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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

羅志祥(ショウ・ルオ)LIVE
『SHOW ON STAGE TOKYO SPECIAL』

羅志祥(ショウ・ルオ)、撮影:宮崎暁美

4月24日 渋谷AXにて、ショウ・ルオの日本初ライブが開催されました。

今、台湾で一番人気のアイドルと言ってもいいショウ君。今年1月のドラマ「ホットショット」のイベントで本人の口から発表されてから、ファンが待ちに待ったライブです。5月に控えている、台湾でのコンサート会場は台北アリーナなので、こんなに近くで彼に会い、歌を聞ける機会は本当に贅沢。もちろんチケットはソールドアウトで、会場前には待ちきれないファンが溢れていました。グッズ購入にも長い列が出来、男性の姿もチラホラ。

会場に入ると、ファンが早速、客席にいた最愛のママの姿を見つけて拍手を送ったりと、開始前から、会場内のボルテージはどんどん上がっていきました。


そして、スクリーン幕に彼のシルエットが映し出された時には、大きな歓声が沸き起こりました。 オープニングからダンサブルな曲を次々と披露し、台湾では『舞王(ダンスキング)』と称される彼らしいステージとなりました。

マイケル・ジャクソンの『Billie Jean』では、巧みかつコミカルなダンスを披露。
個人的に嬉しかったのは、郭富城の『狂野之城』を歌った事。
最初に彼を認識したのは、郭富城の真似をする可愛い男の子だった事を思い出しました。


椅子を使った『精舞門』の後、ようやくMCへ。
「皆さん、こんにちは~。私はショウです~」
「今日はライブが出来て、メッチャ嬉しいよ」
この様に、全てのMCが日本語でした。
台本を丸暗記した日本語とは全く違って、彼なりの言葉を使った、尚且つかなりナチュラルなトークでした。

おやっ?と思ったのは、自分の事を『俺』と言っていた事。
何か男らしく感じられて、個人的にはかなりツボでした(笑)
ここで、ダンスの先生でもある、SAMさんが来場している事を紹介。
「久しぶり~。愛してる~」と手を振っていました。
「やべえ、緊張する~」とも。


その後、ファン一人をステージに上げて、ロマンティックに『幾分』を歌い、ハグをしたり、 最後には、ファンに頬にキスを求めるしぐさをして、会場を湧かせました。 ここで、会場にママが来ている事を紹介し、「最近太ったよ」とも。
そして会場に来ている各国のファンへ、それぞれの言葉でご挨拶。
『搞笑』『愛轉角』をしっとりと歌った後、このライブの目玉とも言える日本語曲を披露。
ショウ君の大好きなSMAPの『らいおんハート』
でも、歌いだしで失敗して、まさかのやり直しとなってしまいました。
彼も「うわ~。ごめん。ごめん」と、やはりかなり緊張していたようです。
日本の歌は好きで普段から歌っているらしく、桜庭裕一郎(長瀬智也)の『ひとりぼっちのハブラシ』や、 TRFの『survival dAnce』をアカペラで披露し、会場を湧かせていました。

その後も、トーク、歌、ダンスで私達を魅了し、「次回のライブを武道館で!」と宣言し、ライブは終了となりました。


アンコールのラストソングで、ファンと一緒に盛り上がった倖田來未とのデュエット曲『Twinkle』まで、 1時間45分弱と、時間的には短かったですが、エンターテインメント性もたっぷりで、 彼の魅力を充分に感じる事の出来るライブでした。


ラウンダウンは以下の通り。
 國王遊戯
 嗆司嗆司
 一枝獨秀
 敢不敢 + 碎碎念
 戀愛達人
 Billie Jean
 拯救地球
 狂野之城
 精舞門
 幾分
 搞笑
 愛轉角
 らいおんハート
 好朋友
 我不曾唱歌
 Show Time
 愛的主場秀
 幸福獵人
 愛瘋頭
 Twinkle



ライブ後に、各国ファンから贈られたたくさんの花の前で、マスコミによる囲み取材が行われました。

Q:初めての日本でのコンサートの感想は?

S:とても興奮しています。日本での初めての仕事がドラマ「ホットショット」のイベントで、二回目の仕事がコンサートなんて、信じられない。とてもラッキーだと思っています。
日本のファンだけでなく、海外からもたくさんのファンが来てくれました。本当に嬉しいです。


Q:倖田來未さんからお花が届いていますが、今回のコンサートを行う事に関して、連絡を取り合いましたか?


S:今日倖田來未さんは、福岡でコンサートがあるので残念ながら来る事が出来ないという事でした。 次は武道館でコンサートを開くのが夢なので、その時に是非彼女と共演したいです。
今日はSAMさんが来てくれて、お花もいただきました。彼の前でパフォーマンスをする事は、もの凄くプレッシャーがあって緊張しました。でも、いいステージができたと思います。


Q:今日はオール日本語MCだったでのですが、今回のコンサートの為に何か準備した事はありますか?

S:特に何も準備はしませんでした。ステージに上がったら、もの凄く緊張していましたが、MCは全て思いついた事を話しただけです。
僕の日本語は、先生についた事はなくて、「ドラえもん」などを見て覚えました(笑) (日本語で)僕のライブの日本語は大丈夫でしたか?

マスコミ一同:大丈夫!

S:(日本語で)やった~



Q:SMAPの『らいおんハート』を日本語で歌いましたが。

S:よくカラオケで歌います。いつもは字幕が付いていて、見ながら歌っているので、今日は見ないで歌おうと思いましたが、あまりにファンが近くに見えてあがってしまい、唄えず、もう一回やり直しました。色んな歌、桜庭雄一郎や宇多田ヒカルの歌も候補でしたが、難しいです。


Q:日本でのコンサートと海外でのコンサートは違いはありますか? もし今後日本でコンサートをするとしたら、ファンにこんな事をして!など要望はありますか?

S:普段日本以外でのコンサートは、オープニング前の黄色い歓声が凄いのですが、今日は聞こえなくて、どうしてだろうと不安になりました。ただでさえ緊張していたのに、さらに足がガタガタと震えてました。大丈夫かなと思っていたら、よく見たら、幕がまだ上がっていなかったからでした。
日本のファンは優しいです。そして、僕と同じようにシャイですね。最初は優しく、温かく見守ってくれて、でもどんどん盛り上がって一緒に歌ってくれた時は感動しました。今度武道館でコンサートをやりたいのですが、その時はもの凄い黄色い歓声を送って欲しいなと思います。



Q:コンサートの途中、ファンをステージに上げて、手を繋いでいましたね。最初凄くロマンティックだったのですが、途中から笑いだしてしまったのは何故ですか?

S:ファンとのコーナーは、毎回コンサートの時にやるのですが、何故笑ってしまったかというと、彼女は凄い格好で、(ピンクパンサーの着ぐるみを着ていた)最初はお互いを見ていたのですが、途中から笑ってしまいました。


Q:お母様が今回一緒にいらっしゃってましたけれど、コンサートを終えて、何かお話されましたか?それから、SAMさんとは会ってお話されましたか?

S:母からは、良かったよ。何故こんなに日本語上手なのと聞かれました。自分で覚えたんだよって言いました。母は、SAMさんには、「息子にダンスを教えていただきありがとう」と言ったそうです。が、日本語で言ったの?通じたの?と聞いたら、中国語だったから、通じたかわからないと(笑)

SAMさんからは、本当にコンサートを見ることができて良かった、嬉しかったと言われました。それから、観客を盛り上げるのが上手いねと言われました。


Q:今回、お母様をどこかへ連れて行かれましたか?

S:今日、こんなに天気が良くて僕は怒ってる(笑)。何故かというと、昨日、一昨日は雨で寒いし、濡れてしまうしで、本当に買い物が大変でした。今日はお天気がいいのに、コンサートだから買い物に行けない。
(日本語で)仕方ない。

一同:笑


Q:今日は、ダンスでも非常に楽しませていただきました。バックダンサーの方達とは長いお付き合いなのでしょうか?

S:ダンサー達は、皆、デビュー前から知っています。自分も以前ダンサーだったので、その時からの仲間です。最近は、次にやるコンサートのリハーサルが多かったので、今日は少し間違えてしまいました。皆さんに申し訳なかったです。なので、次回のコンサートも期待して、是非皆さん観に来てください。



Q:次回のコンサートの見所を教えて下さい。

S:全てが見所です。(日本語で)凄いよ。


Q:特にどこが?

S:うーん。全部です。香港、台湾全てで凄いと言われるようにやりたいです。


Q:日本でもし活動するなら?

S:最初は日本のドラマに出てみたいです。その後、何本かドラマをやって、司会もしてみたいです。
日本のバラエティを見ていて、皆さん早口で話すので、司会というのはまだ難しいと思うのですが、三ヶ月日本のドラマに出て日本語を覚えて、そして、そのドラマの主題歌を歌って、それで司会をやるのがいいんじゃないかなと思います。
(日本語で)完璧!


Q:リン・チーリンさんが日本のドラマに出演しますね。羨ましいと思いますか?

S:羨ましいです。実は木村拓哉さんが上海でドラマの撮影をしている時に、僕も上海にいたのですが、すれ違いでした。僕は彼が大好きなんです。リン・チーリンさんは木村さんと共演して毎日会えて、キスシーンもあるかもしれない。僕もキスしたい! 木村さんと! 女装してもいい!!(爆)


Q:日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

S:ファンの皆さんには、本当にありがとうと言いたいです。僕の夢をかなえてくれました。ありがとう。二回目の来日でコンサートが出来て、本当に嬉しく思いますし、皆、台湾まで来て、CD発売のイベントなどでも応援もしてくれます。先ほどのコンサートでも泣いているファンもいました。それが、嬉し泣きだという事がわかって、皆さんが感動してくれている事を感じて、僕も感動しました。
昨日、一昨日の買い物途中でも、今までは観光客が声をかけてくれていたのですが、今回は日本のファンが、ドラマ見たよ~などと声をかけてくれて、本当に嬉しく思いました。皆さん、応援してくれてどうもありがとう。


今回、ライブ、記者会見と、初めて彼と接して、本当に人を惹きつける魅力のある人だな~と感じました。 とにかく明るくて、楽しい!
私の友人は、ライブ鑑賞後、7月から正式に発足されるファンクラブへの申し込みを早速行っていました。
私も、また彼のライブが日本で開催される機会があれば、是非、足を運びたいな~と思いました。
歌、ダンス、ドラマ、司会と活躍し、台湾を代表するマルチアイドルであるショウ君。
今後は、しばらくご無沙汰している映画出演にも期待したいな~と思います。

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(レポート 大澤ゆみ、 写真 宮崎暁美)
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