女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『連理の枝』

チェ・ジウ&チョ・ハンソン記者会見レポート

チェ・ジウ、チョ・ハンソン

2月14日(火) 渋谷セルリアンタワーにて

 4月15日(土)より日劇3ほか全国東宝洋画系にて日韓同時公開される『連理の枝』は、日本でもテレビドラマで人気の高いチェ・ジウと『オオカミの誘惑』で大注目されたチョ・ハンソンの美男・美女大型カップルが送る涙のラブストーリーです。
 「涙の女王」と呼ばれるチェ・ジウですが、映画ではこれまで主演級の作品はコメディ・タッチのものが続き、悲恋物語はこれが初めてとなります。本作では難病に冒され、余命幾ばくもないと知りながらも、残された時間を精一杯生きる、明るく強いそして懐の深い女性ヘ・ウォンを演じています。前半は彼女のお茶目な部分を、後半は辛さに耐えながらもミンスを思いやる芯の強い大人の女性としての魅力を見せています。
 一方のチョ・ハンソン演ずるミンスは成功した若き実業家で、超プレイボーイ。望むものは何でも手に入ると思っているような男ですが、ヘウォンと出会って初めて恋をし、どんなに望んでも手に入らないものもあるのだと知ります。『オオカミの誘惑』の時よりグッと大人っぽく、セクシーになりましたが、子供っぽさも残るキャラクターで、色々な表情を見せてくれます。
 作品完成前に主演2人の来日記者会見が行われ、まだほとんど誰も作品を観ていない段階での記者会見でしたが、600人以上の報道陣が集まりました。素敵な主題歌を歌っているシン・スンフンの来日も当初予定されていましたが、スケジュール調整が付かずに来られなかったことが残念です。丁度当日がバレンタイン・デーだったため、ロッテ提供の連理の枝をかたどったチョコレートが会場に飾られ、帰りには参加者全員にチョコレートが配られたりもしました。フォト・セッションの時には2人が恋人たちのように寄り添い、見つめ合ったりして、なんだかちょっと甘い雰囲気に当てられたような気分でした。









チェ・ジウ
チェ・ジウ、色白い!











チョ・ハンソン
チョ・ハンソンの流し目












チェ・ジウ、チョ・ハンソン
連理の枝をかたどったチョコレート












チェ・ジウ、チョ・ハンソン
本当の恋人同士のように寄り添う













チェ・ジウ、チョ・ハンソン
会場にしつらえた連理の枝の前で











チェ・ジウ、チョ・ハンソン
鼻をさわる動作まで一緒
司会:まだほとんどの方が映画を観ていないと思いますので、まず映画について簡単にご説明下さい。

ジウ:私はこの『連理の枝』という映画の中で、ハン・へウォンという役を演じています。彼女は死を目前にしているのですが、その時に自分が手に入れた最後の愛を、死ぬ瞬間まで放棄せず、常に明るく強く生きている女性です。

ハンソン:私が演じたのはイ・ミンスという役で、あるゲーム会社のCEOを務めています。少しプレイボーイ気質を持っている男性です。

司会:チョ・ハンソンさんから見て、この映画の見どころはどこですか?

ハンソン:死を目前に控えた女性を愛する男性が、段々と変化していく様子を是非ご覧になっていただければと思います。初めこの男性は、人生のすべてが容易に動き、多くのことが簡単に解決するものだと思っていました。しかし、ある女性との出会いの後に、少しずつ内的な変化を遂げて、真実の愛が何かということを見出していきます。そのようなところを見ていただければと思います。

司会:チェ・ジウさんから見た、見どころは?

ジウ:わたしが今までドラマなどで演じて、皆さんがご覧になってきた主に男性に受動的な立場の女性というよりも、今回私が演じる役どころは、死を前にしているけれど、あくまでも自分の人生、生き方に能動的に明るく、愛も含めて全てを成就させようと奮闘する女性です。そして、劇中ではミンスという男性との色々な素敵な形での恋愛模様を、皆さんにはお楽しみいただけると思います。

Q:お互いの演技について話し合われたと聞いていますが、どのような内容だったのでしょうか?

ジウ:映画の中で2人がデートをする場面がたくさん出てきます。それらのシーンができるだけ自然に見えるようにしたかったので、チョ・ハンソンさんとできるだけ早く親しくなろうと努めましたし、そのような意味で色々なお話もさせていただきました。あくまでも演技をしているのではなく、本当に2人が自然にデートを楽しんでいるように見せたいと思い努力をしました。

ハンソン:お互いに撮影中は、互いの場面をモニターでチェックしたり、演技的にどのようにするのが良いかを話し合うこともありました。感情の表現が多く要求される作品だったので、そのような意味でも色々な話をしました。

Q:今回の役と自分自身が似ているところ、そして役作りで一番難しかったところはどこでしょうか?

ジウ:へウォンという役は、私と全く違うとは言えないと思います。むしろ私自身の持っている本来の性格がたくさん出ているのではないでしょうか。と言うのもデートをしたり、ちょっと悪戯っぽい姿を見せたりというところがありますので、それは普段の私の姿をたくさん感じていただけると思います。また、演じるにあたって難しかった点は、病気を抱えているということで、痛みが精神的にも肉体的にもあるのですが、それを隠してあくまでも明るく振舞うというその感情表現、そして感情の変化を見せるという部分が難しかったです。

ハンソン:私が演じたイ・ミンスという人物は、ゲームソフト会社のCEOを務めています。非常にゲームが好きな男性で、その部分は私に似ている点だと思います。難しかった点は、死を目前に控えた女性を愛し、その愛する女性を送り出すという非常に辛い役どころですが、その感情の起伏を表現することです。自分としては一生懸命取り組んだつもりですが、果たして映画ではどのようになっているか、私も早く観てみたいです。

Q:寒い時期の撮影や雨が多かったりとロケが大変だったそうですが、大変だった撮影のエピソードを教えて下さい。

ハンソン:寒い季節の撮影で大変なこともありました。特に大変だった部分は、窓際で雨にあたりながら「愛している!」と三回叫ぶシーンです。あの撮影は雨の降る寒い中、夜遅くまで一日中かかり、終いには体が硬直して肩もパンパンに張ってしまいました。そんな中、チェ・ジウさんが「ガンバレ」と励まして下さって大変ありがたかったです。

ジウ:今回の映画では、最後の方のシーンは済州島で撮影を行いました。その際、丘の上での撮影があり、かなり風が強く吹きつけていました。そのシーンは感情を盛り込み、入り込まなくてはいけない、緊張を必要とするシーンだったのですが、集中できないといけないということで、スタッフの皆さんができるだけその風が私たちに吹きつけないように塞ごうと努力をして下さいました。その姿を見たときにはジーンとしました。全体的に風が強かったり、寒かったりしたので撮影は苦労が多かったですね。

Q:チョ・ハンソンさんの公式ファンクラブ代表です。チョ・ハンソンさんの2本目の作品を楽しみにしているファンがたくさんいますので、ファンの方に一言お願いします。また、お互いの印象を教えて下さい。

ハンソン:まずファンの方々に、いつも私に対して関心を持って応援をして下さって本当にありがとうございます。今回の作品は、悲しいメロドラマという要素もあるのですが、それ以外にもハッピーで楽しい要素も含まれた複合的な楽しい作品になっています。その部分を皆さんに是非見ていただきたいと思います。そして今回、チェ・ジウさんと初めて仕事をさせていただきました。最初にチェ・ジウさんと共演をすると伺ったときは、若干プレッシャーも感じましたし、気難しい人ではないかという心配もありました。しかし、実際に仕事を始めてみるとそのような気持ちは消えていきました。とても性格の良い素晴らしい方ですし、後輩たちに対する配慮、それから撮影現場全体の雰囲気を盛り上げていこうとするたくさんの気遣いを見せて下さいました。おかげで本当に楽しい現場になりました。本当にありがたいと思っています。

ジウ:チョ・ハンソンさんは実際の年齢よりも成熟して大人っぽい面を持っていると感じました。ですから一緒に演技をするにあたって、特に難しい点はこれといってなく、むしろとても息の合うパートナーだなと感じました。演技の上では、特に眼の光がとても魅力的だなと思いました。劇中でも悪戯っぽいところを見せたり、紳士的な演技を見せたりするところもありますが、その時々の眼の光がとても魅力的で、現場自体もとても楽しく面白かったですし、気の合うパートナーだったと思います。

司会:チェ・ジウさんはこれまでもメロドラマに多く出られていますが、今回あえて映画でメロドラマに挑戦しようと思った決め手は何だったのでしょうか?

ジウ:そのような質問は、非常にたくさんいただきます。今までずっとテレビでメロドラマや恋愛物を演じてきたのに、どうしてまた映画でもメロドラマを演じるのかとよく訊かれます。しかし実際に皆さんが、これから『連理の枝』を観れば感じていただけると思いますが、同じ恋愛物でもこんなに違うんだなという感じを受けると思います。この記者会見の最初のコメントでも触れましたが、私は今までのドラマの中の姿とは違い、どちらかというと男性をリードするような女性を演じています。もちろん悲しみもあるのですが、その中に楽しいことや幸せも、すべてが複合的に含まれたメロドラマになっていると思います。

司会:最後に日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします

ジウ:私たちの『連理の枝』という映画は、笑いもあり、感動もあります。そしてご覧になれば、恋をしたいなと思っていただけると思いますし、現在恋をしている人はその恋や愛を永遠に守って行きたいときっと思っていただけると思うので、どうぞご期待下さい。そして多くの方にご覧いただければと思います。ありがとうございました。

ハンソン:チェ・ジウさんが非常に良いコメントをして下さったので、その通りだと思います。今回、一生懸命この映画に取り組みました。大変なこともたくさんありましたが、誠心誠意作った作品です。ですから、たくさんの方にこの作品を観て、色々なご意見を聞かせていただきたいと思います。

作品紹介はこちら

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(取材・写真・まとめ:梅木)
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