女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

「あなたはソ・ジソプを知ってる?」
韓国俳優ソ・ジソプ来日記者会見

2005年2月13日(日) 目黒雅叙園

ソ・ジソプ

 韓国のドラマ界で今一番旬の俳優といえば、ソ・ジソプ。最初に彼を写真で見た時は「ちょっと変わった顔の人」と特に興味もそそられなかったのですが、彼の演技を見たら妙に気になり、いつの間にか彼のことを目で追っている私がいました。そう、いいかたは悪いかもしれませんが彼は動いてナンボ、とにかく演技がうまいし、動いている彼はとっても魅力的なのです。そして一度彼の演技に魅せられてしまうと、以前に見た写真までもが素敵に思えてしまうからとっても不思議(笑)。

 韓国で視聴率45%というドラマ『ガラスの靴』では喧嘩っ早くてお人好し、主人公に「お前が好きだー!」と気持ちをストレートに表し、顔の表情もクルクル変わるヤンチャなチョルン役を好演。その後、最近地上波でも放映された『バリでの出来事』では、無口で無表情、自分の気持ちをあまり表さないチョルンとは正反対のイヌク役をこれまた好演。去年の秋には弾丸が頭に入っていて余命が決まっているという、復讐を胸に秘めている主役を演じたドラマ『ごめん、愛してる』が韓国で大ヒット。日本のTV局がこぞって放映権に名乗りをあげたそうなので、このドラマが日本で見られる日もそう遠くないことと思います。放映されれば間違いなく日本でのジソプの人気は確固たるものとなるでしょう。映画出演は一本と少ないですが、まだ27歳なのでこれからに期待!そんな彼がチョ・ソンモのミュージックビデオ撮影と、自身の写真集撮影のために来日し、2月13日に記者会見を行いました。

 ソ・ジソプという名前をこの機会に覚えてくださいね!

ソ・ジソプ

司会:では初めにご挨拶をお願いいたします。

ジソプ:(日本語で)初めまして、ソ・ジソプです。よろしくお願いします。

Q:今回は長期(1月29日〜2月15日)の日本滞在ですが、日本で気に入った場所などはありますか?

ジソプ:ミュージックビデオと写真集を横浜で撮ったのですが、横浜は海がきれいで建物も素敵なものが多くてお気に入りです。

Q:特に気に入ったロケーションはありますか?

ジソプ:泊まっていたホテルの窓から海がキラキラ光っているのが見えて、その風景が一番印象に残っています。

Q:写真集を出すきっかけは何でしょうか?

ジソプ:もっと日本のファンの方に近づきたいという気持ちです。

Q:写真集ではどんなところを見てほしいですか?

ジソプ:いつものドラマではなくて、ありのままの素顔の僕を見ていただくというコンセプトです。

ソ・ジソプ

Q:日本でおいしいものは召し上がりましたか?

ジソプ:もともと日本食は好きです。そして今回はスシ、梅干、ラーメンを食べました。梅干は本当に初めて味わったという味で気に入っています。

Q:『バリでの出来事』の撮影中に何か思い出深いエピソードとかありますか?

ジソプ:最初はバリで撮影したのですが、バリは本当に暑くて大変で、そして韓国に戻ってきたら韓国は冬でとても寒かったことが印象深いです。イヌクが住んでいたところは風が吹くと砂ぼこりがひどくて、そういった時は撮影が中断することもありました。

Q:一番好きなシーンとか思い出深いシーンはありますか?

ジソプ:まずハ・ジウォン演じるスジョンに「僕が君を好きだったことを知っていたか?」というシーンと、最後に「君はもう自由だ、どこへでも飛んでいける」というシーンが印象深く残っています。

Q:お母さんの料理を手伝うシーンがありましたが、実際プライベートでは料理を作ったりしますか?

ジソプ:元々料理が好きで、できるものは自分で作ります。友達と一緒に飲んだりする時は、おつまみを作ったりもします。

ソ・ジソプ

Q:『ガラスの靴』の見所を教えてください。

ジソプ:主に僕が出るシーンでいいますと、ひとりの女性を愛する一途なところを見て欲しいです。

Q:『バリでの出来事』のイヌクと『ガラスの靴』のチョルンは、どちらが自分の素顔に近いと思いますか?

ジソプ:僕とイヌクは、内向的で無口で表現がうまくできないところが似ていると思います。でも撮影の時はチョルンの時の方が楽しく演じられました。なぜならイヌクはセリフが少なく、その分セリフなしで表現しなければいけなかったからです。そういった意味で難しかったのはイヌク、おもしろかったのはチョルンです。

Q:圧倒的に女性ファンが多いと思いますが、男性ファンにアピールしたいところがあれば教えていただきたいのですが。

ジソプ:自分自身のことをいうのは少し恥ずかしいのですが、僕は義理堅いところがあると思います。

Q:韓国のドラマは視聴者の意見によって結末が変わるということがありますが、一俳優としてこのことをどう思ってらっしゃいますか?

ジソプ:幸いにも僕の出た作品に関しては、最初にいただいたシナリオどおりです。



 実際のソ・ジソプはチョルンやイヌクとは違う、一言でいうととってもシャイな人でした。カメラマンの要求で手を振るときも妙にぎこちないし、笑顔も営業スマイルではなく、はにかんだ優しい笑顔で、スター然としている韓国俳優を思うと新鮮な驚きでした。そういう素顔のジソプが写真集にも表れているのでしょうか?とても楽しみです。

 『ガラスの靴』『バリでの出来事』は日本でもビデオ・DVDが発売中ですので、ご興味のある方は「演技者ソ・ジソプ」を是非是非ご覧になってください!

<ソ・ジソプ プロフィール>

名前:ソ・ジソプ  So Jisub  蘇志變
生年月日:1977年11月4日
身長・体重:182cm 70kg
血液型:O型
特技:水泳(水球前国家代表)
衣料ブランド「STORM」の一期生モデル(同期はソン・スンホン)として芸能界に入り、1997年『モデル』でドラマデビュー。2002年には『泥棒に入られては生きられない』(日本未公開)でスクリーンデビューを飾る。

『ソ・ジソプ写真集』4月下旬発売予定  発行:KNTV  発売:竹書房

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(まとめ・写真  奈津ひろみ)
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