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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『 ゴスロリ処刑人』初日舞台挨拶

秋山莉奈さん、小原剛監督インタビュー

2010年9月4日(土)シアターN渋谷


アクションと和製スプラッターが融合した新エンタテインメント映画『ゴスロリ処刑人』の初日舞台挨拶が行われました。
上記写真左から、白善哲さん、柳憂怜さん、秋山莉奈さん、桃瀬美咲さん、佃井皆美さん、紅井ユキヒデさん、小原剛監督が登壇。
秋山さんと桃瀬さんは劇中衣装で登場し、場内の観客を喜ばせました。



秋山:この映画に関わらせていただいてから約10ヶ月経ちまして、本日初日を迎えることができて嬉しく思っています。今日を皮切りにたくさんの方に観ていただきたいです。まだまだ残暑が続くので、この映画を観て涼しくなってください。

桃瀬:久しぶりにこの衣装を着たんですが、左目の眼帯が邪魔で階段でつまづいたりしました(笑)。「こんなちっちゃい奴にアクションができるのか?」と思った方がいると思うんですが、本編を観て確かめてください。非現実なところも楽しんですっきりしてください。

佃井:この映画の世界観をいっぱい楽しんでいただけたらなと思います。小道具とか衣装とかすごくこだわって作られています。


柳:映画好きが集まってつくった映画です。楽しんでください。

白善:アクションとスプラッターを海外に発信できる、日本が誇る映画人が全員揃って本当におもしろい映画を目指したつもりです。僕も監督と一緒に今回企画から関わらせていただいたので、今日初日を迎えられたことを光栄に思っております。

(取材:金子ひろみ)







<秋山莉奈さんインタビュー>

◆ ゴスロリ衣装の着心地はいかがでしたか?

秋山:普段は着たことのないジャンルの服で、ウィッグもほとんどつけたことがなかったので、全身を含めて新鮮でしたね! フリルやレースの愛らしいイメージですけど、それを着てアクションをこなすことも考えて衣裳スタッフの方が作ってくださったので、実はハードな動きにも耐えられるし、見た目よりずっと着やすいんですよ。武器として使っている傘も、本物は重いんですけど、アクション・シーンで持っているのは軽いタイプのもので、何本もバージョンがあったんです。やっぱり役に入り込む上でメイクや衣装に助けられる部分は大きいですね。

◆ 血は出るしバイオレンスも満載でかなり過激な作風ですよね。

秋山:最初にシナリオを読んだときはさすがにびっくりしました! その前に、残酷効果監督の西村(喜廣)さんが参加していた『片腕マシンガール』や『東京残酷警察』、小原監督がアクション監督を担当した『お姉チャンバラ』などの作品も観ていたので、きっとそういう世界観だろうなと想像はしていたんですけど……。処刑や暴力に抵抗がないと言ったら嘘になりますけど、あくまで映画の世界のことなので、そこは割り切りましたね。ホラー映画も観るのは好きなので!

◆ 小原監督からはどんな演出がありましたか?

秋山:とにかく表情を意識するようにと言われました。それは普通のお芝居のときだけでなく、アクションの練習でも言われていましたね。「表情が決まれば、アクションもかっこよく決まる」と。必死になるといつの間にか口が開いていたり、握っている手が開いてしまったりするので、そこに注意して常に相手の目をきちんと見るように心がけました。敵に勝つよりも、(相手に)当てちゃいけない、(自分に)当たったらこわい、という自分の恐怖心に勝つほうが難しかったです。


<小原剛監督インタビュー>

◆ 「ゴスロリ」「処刑」といった発想やこだわりはどこから出てきたのでしょうか?

小原:最初は名前のインパクトでしたね。もともと海外向けにエッジの効いたテーマのアクション企画を考えていたので、カルトな日本文化といったところでゴスロリが思い浮かびました。それと、僕自身が『処刑人』シリーズが好きだったので、日本発の海外向けアクション映画としてはこの二つの組み合わせは最強だなと思ったんです。

◆ シナリオ作りはどのように進められたのですか?

小原:まず「5つのバトルを入れる」ということを軸にストーリーを作っていきました。脚本家の黒木(久勝)さんは柔軟性があって、こちらの無理な注文にも対応してくれたので助かりましたね。脚本家にとってアクションものはつらいと思うんですよ。またアクションの撮影はとても時間がかかるので、日数の少ない中で、しかも低予算で撮らなければならないことを考えると、どうしてもストーリーを単純にせざるを得ないんです。だから最初はドラマ重視でやっていたんですけど、結果的には今のシンプルなストーリーラインになりました。

◆ 監督として本作のおすすめの見どころを教えてください。

小原:ヒロインのユキを通してぶれない人物像の魅力とシンプルなストーリーラインの楽しさ、アクションを通して親子の絆を見ていただけたら嬉しいですね。あとはあらゆる趣向を凝らしたアクション・シーンのバリエーションを存分に堪能してください!

(インタビュー:(株)ユナイテッドエンタテインメント提供)




© 2010「ゴスロリ処刑人」製作委員会


『ゴスロリ処刑人』
 公式HP http://www.ponycanyon.co.jp/galp/

 9月4日(土)よりシアターN渋谷他全国順次公開!






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