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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

チャ・テヒョン LIVE&TALK

チャ・テヒョン
©フラウ・インターナショナル

2009年5月10日(日)  品川ステラボールにて

主催: (株)フラウ・インターナショナルhttp://www.frau-inter.co.jp/ サイダースHQ
協力: チャ・テヒョン公式ファンクラブhttp://www.cha-taehyun.com/ 韓国再発見 エウル 韓国観光公社

映画『猟奇的な彼女』で、一世風靡したチャ・テヒョン。もう、あれから6年。結婚して、息子ができても、いつまでも腕白坊主のようなテヒョンくんが、約1年ぶりに日本のファンと楽しい時を過ごしたLIVE&TALKの模様をお届けします。

◆ 初々しいオープニングゲスト

3時になり、「準備は整ってますか~?」の声に、シ~ンとする会場。
「お祝いメッセージを」と、登場したのは、チャ・テヒョン本人ではなく、若い男の子。
「こんにちは。初めまして。新人歌手のチョン・ギルと申します。ドラマ「総合病院2」のサウンドトラックで2曲歌ったり、キム・ボムスさんのバックコーラスもしています。まだ韓国でアルバムは発売されていません。オープニングゲストとして2曲、「総合病院2」の挿入歌と「I believe」を歌います」と、ここまで一気に日本語で語ったところで、手の平に書いたカンペをちらっ。会場が優しい笑いに包まれます。2曲を歌い上げ、「チャ・テヒョンと楽しい時間を過ごして帰ってください」と退場。初々しいゲストでした。ここで、司会の古家さんが登場。チョン・ギルさんが日本語をまったくしゃべれないことが明かされます。一生懸命暗記したのです。あ~ これから活躍してほしいなぁ~

いよいよ本番!
「チャ・テヒョンさんと電話が繋がってますよ。どこにいるんですか?」と、古家さん。客席の後ろがざわめき、テヒョンくん、後ろのドアから登場! 皆、騒然。駆け寄るファンと握手しながら舞台へと進むテヒョンくん。
「カッコよく登場しようと思ったのに、白い衣裳が目立ち過ぎて後ろの人たちに見つかってしまいました」と、第一声。「1年ぶりにお会いできて嬉しい。去年3月に来て下さった方は?」の質問に、ほとんどの人が手を挙げます。ファンの皆さん、日本で会えるのを待ち望んでいたのですね。

◆『加速スキャンダル』で賞を狙いたい

古家さんから、「映画『加速スキャンダル』ヒットおめでとうございます」と言われたテヒョンくん、「皆さんが遠くから応援してくれたからとは思ってません。もっと応援して~!」と、彼らしいトークの始まりです。人気ラジオDJ役のテヒョンくん、「僕にDJ経験があったことが、監督の役に立ったのでは?」と自慢げです。「個人的には、2009年の賞を総なめにしたい。これを逃したら、もうチャンスはない!」と語ります。映画には、テヒョンくんの坊ちゃんも出演とか。日本での公開もほぼ決まったそうですので、楽しみ。

◆ 綾瀬はるかさんとの初対面は・・・

クァク・ジェヨン監督の『僕の彼女はサイボーグ』が韓国で公開された折に、韓国を訪れた綾瀬はるかさんと会ったテヒョンくん。古家さんから、「はるかさん、テヒョンさんのこと、好きみたいですよ」と言われ、「あの時言ってくれれば」と悔しそうです。「写真、はじけそうな笑顔でしたよ」と、突っ込まれます。「主演の小出恵介さんに似ていると言われるけど、自分ではよくわからない」というテヒョンくん。古家さんが、「テヒョンさんの方が、カッコイイ」と持ち上げ、テヒョンくん、しっかり握手。確かに、小出恵介さん、雰囲気がなんとなく似ていますね。クァク・ジェヨン監督の好み?

◆ 俳優としての能力テストのコーナー

*記憶力

台本は、その場ではすぐ覚えるけど、すぐ忘れてしまうそう。記憶力テストの第一弾は、スクリーンに映し出された寿司ネタ。名前はよく知らないと言いながら、タコ、マグロと覚えていきます。「マグロって高い? 寿司ネタは高いのが好き。ご馳走になるときはトロを食べて、自分で食べる時はタマゴにビール!」 う~ん、しっかりしてます。
次に、会場から5名選んで、名前と出身地を覚えるテスト。新潟のあつこさん、岡山のひろみさん、大阪のかよさん、東京のきょうこさん・・・ そして、前から2列目に坐っていた眼鏡の男の子。本人は「新潟から来たそうへい」と申告しているのに、「宇宙から来たアトム」と親しみを込めて呼びかけるテヒョンくん。すでに顔馴染みのようでした。

チャ・テヒョン
©フラウ・インターナショナル

*直観力

演技者として不可欠な直感力。箱の中をさぐって、何が入っているか当てます。一つ目、手を突っ込んでから「後ろを向いて」と言われ振り向いたら、スクリーンにパイナップルが・・・(テヒョンくん、ずっこけます) 次に出てきたのはアロエ。手にささります。「アロエ」と書かれたプレイトを引っ張り出すけど、読めません。(場内・笑)
最後は、豆腐。ぐにゃっという感触が私たちにも伝わってきます。「豆腐は好き。韓国では刑務所から出てくる人を豆腐を持って迎えにいきます」 ドラマでも、よく見かける光景ですね。「日本でもヤクザはそうみたいですよ」と古家さんに言われ、「一回行って確認してみて」とテヒョンくん。

*表現力

出演した映画やドラマの1シーンをテヒョンくんが演じて、皆がどの作品かを当てるというコーナー。『覆面ダルホ』とすぐに皆に当てられ、「ほんのちょっとした動作でわかっていただけて嬉しい」と顔をほころばせます。動作は結構覚えているけど、台詞を覚えているのは、映画『パボ』の中の「頭の痛い時はバセリン」位だとか。最後に、「チョ・インソンの真似はできます」と、「バリでの出来事」の名場面を披露。しめに、「次の作品を期待してます」と古家さんに言われたテヒョンくん。「次の作品は決まってません。次が入ってこないんです。今、CMばかり。一番いいですよ。CMだけ続いてほしいなぁ~ それとファンミ」と、楽隠居のようなことを語るテヒョンくんでした。

●第二部 ファンとの交流

『加速スキャンダル』の挿入歌「愛しているから」で歌手としての一面をアピールしながら登場した第二部。ファンとの交流は、公式サイトに寄せられた質問に答える形で始まりました。
喉を大切にする秘訣は、「梨汁、生姜茶、生ビール!」と語るテヒョンくん。「このところお子さんへのプレゼントが多いそうですが、今日の発言で生姜がたくさん届くかもしれませんね」と古家さんに言われ、「直接僕にくれればいいのに。もう子どもは作らない!」とすねます。そんなお子さんとは、このところ仕事も暇で、よく散歩したりするそうです。一緒に歩いていると「可愛い」とよく言われるとか。
野球チームでの背番号38番は何故?と聞かれ、「何も意味はないですが、花札だと桜と満月で強いカード! それさえ持ってればお金が入ってくる」と嬉しそうな笑顔。
小学生の女の子みなこちゃんから、「『あぶない奴ら』でビルから落ちた時、怖かったですか?」と聞かれ、「死ぬかと思いました。韓国であの映画をいいと言ってくれた子どもはいないんですが・・・ 一番好きなドラマは?」と逆に質問します。「花いちもんめ」と言われ、「あれもいいと言ってくれた子どもは韓国にいない! 将来は役者になれるかも。日本でダメなら韓国に! でも僕は自分のことで精一杯で手助けできないけど」と、みなこちゃんを励ますテヒョンくんでした。

チャ・テヒョン
©フラウ・インターナショナル

メッセージカードを読み、会場のファンを背景に一緒に写真を撮ります。
「オツカレサマデシタ といっても、舞台の上を行ったり来たりしただけで、疲れるというほどのことはしてませんが」と、彼流に締めくくり、次はいよいよ握手コーナー。皆、整然と舞台にあがり、次々に握手をしていきます。中には、『覆面ダルホ』を真似て、覆面姿の男の子も。30分ほどであっという間に全員と握手! 2時間半にわたるイベントもいよいよ終盤です。「次は、『加速スキャンダル』が公開になってプロモーションで来日したい」と語るテヒョンくん。「公開の時に競合作がなければいいけど」と、本音をちらっ。
最後にLIVEの面目を果たすために歌を披露。「ヒットしたのは2曲しかなくて、いつもと同じ」と言いながら、『覆面ダルホ~演歌の花道』で歌った「2号線の橋」をトロットではなくロックバージョンで。「アリガトーゴザイマシタ バイバイ」と退場します。もちろん、ここでアンコール。すぐにまた登場したテヒョンくん。「アンコールを期待してたのが、バレバレでしたね」と、「I Love You」などをメドレーで。途中、「カメラはどこ?」と、茶目っ気たっぷりです。
「ご一緒できて楽しかった! 来年はよりよい姿でお会いできるよう努力します! 明日帰りますが、空港にはいらっしゃらなくていいですよ。来た時は東方神起と一緒で大変でした。明日も彼らと同じだと困るな。あっちは5人。僕の方が独り占めできるので儲けてると思います」と、最後の最後まで、テヒョンくんらしいジョーク炸裂の楽しいイベントでした。

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(取材:景山咲子)

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