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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

映画『ダイナマイト・ファミリー』公開記念舞台挨拶
~長男役ユン・サンヒョン & 長女役イ・アイ~

日時:2016年1月17日(日)11:35~
場所:シネマート新宿 SCREEN1(新宿区新宿3丁目13番3号新宿文化ビル6F・7F)
登壇者:ユン・サンヒョン、イ・アイ

1月9日(土)に公開初日を迎えた2PMチャンソン初主演映画『ダイナマイト・ファミリー』。本作の大ヒットを記念し1月17日(日)シネマート新宿にてキャスト登壇による舞台挨拶が行われました。

『ダイナマイト・ファミリー』(原題:トクスリ5兄弟)英題:『Dynamite Family』

監督:チョン・ヒョンジュン
出演:チャンソン (2PM)、ユン・サンヒョン、ソン・セビョク、イ・アイ、キム・ジミン、イ・グァンス

【STORY】両親の再婚で家族になった5兄弟は性格もバラバラで会えばいつも喧嘩をする仲。久々に両親の呼びかけで実家に集まる一同だったが突然、両親が行方不明となる事態が発生。地元の頼りない警察官と共に捜査を続けるうちいつしか兄弟同士の絆も芽生え始める。だがその先には予想もしなかった真実が待ち受けていた―!?

長男に『シークレット・ガーデン』をはじめその歌唱力とユーモラスに富んだ役柄で人気を博すユン・サンヒョン、次男に『房子伝』など多様なジャンルで活躍するソン・セビョク、長女に『大韓民国1%』で強烈な印象を残した女優イ・アイ、そして日本でも絶大な人気を誇るK-POPグループ2PMのチャンソンが警察志願生の義理堅い3男役を演じ、『レッドカーペット』のスクリーンデビューに続き、本作では待望の初主演を飾っている。

2014年/韓国/102分/カラー/シネスコ/
Ⓒ2014 Cicada I Remember All Rights Reserved.
提供:Entertainment Semi
配給:クロックワークス
公式HP:dynamite-family.com
★2016年1月9(土)よりシネマ―ト新宿他にて大ヒット公開中!

◎舞台挨拶

朝9時45分からの回の映画を観終わったばかりの満席の観客の前に長男役ユン・サンヒョンと長女役イ・アイの2人がにこやかに登壇。大きな拍手と共に、「オッパ!」の掛け声があちこちからかかります。笑顔で手を振って応えるユン・サンヒョン。


*挨拶*

マイクがうまく入らなくて戸惑うサンヒョンさんの姿に温かい笑いが起こります。

サンヒョン:アンニョンハセヨ  お会い出来て嬉しいです。


アイ:初めまして。ダイナマイト・ファミリーで長女役を演じましたイ・アイと申します。
(この初めの挨拶も含めて、すべて日本語で語りました。)


*司会よりの質問*

― コメディーとサスペンスがみごとに融合されて、とても楽しめる作品になっていますが、お二人が演じるにあたって心掛けたことは?

サンヒョン: この映画は家族を描いたものです。お互いに違う環境で育った家族が一つになって交わっていくことを描いています。その中で僕が演じた長男のキャラクターはとても重要で、中心をとっていかないといけない。僕の性格があまり落ち着いたものじゃないので、演技をする際に、ああいう演技もしてみたいな、こういう演技もしてみたいなと考えが浮かぶのですけど、それを抑制しながら演じていきました。
(客席から、くすくすっと笑い声)

イ・アイさんの答えは、映画の結末に触れる内容でしたので、ここでは内緒にします。

― 共演者との印象に残るエピソードは?

サンヒョン:火事のシーンで、5人の兄弟がチェーンを掴むところで、僕が一番先に掴むのですが、皆の下敷きになってしまって、特にチャンソンさんがジャンプしてのしかかってくるのがとても重くて、監督に順番を変えましょうと提案したのですけど、監督はとても頑固で、それは何がなんでも長男から率先して掴まないといけないと却下されました。何度もNGが出て大変でした。 (会場 笑)

アイ:サンヒョンさんは劇の中でちょっと気が小さくて内情的で静かでちょっと変わっている役柄だったのですが、普段の性格は明るいエネルギーを持っていらっしゃる方で、現場を盛り上げてくださったので楽しく演じることができました。演じる時と待っている時と性格のギャップがあって慣れるまで時間がかかりました。(笑いと拍手)

―お兄さんですから現場を盛り上げてくださったのですね。

アイ:そうですね。

サンヒョン:僕は演技をする際、楽しんで演じるスタイルなのですが、カメラがまわってキューサインが出ると楽しむことができないキャラクターだったので、なおさらのこと控えている時には楽しくしていました。

―兄弟喧嘩が始まった時には仲裁に入る役どころでしたが、喧嘩のシーンは激しくてハプニングなどあったのでは?

サンヒョン:次男と3男は、とても性格が似ているので、いつもぶつかりあっていました。喧嘩のときには、僕はいつも仲裁役なのですが、チャンソンのアドリブが可笑しすぎて、何度もNGを出してしまいました。

― 長女は自由奔放で憎めないキャラクターの一方で、チャンソンさん演じるスグンの頬を叩くシーンは一度で終わったのですか?

アイ:いえ、何回もやり直しでした。実際に叩くとは思っていなかったのですが、撮影当日に、監督さんと撮影監督さんが話し合って実際に叩かないとリアルっぽくないので叩いてほしいといわれました。気持よく叩いたのですが、一発で終わらせようと力を入れて心を込めて叩いたのに、NGが出ちゃって、何回も何回も6回くらい叩いてしまって、劇場の中にチャンソンさんのファンの方がいらしたら、ほんとに申し訳ありません。何度も叩いてチャンソンさんはほんとに痛そうなのに、痛いと言わないで、ほっぺたを私の側に向けてくれました。



笑いに満ちた質問コーナーが終わってフォトセッション。



*最後に一言*

サンヒョン:翌月くらいからドラマの撮影に入ることになりました。先日ディナーショーの時に皆さんに、次に演じる役柄が会社員がいいですか、アクション俳優がいいですか、ジェントルマンがいいですか?と質問したのですが、会社員を演じることになりました。(会場 拍手) 『ダイナマイト・ファミリー』にいただいたように愛情をよろしくお願いします。僕の隣にいる女優イ・アイさんにもたくさんの愛情をよろしくお願いします。

アイ:『ダイナマイト・ファミリー』は寒い時にぴったりの映画だと思います。最初は熱く笑えるコメディーでもあり、ドキドキするサスペンスでもあり、最後には温かい家族愛を感じさせてくれる映画だと思います。お帰りになる際に家族についていい思いを抱いていただければと思います。お忙しい中お越しいただいたマスコミの皆様、観客の皆様、まことにありがとうございました。

サンヒョン:アリガトウゴザイマス


この後、観客の皆さんお待ちかねのハイタッチ会となりました。


****★★★****

☆取材を終えて

この日は、次の上映の時にもハイタッチ会が予定されていて、映画を観ることができず、やっと22日に映画を観てきました。
ユン・サンヒョン演じる長男は、倫理の教師で、騒ぐ女生徒にも下手に出るし、年下の異母兄弟にも敬語を使うという控え目な人物でした。最後のエンドロールのところでは、本領発揮、悪をする女生徒にちゃんと怒鳴っています。
ドラマ「僕の妻はスーパーウーマン」(2009年)の自由奔放な社長役でブレークする前の「冬鳥」(2007年)でマザコン皮膚科医役を貰った時に、同じ演じるなら陰湿な役も楽しく演じたと語っているのを聞いたことがあります。この舞台挨拶でも、楽しみながら演じるタイプと語っていました。次のドラマでは、どんな役柄を見せてくれるでしょう。
イ・アイさんには、どこかでお会いしたと思ったら、主演作『大韓民国1%』が公開された2011年にインタビューしていました。

http://www.cinemajournal.net/special/2011/daikanminkoku/index.html

当時、すでに日本留学8年目で流ちょうな日本語で答えてくださったのを思い出しました。
今回は、ちょっと品のない女性役で、これが素?と思わせてくれる見事な演技でした。

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取材:景山咲子
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