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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

祝 我謝京子監督
2010年ニューヨーク国際インデペンデント映画祭
観客賞、最優秀文化ドキュメンタリー賞ダブル受賞!!

(7月22日~7月29日)

喜びの我謝京子監督

ニューヨーク在住、我謝京子監督が、なんとニューヨーク国際インデペンデント映画祭で、二つの賞を受賞しました。おめでとうございまーーす!日本の女性監督にとっても大きな励みです。シネマジャーナル79号にも、この作品について我謝監督が熱く語っています。どこよりも早く、喜びの監督の声をお届けします。


Q「みごとな2冠ですね!おめでとうございます!すごいですね、日本の女性監督史の上でも初めてではないですか?」

我謝「そうなんです。日本の女性監督で、観客賞と最優秀文化ドキュメンタリー賞の2冠に輝いたのは、私が初めてだそうです。」

Q「日本では昨年、東京国際女性映画祭で上映されましたね。続いて今年に入ってマイアミやアフリカのチュニスの国際映画祭でも好評で、それにこのニューヨークの快挙ですが、海外のお客様に受け入れられた大きな要素はなんだったと思われますか」

我謝「人種性別を超えて、誰にでも母親がいる。母と言う存在なければ、男も女も存在しない。そして、母親の影響を何らかの形で受けて子供は母を愛し同時に反発して成長する、このあたりまえの事実が、逆に、新鮮で各国の映画祭に招待されたのだと思います。」

Q「そして、いよいよ9月9日午前10時から、あいち国際女性映画祭で上映されますね。皆さん、待っていると思いますが、参加されますか」

我謝「はい、ぜひ参加したいと思っています。この作品は、85分という鑑賞時間のなかで、それぞれの観客が自分の人生と映画に登場する女性たちの人生を比べながらみることができる映画です。そしてなぜか見終わると一緒にこの映画をみた家族や友人と、これまで話したことがなかったことまで、話したくなる、自分の心が自然と開いていく映画です。ぜひ、あいちのみなさんも、家族やお友達と誘い合わせてみていただきたいです。きっと、鑑賞後にお茶をしたくなりますよ。(笑) この映画をきっかけにした連帯感こそ、わたしがこの映画を製作する過程で、目指したものです。」


左から映画祭スタッフ、我謝監督、編集の櫛田ひさよさん



チケット完売!入場を待つお客様

Q「ロイター通信でお仕事されながら、自主製作でこの作品を作り、娘さんを育てている…、やることがたくさんあって大変だと思いますが、映画をつくろうとするモチベーションはどこからきているのですか」

我謝「ロイターの仕事は毎日午後4時しめきりという短距離走で、小さなケーキを毎日つくっているような仕事です。一方映画はマラソンのような長距離走です。この両方があるからこそ、途中でめげずに最後まで走り続けたのだと思います。また娘を含めた次世代へ、いくら挫折してもいいから、自分で決めたことはあきらめず、失敗を人のせいにしないで、前に進んでいってもらいたいという思いがあったので、それもこの映画を仕上げるエネルギーとなりました。」

Q「最後に、これからの作品上映予定と、ご自身、次回作の抱負がありましたら教えてください」

我謝「名古屋の直後には、ニューヨークの劇場で9月に上映があります。10月には台湾の女性映画祭、11月には大阪のドーンセンターでの上映と続きます。来年には茅ヶ崎や沖縄でも上映が決まっています。また、皆さんからのご依頼があれば、わたしはこの映画と共に、日本各地どこにでも講演に参りますので、ぜひお声をおかけください。次回作も頭の中では膨らんでいますが、それをつくるためにも、資金が必要です。ぜひ、みなさん応援してください!」

Q「本当におめでとうございます!」

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(取材:泉)
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