女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
(1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『言えない秘密』
グイ・ルンメイ舞台挨拶

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8月23日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
©2007 East Empire International Holding Limited

8月24日(日)、『言えない秘密』にヒロイン役で出演しているグイ・ルンメイ(桂綸[金美])が来日し、舞台挨拶を行いました。

グイ・ルンメイは昨年の東京国際映画祭以来約10ヶ月振りに来日。舞台挨拶の回の整理券は、朝8時前には早々になくなったとの事で、満員の会場の中なごやかな雰囲気で行われました。

グイ・ルンメイ 「皆さん、こんにちは。グイ・ルンメイです。こうして皆さんにお会いすることができて、大変嬉しいです。『言えない秘密』をご覧いただいてどんな感想をお持ちでしょうか? 皆さんの感想をぜひ聞いてみたいです。」

どういう気持ちでこのヒロインを演じましたか?

「今回は、恋愛の事だけではなく、自分の言う事を誰も聞く事ができない、話しかけても誰にも理解してもらえないという役だったので、それは辛いことだなぁと思いました。それから、時空を超えた時にしか、好きな人に会えないという気持ちをすごく味わいながら演じました。」

撮影現場での、監督・共演者としてのジェイの印象は?

「今回の撮影で、歌手としての顔以外の彼を見れた事を嬉しく思っています。彼はすごく努力をして今の成功を得た人で、自分の仕事をとても愛していると思います。監督としては、彼はとても聡明。共演者としてとても面白かったのは、絡みの芝居をしている時に、演じ終わって、彼が、『はい、カット!』の声をすぐかけるのがとてもおかしかったです。」

さまざまなプロフェッショナルと一緒に仕事をした現場での想い出は?

「今回はとても気持ち良く仕事ができて本当に良い機会だったなと思いました。プロの皆さんが、それぞれの持ち場で、この作品を良いものにしようと頑張った結果が、素晴しい作品に繋がったのだと思います。面白かったのは、ベテラン撮影監督のリー・ピンビンが、子供の様に、私にイタズラをしてきた事です。」

ここで、もう一人のゲストの椿姫彩菜が花束を持って登場。

(椿姫彩菜に)映画の感想は?

「この映画を観て、昨日は興奮して全然眠れませんでした。泣けるし、純情な一途な気持ちを思い出させてくれるし、かといってただの恋愛映画で終わらないところが凄く感動しました。今、小雨(グイ・ルンメイの役名)を目の前にして少し緊張しています。」

(グイ・ルンメイに)椿姫彩菜に会った感想は?

「凄く綺麗な女性だと思います。」(会場からは笑いが・・・)

(二人に)何か『言えない秘密』を持った事は?

グイ・ルンメイ「秘密ですから、ここでも言えません(笑)」

椿姫彩菜「好きな人ができても、その人に恋愛感情を持っているという事自体が秘密だったので・・・告白してはいけないかなって気持ちがありました。」

ここでグイ・ルンメイが不思議そうに、「なぜ?」と。

そしてさらに、「勇気を持って相手に伝えないと、気持ちをわかってもらえないですよ。こんなに可愛い方なのだから、自分から告白すれば、きっとたくさんの男性が好きになるのでは?」

最後に

椿姫彩菜「特に中盤から目が離せなくなる、とにかく惹きつけるものを持った映画だし、ピアノも素晴しいので、2回3回と秘密をわかったうえでも、また観たい映画に出会えたことを幸せに思います。」

グイ・ルンメイ「この映画はラブストーリーですが、サスペンスもあり、ホラー的なところもあり、それから解けない謎など、たくさんの要素を持った映画です。それから、ジェイがタイの音楽家と一緒に創り、演奏した音楽が本当に素晴しくて、目を閉じて音楽を聴いているだけで、この映画のストーリーが浮かんできます。この映画を観終わった方は、良かったという感想だけではなく、ご自身の初恋を思い出されるのではないでしょうか。そんな思い出にひたっていただけたら嬉しいです。」

 

挨拶後にスタッフの方に聞いた話では、グイ・ルンメイは、椿姫彩菜が元男子とは知らなかったので、途中、この様なやり取りになったとの事。

その後の囲み取材で、椿姫彩菜は、控え室で、共通の話題であるフランス語で会話をしたりした事などを話してくれました。

舞台挨拶を見て、グイ・ルンメイは、映画の中の雰囲気もそのままに、清楚でそれでいてしっとりとした魅力を持った女性だなぁと感じました。次は彼女のどんな面を見せてくれるのか、次回作が楽しみです。

(取材・写真・まとめ:大澤ゆみ)
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