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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『桜田門外ノ変』完成披露試写会

2010年9月7日(火)丸の内TOEI


幕末の時代、日本の歴史に大きな影響を与えたといわれる大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外ノ変」。時代劇初メガホンとなる佐藤純彌監督のこの作品は、大沢たかおさん演じる水戸藩士・関鉄之介ら襲撃者たちの志、事件の過程、その後の彼らの運命を描いています。
7月には猛暑の中、水戸市内に建てられた桜田門外のオープンセット前で完成披露報告会が行われましたが、今回は東京での完成披露試写会で、上記写真右から佐藤純彌監督、加藤清史郎さん、長谷川京子さん、大沢たかおさん、柄本明さん、渡部豪太さん、坂東巳之助さんが登壇されました。
試写会の前には、水戸藩士が桜田門外の襲撃に向かう前にお参りをしたという芝・愛宕神社でのヒット祈願も行われました。


© 2010『桜田門外ノ変』製作委員会

大沢たかお:国を思って命がけで生き抜いた人たちの遺産の上に、僕らが生きているということを感じました。そういう彼らの想いを今、そしてこれからにつなげて生きていかなきゃいけないと思っています。
この映画を観たときに、自分が子供の頃に観て感動した憧れの日本映画を観ているような気がしました。自分の中ですごく大切な作品になって、俳優をやっててよかったなと心から思えた作品です。そして映画を観ていただいている中で、150年前の日本の男たちのエネルギーを持ち帰ってもらったらすごく嬉しく思います。


© 2010『桜田門外ノ変』製作委員会




『桜田門外ノ変』
   公式HP http://www.sakuradamon.com/

10月16日(土)より全国ロードショー!






取材:金子ひろみ


作品紹介

 桜田門外の変(さくらだもんがいのへん)は、今から150年前の安政7年3月3日(1860年)、江戸城桜田門外にて大老の井伊直弼を、水戸藩、薩摩藩の浪士が襲撃して暗殺した事件である。
 黒船来航により、鎖国政策の変換を余儀なくされた江戸時代末期、開国か攘夷か、日本を二分する争いとなっていった。そんな中、開国を推し進めていた大老 井伊直弼は、「安政の大獄」という攘夷派に対する弾圧を行った。それに反対し、尊王攘夷へと傾いていった水戸藩浪士たちが、井伊大老を打ち倒したのが「桜田門外の変」で、後に徳川幕府を終焉に導いた事件として知られる。

 今回の作品は、吉村昭の小説「桜田門外ノ変」を原作にし、襲撃の指揮を執った水戸藩士 関鉄之介が語る形で、事件に至ったいきさつ、襲撃事件、事件後の浪士たちの運命を見届けさるまでを描いている。総勢18名の実行部隊には薩摩藩の藩士もいて、この襲撃の後、薩摩藩が京都に出兵し、京都を制圧。幕府の攻撃から朝廷を守る手はずだったが、薩摩藩で挙兵慎重論が持ち上がり手を引いてしまったため、彼らの行動は捨石になってしまった。生き残った浪士たちは幕府からも水戸藩からも追われる形になり、捕まった兵士たちは切腹させられ事件は終焉した。

 鉄之介を演じるのは大沢たかお、その妻ふさ役は長谷川京子、息子役を加藤清史郎、水戸藩主を北大路欣也。井伊大老役を伊武雅刀。水戸藩士らを江本明、生瀬勝久、西村雅彦、渡辺裕之など、一癖も二癖もあるベテラン俳優たちが演じている。(暁)

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