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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『百瀬、こっちを向いて。』
向井理、予告編ナレーションを収録

『百瀬、こっちを向いて。』は、30歳になった気弱な小説家・相原ノボル(向井理)が高校時代の初恋の思い出を語る形で描かれる物語。
5月10日から新宿ピカデリー他での全国公開が決まり、この度、語り部役の向井理が予告編のナレーション録りを行いました。収録後には、囲み取材も行われました。


取材陣が待ち構える中、スタジオに登壇した向井理。
すら~っと背が高くて、テレビで拝見するより小顔。画面を見ながら、さっそくナレーションの収録。

   あの時、言えなかった事がある
                今でも伝えたい。

   百瀬、こっちを向いて

この二言を、画面を見ながらタイミングよく語りました。
(実は大画面は部屋が明るいために見えにくかったのですが、さすがにばっちり!)
取材陣の要請に応じて、もう一度、録り直した後、質問に答えてくださいました。




―予告編のナレーション録りはいかがでしたか?

向井: 懐かしい映像でした。映画は完成までに時間がかかりますので、撮影してから時間が経っています。僕は主役というより、主役が大人になって回想する役どころです。自分の若い頃を思い出しました。元々原作(注:人気作家の乙一氏が別名義の中田永一として発表した同名小説)も好きでした。ちょっと不思議な話。大人の方には共感を得られるかなと思います。

―ご自身も、ノボルのように昔のことを思い出しますか?

向井:高校の同窓会で年一回集まるのですが、その時には思い出します。


―どんな15歳でしたか?

向井:部活しかしてなかったですね。サッカーしかしてなかった。人見知りがひどくて、1年生、2年生と同じクラスだった人とも、2年の時に初めて話すような感じでした。歩く時にも、下を向いていました。

―ノボルと重なるところもありますか? 非モテ男子だったのですか?

向井:あまりモテなかったし、恋愛もしなかったですね。

―初恋は?

向井:恋愛もあまりしなかったですが、幼稚園の時にいつも一緒に遊んでいた子がいて、それが初恋だったかなと思います。

―会いたいですか?

向井:会いたいと思わないですね。初恋はうまくいかないことも多いです。初恋は綺麗なままの方がいいのではと。

―ナレーションで自分の声を聞いていかがでしたか? 素敵な声でしたが・・・

向井:しゃべってその場で聞いている声と、テレビで流れる声とは違います。自分で聞いている声より、ちょっと高いなと。もうちょっと低い声だと思っていたのですが・・・ 素敵と言われましたが、自分では、恥ずかしいと思うことの方が多いですね。



*****

最後まで、映画の中の気弱な小説家を思わせる控えめな雰囲気の向井理さんでした。
10代の頃の初恋を大人になって振り返る物語といえば、昨年公開された『あの頃、君を追いかけた』や『建築学概論』を思い出します。どちらも、自分の10代の頃が蘇って、切なくなったものです。『百瀬、こっちを向いて。』は、どんな作品に仕上がっているのでしょうか。公開が楽しみです。 (咲)


TV、映画で活躍中の向井理さんですが、最近始まった向井さん主演の警官ものドラマを見た直後に、この取材に行ったので、楚々とした本人の姿とのギャップに驚いた。それにしても、背が高くて顔が小さい!
この取材の後、TVをつけていると向井さんがけっこう出てきて、ナレーションも多いなと思った。 『百瀬、こっちを向いて。』は、どのような作品に仕上がっているのでしょう。 楽しみです。(暁)

☆『百瀬、こっちを向いて。』 作品概要

 高校卒業以来、久々に故郷に降り立った相原ノボル(30 歳/向井理)は、変わらぬ街並みに触れ、今でも忘れられない15 年前の出来事を思い返す。
 冴えない高校生活を送る1年生のノボル(15歳/竹内太郎)は、ある日幼馴染で先輩の宮崎瞬(18歳/工藤阿須加)からショートヘアで野良猫のように鋭い目つきをした同学年の女子、百瀬陽(15歳/ 早見あかり)を紹介される。そして、彼女からある提案を受けるのだった・・・。
「あんたと私が付き合っているフリをするの」
ノボルと百瀬、それぞれの想いを抱きながら、二人は「嘘」の恋愛関係を始めていく。恋をした事の無いノボルと、想いを寄せる瞬の為に自分が傷つくこともいとわない百瀬。「嘘」で始まった二人の「恋」の行方は─―。


(c)2014 映画「百瀬、こっちを向いて。」製作委員会

原作は、過去と現在が交差しながら織り成される、中田永一の同名恋愛小説。脚本は『ストロベリーショートケイクス』(06)などを手掛けた、ラブストーリーの名手、狗飼恭子。そして監督は全国の映画館で流れる「NO MORE 映画泥棒」の演出を手掛け、CMやPV等の映像作品で高い評価を得ている耶雲哉治(やくもさいじ)。本作が長編映画デビュー作となる。
主役の百瀬陽を演じる早見あかりは、2011年[ももいろクローバー] を卒業以降、モデルやドラマ、映画、CMなどで活躍し、本作で長編映画初主演を果たした。

★2014年5月10日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー!!

公式サイト: http://momose-movie.com/

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取材: 宮崎暁美 (写真)、景山咲子(文)
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