広大な砂漠の中を一頭の馬が遠くから近づいてくるシーンに魅せられ、馬を追っかけるようになったそうです。映画は、人生を決定付ける力も持っているのですね。そして、競馬場ではベストポジションを用意して貰える実力に。今井さんの撮られた馬の写真の数々に溜息でした
素敵な旅だったので、つい報告が長くなりました。この旅に元気を貰って、78号の残りの原稿を仕上げ、29日(金)無事入稿しました。休日が入る関係で、発行は2月中旬を予定しています。2009年読者とスタッフのベストテン、東京国際映画祭や東京フィルメックスをはじめとする秋の映画祭特集など、インタビュー記事も多数! いつもより6ページ多い94ページです。是非、お読みいただければ嬉しいです!
>> 78号目次
(咲)
シネジャ78号編集日目前の18日、中東ミニ博物館の館長先生が天国に旅立たれました。テヘラン、アンカラ、イスラマバードの日本人学校長を歴任し、定年退職後に自宅を改造して開館。この春に二十周年を迎えるのを楽しみにしていた矢先のことでした。12月中旬、中東ミニ博物館の定例講座でお会いした時に、私の体重が勝つ程に痩せておられ心配していたら、年末にご入院されたとのこと。16日にイランのザクロを持ってお見舞いに伺ったら、手を差し出されて、しっかりと大きなザクロを握り締めてくださいました。それからわずか二日後の訃報・・・ 涙、涙です。
毎月会報を遅れることなく発行されていた先生、次々号の巻頭文も用意されていたと伺い、筆の遅い私は深く反省。「継続は力」も先生から学んだことです。シネジャも地道に続けていきたいと思います。そして、先生がくださった大勢の人との縁も大切にしていきたいと思います。合掌
(咲)
13日(水)京橋にある映画美学校の地下にある第二試写室で『ルドandクルシ』(メキシコ)の最終試写。1時間位経って、ガエル・ガルシア・ベルナル演じるバナナ園で働いていたおトボケ男がサッカー選手として成功し大邸宅に住み始めたところで、ブチっと画面が真っ暗に。全館停電で復帰の見込みがないのでと、上映中止になりました。補助灯と懐中電灯の明かりで外に出たのですが、これが東京大停電なんて事態だったら・・・と、ちょっとヒヤッとしました。夕方、お詫びのファックスが入って、隣のビル解体の影響で送電が切れてしまったとか。映画美学校の入っているビル自体、今月で閉館して解体されるそうです。漆喰のデコレーションが素敵な建物なので、なんだかもったいないです。
その夜入ってきたハイチ大地震のニュース。2007年の第8回東京フィルメックスで上映されたハイチ映画 『食べよ、これが我が体なり』を思い出しました。冒頭、空撮で海から町を映し出した圧巻の映像、横たわる白人の老婆、食べ物をむさぼる黒人の子どもたち、カーニバルでの奇怪な仮装行列など、強烈な印象を残した作品でした。テレビから映し出される大地震の被害の凄さに、被災者の皆様が一刻も早く安全な生活ができるようになることを祈るばかりです。
そして、今日は私の故郷神戸を襲った阪神淡路大震災から15年。町は復興しても、災害を実際に経験した方たちには色々な思いがいつまでも消えないことと思います。いつ襲ってくるかもしれない天災には逆らえないとなると、毎日を精一杯楽しく過ごすしかないっか~と、相変わらず能天気な私です。
(咲)
お正月もあっという間に過ぎ去って、もう10日ですね。シネマジャーナル本誌の発行時期が去年の半ばから変更になって、2月・6月・10月になり、今、シネジャのメンバーは2月に発行する78号に向けて追い込み中です。以前の発行が4月・8月・12月で、4月は年度末にぶつかる、8月は夏休みをちゃんと休みたい、12月は11月末の東京フィルメックスや年末で忙しい・・・と、変更したのですが、お正月休みにゆっくり原稿を書ける!などというのは夢のまた夢でした。年末に書ききれなかった年賀状や、初詣など家族との付き合いもあるしで、まだ山の麓にいる私です。でも、いつも早く書き終える方からは、続々原稿が届いています。結局、締切ぎりぎりにしか書けない性格なのだなぁ~と反省。
そんな状態で映画を観にいく時間などほんとはないのですが、7日、『パーフェクト・ゲッタウェイ』(デヴィッド・トゥーヒー監督)がマスコミ最終試写だったので観にいってきました。(千)さんも来ていて、始まるまでおしゃべり。いつもならプレス資料を読んでから映画を観るのですが(実は寝てしまうことも多くて!)、ハワイ・カウアイ島を舞台にしたサスペンスというだけの予備知識で拝見。いやもう、えええっ~と驚く展開で、クラクラ。終ってから資料をみたら、表紙に「この映画の結末は、誰にも喋らないでください」と大きく書いてありました。内容はともかく、カウアイ島が綺麗だったなぁ~と思ったら、最初の空撮などはカウアイ島ですが、トレッキングやビーチなど多くの場面はプエルトリコで撮影したと判明。思わず、プエルトリコに行ってみたくなりました!
(咲)
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞシネジャをご愛顧くださいますよう、よろしくお願い申しあげます。
さて、昨年最後の一大イベント、大晦日のコミケ初参加報告です。
コミケの存在は知っていたものの、そも、シネジャがコミケ??と思っていました。中東の旅本などを出している友人から、「出す資格充分ありますよ」と言われ、ホイホイ参加することにしたものの、お盆の夏コミケで下見する予定が高熱で行けず、まさしくぶっつけ本番。行く道々、発足当時から関わっていらっしゃる友人の旦那様が、「会議室一部屋で始めたコミケが、まさかビッグサイト全部使ってやるような大規模なものになるとは思わなかったですよ」と感慨深くおっしゃっていました。ビッグサイトにただただ長机が並ぶという想像を絶する会場。手慣れた友人が小道具をいろいろ持ってきてくれて、長机半分の狭いところに、効率よく10種類のシネジャと、チラシなどを並べることができました。
助っ人に駆けつけてくれた名古屋の(美)さん、「あんな超満員の電車には生まれて初めて乗りました」と腰を抜かしてました。コミケには何回か友人の手伝いで参加しているという若手新人の(千)さんも無事到着。
10時開場。どっと人が入ってきて、人気ブースに駆けていく姿が見えました。(「走らないでください!」の声が・・・) 初参加なので、どれほどの方が興味を示してくれるかドキドキ。開場してほどなく、1990年代に「電影風雲」という香港映画や台湾映画の同人誌を作っていた方が通りかかって気付いてくださいました。しばしお喋りして懐かしいひと時でした。(「電影風雲」には、ほんとにお世話になりました!)ほかにも、中華圏の映画好きの方が何人も目を留めてくださいました。台湾映画『永遠の夏』(公開タイトル『花蓮の夏』)のその後を書いてましたよね・・・と尋ねてきた方がいて、(美)さんの初インタビューがこの作品だったので話がはずみました。
「東ブロックN 19-a」 のメモを持った男性の方が、奥さまからシャールクカーンのことが載ったものがあったら買って来るように頼まれたとやってきたりもしました。残念ながら持参してなくて、せっかくいらしてくださったのに、申し訳ありませんでした。タイやベトナムの映画に興味があるという方も! どの号にも、いろんな方面の映画が掲載されているのですが、自分自身きっちり把握してなくて、すぐに対応できなくて反省! 中東映画を扱っていることに感激してくださった方もいて、こちらはばっちり対応できました。(ちなみに、web版シネジャの「資料室」のところに「タイトル索引」があって、気になる作品をシネジャで取り上げているかどうか、検索できます!)
初参加でしたが、結構、次から次へといろんな方が覗いてくださって、映画談義に花が咲き楽しい時を過ごしました。お買い上げくださった皆さま、関心を示してくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。勢いで夏コミケの申込書を買ってしまいました。また会場でお会いできれば嬉しいです。
(咲)