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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

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『韓国ソウル旅日記』その5

May 16, 2001

さて、大満足のパンポチキンを後にし、駅へ。新世界百貨店地下をブラブラしていたらかわいい箱に入った韓国菓子を売っていました。韓国風の色使いの紙の箱(すごくしっかりしている)が一目で気に入ったので買う事に。20cm×15cmのが800円、8cm角のが150円です。バラ売りのお菓子を好きなように入れることができます。ここでも「旅の指差し会話帳」が大活躍。この箱にはこれとこれで、包装は別々にしてーなど、巻末の単語を引いて身振り手振りで何とか欲しい組み合わせで買う事が出来ました。おばさんも疲れたみたいだったけど、お互いにコミュニケーションがとれた満足感があったと思います。

そうこうしていたら、母を迎えに行く時間になってしまい、急いでロッテホテルへ。板門店のツアーは緊張したものの興味深かったようです。ホテルの中庭を通っていたら、初日にバスに乗るのを助けてくれた人に偶然にも再会しました。ほんっとに偶然でびっくりしたけど又会えたのを喜び合いました。それから明洞で買い物。姪は激安の「明洞衣類」が大のお気に入りなので、最後にじっくり見たいよう。でもここにきて私は急激に疲れてしまい、歩くのもシンドイほどに。昨晩寝てないのに、汗蒸幕いったり暑いのに歩きまわった疲れが一気に出てしまいました。

ちょっと休んで、あまり食欲がないけど夕食に「古宮」というビビンパ店にいきました。ここも良くガイドブックに載っていて、ビビンパの温度にこだわっているというお店です。でも・・・・・・・食欲がなかったせいか、あまりおいしいとは思えず。店内はきれいで落ち着けるのですが、フツウの味でした。それから地下鉄で(タクシーで帰りたかったけど、いまいちどこでつかまえたらいいのかがわからなかった)宿へ帰りました。

体は疲れているけど、もうひとつどうしてもやり遂げたい事があるのです。それは今韓国で大ヒットしている「友人」という映画を観る事。言葉もわからないのに無謀なのですが、私の好きなユ・オソンという俳優さんが主演でとてもいい演技をしているとの評判なので、どうしても観たいと執念で映画館へ。チケットを買うのに、同い年ぐらいの女の子に声をかけて助けてもらいました。急に声をかけると最初はいぶかしげなのですが、旅行者とわかるととても親切で、お互いカタコトの英語で少し話し出すと(すぐ年を聞かれ、私の方が年上だったので「じゃあオンニ(お姉さんの意味)ね」と言ったのが印象的)とても人懐っこく、楽しい気持ちになりました。

映画は大きいスクリーンがまん前に見える2階席で、思いきり堪能できました。幼い時から一緒の4人の男の物語で、前半はセピアがかった色調で多分今30代ぐらいの韓国人がみたら懐かしさをおぼえるような感じですすむのですが、後半は一転してハードボイルドに。友人だった4人のうち2人がヤクザになり、敵対していくのです。何をいっているのかさっぱりわからないけど、寝ないように集中していたし、何と行ってもユ・オソンの演技をちょっとも見逃したくなかったのでスクリーンを凝視していました。私はもともと男の友情モノが好きなのでラストの方は細かい意味はわからないけど観ていて自然に感動しました。大作なので多分日本でも公開されると思います。早く字幕つきでみたいなあ。あーーーーホントに韓国語勉強しないと・・・・・・。(でも帰国してから外国人向けに英語字幕でも上映していた映画館があったと知って落胆。まっいいか)

その夜はぐっすり寝て、もう今日は帰国の日です。宿のおっちゃんにお別れを言って、毎日行っていたセブンイレブンで海苔巻を買って(ここのお兄ちゃんは日本人に興味シンシンで日本語らしき言葉で話しかけてくれるのだけど何て言ってるかわからなかった)YMCAの前から空港行きのバスに乗ります。でも15分毎と書いてある割にはぜんぜん来ない。けっこう待ったけど、座席は空いていて着くまでは又寝てしまいました。
姪は昨晩も丸い揚げ菓子を3個も夜中に食べたせいか、お腹の調子が悪いよう。食べ過ぎだって・・・・・。

新しい仁川空港はとても広く、店もかなり入っているので(でもシャネルはまだ工事中でした。開いてても買えないけど)早めにいってもぶらぶら楽しめます。帰りの飛行機の中も3人でずっーと寝てました。


疲れたけど、帰ってきてすぐに又行きたくなりました。今度は福岡から船で「友人」の舞台でもある釜山に入って、電車で寄り道しながらソウルに行って、今回食べられなかったおしるこ食べたり釜飯食べたり、あんなこともこんなこともしたいなあと想像にふけっています。

 

〜おわり〜

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(文:みずま)
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