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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『8月のシンフォニー 渋谷2002~2003』
公開初日舞台挨拶 於 渋谷東急

西澤昭男監督、川嶋あい、福圓美里
左から、西澤昭男監督、川嶋あいさん、福圓美里さん

シネマジャーナル本誌66号で紹介した『最後の言葉』は、川嶋あいさんの「路上1000回ライブ」を扱ったドキュメンタリー作品でしたが、彼女が書いた自伝、「最後の言葉」を元にしたアニメーション映画がこの作品です。<1000回の路上ライブ><手売りでのCD販売5000枚><渋谷公会堂でのライブ>という3つの目標を掲げて、渋谷での路上ライブを中心に活動をしていた彼女の、生い立ち、彼女を見出し、サポートした人たちの話が描かれています。

作品の詳細はシネマジャーナル作品紹介のページをごらんください。
http://www.cinemajournal.net/review/index.html#8gatsu

この作品の公開初日(8月22日)の舞台挨拶をレポートします。

公開初日の舞台挨拶には、西澤昭男監督、川嶋あいさん、福圓(ふくえん)美里さん(主人公アイの声優)が参加


司会:公開初日を迎えた『8月のシンフォニー 渋谷2002~2003』ですが、まずは監督から挨拶をお願いします。

西澤監督:アニメを作ってもなかなか公開が難しい中、初日を迎えることができて感無量。とてもうれしいです。

西澤監督
西澤監督

川嶋:監督にこの話を聞いたときには、自分の人生が映画になるなんてびっくりしました。声優さんの演技もすばらしく、実写を超えたアニメだと思います。監督のご苦労を思うと、こうして公開できて本当に嬉しいです。

川嶋あいさん
川嶋あいさん

福圓:この映画に関われてとてもうれしい。どの世代の人にも伝わるメッセージを含んだ作品なので、いろいろな世代の人に観てもらいたいです。

福圓美里さん
福圓美里さん

司会:監督、この映画で伝えたいと思ったことは?

西澤監督:映画の中で、アイちゃんの歌を聴いた事務所の社長が、「アイちゃんの歌で日本人の心をきれいにしたい」、「血の繋がりはないけど、僕たちは家族なんだよ」というセリフがあるのですが、それを伝えたいと思いました。

司会:アニーメションにこだわっているとお聞きしました。そのわけは? また、このアニメを作るにあたって川嶋あいさんには事前取材はなさらなかったとか。

監督:実写では表せないものが取り入れられるところ、実写とは違うリアリティを表せるところにアニメーションの魅力を感じています。俳優は年をとるし街も変わっていく。でもアニメは変わりません。アニメは描くものだし、極端に言うと永遠だからです。また、川嶋さんに取材しなかったのは、実話とはいえ創作にしたかったので、先入観を入れないため、あえて事前には会いませんでした。でも、事務所の社長さん始め、周りの人には取材させてもらいました。

司会:主人公のアイ役を演じた福圓さんは実在のモデルがいる役、同世代の声を演じたわけですが、演じるにあたっていかがでしたか。

福圓:川嶋さんの高校生の時のライブDVDを見て収録にあたったので、自然体で演じることができました。それに私自身、川嶋さんに似たところがあって内気だったので、とても共感できました。それでも、収録初日がお母さん役を演じた高橋恵子さんとのやりとりからだったので緊張しました。でもだからこそ、アニメということを意識せず演じることができました。高橋恵子さんはとてもオーラのある方でした。

川嶋:初日の収録を見に行ったのですが、私もちょっとだけ出演しているんですよ。事務所の社長も声で出演しています(笑)。それに社長はイケメンにしてくれって言ったそうです。(会場笑)

監督:ちょい役ですが、川嶋さんにも台詞を言ってもらっています。どこに出ているか、皆さんもう一度観て探してみてください。

司会:最後にメッセージを

川嶋:自分がモデルの作品だけど、客観的に見てすばらしいメッセージを持つ作品だと思います。人生の大切な何かについて気づいてもらえたらと思います。東京に出てきて、デビューもままならず、お母さんとの約束を果たすため路上ライブを始めたわけですが、しばらくたった頃、現在の事務所の社長さんと出会い、学生さんたちの協力もあって、路上ライブがスムーズに行くようになったのですが、多くの人の助けがあって今があると感謝しています。

福圓:隣にいる人のありがたさ、身近にいる人のありがたさを伝えてくれる作品です。ぜひ、たくさんの人に観てもらいたいと思います。

監督:いろいろ本を読んでいくうち、川嶋あいさんが書いた「最後の言葉」に出会って感動し、映画化を考えました。たくさんの人に観ていただき、このアニメに込めたメッセージを伝えられたらと思います。

私自身は渋谷でのライブではなく、新宿で歌っている川嶋あいさんを見て、この人はただの路上ミュージシャンではないなと思ったことから、彼女のことが気になっていました。それが、『最後の言葉』というドキュメンタリー作品になったということを知り、シネマジャーナル本誌66号でこの作品を紹介したのですが、それが、今度はアニメーションという形になって出てきて、彼女の活躍ぶりを感じることができ、とても嬉しくなりました。せちがらい世の中だけど、捨てたもんじゃないというのがメッセージとして伝わってくれればと思います。

『8月のシンフォニー 渋谷2002~2003』場面写真 『8月のシンフォニー 渋谷2002~2003』場面写真
©『8月のシンフォニー』製作委員会

作品紹介はこちら

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(文・舞台挨拶写真:暁)
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