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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

<サモ・ハンis BACK!>
桜咲く東京にサモ・ハンがやってきました!
~先行特別上映会 舞台挨拶報告~

1970年代から香港映画界で俳優、武術指導、監督、プロデューサーとして様々な重要作品やヒット作に関わってきた香港映画界のレジェンド、サモ・ハン。日本では“デブゴン”の愛称で知られ、盟友ジャッキー・チェンと並び今も根強い人気を誇る彼の2大最新傑作『おじいちゃんはデブゴン』と『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』が<サモ・ハンis BACK!>と銘打って連続公開されることになりました。
公開を前に、11年ぶりにサモ・ハンの来日が実現! 4月6日、新宿武蔵野館で来日舞台挨拶が行われるとの案内をいただき、駆けつけました。



◆ロビーで待ち構えるファンの前に堂々とサモ・ハン登場!

6時10分からの舞台挨拶に、なんとか6時10分前に新宿武蔵野館に到着。
エレベーターの前に列ができていて、ほとんどが男性、しかもカメラを抱えた方が多いので、てっきりプレスの列かと思ったら、サモ・ハンを待ち構えるファンの方たちでした。
ロビーにも人がいっぱい。ピンクの上下のチャイナ服の女性もいて、気合入ってます。
相棒の暁さんの到着が遅れていて、ロビーで待っていたら、エレベーターの方から歓声が!
サモ・ハンが到着されたのでした。
ファンの歓迎に嬉しそうなサモ・ハンの姿が・・・ お~さすがな貫禄♪
いったん控え室に入り、すぐに出てきて、上映中の会場の後のドアから入っていくサモ・ハン。と思ったら、すぐに出てきて、また控え室へ。上映中の雰囲気をみたいと入っていったものの、すでにエンドロールという状態だったので、がっかりして出てきたと後から聞かされました。そんな次第で、ロビーにいた私は、右往左往するサモ・ハンのオーラ溢れる姿をたっぷり拝見できたのでした。



◆扇子片手に舞台挨拶

上映が終って、取材陣も中へ。
最前列のスチール席は、先着の方たちでいっぱいになり、脇の通路でスタンバイ。
コミケで顔馴染みの香港映画好きのご夫妻が客席に。即完売したというチケットをよくぞゲットしたと感心。愛ですね。

MCの伊藤さとりさんより、この度の2大最新作連続公開について紹介。彼女は、11年前の来日の折にもMCを務めたとのことで、11年ぶりのサモ・ハン来日に声がはずみます。

「特別先行上映、本日のスペシャルゲスト、香港映画界のレジェンド、サモ・ハンさんです!」との呼び込みに、いよいよサモ・ハン登壇。

会場いっぱいの大きな拍手と歓声に、「(マイク、テスト)OK。スミマセン、サモ・ハン デス」と日本語で言って、手を振って応えるサモ・ハン。


サモ・ハン:皆さんに非常に感謝しています。こうして皆さんにまたお会いできて、ほんとに嬉しいです。若い頃から、こんな年寄りになるまで、ずっと応援してくださっていることに感謝します。

― ようこそお越しくださいました、映画、皆さんいかがでしたか?
(会場:大きな拍手)

サモ・ハン:まずお聞きしたいのですが、映画、お気に入りになりましたか?
(会場:大きな拍手)
これだけ皆さんが熱心でいてくださることに、非常に感謝しております。

― どうぞお掛け下さい。 お座りになられてから、ゆっくりお話いただければと思います。
前で涙流していらっしゃる方もいますね。初めての方、どれくらいいらっしゃいますか? 結構いらっしゃいますね。レジェンドを初めて生で見て、いかがですか?

サモ・ハン:男前ですか、どうですか?

さらに大きな拍手が起こりました。

― チケットすぐに売り切れたんです。日本で大人気なんです。

サモ・ハン:多謝、多謝。日本の皆さんの応援に感謝します。お友達に、公開されたら必ず観るようにお伝えくださいね。この映画がヒットすれば、また新しい映画を作って、皆さんのところに来ることができます!

― 『SPL/狼よ静かに死ね』で来日して以来11年ぶりの日本ですが、久しぶりの日本はいかがですか?

サモ・ハン:日本には確かに長い間、来ていなかったのですが、日本のことがずっと気にかかっていて、香港にいても日本料理ばかり食べに行ってました。日本に対していい印象を持っています。親切で礼儀正しくて。仕事を一緒にした時にはプロフェッショナルで真面目。ぜひ日本で、また映画を撮りたいと思っています。

― 監督としては20年振りですが、『おじいちゃんはデブゴン』を監督しようと思われた理由を教えてください。

サモ・ハン: 20年監督はしてなかったけれど、アクション監督はずっとやってました。エディ・ポンの『黄飛鴻之英雄有夢』を撮り終えたあとに、その映画会社の社長から脚本を読んでみてと言われ、いいなと思ったら、さらに監督やってみない?と言われました。ドラマ性の強い作品をあまり撮ったことがなかったし、キャラクターも気に入ったのでやってみようと思いました。でも、アクションシーンが少なかったので加えて撮りました。

― アクションシーン、格好良かったですよね。こだわったことは?


サモ・ハン:一番こだわったのは、どうやって相手の腕を折ろうかということでした。(場内笑)
今回の役どころはボディガードだった人。要人を警護するという設定なので、相手を殺すことは考えてない。相手が倒れて傷つけばいいというのでなく、二度と攻撃できなくすることが必要ですので、骨を折って動けなくなることを考えました。

― キレがあって、格好良かったです。今回、アンディ・ラウさんとの繋がりは?

サモ・ハン:アンディ・ラウさんのほうから出たいと言ってきました。元々プロデューサーとしては入ってました。楽しそうにいろんな人が出ているので、自分も出たいので役をくださいよと。いろんな役を考えてみて、最終的に駄目なお父さん役になりました。

― 出演者がまぁ豪華で。豪華な友情関係だと思うのですが、どのように?

サモ・ハン:ひとりひとり電話して、「お~い、一日遊びに来ないか」と。皆、「いいよ、暇だから」と来てくれました。

― サモ・ハンさんだから集まったのですね。

サモ・ハン:確かにカール・マッカやディーン・セキは、自分じゃなきゃ出てこなかったと思います。

― 子役のジャクリーン・チャンさんがとても可愛くて、女優さんとしても素敵だと思いました。

サモ・ハン:脚本を読んで、少女役にこの子が一番あってるなと思って選びました。

― 共演されていかがでしたか?

サモ・ハン:孫娘みたいでした。自分のほんとの孫娘から欲しいと言われたら、なんでも買ってあげるように、彼女にも、これ欲しいと言われたら、ほいほい買ってあげました。


― オフの時には、出演してくれた皆さんと一緒に過ごされたりしたのですか?

サモ・ハン:一緒に食事はしましたが、旧友たちが集まったとはいえ、彼らは終ったら時間があるけど、僕は監督なので忙しくて忙しくて相手をしている暇がありませんでした。

― 皆さんからの感想は? 何かおっしゃってましたか?

サモ・ハン:彼らは面白くなかったら言うけど、面白くても褒めてくれない。

― これから公開になりますが、今日ご覧になった皆さんは、きっともう一度観ると思います。2度目には、ここに注目するとさらに面白いというポイントは?

サモ・ハン:2回目観て楽しむために、時間通りに来て、最初から最後までもう一度ちゃんと観てください。

― 次回作の構想は?

サモ・ハン:今、企画していて、7~8月にクランクインできればと思っています。

― 内容をちょっとでも!

サモ・ハン:面白い作品です。

― 期待したいと思います。

サモ・ハン:多謝、多謝。


◆サモ・ハンの吹き替えを担当してきた声優の水島裕さん登壇

ここで、「デブゴン・シリーズ」他、サモ・ハンの吹き替えを長年担当している声優の水島裕さんが花束を持って登壇。


水島:日本ではミスターサモ・ハンと水島裕は1セット販売になっています。“サモ・ハン・イズ・バック”いい言葉ですね。今年の流行語大賞になるように!
(「はい、ジャパニーズ サモさん」と言って、水島さんの肩を叩くサモ・ハン) (場内笑)

水島:20代の頃、最初の『デブゴン』の吹き替えをしてから、サモ・ハンさんの作品を吹き替えながら、今日まで来ました。こんな長い間ご一緒出来たのは幸せなことだと思ってです。私が吹替えを担当した人たちは、皆、役者をやめてしまうのですが、サモ・ハンさんがいてくださって嬉しいです。

サモ・ハン:いつも吹き替えを担当してくれて、お疲れさまです。

水島:引退しないでください。

サモ・ハン:水島さんがいらっしゃるからこそ、自分は引退せずに続けています。引退させないよう、映画を撮り続けます。

水島:監督としては、すばらしいですが、1シーンでも出て一言、しゃべって下さい。(場内笑)

サモ・ハン:出資者がお金出してくれれば、いくらでもやりますよ。(場内笑)


笑いに包まれた中でフォトセッションに。
水島さんとのツーショットのあと、サモ・ハン一人での撮影。
今回は特別に会場の観客の皆さんにも最後に30秒だけ撮影タイムが設けられました。

「SNSなどで拡散してくださいね」と水島さん。

私はといえば、この日の朝、カメラがちゃんと充電できない事態になっていて、暁さんが一緒に来てくれてよかった!



◆舞台挨拶終了後も、ロビーは待ち構えるファンでいっぱい

サモ・ハンは、次の上映の前にも舞台挨拶に立ちました。
先ほどの舞台挨拶を楽しんだ人たちも、もう一度サモ・ハンをひと目観ようとロビーで待機。
私たちは再度出てくるのを待たずに帰りましたが、きっとファンにたっぷりサービスしてくださったことでしょう(咲)。


去年3月台湾に行った時、映画を観にいった映画館で、次週始まる映画『特工爺爺』のポスターや、エレベーターに宣伝用の写真が貼られていた。ぜひ観たかったけど、次の日帰ることになっていて観る事ができなかった。その作品が日本公開されることになって、とても嬉しい。まだ作品は観ていないけど、きっとサモ・ハンの大活躍のシーンがあるのでしょう。今からとても楽しみです(暁)。




2016年3月 台湾の映画館で

2012年4月 香港電影金像奨授賞式にて

取材: 宮崎暁美(写真) 景山咲子(文)


『おじいちゃんはデブゴン』 原題:我的特工爺爺/THE BODYGUARD


監督・アクション監督・主演:サモ・ハン 製作・出演:アンディ・ラウ
出演:ジャクリーン・チャン/チャウ・ユーチェン/ウィリアム・フォン/ユン・ピョウ/ユン・ワー/ツイ・ハーク/ディーン・セキ/エディ・ポン

サモ・ハン が演じるのは認知症気味の退役 軍人。隠居生活を送っていた彼は、中国マフィアとロシアン・マフィアの抗争に巻き込まれた隣人の父娘を救うため、封印していた無敵の拳を駆使して悪を退治します。
まさにサモ・ハン版『レオン』+『グラ ン・トリノ』ともいうべき作品です。
サモ・ハンの衰えないアクションだけでな く、幼い少女とのふれあいなど感動的なドラマも必見です。

<2016年中国・香港/99分/カラー/シネマスコープ>  配給:ツイン
(C) 2016 Irresistible Alpha Limited, Edko Films Limited, Focus Films Limited, Good Friends Entertainment Sdn Bhd. All Rights Reserved.
★5月27日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー!



『コール・オブ・ヒーローズ/武勇伝』 原題:危城/CALL OF HEROES


監督:べニー・チャン アクション監督:サモ・ハン
出演:エディ・ポン/ルイス・クー/ラウ・チンワン/ウ―・ジン/ユアン・チュアン/サモ・ハン

内戦時代の中国を舞台に、悪逆非道な軍閥の大軍勢に包囲された村で、悪に屈することなく誇り高く戦う英雄たちの姿をオールスター・キャストでダイナミックに描いたアクション大活劇。
まるで、黒澤明監督の『七人の侍』と『用 心棒』にセルジオ・レオーネ監督のマカロニ・ウエスタンを足して『ローグ・ワン』で割ったような痛快な大傑作、驚異のアクションと熱血ドラマの連続です。

<2016年中国・香港/120分/カラー/シネマスコープ>  配給:ツイン
(C) 2016 Universe Entertainment Limited. All Rights Reserved.
★6月10日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋ほか全国順次ロードショー!


【(2作品)公式HP】 sammohungisback.com

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