女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
スタッフ日記
2002年12月第4週
2002/12/29 (Sun)

原稿書き、編集と終わってほっとひといき。
25日のレディースディに『8人の女たち』を観ようと、 テアトルシネマに行ったらなんと満員で入れなかった! クリスマスだからすいてるだろうと思ったのにー・・・。 残念だった。

仕事納めも終わって、さー休みだーといいたいところだが、 私の大キライなことが待っている。そう・・・大掃除。 私は片付けと掃除がすごくきらいで、やるなら徹底的にやるのだけど、 今の散らかり具合だと1週間ぐらいかかるので、 「いつものそうじよりもうちょっとやる」ぐらいでやめといた。 それでもまるまる1日かかって疲れた。手先もガサガサになってしまったし。 でもこれで何とかすっきりしたので良しとして、後のお休みはのんびり (のんびりするのは大好き!)するぞー。

(みずま)

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2002年12月第3週
2002/12/22 (Sun)

今週は、もう絶対に原稿を仕上げなければいけないのに、 集中力が続かずちょこちょこ書いては遊んでしまった。 「だいたいこういうレイアウトでこう書こう」と構想して 内容もその量書けるなと思うと気がゆるんでしまうのだ。まさにB型・・・。

なので水曜日には『ラスト・プレゼント』を観に行った。 レディースデーというのもあるだろうが満員だった。 韓国語版のビデオは観ていたんだけどやっぱり大画面で日本語字幕があると違うなあ。 夫婦のお互いを思い合う気持ちにどっぷりと気持ち良く泣かされて、帰り道、 「夫に優しくしよう(いつもちょっと厳しいもんね)」と思った。 いつまでその気持ちが続くかわからないけど・・・。

木曜日にはタダ券をもらっていたので、有休をとってディズニーシーへダンナと行った。 私達二人はファンタジーな世界を楽しむなんてことに縁遠いので、 ひたすら乗り物にのりグーフィーやアラジンが居ても「あ、居た」ぐらいで、 朝早くいったこともあり疲れて16時ごろには帰ってきてしまった。 会社のディズニー好きの女の子にそう言うと、 この時期にライトアップもクリスマスのショーも見ないで帰ってくるとは・・・ と絶句されてしまった。だって疲れたし雨がふってきて寒かったんだもんっ。

(みずま)


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2002年12月第2週
2002/12/15 (Sun)

今週は、行こう行こうと思ってなかなか行けなかったフィルムセンターに行ってきた。 60年代の韓国映画特集をやっているのだ。 おととしイム・グォンテク監督の『春香伝』を観てハマり、 パンソリがあったら聞きにいったり、昨年の春(だったかな?) に国際交流センターで春香伝の特集上映があった時も観にいったりしていた。 『春香伝』は何回も映画化されている韓国人なら誰でも知っているという話で、 身分違いの恋を成就したものの、夫と離れ離れになった春香が、 新しくきた悪徳藩主にそばに仕えるよう言われるが従わず、怒った藩主に投獄される。 それでも言う事をきかない春香を許せない藩主は自分の誕生日に首をはねることを決めるが、 すんでのところで、出世して帰ってきた夫に助け出されてめでたしめでたし・・・ というシンデレラストーリーと水戸黄門が混じったような物語なのだ。 私がなぜこの話が好きなのかというと、春香がとっても頑固なところ。 一般には夫だけに尽くした女性の鏡のように言われていて、確かにそうなんだけど、 あの悪徳藩主がもっといい人物だったら違っていたはず。 イヤな男にはどんなことをされてもいうことを聞かないとこが好きなのだ。 女優さんによって、春香がいろいろ違うのもまたおもしろい。 そして悪者は最後にやっつけられるというスカっとしたわかりやすさ・・・。 多分私は、毎週水戸黄門を楽しみに待つおばあさんになると思う。

(みずま)


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2002年12月第1週
2002/12/08 (Sun)

今週はフィルメックスが始まった。火曜日に『オアシス』、 土曜日に『チャンピオン』を観たのだが、 『オアシス』 は何ともいえない映画で「うーーん」という感想しかない。 『チャンピオン』は、 今年の夏ソウルで観たのだがもちろん日本語字幕がない状態だったので、 細かいところがわからず、今回の上映を楽しみにしていた。 ・・・・・のに、途中で音声がおかしくなり中断すること20分ぐらい。 その後もフィルム1巻きが終わるごとに映写機にかけかえなければ上映できない状態になり、 30分ぐらいしたらブツっと切れて2、3分待ちという、集中できない観賞となってしまった。 集中して観られないのってものすごく疲れることが良くわかった。 なので今回の上映の評判なんかにひびくと思うのだが大丈夫かなー?

土曜日は、朝から田町の「女性と仕事の未来館」で行う シネジャ企画の展示イベント の展示の手伝いをして映画に行き、 また田町に戻って夜まで展示というハードスケジュールだった。 でもそのかいあって、とても素敵な展示に仕上がったので、 ぜひぜひ多くの方に見ていただきたいなー。 手前ミソだが、働く女性がでてくる映画を網羅した冊子もりっぱにできあがった。 先着で無料で配布するのでこれもぜひ見てもらって、 間違いや追加を知らせていただければと思っている。

(みずま)


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2002年11月第5週
2002/12/01 (Sun)

今週の月曜日から木曜日まで、母親が一人で韓国旅行に行ってきた。 昨年、今年と一緒にソウルに行ったので、だいたいの土地勘は分かったと思うが、 個人旅行するのは初めて(旅行好きなのでツアーに一人で参加したことはある)なので、 何事もなく無事帰ってこられるか心配していた。 帰国後、電話で話したが、バスに乗るのにしばらく現地の人を観察してから乗ってみたら 景色が見えて、行く先もわからないけど適当なとこで降りて又帰ってきたとか、 毎日宿の近くのコーヒーショップに行っていたら注文を覚えてくれて嬉しかったとか、 セブンイレブンにも毎日行っていたので店員さんと顔見知りになったとか、 楽しそうに話してくれた。 最後の日は神経痛が出てきたので、早めに空港へいってじっと座っていたと言うので、 「じゃあつまらなかったね」と言うと、飛行機が行ったり来たりするのをずーっと見ていて、 いろんな国の人の顔や服をみていたら全然退屈しなかったと言っていた。 私は旅行に行くと、ここ行ってあれを食べて、これを買ってとしているうちに終わってしまうが、 母の話を聞いていて、特に名所等に行ったわけでなく、 その国の日常にのんびりと身をまかせてみるというのもいいなと思い、 それを自然にやって楽しんできた母に感心したのだった。

昨日はフィルメックス前夜祭『黒水仙』上映を観に行った。 アン・ソンギ氏の舞台挨拶もあって、 生アン・ソンギはとっても若々しく、素敵なおじさまだった。 本当は主演のイ・ジョンジェが目当てで、映画自体にはそれほど期待していなかったのだが、すごく良かった。 命をかけて信念をまっとうし、愛する人を想う男ソク。 たとえそのために人生のほとんどを刑務所で過ごす事になっても・・・。 そして愛された女ジヘもまたその男性をずっと想い続けていたのだ。 殺人事件が発端となる単なる刑事ものかと思っていたが、壮大なラブストーリーだった。 ソクを演じたのがアン・ソンギなのだが、「かっこいい男」とはこういうことなんだ ・・・とじーんとした。 ジョンジェも焼けた肌に締まった顔つきで、もちろんかっこ良かったけど、 この映画に関してはアン・ソンギに到底かなわなかった。

(みずま)


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2002年11月第4週
2002/11/24 (Sun)

今週は会社のシフト変更で、月曜日から遅番で夜遅くまで働いていたせいか 翌日に体調が悪くなりダウン。カゼのような、カゼでないような、体がだるくて だるくてたまらず、何もやる気がおきないのだ。 ダンナに「白血病とかだったらどうする?」と言ったら 「そんなまるまる太った白血病の人はいないと思うよ」と冷たく言われてしまった。 まあ事実、1日ゆっくり寝たらまあ良くなったのだが。 これから、シネジャの原稿書きも仕上げないといけないし、 観たい映画がいっぱいあるし、やる気ださなきゃいけないんだけど、 仕事と家事と自分のことのバランスがうまくとれずに 「あれやって、これやって、あれもやらなきゃ」 と毎日が過ぎていってちょっと疲れているのかな。

(みずま)


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2002年11月第3週
2002/11/17 (Sun)

シネジャ55号 でインタビューさせていただいた安田真奈監督から、 脚本を担当したという新作の試写のご案内をいただいて観に行ってきた。 久しぶりにお会いした安田監督は、相変わらずお元気で、 小柄なのに気力が充実ーっといった感じで輝いておりました。 この秋に退職されて、今までの会社員兼映画監督から、 本格的に脚本・映像の仕事にうちこむそうだ。

観にいった作品、『Rei-ya』は、体は男の子だけど心が女の子なユニセックスの人気モデル怜也を、 情報誌の記者リノがインタビューするうちに、 リノ自身の心の迷いを考えるようになるという物語。 また公開日がせまってきたら(来年1月下旬・BOX東中野にて)、 上映案内の記事をきちんと書くつもりだが、私はリノちゃんの気持ちがすごく良くわかって涙してしまった。 何かに迷っている人には是非観てほしい作品。

(みずま)

安田真奈監督HP :  http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/4010/
内山怜也HP :  http://www.legend.co.jp/stars/reiya/index.html


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2002年11月第2週
2002/11/10 (Sun)

誰にも話したことがないので知っている人はいないと思うが、 私は石田ゆり子に大いなる関心を寄せている。 エッセイ集「天然日和」も持っているくらいだ。 ドラマ「不機嫌な果実」といい、 「九龍で会いましょう」や、 今やっている「薔薇の十字架」を見ればわかるように、 イメージとは異なる役柄を選んでいるところが何とも興味深い。 だからといわけではないが、私もついにテンピュールの枕を買ってしまった (知らない人のために:石田ゆり子はテンピュールのファンである)。 試し寝をしたときにはあまり感じなかったけれど、実際に使うと、 ふわふわで後頭部に受ける感触が何とも心地よい。 肩凝りがすっきり解消した感じはまだないものの癒しの効果は十分。 布団に入るのが楽しみになった。

もうひとつ、寝るときの楽しみがある。 JAYの「八度空間」を聴きながら眠りにつくことである。 渋谷のタワーレコードで1890円という手に取りやすい価格だったので、 東京国際映画祭の合間につい買ってしまったのだ。 もともと彼のアルバムは出る度に買っていたけれど、ファンというほどでもなかったため、 このアルバムも「まあいつか買おう」くらいにしか思ってなかったのだ。 う〜、もっと早く買っておけばよかった。 というわけで、家にいるときは、暇さえあればこのアルバムをかけている。 ホンコンニューウエイブライブがもうすぐというのに、 気持ちがよそに向いていていいのかしら……ちょっと心配だ。

(まつした)

石田ゆり子公式HP :  http://www.yuriko-ishida.com/
JAY公式HP :  http://www.starbeta.com/artist/jay/



映画祭も終わって、ちょっとゆっくりできた。

以前に韓国ドラマ「秋の童話」にハマっていたが、それが終わってしまって、 今度は「イブのすべて」が、地上波で始まった。 これがまたおもしろい。放送回数の関係で、2話づつを1話に編集し直しているそうで、 話がポンポン進んでダレなくていい。 「秋の童話」の時は、 けなげなソン・ヘギョちゃんを応援していたが、今回は 主人公をバシバシいじめるキム・ソヨン嬢にくぎづけだ。 キム・ソヨン演じるヨンミは、野心がものすごく強く、 どんな手を使ってでもアナウンサーになろうとしている女性。 主人公(チェリム演じるソンミ)が自分と違って、 良家のお嬢さんで素直でみんなに愛されているのが許せない。 まずはソンミの初恋の男性を自分に夢中にさせ、 大学の放送祭の司会にソンミが抜擢された時は、 ソンミをだましまんまと自分がその大役につく。 ものすごーくイヤな女なんだけど、なんか惹かれる。 対するチェリムがちょっと甘えん坊で、ぶりっ子(死語かな?)なのがイヤだからかもしれない。 このドラマは、会社の年下の同僚(アジアものとかに全然興味がなく、 どっちかというとディカプリオとかが好きなイマドキの女子)もハマっているらしく、 最近の日本のドラマにはないベタベタなところが新鮮に感じたようだ。 やっぱりベタでもなんでも、全然話がすすまなくてダラダラ恋に悩んだりしている若者向けドラマなんかよりは、 ダンゼンおもしろいと思うなー。

(みずま)

「イブのすべて」公式HP :  http://www.tv-asahi.co.jp/eve/


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2002年10月第5週・11月第1週
2002/11/4 (Mon)

東京国際映画祭も終盤を迎えた。私はアジアものばかり7本観たけれど、 とびきり気に入ったのはインド映画の 『時に喜び、時に悲しみ』だった。 スターの競演の醍醐味たっぷり! アミターブ・バッチャンの貫禄、シャー・ルク・カーンの軽妙さ、 フリティク・ローシャンの若々しさ…… 特に、ダンスシーンでの男性スター3人3様の踊りに注目したい (余談だが、フリティクの二の腕の鍛えっぷりは反則だと思う)。 監督が1972年生まれというのにはもっと驚き。 ぜひぜひ日本で公開してほしいんだけどなぁ。 個人的には、 『ミモラ』 『ジーンズ』の数倍面白かった。


映画祭の合間に、新堂冬樹「悪の華」(光文社) という本を読んだ。 この本の帯には「実力派俳優陣絶賛!」と、加藤雅也、 岡本綾に続いてイーキン・チェンの名が並んでいるのだ。 いったいイーキンの名前がどれだけ宣伝効果があるのか、 本当にイーキンがこの本を読んだ上でほめているのかはさておいて…… 私が気になったのは「私が出演するとしたら」 という意味ありげなイーキンのコメントである。この小説が映画化されるとしたら、 イーキンは何の役をやるのであろうか。ほとんどこの疑問を解決するためにのみ、 この本は読まれたのであった。

あらすじは、イタリアマフィアのボスの息子、ガルシアが、 ファミリーのナンバー2の男に裏切られ、復讐を誓い、日本に逃げてくる。 資金稼ぎのために、ヤクザから殺しを請け負ったガルシア。 ここに非情VS非道の戦いの幕は開いた……ってな感じだろうか。 ガルシアのターゲットが不破という日本人で、 彼が中国人マフィアと組んで裏でいろいろやっているのが目障りというわけ。

ガルシアには日本人の血が4分の1流れている。映画化されるとしたら、 加藤雅也がガルシアで、その妹アニータが岡本綾というところなのだろうか。 で、イーキンは? 中国人が出てくる度に注意深く読んでいたのだが、 どれもしっくりこない。セリフがないなら柏木という狙撃の名手が、 ゲスト出演にはおいしい役どころな気がするのだけれど。 イーキンが本当に出演するとしたら、原作にない役を新たに付け加えるか、 設定を大幅に変えないとダメだと思う。 例えば、共通の目的=不破を倒すことのためにガルシアに協力するスマートな中国人マフィアとか。

とにもかくにも、この本が映像化されるかどうかは謎として、イーキンが着実に、 密やかに日本に露出していることがうかがえた、まこと興味深い事象であった。 担当編集者がイーキン or「古惑仔」のファンだったりして。

(まつした)


2002/11/3 (Sun)

怒涛の映画祭1週間が今日で終わった。
今週は月曜日が有休、水曜日15時まで、木曜日14時までの早退で 何とか観たかったものは観れた。
ほとんど韓国映画ばっかりだったのだが、個人的に良かったのが 『達磨よ、遊ぼう』(監督さんにインタビューできた!)、 『結婚は狂気の沙汰』 『フー・アー・ユー』 『オーバー・ザ・レインボウ』 『ホテル・ハイビスカス』 『スリー』の3話目だった。
ワーストは今日ラストに観た『復讐者に憐れみを』で、 「もう何なのよ」といいたくなるくらい残酷で無意味な映画だった。 後味が悪く、観なければよかったと思うほどだった。

でも今日は『密愛』のビョン・ヨンジュ監督と、 なんとキム・ユンジンにもシネジャでインタビューできたので良かった。 映画は個人的に思うところがいろいろあり、それはまた次号で書く予定。 ビョン・ヨンジュ監督は、女子プロレスラーの長与千種さん似の大きながっしりとした方で、 硬派で確固たる信念のある鋭い人で、ちょっとタジタジだった。

キム・ユンジンは映画でも本当に美しいヌードシーンを披露していて、 それもうっとりしたが、実物が目の前にいると、 私は同じ女性という生き物ではないなあと思うほどキレイだった。 2年前、『燃ゆる月』で来日した際も近くで見たが、 その時よりもっとキレイになったようだ。 インタビューしたあと、いつも自己嫌悪におちいるのだが、 緊張しているせいもあり落ち着いて的確に自分の聞きたいことを行けなかったり、 うまく聞き出せなかったりする。 もっと鋭い質問ができるようにしたいなあ。

(みずま)


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2002年10月第4週
2002/10/27 (Sun)

とうとう今年も映画祭の季節がやってきた。
有休と上映のスケジュールを考えてチケットを取ったのが13本。 でもパンフや情報からいろいろ観たいのが出て来て困ってしまう。 仕事休んだり早退できるのも限度があるからなー。つらいところだ。

今日は『卒業』『酔画仙』『達磨よ、遊ぼう』の3本を観た。 『卒業』は昨年観て良かった『ココニイルコト』の長澤監督の新作。 全体的に寡黙で余計なセリフがなく、観客が想像する部分がいっぱいある 繊細な作品だったけど、私個人の意見としては配役が合ってなかったような気がした。

酔画仙』はイム・グオンテク監督の歴史もので、重厚な作品。 主役の画家を演じるチェ・ミンシクの声が良くて聞惚れてしまった。

そして『達磨よ、遊ぼう』これはとーってもおもしろかった。 ヤクザ5人が事件を起こし身を隠すのにお寺を選んでスッタモンダするコメディなのだが テンポが良く、役者も良くて、オススメだ。

しかし、ひさびさに1日中3本観たら、肩がコリにコッて頭が痛くなってしまった・・・。

(みずま)


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2002年10月第3週
2002/10/20 (Sun)

先週は連休だったけど、ダンナの親戚の挨拶回りに岐阜まで出かけていたのでゆっくりできなかった。 だいたいそういうのに着ていく服もないので、 まずは服を買いにいかなくてはいけないのだけど、 私は衣服に全く興味がないので服を買いに行くのは苦痛でしかないのだ。 結局無難な服に落ち着くのだが、いつもそうなので似たような服ばかりになってしまう。 まあ何とか服も買い、岐阜へ行った。新幹線に乗るのは久しぶりだし、 名古屋・岐阜と初めて訪れるとこなので楽しみだった。 味噌煮込みうどんもおいしかったし・・・。 (でも有名らしい山本家という店で食べようとして、1時間近くも待ったのには参った) 岐阜は山あり川ありの自然がきれいなところで、思ったよりのんびりできた。 でも新妻らしくいつもニコニコして、 気を配っていなきゃいけないのには疲れたけど・・・。 (実際の私は、気のきかないズボラ妻なもので)

何とか行かなきゃいけなかった用も済んで、今週末は天気も悪いし家でのんびり昼寝ざんまい。 今日はシネジャの打合せがあったので出かけたけど、寝ようと思えばいくらでも寝られるのがコワイ・・・。 歯もなんとなく痛いし、肩・腰も痛いし疲れているのかな?(単にトシだから?!)

(みずま)


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2002年10月第1週
2002/10/7 (Mon)

6日の日曜日、東京都写真美術館ホールで開かれている東京アフリカ映画祭に出かけた。 今までアフリカ映画を積極的に見に行くことはなかったのだが、 もっといろいろな国の映画を見てみようという気がむくむくと起こり、 行くことに決めたのである。 この映画祭は2年に1度行われ、今回は短編・長編あわせて43本もの映画が 一挙に上映される。平日の上映なので私は見に行けないが、 「ママ・アフリカシリーズ」と題したアフリカの女性監督による短編シリーズもあり、 なかなか興味深い内容になっている。

今日は4本の映画を見たが、中でも『ゾウさんのおちんちん〜アフリカ政治学入門〜』 (ガボン)と『イエローカード』(ジンバブエ)の映画が面白かった。『ゾウさん〜』 はコメディの中に皮肉と国や社会の状況がかいま見えたし、『イエロー・カード』 ではジンバブエのティーンエイジャーの生活を知ることができた。また、 マリの伝説的なミュージシャンを追ったフランスのドキュメンタリー上映前には、 マリ国立舞踊団によるパフォーマンスが披露されるというイベントもあった。 来場したマリの大使が紹介されるときに、突然、アーティストの一人が歌い始め、 何だろうと思ったら、これは呼びかけの歌で、貴賓を迎えるときに歌うのだそうだ。 いろいろと初体験のことが多く、充実した1日だった。 この映画祭は20日までやっているので、できる限り通いたい。 (気になった人は下のアドレスをチェック!) アフリカ映画を見る貴重なチャンスなので、一人でも多くの人に出かけてもらえたらと思う。

(まつした)

http://www.jah.ne.jp/~frida/

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2002年9月第4、5週
2002/10/7 (Mon)

ひさびさのスタッフ日記だ。

先々週、1年3ヶ月ぶりに香港へ行ってきた。 一応新婚旅行なのだが、格安チケット・格安ホテルのいつもの旅行と変わりなし。 今回も食べ歩きがメインだが、最近はまっている中国コスメの購入も大きな目的だった。 「楊さちこの中国化粧品探検」という本を読んだのがきっかけなのだが、 漢方や真珠などの自然素材から作られている効きそうなものがいっぱい載っていて それを探して買い集めるのがとても楽しかった。 今は美白せっけんやお腹の脂肪に効くクリーム、剛毛が薄くなるせっけんなどを試しているところ。 本当に効くかどうかはわからないが、不精な私が「やってみよう!」 と思ってケアするのはめったにないので、頑張ってやってみるつもりだ。

それからイーキンの新作『MY WIFE IS 18』がちょうど公開されたので観てきた。 今大人気だというツインズという2人組アイドルの片方の女の子が相手役で、 この子がボーイッシュな感じだけど傷つきやすい若い女の子を魅力的に演じていた。 テンポが良いラブコメで、ひさびさに観たイーキン(昔はファンだった・・・)も、 少し情けないおじさん(といっては言いすぎだけど「おにいさん」という感じでもない) をお茶目に演じていてかわいかった。

(みずま)


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2002年9月第3週
2002/9/23 (Mon)

久しぶりの日記である。9月は「香港明星迷」の放映という大ニュースもあったのに、 なぜ沈黙していたかというと、楽しく日記を書くような心境ではなかったからである。 理由は、仕事上のプレッシャーで、食欲もわかず、この2カ月で4キロも減った。 当然、以前パツパツと日記に書いていたあのジーンズにもゆとりが生まれるようになった。 不幸中の幸いである。

さて、これからは映画祭シーズン。 先週はアジアフォーカス・福岡映画祭に行ってきたし、 今週は中国映画祭、 来週はスリランカ映画祭だ。 10月に入ればアフリカ映画祭も待っている。 というわけで、中国映画祭のことを書こうと思う。 当初、土曜日が休めないかもと危ぶんでいたが、結果的に土日とも休め、 長編劇映画6本を観ることができた。 「ライフショー」 はフォ監督の実力を知るのに十分な内容だったし、 「ミッシング・ガン」もパワフルで面白かった。 しかし一番気に入ったのは、意外にも 「ラブストーリー・バイ・ティ」。 若い恋人たちの純情ぶりが嫌味でなく、ひねくれ者の私でも素直に観ることができた。 特にマー役を演じた男優が、今の日本にはこういう男性が少なくなったよなぁという郷愁も含め (それを言うなら、女性の側も今の日本にはいないタイプだけど)、よかった。 映画祭の合間には、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」 を観に走った。 公開を楽しみにしていた映画だけど、設定とキャスティングほどには、 内容がもの足りない気が……残念。

(まつした)


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2002年9月第1週
2002/9/8 (Sun)

今月下旬、香港に旅行に行く事にした。いちおう新婚旅行なるものに行こうと思って、 行き先を考えていて、NYとか南イタリアなんていいなあと思ったが、 最終的にやっぱり行きたいところは韓国か香港になり、韓国は行ったばかりなので、 1年3ヶ月ぶりの香港に決定した。 安いチケットも買えて、ホテルも安いところがとれそうで一安心。 あとはどこに行くか、ガイドブックを見てはチェックする毎日なのだがこれが何とも楽しい。 とにかく食べたい物がいーぱいあるし、映画も観たいし、 VCD買って中国コスメ買って 香港在住の友人にも会って、今度はマカオも行って・・・と考えるだけでも忙しい。 あとは変なテロが起こらないことと、大きな台風が来ないこと、直りかけている足が 痛くならないことを祈るのみだ。

(みずま)


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2002年8月第4・5週
2002/9/1 (Sun)

足の捻挫はだいぶん良くなり、もうほぼ普通に歩けるようになった。 まだ添え木(パッド)と包帯で固定しているのは取れないが、走ったり 思いきり曲げたりしなければ大丈夫だ。 でも体の一部が不自由になっただけで全体のバランスが悪くなるのが良くわかった。 左足をかばって力が入るので、足がつりそうになったり腰や背中まで痛くなったり・・・。 もう絶対に駅の階段を急いで走って降りるのはやめようと思った。

こないだ帰省した時に、香川にディープなさぬきうどんを食べに行ってからというもの、 私の頭の中はほとんどうどんが占めている。 東京でもおいしいさぬきうどんが食べられるお店があるというので出かけてきた。 東十条にある「すみた」という小さいお店。 うどんがツヤツヤでグンッとしたコシがあり、噛み応えがあってもっちりしている。 おでんもおいしかったし、かしわ天(鶏肉の天ぷら)もおいしくて大満足だった。 曙橋の某店も行ってみたが、ここはイマイチ。うどんにコシがなかった。 最近、うちの近くのスーパーでは「恐るべきさぬきうどん」という、 さぬきうどんのバイブルというべき本と同名(同じ会社が販売している) のうどんが売っているので、それを買ってきては釜玉 (湯がいたアツアツのうどんに生卵としょうゆかダシをからめて半熟になったのを食べる) にしたり、湯がいて水でしめたのに、 梅肉をたたいて薄めのダシでのばしたものでからめて食べたりしている。 簡単でおいしく、お腹いっぱいになるのでいい。
あーまた香川に食べに行きたいなあ。今度行く店はもう決めてあるのだー。

(みずま)


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2002年8月第2・3週
2002/8/18 (Sun)

お盆は混むので、ずらして早めに帰省した。

おいしいお好み焼き食べたり、10年以上ぶりに会う友達がいたり・・・。 メインイベントは婚礼写真撮り。和装なので、かつらが似合うかどうか心配していたが、 最近のかつらは小さめで軽い感じのもので、 プロがメイクすると、思っていたより違和感がなくてホッとした。 30過ぎを初々しく見せるのは大変だったと思うけど、さすがはプロ!(笑)

もうひとつ、楽しみにしていたのがさぬきうどん。

恐るべきさぬきうどん」や「うまっひゃひゃさぬきうどん」という本を読んで、 食べたくてたまらなかったディープなさぬきうどんの店を食べ歩き。 といっても車じゃないと回れませんが・・・。 池内、山越、谷川米穀店、小縣家と有名どころを回った。おんなじうどんなのに、 店によって味はもちろん、コシ・のび・モチモチ感なんかが違うので、 いくらでも食べられる。しかも100円ぐらいで。 今度は違う店にチャレンジしたいなあ。

そんなこんなで楽しいお休みも終わり、夜行バスで東京に帰ってきた朝、悲劇が起こった。

荷物を持って駅の階段を降りていて足をすべらせ、左足首を思いっきり捻挫してしまったのだ・・・。 わりとひどい捻挫のようで、固定して動かないようにするために左足首は ぐるぐる巻きにされて自由に動かせず、松葉杖が必要になってしまったのだ。 1週間経って、痛みは全然ないしもう杖はいらないぐらいになったが、 この1週間はとっても不便だった。

しかも間が悪く、観劇の予定をいれていたのもこたえた。 「アテルイ」と「納涼歌舞伎」、 どちらも人気でやっとのことで取ったチケットなので、根性で観に行った。 「アテルイ」は市川染五郎と堤真一といういい男共演の、見応えのある舞台だった。 もう一回観たいとひそかに思っているぐらい。 「納涼歌舞伎」は、勘九郎の3役早変わりが素晴らしかった。 どこでどう変わっているか全然わからない。 スゴイのひとこと。

人ごみを松葉杖で出かけるのは、億劫だしコワかったが観に行ってよかった。 でもほんと、普通に歩けるというのはつくづく幸せなことなんだなあと痛感した1週 間だった。

(みずま)


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2002年7月第5週・8月第1週
2002/8/4 (Sun)

次号シネジャの原稿がほとんど出来ていないので、今週は原稿書きに専念した。 なんとか目処がついたので、土曜日に「中国映画の全貌2002」の、 『栄光のフォワードNo.9』を観に行った。 名もない女子サッカー選手達の頑張りを描いた物語なのだが、 既婚で小さい子供がいる女性がやりたい事をやろうとする難しさや、 男子と比べて話題にならず、お金にもならないのでスポンサーがつかず 続けていけないやるせなさなんかが、ベタなんだけど良かった。 私は女性が頑張る映画が好きなのだ。

主人公のティエンは、家庭と両立できないサッカーを続けるかどうか悩んでいた時に、 自分を育ててくれた祖母から、男子が産めない事を苦にした母親が ティエンを産んだ直後に自殺したと聞かされる。 今は男子が産めないからといって自殺するような風潮ではなくなったが、 やっぱり女性がやりたい事をやろうとしても、家庭や子供が大きくのしかかってきて、 苦しむことは変わらない。何ともやるせない話だ。 でも、そんなティエンや仲間のような人がいたから、 今でも女子サッカーはなくならず続けられているのだから意味があったと思う。 この映画の評判はあまり良くないようだけど、私は観て良かったと思った。

(みずま)


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2002年7月第3週・第4週
2002/7/28 (Sun)

怒涛の2週間が終わった・・・。

先々週の火曜日、やっと楽しみにしていた韓国旅行の当日だ!と思いきや台風直撃で 飛行機が飛ばず、13:30出発が17:30になりその間ずーっと空港でヒマをつぶしていて 行く前から疲れてしまった。でも、その後3日間は絶好調で、食べようと思っていたものは みんな食べたし、行きたかったところややりたかったことなどみんな満喫して、 土曜日に無事帰国。次の日はゆっくりしたいところだけど、 うちの母親が上京してきていることもあり婚約者の家族との食事会が予定されている。 会席料理の店で「気が張るなあー」と思っていたがお料理はおいしいし、 話もはずんだしでいい食事会になったのだった。 そして母親が帰った後、夜中に激しい下痢におそわれた。 お腹がギュルルーとなってはトイレに行くの繰り返しで一睡もできない。 これには楽天的な私も心配になり、翌日は仕事を休んで病院へ。 体が疲れているところへカゼのウィルスがお腹にきてこんなになったらしい。 下痢が続いたものの何も口にしていないので、脱水症状がおきるかもしれないとのことで、 点滴をするはめになってしまう。私は注射がダイッキライだけど、 そんなこと言ってる場合でもなく半泣きになりながら点滴を終えてその日はもうグッタリ・・・。

25日は私の30ン才の誕生日で、入籍することになっていた。 絶対この日にしたいので、書類に不備がないかとか気をもんでいたけど無事受理された。 そしてやっとお腹の調子がよくなってきたのだ。 結構、私ってデリケートなのかもしれない・・・・ (もう今は元通り何でもガツガツ食べられます)。 しかし、結婚するって女性にとってものすごく面倒くさい。 免許証・パスポート・銀行口座・郵便貯金講座・それに付随するクレジットカードなどなど、 名前を変更するものの多いことといったら・・・。閉口。

そんなこんなで、シネマジャーナル次号の原稿もまったく出来ていない(これは言い訳・・・)。

(みずま)


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2002年7月第2週
2002/7/14 (Sun)

突然だが、結婚することになった。
ずっと長くつきあっている人がいて、一緒に住んでもいて、 当人同士はそれで満足していたのだがやはり双方の親からは 「どうするんだ」とせっつかれていた。
今週、母親と韓国旅行にいくのだが、成田から行くので上京してくるついでに、 お互いの親と一緒に食事でもしましょうとなり、 どうせだったら今月私の誕生日があるので入籍してしまおうということになったのだ。 決まる時はトントンと決まるものである。結婚式にはまったく興味がないのでしないが、 写真だけは撮っておいた方がいいというので、写真をどこで撮るかとか、 食事会をどこでするかとか、決めなければいけないことがいっぱいで忙しかった。 これだけでもシンドイと思ったのに、みんな良く結婚式やパーティのプランを練って それを実行できるなーと感心してしまう。 とりあえず大体の事が決まってホッとひといき。韓国旅行を楽しんでくるぞー。

(みずま)


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2002年7月第1週
2002/7/7 (Sun)

講談社文庫から出ている「OUT」上下巻を読了した。 平凡な主婦4人がひょんなことからバラバラ殺人に加担するというこの物語は TVドラマにも舞台にもなり、そのどちらもおもしろく観た。 今秋には映画も公開されるし、原作を読んでおこうと思ったのだ。 本はいつも通勤の電車の中で読むのだけど、おもしろくてグイグイ読めた。 主婦が殺人事件に加担なんてあまり起こり得ない話だと思うが、この小説を読むと、 ありうるかも・・・と思ってしまうところがコワイ。映画化にあたっては 原田美枝子、倍賞美津子、室井滋、西田尚美が、主役の主婦4人となっている。 どんな映画になるか楽しみ! 公開したあかつきには、シネジャで是非とーくに取り上げたいなあ。

(みずま)


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2002年6月第5週
2002/7/2 (Tue)

横浜美術館に「宮崎進展─よろこびの歌を唄いたい─」を見に行った。 実は宮崎進という造形作家を全く知らなかったのだが、人からいいと薦められたのだ。 会場に入って、宮崎進ワールドとしかいいようのない空間が広がっているのに驚いた。 作品が大きく、迫力がある。しかも製作年が平成13年、14年のものがかなりある。 80という年齢を考えると、すさまじいパワーである。 そして最近の作品のほうがエネルギッシュで奔放なのだ。 テーマは自身の戦争や抑留体験。戦争を生き抜いてきた世代が今、 「よろこびの歌を唄いたい」という境地に達する。 何と簡潔で重厚な響きの言葉なのだろうと思った。 7日までだが、一人でも多くの人に見てもらえるといいなあ。

(まつした)

「宮崎進展─よろこびの歌を唄いたい─」は7月7日まで開催です。

横浜美術館: http://www.art-museum.city.yokohama.jp/
宮崎進展: http://211.16.225.35/y-net/guide/sightseeing/mm21/MUSEUM/miyazaki/


2002/7/1 (Mon)

ワールドカップも終わってしまった。
にわかサッカーファンは結構楽しかったなー。そういう人多いんじゃないかな。
昨日の決勝戦は、結婚式に呼ばれていたので見られなかったけど、 やっぱりブラジルが勝って、あの金色の像を持ったキャプテンのカフーが台に乗って 子供みたいに笑っている姿が何とも良かった。

昨日の結婚式は、以前働いていたホテルの同僚で、お嫁さんはオーストラリア人で、 協会の結婚式に参列したけど厳粛な雰囲気で緊張した。それから船上パーティ、 披露パーティと続いたのだけど、何から何まで自分たちでプランをたてて 手作りできるものは手作りしたという凝りに凝った結婚式で、すごく素敵だった。 でも私はそれがどれほど大変だったか知っている。新郎・新婦とも ここ2,3日はほとんど徹夜だったと思う。その情熱に感動した。 結婚式の準備やら一部始終って、聞いてみると(聞くだけ。私にはとてもできない) すごくおもしろい。 こういうのでリアルな映画ができたらおもしろいんじゃないかな。

(みずま)


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2002年6月第4週
2002/6/23 (Sun)

先々週、先週と仕事が忙しく、帰りは遅いわ休日出勤もあるわで疲れて何もできなかった。 今週はやっと落ち着いたので、久々に水曜日に映画に行けた。 『エンジェル・スノー』を観に行ったのだが、いっぱいで あやうく立ち見になるとこだった。子供が欲しいのにできない夫婦に、 待望の妊娠がわかるがお腹にいる子は生まれても1日しか生きられないと宣告される・・・ という悲しい物語。 なんといってもイ・ソンジェ演じる夫が良かった。気が強い妻に振り回されるのだが、 心から妻と子供のことを思っている優しくて芯が強い夫・・・。うーん、いいなあ。

それから何といってもW杯の韓国大活躍には大興奮!  イタリアに勝ったときもびっくりしたけど、スペインにまで (それも延長でも決着つかずPKで!)勝つなんてすごい。 韓国びいきの審判だの誤審だの言われているけど、あの勢いは本物でしょう。 ぜひドイツにも勝って日本に来てほしいなあ。

(みずま)


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2002年6月第2週
2002/6/10 (Mon)

前々からそうではないかと思ってはいたが、それが気のせいではないという動かぬ証拠をついにつかんでしまった。 ああ……私は太ってしまったのである。 久しぶりにジーンズをはいたら、太ももがパツパツ。 まだはけただけましかもしれないが、ショックである。 体重計にも乗ってみたら、前回、かなり前に測ったときより2.5キロも増えている。 「人はこうやって“オバサン体型”になっていくのね」と実感したが、 心持ちは愉快でない。 ダイエットしなくては……歳をとると努力しなくてはならないことが増えていく、 としみじみ思う。

(まつした)


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2002年5月第5週/6月第1週
2002/6/5 (Wed)

土曜日、キネカ大森に『冷戦』を観に行った。 特別イベントとして、予告編の代わりにイーキンのインタビュー映像が見られるということで、 「混んでいるだろうな」と土曜も出勤だった私は急いで劇場に向かったが、 拍子抜けするほど並んでいる人は少なかった。 4月に生イーキンを拝んでしまったファンにとっては、 もはやインタビュー映像くらいではびくともしないのだろうか……。 かくいう私も行くまいか迷っていたのだけれど、イベントがあったら 可能な限り駆けつけるというのが習い性となっているため、 もはや行かないと落ち着かない気がする。困ったものである。

インタビューは、飾らないながらもスクリーン映えするイーキンが見られて、 想像していたより満足できる映像だった。監督との3度目のコラボレーションについて 「ジングル・マー監督は大人になったと感じた」とか、レイン・リーのことを 「彼女はよくやったと思うよ」と言っていた。カレン・モクについては 「この役をできるのは彼女しかいない。彼女のようなルックスは香港にはいないね。 何か特別な雰囲気がある」と評していた。イーキンはこの映画の中で、 雨の中のアクションシーンと4人で鍋を囲むシーンが気に入っているのだそうだ。 私自身は鍋のシーンの後で、 親子が仲直りするシーンのほうがしみじみするいいシーンのように感じるのだが……。 なお、イーキンは今でも、この話の舞台のようなカフェ(と訳していいのだろうか?  語感から想像されるオシャレな雰囲気はないのだけれど)によく行くと答えていた。

冷戦』は何度も観ている映画だが、 いつもカレン・モク演じるヘレンの女心に切なくなる。 突然いなくなった恋人・ロン(もちろんイーキンが演じている)をずっと待っていたのに、 やっと帰ってきたと思ったらまったくつれないこと……。ロンの気持ちもわかるが、 ヘレンに対して実に優しくないと思う。ロンがもうヘレンのもとにも、 黒社会の世界にも戻らないと悟ったとき、ヘレンは言う。 「どんなでもいいからそばにいたい」と。 でも、くしゃくしゃな泣き顔で訴えるヘレンをロンは抱きしめてあげないのだ。 抱きしめて、一言、心からすまなかったというだけでヘレンの気持ちは落ち着くのに……。 もしもロンの役を健さんが演じたらどうなっていたかと、 『昭和残侠伝』ファンの私はつい想像してしまうが、 恐らく健さんなら、最初にヘレンが九龍カフェに乗り込んできたときに、 きっちり頭を下げていただろう。 ヘレンも、健さんに頭を下げられたら仕方ないなぁと引き下がり……と、あ、 そこで話が終わってしまうか。やっぱりお話的には、 ロンくらいある意味自分勝手なほうが盛り上がるようである。

(まつした)


2002/6/2 (Sun)

今週はけっこう映画を観た。私は良く雑誌の試写の懸賞に応募するのだけど 割と当選する。火曜日もコスモポリタンかなんかのに応募していて当選した 『アイ・アム・サム』を観に行った。 ショーン・ペンが知的障害者の父親を演じる親子愛もの。 親が子を思う気持ちはもちろんのこと、子が親を慕う気持ちに泣かされた。 映画自体はリアルに考えるとどうなんだろう (7歳程度の知能しかない親が子育てできるかという問題)と思う部分もあったのだが。 水曜日は『ぴぐれっと』というドキュメンタリーの試写。こちらは障害を持った子供達が 助け合って作業をしたり、共同生活できるような環境を作ってきたお母さん達の話だ。 この作品はドキュメンタリーなので、リアルに母の気持ち、子供の気持ちが映し出されて 胸にせまった。私も子供を持ちたいなあと思った。 金曜日は『海はみていた』の試写。 これも雑誌の懸賞で当たったのだ。 江戸時代の娼婦を描いた物語で、すぐ客に恋する新米の娼婦を見守る、 肝っ玉のすわった姉さん娼婦(演じるのは清水美砂)がかっこよかった。

今週はとうとうワールドカップも始まった。私はサッカーについて詳しくないけど、 同居人がサッカー狂なので、しばらくは家ではサッカーばっかりだなー。

(みずま)


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2002年5月第4週
2002/5/26 (Sun)

今週初めはカゼでダウン。月曜日は仕事を休んでずーっと寝ていた。 カゼをひくと鼻とノドにくるので、電話応対の仕事ができないのだ で、今週は仕事帰りに映画も観にいかなかったけど、どうしても行かなくては (というか行きたかった)いけなかったのが、23日の『少林サッカー』 プレミア上映の取材。 有名人(アグネス・チャンとか辺見えみりとか・・・)も来る試写会というので、 すごい数のマスコミと観客の熱気、 そして生シンチーを見た興奮でカゼは良くなったみたい・・・。

この日のシンチーがあまりにカッコ良かったので、土曜日の舞台挨拶つき先行上映にも出かけた。 2時間半ぐらい並んだかいあって、前方の真中あたりに席が取れた。 同居人と一緒に行って長時間並ばせてしまったので、 これで映画を楽しんでもらえないと険悪な雰囲気になるなーと心配していたが そんな心配は無用だった。横でとても楽しんでいたようだった。 一番笑っていたのは、饅頭やで急にシンチーが思いを歌いだすところで、 ずーっと笑っていた。私は観たのは2回目だけど、なんか今回はおかしいところより、 じーんとくるところの方が感じられて「うーん深い・・・」と一人で思っていた。 そして、シンチーたちが登場!今日は黒いジャケットが良く似合っていて、たいそう かっこいい。 メンバー(あのユニフォームで来てくれた!)もそれぞれ 自分の役の技を披露したりして楽しい舞台挨拶だった。

(みずま)


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2002年5月第3週
2002/5/19 (Sun)

突入せよ! あさま山荘事件』を観に行った。場内は思った通り、 男性の中年以上のお客さんが多い。若い子は、親やおじいさんと一緒に来ていた。 この映画の感想が夕食時の話題にのぼるのだろうか。 ヒットしているのかどうかはわからないけど、 違う世代と一緒に観たい映画、観に行ける映画という狙いは成功していると思う。 セリフが聞き取りにくいのと、警察庁、警視庁内の肩書きがわかりにくいという欠点は あるものの、邦画らしく繊細に作ってあり、なかなか見ごたえがあった。 特によかったと思うのは警視庁、長野県警役のオジサマ俳優たちだ。 顔には味があるが名前はよく知らない人たちがゴロゴロ。 これが名前と顔が一致する有名俳優ばかりだったら新鮮味がなかったかもしれない。 逆に、売れっ子俳優がかわいそうな使われ方をしているケースもあった。 犯人役の武田真治と鈴木一真はエンドロールでそれと知ったが、 出なければ絶対わからなかっただろう。高橋和也や篠原涼子もワンポイントだし。 編集で切られたのかもしれないが、別にこの人たちでなくてもよかったのでは、と思った。

予告編で、何本か邦画がかかっていた中で、『陽はまた昇る』が印象に残った。 何と言っても、中島みゆきのテーマ曲を聞くだけで見なくてはいけないような気にさせられるのはすごい。 疲れたサラリーマン層の心に勇気をともしそうなタイトルといい、 もしかするとそこそこ健闘するのでは。

(まつした)



先々週からスカパーで始まっている韓国大ヒットドラマ「秋の童話」 に早くもハマっている。 裕福な家庭で優しい兄と幸せに暮らしていたウンソと、 貧しい食堂でガサツな母親と暴力的な兄と暮らしているシネ。 2人の対称的な女の子が、実は赤ちゃんの時に入れ替わっていて14才の時に真実がわかり、 それぞれ元の家庭におさまって・・・という王道的パターンのドラマ。 展開が早く、1話目でもう取り違えの事実が発覚する。2話目からもうナミダ、 ナミダの(登場人物のほとんとが号泣状態)展開になっていくのだ。

昔は百恵ちゃんのドラマとか、最近だと「星の金貨」とか、 私はこういうベタなドラマがけっこう好きだ。 負けず嫌いだが、素直で優しくけなげなヒロイン、それを妬んでイジワルするライバル、 ヒロインを陰ながら見守るヒーロー。ああーやっぱりドラマはこうでなくっちゃ。 最近の若者向けドラマのたらたら恋愛してるのなんてみていられない。 (ただ年が合わないだけ!?)

これから、物語は成長したウンソと、離れて暮らしていた優しかった兄と再会して お互い恋心が芽生えるが、兄にはすでに婚約者がいて・・・とオモシロそうな展開だ。 あー1週間に1回って少なすぎるー。週に3回ぐらい放送して欲しいよー。    

(みずま)


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2002年5月第2週
2002/5/12 (Sun)

とうとうGWも終わってしまった。いっぱい映画を観ようと思っていたけど 結局『ハッシュ!』と 『上海アニメーションの奇跡』しか観なかった。 だらだらしてたらあっという間にまた仕事がはじまってしまった・・・。

水曜日に『欲望という名の電車』のお芝居を観にいった。 大竹しのぶと堤真一が主演だ。 堤真一はとても背が高くて足が長く、めちゃくちゃかっこよかった。 この人の映画はあまり観ていないので、これからチェックしなくては!
お芝居は大竹しのぶが場をさらってしまう熱演で、すごいなーと思った。 TVや映画だとちょっとうっとうしい感がある女優さんだけど、 舞台では小さい体なのに表現力がものすごくて、圧倒された。 この有名な物語はヴィヴィアン・リー主演で映画にもなっているが 観た事なかったので、観なくては・・・。

今週からスカパーで韓国の大ヒットドラマ「秋の童話」 (ウォン・ビンが出ている)が始まったので、それも観ないといけないし、 いそがしくなってきたなあ・・・。

(みずま)


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2002年4月第4週
2002/4/29 (Mon)

先週もそうだったけど、今週も本業が忙しい。 私は食品メーカーの消費者対応をしているのだが、何かニュース (今回の場合は中国産野菜の農薬関係)があるとバンバン電話がかかってきて、 鬼のように質問責めとか文句とか言われたりする。 でも連休というエサを前にがんばって過ごした。

そしてやっと連休。私と同居人は散歩好きだ。天気が良いと散歩にいきたくなるので 土曜日は日暮里(安い服を探しにいったが、デザインが若すぎた・・・)から谷中、 上野まで歩き、昨日もうちから市谷まで川沿いの遊歩道を歩いて、 市谷駅前のカフェでおやつを食べて帰ってきた。 お休みには映画をまとめて観よう!と思うのだが,どうも天気がいいと外に行ってしまう。

でも今日は1本観てきた。渋谷でシネジャの集まり(次号の打合せ)があって、 その後『ハッシュ!』を観てきた。 ずーっと観たかった作品で、やっぱり良かった。 片岡礼子も高橋和也もほんとに役にぴったりで良かったけど、田辺誠一を見直した。 モデル出身のトレンディ俳優ぐらいにしか思ってなかったが、 優しい優柔不断な男をうまく表現していて、他の作品も観てみようと思った。

(みずま)


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2002年4月第3週
2002/4/21 (Sun)

火曜日に行った『少林サッカー』の試写会はすごかった。 あんなに盛りあがっていた試写会ははじめてかも・・・。 今までチャウ・シンチーの映画は『食神』 ぐらいしか観たことなかったけどかっこいいではないですか! 遅ればせながらハマりそうだ。

今日は香港金像賞が行われているけど、どうなったかなー。

昨日は『上海アニメーションの奇跡』 のAプログラムを観に行った。 水墨画アニメとか切り絵アニメとか、とってもしっとり、ほのぼのしていて 気持ちのいい時間を過ごす事ができた。 今度はBプログラムの京劇風極彩色アニメと人形劇アニメを観るのが楽しみだ。

(みずま)


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2002年4月第2週
2002/4/14 (Sun)

今週は3本映画を観た。まず月曜日に『白い船』という邦画の完成披露試写会に行ってきた。 監督の出身地である島根の小さな町が舞台の、きれいな気持ちがぎゅうっと詰まった 優しい映画だった。 小学校の窓から見えた白い客船に乗りたいと願った子供達の夢がかなう話で、 人間のいいところだけが描かれていて、素直に泣けて、観た後に やわらかーい気持ちになれる映画だった。
2本目、『ビューティフルマインド』もすごく良かった。 実在するノーベル賞数学者の壮絶な人生と夫婦愛が描かれている。 天才といわれた数学者ナッシュは念願の研究所にも入れたし、 美しく聡明なアリシアと結婚して順風満帆な人生を送るかに思われたが、 分裂症に悩まされるようになり後の人生はその病気との戦いになってしまう。 妻のアリシアの献身的な支えにより、晩年また少しづつ教鞭をとれるようにもなり、 ノーベル賞を受賞する。ナッシュを演じるラッセル・クロウのコワイほどの演技で 分裂症の恐ろしさが良く分かるし、その周りにいる者のつらさも良く分かった。 なんといってもそのナッシュを見捨てないで支えつづけた妻アリシアの素晴らしさに 感動した。
3本目は、女性誌の試写会プレゼントで当たった『パニック・ルーム』。 久々のジョディ・フォスター主演作なので楽しみにしていたのだが・・・。 おもしろくなかった。 なんでアメリカ映画って最後には銃で撃って終わりになるんだろう・・・。 ハラハラものではあったけど、深みがなかったなー。

週末は田舎から弟が遊びにきた。たまに私が実家に帰ったり、 弟が遊びに来たりはするけれどもう10年以上離れて暮らしているので、 私の中では弟は高校生ぐらいの時のままだ。 たまに会うと子供の頃の話とかで盛りあがって楽しい。口うるさく心配してしまうけど はいはいと聞いてくれる弟は、いくつになってもかわいいものだ。

(みずま)


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2002年4月第1週
2002/4/7 (Sun)

土曜日は銀座に出かけ、 『プライベートレッスン・青い体験』、 『寵愛』という裸度の高い韓国映画を2本観た。 銀座シネパトスに入ると、女性客は私一人。最後列がレディースシートとなっており、 はじに腰掛けた。しかし反対側にはなぜかおじさんが座っている。 このまま女性は私だけかしらと、緊張とこの状況を面白がる気持ちが交錯していたが、 開映直前にカップルが2組入ってきた。 果たしてカップルで観るのに適した映画なのだろうか?…… もしかしたら韓国映画ファンの2人ということもありうるけれども。 いよいよ映画が始まり、原題の「青春」の文字がスクリーンに映る。邦題通り、 それなりに裸のシーンも多いが、セックスとは何ぞや、人生って何だろうと考え過ぎて 袋小路に入ってしまった青年2人のまじめな物語である。ウブな高校時代から2年後、 すれっからしの大学生となって登場した2人の顔つきの変化には、ちょっと驚いた。 新人とはいえさすが俳優だ。

寵愛』は、さらに大人の男女が主人公ということで、 いよいよ裸度アップ。ストーリーは男性側の夢物語といおうか、ミステリアスな美女 (当然、ナイスバディ)に翻弄されて破滅させられたいという妄想を見せられているようで うんざり。確かに美しい映画だし、主演2人もきれいなのだけれど……。 特に女優のイ・ジヒョンのスタイルは同性としてうらやましいの一言。 ため息ものです。

(まつした)



金曜日に『折り梅』を観にいった。 シネスィッチ銀座は金曜日レディースデイで900円なのだが、満員にはなっていなかった。 年配のお客さんが多く、20代や私のような30代のお客さんはあまりいない。 映画がアルツハイマーや姑と嫁の関係が主題なのでそのような客層になるのだと思うけど、 関係がありそうな人達だけが観てもダメだと思った。もっといろんな人に観てもらいたい。 この映画の場合、たまたま絵という熱中できるものにめぐり合えたおかげで、 ハッピーエンドになっているが、現実はもっと厳しいだろう。 嫁だってもうダメだと思うところまで頑張ってやっと姑を理解できたが、 そんなにうまくいくケースの方が少ないと思う。 でも、この映画の中でキレながらも頑張る嫁に感動した。私には絶対できないだろう。 結局、嫁が全部面倒みてるわけだが、これが現実なんだろうなと思う。 もっと夫にも頑張ってもらいたいところだが、映画の中で描かれるぐらいの変化が せいぜいではないだろうか。 これからこういう問題にさしかかるであろう男性が、この映画を観て 「やっぱり嫁がしっかりしてれば大丈夫」なんて思ったら (そう思う時点でもうその男性は根本的に意識を変えてほしいが)困るが、 嫁のホンネや夫の頼りなさを知って、 「もしこうなってしまったら」と考えてみたらいいと思った。

(みずま)


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2002年3月第5週
2002/3/31 (Sun)

シネジャは年に3回発行で、大体4ヶ月に一度ぐらいで編集日がやってくる。 その日までに受け持ちの原稿をやらなければいけないのだが、今回私は 過去最高の9ページプラスレイアウト2ページを受け持ってしまった。 インタビューや取材の記事は、テープ起こしをしてまとめればいいので ヒマな時に早くからやっておけるのだが、自分の意見を書くような原稿は ホントなかなか書けない。今週も平日夜にちょこちょこ書いていたのだけど 前の晩書いたものを、次の日読み返すと、なんかおかしく感じて最初っから 書きなおしたり・・・の繰り返しでてこずった。 その割には文章が上達しないというか、 自分の言いたい事が上手く言えているかどうかイマイチ不安・・・。 でも、とうとう今日の編集日が終わってホッとした。ゆっくりするぞー。

(みずま)


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2002年3月第4週
2002/3/23 (Sat)

毎週楽しみにしていたドラマ、「恋ノチカラ」が終わってしまった。 ちいさな広告会社で一緒に働いているうちに、最初は嫌いあっていた男女が 仕事でもプライベートでも大事な存在となっていく、 恋愛ものの王道とでもいうべきシチュエーションなのだが、 深津絵里と堤真一が間合い良く演じていて、自然に好きになっていく様子が良かったのだ。 そういえば、アンディとサミーの『ニーディング・ユー』も同じようなシチュエーションだったなあ・・・。

このあいだの最終回で、とうとうお互いの気持ちを伝え合うのだが 堤真一演じる、超プライドが高くて自己チューで口が悪い、でも本当は 純粋な子供のような男が、やっとのことで告白するセリフがたまらなかった。 「おまえといると、面白い事がもっと面白く、うまいもんがもっとうまくなるんだよ。 おまえといると楽しいんだよ。(「だからこれからも一緒にいて欲しいんだよ」とい う表情をする)」
ただ「好きだ」「愛してる」より、グッとくるなあ。男性諸君は参考にするように! あー春ドラマはなんかおもしろいのがあるかなあ?

(みずま)


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2002年3月第3週
2002/3/17 (Sun)

今週最大の出来事は、何と言ってもユ・オソンの取材に行ってきた事! ことあるごとに書いているが、私は彼の大ファンで、来日するのをもうホントに 首を長---くして待っていたのだ。
ホテルの一室でいくつかの媒体との合同取材だったのだが、彼が部屋に 入ってくるまでドキドキだった。そしてとうとう彼が部屋に入ってきた。 新作の撮影中で、ブルース・リーみたいな髪型になっていて 『友へ チング』 のジュンソクとは全くの別人!だった。 映画の印象から静かな感じの人と思っていたら、香港電影通信 (ライターの方が持ってきていた)に載っている自分の写真を見て大笑いしたり、 写真撮影では「あんまりポーズができないんだよなー」みたいな事を言ったり、 「目線のタイミングが合わなくてごめんね」と気遣ってくれたり、 お子さんの名前を教えてくれたり、なんかすごく気さくな人だった。 あーますますファンになってしまったよー。
インタビューは次号に掲載予定なのでお楽しみに。

(みずま)


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2002年3月第2週
2002/3/10 (Sun)

韓国映画がとっかかりとなって、韓国情報はわりと細かくチェックしていて インターネットでいくつかのサイトをチェックするほか、関連本などを良く読んでいる。 今週は『ドキドキ半島コリア体験』 (光文社 知恵の森文庫)という本を読んだ。 鄭銀淑(チョン・ウンスク)さんという、ソウルっ子で日本に留学していたこともある 67年生まれの女性が書いている。チョンさんの本はこれまでにもコイケ・ケイコ さんと共著の買い物本などを愛読していて、今度はひとりで出したんだなあと思って すぐ買って読んだ。ソウルだけでなく、韓国の地方を旅して紹介している本なのだが 韓国映画フェンには嬉しい情報もあった。昨年の東京国際映画祭で上映され、今夏 公開予定の『春の日は過ぎ行く』のロケ地紹介から、 主演女優イ・ヨンエが泊まった宿のこと、 最近大人気のウォン・ビンの故郷(けっこう田舎の方で意外!) やそのウォン・ビンの出世ドラマ 「秋の童話」の舞台も紹介されていて、 行って見たーいと思った。土地土地で、いろんなおいしいものがあるようだし、 今度はソウルだけでなくちょっと地方にも足を延ばしてみようかなー。 (いついくんだよ・・・・・)

(みずま)


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2002年2月第5週/3月第1週
2002/3/3 (Sun)

作品紹介でお知らせした 『SEX&THE CITY』 の女性限定無料上映会に行ってきた。これは、アメリカで人気のあるTVドラマで、 今夏ビデオがリリースされる記念のイベントらしい。 3月の金・土、22時から23時まで毎回2話づつ上映される。 主人公は雑誌にセックスコラムを書いているキャリー。3人の悪友がいて、 みな仕事を持つ30代女性。 電話で、食事しながら、ホンネをバシバシ話し合うのがとってもおもしろい。 ちょっとここでは細かいことは書けないけど、これは女性限定にしてよかったなという感じ。 セックスについてのあれこれ(しいては男の事)をアケスケとボンボン言うのだが、 どれも的を得ていて「そーなのよ。ほんとに男ってさー」という思いから笑ってしまうので、 男性が一緒に見たら恐くなるでしょう・・・。 そうかと思えば、「彼と一緒の時に友人に会ったんだけど、紹介してくれなかったのよ、 どー思う?」とか些細な事(でも本人にとっては重要な事)でウジウジ悩んだりしてるのが 共感を得るのだろう。 毎回行けるかわからないけど、できるだけ行こうーと思って帰ってきた。 全員にエスティ・ローダーのサンプルももらえて、それが香水の小びんとファンデーションのサンプル、 目のまわりのパックと気が利いてるものなのもGOODだった。

(みずま)


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2002年2月第4週
2002/2/24 (Sun)

火曜日は仕事が夜8時までだったので、レイトショーの『情事』を観に行った。 シネリーブル池袋さんでは、 シネジャ53号54号を置いてもらっていて、53号が 5冊売れたので追加を持っていかなくてはいけなかったのだ。1800円はイタイが、 なかなか来られる時間帯じゃないので観ることにした。 簡単にいうと不倫もので、ラブシーンも多く官能映画のように言われているけど、 それだけではない映画だった。 ダンナも悪い人じゃなく、何不自由無く暮らしていても何か違和感がある気持ちって わかるような気がする。それを気付かないふりして生活を続ける事もできるけど、 続けられない人もいるのだ。この主婦もたまたま年下の恋人が引き金になったけど いつか出ていったと思うな。 ホントに自分と合っている人とめぐり合って、うまくいくのって奇跡的な確率なんだ なあと思った。 

(みずま)


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2002年2月第3週
2002/2/17 (Sun)

今週はのんびりムード。水曜日は『化粧師』を観に行った。 結構いいかなと期待していたのだけど・・・。 私には主演の椎名桔平が全然魅力的に見えなかったし、深くないストーリーを いろんな女優ときれいな映像、音楽で何となくまとめてみました映画に思えた。 観客に何かを感じさせる前に、どんどんセリフで言ってしまっているのであっさりし ていたというか、余韻がないというか・・・。 俳優さんはみんな力が入っていて熱演なんだけど、 その分不自然さが増してしまったように思う。 柴崎コウの人を射抜くようなまなざしはすごい個性だなあと思ったけど。

週末は、ビデオ録画しておいた日韓共同ドラマ「フレンズ」を見た。 なんか泣けそうな話のようだったので、同居人が居ない時に見ようと思い 録画しておいたのだ。 深田恭子ちゃんと韓国のキムタク(らしい)ウォン・ビンの国境を超えたラブストーリーで、 香港で知り合った後、メールのやりとりで気持ちが通じ合うが、 徴兵制度や家族とのつながりなど日本とは違う問題が出て来て、 お互い相手を思いやって別れてしまう。でも年月がたっても一番大事な人は 変わっていなかった・・・。
私は深田恭子ちゃんのどっしり感と本当にそこらへんにいそうな感じが好きだ。 今回彼女が演じた智子は、とっても素直に自分の感情のまま行動する女の子で、 見ててハラハラするけど応援したくなってしまう。 それとウォン・ビンが、家族や智子を思いやるあまり、 自分の夢を犠牲にしようとする優しい男の子にぴったりハマっていて何とも良かった。 あのかわいい笑顔を見たら「この人を悲しませたくない」と思うよなあ。 結局、最後はぼろぼろ泣きながら見ていたのだった。この作品はきっと若い人より 人を好きになる気持ちってしばらく忘れてたなーって人が見たら すごくグッときたんじゃないかな。

(みずま)


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2002年2月第2週
2002/2/10 (Sun)

今週は取材や何だかんだで忙しかった。まず、月曜日が私が大注目している 関西の会社員兼映画監督の安田真奈さんのインタビュー。 たまたま安田さんが東京に出張に来るというので、お忙しい時間をさいていただいたのだ。 安田さんはとてもおもしろい女性で、テンポの良い会話で楽しくインタビュー出来た。 次号に掲載予定です。火曜日は阪本順治監督の最新作『KT』の完成披露試写会に行った。 韓国の金大中大統領が昔、東京で拉致された事件を取り扱っている硬派で骨太な映画だった。 恥ずかしながら、この事件の事は知らなかったので、 政治物で2時間以上ってキツイなあと思っていたけど、話もわかりやすく、 はらはらドキドキする展開で長いと思わなかった。俄然、興味がわいてきたので、 いろいろ関連本を読んで見ようーと思った。 こういう風に自分の興味を広げてくれる映画っていいなあ。 水曜日は『友へ チング』の主演俳優、 チャン・ドンゴンが来日しての記者会見取材。 さすが、韓国の貴公子と言われるだけあってあまーいマスクで背も高くかっこよかった。 その後、抽選で当選した観客と一緒に試写を観るという催しが行われたけど、 まだ知名度が低いのか大騒ぎになることもなく、ちょっと物足りなかった。 木曜日は会社の飲み会。あー早く家に帰ってゆっくりしたいよーと思うのだが、 断れないのが会社勤めの哀しいさだめ・・・。 といいつつ行ったら行ったで飲めないくせに騒いでしまうのですが・・・。 そして、土曜日は出勤日よりも早く起きて『無問題2』 の初日舞台挨拶取材へ。 朝8:30に受付っていったい・・・。でも観客の皆さんのなかには福岡から来て 前の席を取るために徹夜している人もいるのだ。ファンってありがたいなー。 そういう熱い思いを忘れてはいけない!と思いつつ取材も済んで、 大好きな回転寿司(高円寺の回転三崎港というお寿司やさんで、 ネタが大きくておいしいのです)を食べて、爆昼寝しました。

(みずま)


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2002年1月第5週/2月第1週
2002/2/4 (Mon)

山下清展に行ってきた。横浜のそごう美術館で2/11まで開催されているのだ。 先週「たけしの誰でもピカソ」というTV番組で特集をしていて、 興味を持ったので横浜まで出かけていった。昔やっていたTVドラマで、 ランニング姿で放浪しては作品を作っていたということしか知らなかったが、 今回実際に作品を見て、とても感動してしまった。遠目で見ても色彩的に美しいし、 近くで見たらその細かさに頭がクラクラするほどだ。 びっくりしたのが、色紙ではなく新聞紙や雑誌、古切手を細かくちぎって 貼り絵にしていた作品。コラージュなどという技法に関係無く、 色紙じゃなくてその紙があったから使ってみたという感覚だと思うが、それが 何ともいえないいい感じに仕上がっているのだ。作品数の多さにも驚いたし (じっくり見ていたらゆうに1時間以上かかった)、 貼り絵だけでなく油絵やペン画にも取り組んでいたなんて知らなかった。 関連本を買ってきたので、じっくり彼のことを知ろうと思っている。

(みずま)


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2002年1月第4週
2002/1/28 (Mon)

今日、家でゴロゴロしていたらTVで『無問題』をやっていたので観た。 確かナイナイの岡村が香港でスタントマンになるんだったよなーと思いつつ 観ていたら、かわいい恋物語だったのでびっくり。でも楽しめた。 この映画のことは良く知らなかったけど、なんとジャンユーが出てたんですね! 変な日本語話したり、かつらかぶってたりやっぱりジャンユーはいいなあ。 そうだ、ジャンユーで思い出したけど、スカパーのカミングスーンTVで 今月から「香港銀幕天国」という番組が始まっているのだ。 30分番組で、ジャンユーがミルクプリンやにいく街角ショットや 『ダブルタップ』のレスリーのインタビュー、 香港で公開された映画のプレミアの模様などなど結構おもしろかった。 そういえば、『ダブルタップ』も公開されたし、 『無問題2』は2/9から、 『天若有情3』など、 これからお正月第2弾で観たい映画が目白押し、いそがしいぞー。

(みずま)


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2002年1月第3週
2002/1/21 (Mon)

今、「マップ・オブ・ザ・ワールド」 という本を読んでいる。講談社文庫から出ていて、 ジェーン・ハミルトンという女性作家の作品だ。 今春公開される同名映画の原作だそうで読んでみようと思ったのだ。 通勤時とお風呂での読書で、もうそろそろ終わる。 平凡な家庭の主婦が、預かっていた親友の子供を目を離した隙に死なせてしまい、 罪の意識にさいなまされているところに臨時で働いている小学校の生徒から 性的虐待で訴えられる。夫や娘達と引き離され、拘置所に入り裁判が始まる・・・・・。 というストーリーで、本当に虐待したのかというサスペンス色よりも、 何かが起こったとき夫婦は乗り越えられるのかとか、 子供を死なせてしまった親友との関係とかに重点がおかれているのが 私の興味に合っていた。映画では主人公をシガニー・ウィーバーが、 親友をジュリアン・ムーアが演じている。どういう作品になっているか楽しみだなあ。

(みずま)


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2002年1月第2週
2002/1/14 (Mon)

今日は雑誌に載っていた巣鴨の酵素風呂に行ってきた。 オガクズと酵素と米ぬかを混ぜたものをお風呂の温度ぐらいにして、 その中にすっぽり埋もれると、体の芯から温まり老廃物も汗とともに流れ出るというのだ。 先週会社の健康診断で体重を計られて、正確な体重を知ってしまった以上何かしら 手をうたないとと思っていて、まず代謝の悪いこの体を芯から温めてやれーと来てみたのだ。 場所柄、地元の常連さんらしきお客さんが多く、とても気さくな雰囲気だ。 初体験の酵素風呂はものすごい温かい布団にもぐって寝ているような感じだった。 定期的に何回か来るといいかもしれない。 次回割引券ももらったし。

しかし私が巣鴨に来る最大の楽しみは、おいしいものがいっぱいあることにつきる。 やせようと酵素風呂に来たのにものすごく矛盾しているが、食欲には勝てないのである。 特に好きなのが「台湾」というわかりやすい名前の台湾料理の店だ。 とげぬき地蔵から少し行った路地にある小さな店。ここの角煮定食(1000円) はとてもおいしい。しっかり味がついた柔らかい肉にご飯がすすむすすむ・・・。 (すすんだらいけないんだけど) 最近台湾スイーツも始めたらしく、おなじみの杏仁豆腐や台湾風おしるこが メニューに加わっていた。 杏仁露という杏仁豆腐が固まる前の状態のデザートとピーナツしるこを食べた。 杏仁露は濃厚なミルクの風味がおいしく、ピーナツしるこは不思議な味がした。 おみやげに台湾風ソーセージも買って帰った。 しかもせっかく来たからと(実は近いんだけど)、「フレンチパウンドハウス」 という雑誌でみて気になっていたケーキやにも寄ってしまった。 ここの苺ショートはクリームにも苺をつぶしたのがはいっていておいしいそう。 でもすごーくこぶりなのに550円もするので一瞬迷ったが買ってきた。 さすがにお高いだけあってクリームの味もよくスポンジもスッと溶けるようなおいしさだった。

はー気付いたら、食べ物話でこんなに書いてしまった。きっと今年もやせないでしょう・・・。

(みずま)


関連リンク

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2002年1月第1週
2002/1/8 (Tue)

楽しみにしていた9連休ももう終わり・・・。おとといぐらいから、又 仕事に行く日々が始まるのかと思うと憂鬱になってきて、あーずっとこのまま ダラダラしていたいーと思っていたけど時間って正確に進んでいくものなんだなー。 今年1本目の映画をまだ観ていないので、今度の水曜日は何を観ようかなと考えると 少し楽しくなってきた。昨年は観ようと思っていて観なかった映画がけっこうあるので、 今年は観ようと思ったらすぐ行こうと思っている。何事もフットワーク軽くいこう!

(みずま)



私は今年、正月しかゆっくり時間がとれないだろうと思い、珍しく活動的に過ごした。 映画も何本か観に行ったし、55号の原稿は書いたし(注:1ページ)、MoMA展にも 行って来た。しかし、今回は正月に観たビデオのことを書こうと思う。
 年末年始となると、何となくしみじみした映画が観たくなる。さきおととしに借りた 『ラ・ジュテ』は120%満足できた。おととし借りた 『そして僕は恋をする』は観始めたら眠くなってしまい、 途中までで返却してしまった。去年の年末用に借りたのは 『ファストフード・ファストウーマン』 『ハイ・フィディリティ』の2本。どちらも 封切時に観たいと思いつつ、見逃していたもの。結局年末ではなく、年が明けて 観ることになってしまったが、どちらも好みの映画だった!  『ファスト〜』は、何と言ってもアンナ・トムスンの 独特の雰囲気と、わざとらしすぎない程度のおとぎ話がよかった。金持ちになっても、 ダイナーで働いてるなんて、いいじゃありませんか。 お金に興味がなさそうに見えて、突然転がり込んだ大金に大喜びするアンナ・トムスンが かわいい。また、彼女の年齢を35歳に設定したのも成功していると思う。
 『ハイ・フィディリティ』は、ジョン・キューザックの カメラ目線と、音楽好きゆえ何でもトップ5にしてしまうなどの細かい設定、 それとレコード屋の店員2人のちょっと変わったキャラクターなど、 くすっと鼻で笑えるくらいのユーモア具合がちょうどよかった。それから 目をみはったのが、チャーリーを演じたキャサリン・ゼタ=ジョーンズのかっこよさ。 ゴージャスなドレスももちろん似合うけど、チビTの彼女はいきいきしている。 彼女をすっかり見直してしまい、『女帝キャサリン』 借りようかななんて思ってしまったほど。

(まつした)

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