このページはJavaScriptが使われています。
女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

フランス映画祭2009 記者会見&オープニングレポート

フランス映画祭2009
期間:3月12日(木)~15日(日)
開催場所:TOHOシネマズ六本木ヒルズ
主催:ユニフランス

横浜から東京に会場が移って4年目のフランス映画祭。3月12日に行われた記者会見と、オープニングイベントの様子を写真中心に報告します。

◆記者会見◆

フランス映画祭会期中「フレンチシネマカフェ」に変身させたヒルズカフェで記者会見。最初にフィリップ・フォール駐日フランス大使と、今年2月にユニフランス会長に就任したばかりのアントワーヌ・ド・クレルモン・トネール氏が登壇。お二人とも素敵な紳士です。大使からは、映画祭に絡んで団長ジュリエット・ビノシュの様々な企画が催されることが紹介され、トネール会長からは、「日本映画が好調で、なかなかフランス映画を紹介する場を与えられないのが残念だけれど、長期的見地で映画祭では多様で豊かなフランス映画をお見せしたい」と挨拶がありました。お二人のスピーチが終わって、ようやく団長ジュリエット・ビノシュの登壇。来日7回目となる彼女ですが、「映画祭団長としての来日は名誉」と喜びは格別の様子でした。会場から、「今回の上映作品には、日本に絡んだことが出てくるものが多かったですが・・・」との質問があった時に、「3本を除き上映作品をすべて観たけど覚えてないのですが」と答えるビノシュ。『夏時間の庭』の中で、高島屋の名前が出てきたと指摘されて、「確かに私、高島屋といいましたね!」と思い出されていました。「日本映画は謎めいた深いもの」と語るビノシュは、息子さんと黒澤明の映画をDVDで鑑賞することもあるとのこと。今回の来日を機会に、日本通になってくださると嬉しいです。

◆レッドカーペット◆

記者会見が終わって大屋根プラザに移動すると、レッドカーペットの周りには大勢のフランス映画ファンが集まっていました。皆さん、お目当てのゲストにサインをして貰おうと待ち構え、ゲストの方々も喜んでサインに応じ、なかなかフォトセッションパネル前にゲストが到達されません。待っている取材人には辛いけど、ファンには身近にゲストと接することのできる和やかなレッドカーペットでした。

記者会見&レッドカーペット写真集

◆舞台挨拶◆

レッドカーペットから、オープニングセレモニーの開かれるTOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン7へと、またまた取材陣は大移動。
フィリップ・フォール駐日フランス大使、ユニフランス会長アントワーヌ・ド・クレルモン・トネール氏の挨拶に続いて、団長ジュリエット・ビノシュが昨晩1時に書き終わった原稿を手に登壇。「映画は家族の物語 映画は心の物語・・・」と始まる詩を読み上げ、最後は東洋の思想家の言葉で締めくくりました。
続いて、来日したゲスト全員が登壇。例年より少なめのゲストですが、それでも全員一緒にカメラに収めるのは至難の業。目線がばらばらなのも、どうぞ御容赦を!

オープニング上映は、ビノシュ主演の『夏時間の庭』。ビノシュから、「低予算ですが、クロッキーのようなタッチで、情熱のある映画。オリヴィエ・アサイヤス監督は内面に確実さを持つ方。出演を依頼されたときには嬉しかったです。楽しい夕べをお過ごしください」と紹介されました。亡くなった母親の遺品である美術品をめぐる三人の子供たちの物語。5月に銀座テアトルシネマで公開されます。ちょっと身につまされる作品です。(といって、わが家には高級な遺品はなさそうですが!)

return to top

(取材:景山咲子)

本誌「シネマジャーナル」及びバックナンバーの問い合わせ:
order@cinemajournal.net
このHPに関するご意見など: info@cinemajournal.net
このサイトの画像・記事等の無断転載・無断使用はご遠慮下さい。
掲載画像・元写真の使用を希望される場合はご連絡下さい。