女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『インファナル・アフェア 無間序曲』
ジャパンプレミア試写会

9月18日(土)よりシネマスクエアとうきゅう他 全国拡大ロードショー

 昨年日本でも公開され話題となった『インファナル・アフェア(原題:無間道)』のパート2がいよいよ日本公開されます。この作品はよくあるヒット作の二番煎じとしてのパート2ではありません!本当に1作目に勝るとも劣らず面白く、これを見れば1作目の感動がより深くなるという、映画史上稀に見るパート2なのです。公開に先立ち、ジャパンプレミア試写会が行われ、若き主演の二人と香港を代表する個性派俳優が来日し舞台挨拶を行いました。その時の模様をお伝えします。

[プレミア試写会舞台挨拶の模様]

9月8日(水)18:30〜 ヤクルトホール
出席者:黄秋生(アンソニー・ウォン)、余文楽(ショーン・ユー)、陳冠希(エディソン・チャン)
     加藤ローサ 司会:大橋未歩

司会 日本の印象と映画の見所をお一人ずつ伺っていきたいと思います。まずショーン・ユーさんから、日本の印象はいかがでしょうか?

 (日本語で)よろしくお願いします。Hello, everybody! 日本に又やって来ました。非常にうれしく思います。

司会 そして映画の見所はいかがでしょうか?

  『インファナル・アフェア』は香港では非常に珍しい映画で、香港では記録を作った映画です。僕自身はこの映画に参加できて非常に光栄に思っています。この映画は監督だけでなく、脚本家、役者そしてスタッフと力を合わせて作った作品ですから、日本でも成功するように祈ります。

ショーン・ユー アンソニー・ウォン エディソン・チャン

司会 ありがとうございました。続きましてアンソニー・ウォンさんにお話を伺いましょう。日本の印象はどうでしょうか?

  (会場から"誕生日おめでとう"の声がかかりニッコリ)あ、ありがとう。皆さんが情熱的に暖かく迎えてくれてありがとうございます。日本に対する印象はですね。日本は食べ物はおいしいし、女性はきれいだし、洋服のセンスがとても良くて、私は日本の服が大好きです。よく日本と香港を行き来しますが、また日本で洋服を一杯買って帰ろうと思っています。日本語はきれいだし、人は礼儀正しいし、とにかく日本は大好きです。そろそろ映画の話をしましょう。この映画は最初から最後まで見所が沢山詰まっています。皆さん気に入ってくれればうれしいと思います。また今回宣伝のために日本にやって来て、両側に美男子二人がいますが是非応援してやってください。この映画のために日本に来られてうれしいと思っています。ありがとうございました。

司会 ありがとうございました。続きましてエディソン・チャンさんです。日本の印象、そして映画の見所はいかがでしょうか?

  皆さんこんばんは、僕エディソンです、よろしくお願いします(ここまで日本語)。日本に対する印象ですか?4年前に初来日して以来、毎月のように日本に来ています。だから如何に日本のことが気に入っているか皆さんもわかるでしょ。映画ですが、アンソニーも言っていましたが、僕もこの第2集が一番面白いと思います。1も3も面白いですが、2が一番です。皆さん是非見てください。

司会 ありがとうございました。そしてもうひとかた、本日はすてきなゲストが応援に駆けつけてくれました。"ゼクシー"のCMと言えば皆さんすぐにお分かりになるのではないでしょうか。雑誌、テレビで活躍中、ティーンたちの憧れの的です。加藤ローサさんです。

 <花束贈呈>

司会 加藤さんも映画はもちろんご覧になりましたよね?

加藤 はい。前作も見させていただいたんですが、今回は前作の登場人物の背景がしっかりと濃く描かれていて、どの登場人物にも感情移入することが出来て凄く面白かったです。

司会 その登場人物お三方が目の前にいらっしゃると言うことで、色々と聞きたいこともあるかと思いますが、ではショーン・ユーさんから聞いてみてください。

加藤 猫好きとお聞きしたんですが。私も凄い好きなんですが、今飼っている猫の名前とか教えていただけたらなと。

  そうです。猫は大好きで、今2匹飼っていて、2匹ともショートヘアーです。

司会 飼われている猫は幸せ者ですねぇ。続いてアンソニー・ウォンさん。

加藤 今まで色んな役をされたと思うのですけど、今までで一番理解できない役はどんな役でしたか?

  ちょうど昨夜香港でプレミア上映した映画なのですが、未だに自分が何をやったのかさっぱりわかりません。その質問はとても良い質問で、素晴らしいタイミングです。

司会 どういった役どころだったのか、ちょっと教えていただけないでしょうか?

  やっぱり、やった後に何をやったのかさっぱりわからないのです。

*この映画は7日に香港で公開された『A-1頭條』のことらしい。陳嘉上・鍾繼昌監督、黄秋生、李心潔、陳冠希主演

司会 ありがとうございます。ローサさんよろしいでしょうか?さあ続いてはエディソン・チャンさんです。

加藤 ファッションにお詳しいと聞いたのですが、日本に来たときにお買い物するところはどういった所なのかなとおもって。

  (日本語で)原宿、渋谷、代官山。

司会 普段加藤さんがいらっしゃっている所と何ら変わりないんじゃないですか?

加藤 はい、普通でした。凄いびっくり。

司会 加藤さんからご覧になって、エディソンさんのファッションはいかがですか?

加藤 え、申し分ないと思います。

司会 ホントに美男美女が並ぶといつまでも見ていたいのですけど、ここでご取材の方に向けてフォト・セッションを行いたいと思います。

黄秋生、余文楽、加藤ローサ、陳冠希 余文楽、黄秋生、加藤ローサ、陳冠希

<囲み取材>ヤクルトホール 階段途中ホールにて

  まず、マスメディアの皆さんが非常に秩序を保って、礼儀正しくて、この2点は香港人の我々にはなかなか出来ないことです。そういう意味ではここにいらっしゃる皆さんに私から敬意を表したいと思います。

  私自身もアンソニーと同じ意見を持っていまして、日本のマスメディアの皆さんが非常に秩序を保って、礼儀正しくて、本当に驚きました。自分自身は日本にこんなに沢山のファンがいて、映画を見てくれる人がいて、想像を超えていました。非常に情熱的でこういうイベントに参加できて非常にうれしいと思っています。

  毎回日本に来てうれしく思っていますが、今回はプレミア上映のために来たので以前にも増してうれしいです。以前私もプロモーションで来たことがありますが、以前の作品は自分の演技にそれ程満足していなくて、今回は自分の演技に非常に満足している作品を皆さんにお見せできて、とてもうれしく思っています。

   加藤さん、周りにすてきな男性方がいらっしゃいますが、お会いしてみていかがですか?

加藤 あまり顔が見れないです。かっこいいですね。

   ちなみにどの方がタイプとかありますか?

加藤 そうですね、映画の中の役では(ショーンを指さす)。

   今日お会いしてはどなたが?

加藤 えっ、、、。

   どうですか、役で選ばれたことは。

   実はこの役が回ってきたときには非常に大きなプレッシャーを感じました。脚本を見て僕が演じる役は複雑な背景を持っていて、職業的にも微妙な立場にあって、また対人世界でも非常に葛藤が多くて、僕は新人で経験も浅いのでこんな役をこなせるのかなと、プレッシャーを感じました。

   今日は皆さんは加藤さんに会ってどんな印象がありますか?

   20歳若くて独身だったらお嫁にしたいよ。

    じゃ、ちょっとしたスキャンダルが有ったかも知れないですか。

   でも20年遡って独身ですから、スキャンダルにはならないでしょ。

   とてもしなやかで、礼儀正しくて、綺麗ですね。

   可愛くて、花束もらえてうれしいです。

   加藤さんいかがですか?

加藤 うれしいです。

   主演三人にお聞きしたいのですが、この映画はハリウッドでもブラッド・ピットがリメイク権を獲得して非常に注目されていることもありますし、香港映画のクオリティの高さを改めて証明したのではないかと、また皆さんの演技のクオリティの高さも証明できたのではないかと思うのですが、このリメイク権をハリウッドが獲ったということについて、皆さんの考えをお聞かせ下さい。

   非常に複雑でどう言ったらいいかわかりません。ごめんなさい。

   自分としてはもちろんうれしいと思います。つまりこの映画を買ってくれたと言うことは、多分この映画を観て気に入ったことを証明していると思います。自分はまだ新人でこの映画出演できて本当にラッキーだなと思っています。いずれアメリカも行く機会があればうれしいと思います。

  このことは監督や映画会社はとてもうれしいことだと思います。出演者の僕たちもうれしいと思います。でもやはり僕は香港の方が面白いと思います。僕たちの演技が上手かったからです。

   テレビカメラに向かって日本のファンにメッセージをお願いします。

  観客の皆さん、映画が始まりますのでちゃんと着席してください。無間道パート2、これから上映します。

  全部彼が言いたいことを言ってしまった!あぁ、皆さんこんにちは、ショーン・ユーです。映画のパート2は大体面白くないという定説があります。この映画はその定説を打ち破る良い映画になると思います。是非観て下さい。

  エディソン・チャンです。日本に僕のファンがいるかどうかわかりませんが、いたら皆さんこんにちは。この映画を是非皆さんに観てもらいたいと思います。監督も私たち出演陣も一所懸命撮りましたので、楽しんでいただければと思います。

   最後に日本語で"是非見に来てください"と言ってください。

4人 ぜひみにきてください。

  小学生の棒読みだ。

司会 ありがとうございました

公式HP > http://www.infernal.jp/

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(まとめ・写真 白石映子 梅木直子)
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