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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

2009東京・中国映画週間特集
『ワンナイト・イン・スーパーマーケット(夜・店)』
舞台挨拶レポート

夜・店 舞台挨拶、撮影:藤 さわこ
撮影:藤 さわこ

10月18日(日)、渋谷シアターTSUTAYAにて、上映前に行われた『ワンナイト・イン・スーパーマーケット(夜・店)』の舞台挨拶の模様をお届けします。監督と主演俳優の2人は、オープニング・セレモニーのあと、新宿から駆けつけてくれました。オープニング・セレモニーでは黒いシャツに赤のパンツを着ていた主演の喬任梁(キミー・チャオ)ですが、チェックのジャケットに黒のインナー、黒のパンツと、衣装を替えてきていました。なお、楊慶(ヤン・チン)監督は同じ服装のままでした(笑)。

司会者とのQ&Aの中で、村上春樹の小説からこの映画の着想を得たと語った監督。日本の映画もたくさん観ているようで、好きな日本の監督を聞かれて「黒澤明、岩井俊二、SABU、行定勲」とスラスラと名前が挙がりました。楊慶監督は1980年生まれで、これが初監督映画。現在は次の作品の脚本を執筆中だそうで、今後も自分で脚本を書いて自分で撮るというスタイルを続けるとのこと。



 楊慶(ヤン・チン)監督       喬任梁(キミー・チャオ)

2007年に芸能界入りした主演俳優の喬任梁は、この作品が映画初出演。そうとは思えないほど、映画の中では、内気なスーパーの店員役を器用にこなしています。まだ22歳になったばかりなのにしっかりした受け答えで、司会者から突然歌うよう振られても動じず、その場で映画の主題歌を歌うなど、将来スターとなる素質十分。歌手としてのデビューが先ですが、「今後は俳優としても歌手としても、もっと進歩していきたい」と抱負を語ってくれました。

『ワンナイト・イン・スーパーマーケット(夜・店)』は、タイトル通り、スーパーマーケットで起こる一夜のてんやわんやをテンポよく描いたコメディです。大スターの起用もなく、派手さはありませんが、なんといってもイキがいい!中国でスマッシュヒットしたのも納得がいく作品でした。喬任梁だけでなく、楊慶監督の次回作にも大注目したいと思います。
(映画、喬任梁については2月発行の本誌でも紹介する予定です)


この日の3日前が誕生日だったという喬任梁。トークの後には、日本のファンからケーキと花束が贈られました。

●『ワンナイト・イン・スーパーマーケット(夜・店)』ストーリー
24時間営業のスーパーマーケットが舞台。夜勤をしていた李俊偉(リー・ジンウェイ/喬任梁)と唐暁蓮(タン・ショウレン/李小璐)のもとに、二人の男がやってくる。以前この店でくじを購入したもののオーナーの入力ミスで当選が帳消しになった客で、今日こそはオーナーと話をつけようと乗り込んできたのだった。オーナーと連絡がつかず、「ならば店の売上をもらっていこう」と男が考えたことから、事態はどんどんとんでもない方向に…。


『ワンナイト・イン・スーパーマーケット(夜・店)』ポスター

●楊慶(ヤン・チン)監督プロフィール
1980年重慶生まれ。北京の有名芸術大学を卒業後、テレビドラマ、デジタル映画、短編ミュージカル映画などを手がける。『ワンナイト・イン・スーパーマーケット(夜・店)』は初長編映画作品。

●喬任梁(キミー・チャオ)プロフィール
1987年10月15日生まれ、上海出身。2007年、テレビのオーディション番組「加油!好男児」で2位となり、芸能界デビュー。CD、写真集、テレビドラマ、映画など、マルチに活躍している。


喬任梁(キミー・チャオ)

(取材・撮影:藤 さわこ・宮崎 暁美、文:藤 さわこ)


2009東京・中国映画週間特集

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