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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

映画『マヤ ― 天の心、地の心』公開直前!
特別先行上映会×トークイベントに参加してきました

左:谷崎テトラさん 中:柳瀬宏秀さん 右:関根健次さん

2012.9 .24  場所 UPLINK FACTORY
柳瀬宏秀さん✕谷崎テトラさんトーク
司会:関根健次さん(配給会社 ユナイテッドピープル代表)

グローバリゼーションに翻弄されている現代マヤ人を追うドキュメンタリー映画『マヤ― 天の心、地の心―』が、10 月6日(土)より渋谷アップリンク他にて全国順次公開になりますが、公開直前に映画上映とトークショーがおこなわれました。

映画紹介はこちら
http://www.cinemajournal.net/review/index.html#heart_of_sky

マヤ ― 天の心、地の心
公式 HP >> http://www.heart-of-sky.net/


司会:関根健次さん
この作品は、古代マヤの美しい世界観を表現しながら、現代マヤ人が直面している問題を浮き彫りにし、現代を生きる我々に対して警笛を発している渾身の作品です。
ゲストは、マヤ文明に関する著書を数多く執筆し、この分野の第一人者である環境意識コミュニケーション研究所代表の柳瀬宏秀さんと、環境&メディアコンサルタントとして環境関連番組やイベントの構成・プロデュースなど多彩な活動をしている谷崎テトラさん。本作を通して、環境意識の観点から私たちが現代マヤから学べることとは何かを語っていただきます。


柳瀬宏秀さん
柳瀬宏秀さん
古代マヤ暦カレンダーの最終日である2012 年12月21日は、多くのメディアで「世界の終わり」と語られます。しかし、「マヤ暦が終わる=地球の滅亡」ではないのです。実際は一つの時代の終わりと、新たな時代の幕開けです。
マヤのカレンダーの5125年に渡る長期周期は宇宙の周期。時間と宇宙の周期とカレンダーは一体になっている5125年の長期周期が終わるということは、次の周期がまた新しく始まるということ。
2012年12月に何かが起こるという発想はナンセンス。
自然を感じなくなったので、環境破壊が出てきている。
周期が終わって、我々がどうするか。進化が始まるという意識を持たないと。環境破壊がこれだけ進んでいるのに、平気でトラックが壁にぶつかろうとしているのにブレーキをかけないような状態になっている。
人類の進化のための意識をもつことが重要、科学的に考えるべきです。
マヤの挨拶に「インラケシュ」というのがあります。「私は、もうひとりのあなたです」という意味です。「インラケシュ」の精神を学び、相手の立場にたって考えることが必要です。今、我々が抱えている領土問題もそういう精神がないから、問題が起こっている。正義のために何をしてもいいというのは間違いです。マヤの叡智を活用しなくては。
大地で食物を育てることの重要性。仏陀も自然が先生だと言っています。自然を見ると因果が見える。我々はそういうことから離れ始めている。自分で食物を育て食べるということで、自分も大地の一部分だということ気がつく。安いからと海外から食物を輸入していたらそういうことは見えません。
今、我々は何を考えて生きているのか。宇宙を感じているのか。地球は1年365日、70億人の生命を乗せて太陽の周りを大航海している。その間にいろいろなことが起こっている。私の目的は地球の目的の中の一部であり、宇宙の目的の中の一部であるという感覚になっていく。環境意識というのも自然と出てくる。
自然のリズムを取り戻して、自分の生活を変えていくことが必要。
大きな変革をすべき。この映画を観てそれを知ってほしい。
祈りと願いは同じ意味。日本人として何ができるかを考え、12月21日に目黒パーシモンホールでイベントをやります。世界中の人たちと呼応して、祭りのエネルギーで地球を救えるようなイベントにしたい。みなさんもぜひ参加してください。


谷崎テトラさん
谷崎テトラさん
「天の心、地の心」が結びつくというのは、宇宙の最初の始まり。宇宙の周期、太陽、水。これが天の心。もうひとつの地の心は大地とのつながり。マヤの生活の中の知恵は親から子へ引き継がれ、伝統的な生活の中に生きている。天の知恵と地の知恵が重要。
呼吸する空気の中に、すべての情報がある。
遺跡は儀式の場所。この映画で重要なのは、先住民の文化そのものが収奪されようとしている事。それが、この映画の一番大きなテーマです。まさに、彼らにとって重要な大地との繋がりが断たれようとしている。
自分たちの元々あった暮らしを守るということが大事。それで、グローバリゼーションに抵抗する人たちも登場する。ゲリラたちが出てくるが、彼らは暴力的な抵抗ではなく、平和的な活動をしている。でも、平和的な活動をする前はそうではなかった。それは、グローバリゼーション化を進めるため、メキシコ政府が先住民の集落に爆弾を落として彼らを殺したということがあったから。
しかし、暴力的な方法を使わないで、知恵を使う抵抗運動に変わっていった。
この映画にマヤの叡智が描かれていると思う。
彼らの土地が奪われているという現実に痛みを感じてほしい。グァテマラのマヤの土地で30年近く内戦が続いていた。マヤには様々な部族がいて長老だけでも275人、そのうち女性の長老が175人いる。
その長老議会の議長の言葉ですが、「惑星地球の生命を守るのは、すべてのものの責任です。世界中の人々の振る舞いが変化しなくてはなりません」と語っています。

関根健次さん
マヤの12月21日のことがあってもなくても、地球の状態は、人口は100億人に達する、アマゾンの木がなくなっていく、水が汚染されていく、原発事故が起きている。これ以上ないくらいのスピードでいろんな問題が起きている。我々一人一人がどういうメッセージを受け取るか。
この映画はスピリチュアルな作品にとどまっていない。監督たちが伝えたかったことはメキシコやグァテマラに暮らす900万人のマヤの人たちが、グローバリゼーションの中でどんな苦境にたたされているか。遺伝子組み換え作物やカナダの鉱山が入ってきて、カナダでは禁止されているシアン化合物を使って水を汚染していることなどが描かれています。
マヤの人々に起こっていること、これは、世界のいろいろなところで起こっていることの縮図であるということです。自然との繋がりを取り戻すことの重要性を表しています。

トークに参加して

日本人とはあまり接点のないように見える、地球の裏側に生きる現代マヤ人たち。 彼らの生活や価値観を通して見えてくる、私たちが直面する問題。
なんだか聞きなれない外国語がたくさん出てきて、私にはかなり難しいトークショーだったけど、地球環境を守っていくために、原発も含めて、「地球に何が大切か」と考えを変えていく必要があるということだと思います。
最後に、柳瀬さんが「男性性と女性性 女性性が大切です。(地球環境は)男がボロボロにしてきましたからね」と言っていたのが印象的だった。ほんとに、この地球環境を壊してきたのは男性たちだと思うから。(暁)

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