女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『アフガン零年』DVD発売

2004年11月26日発売 (税込み4935円)

アフガン零年 場面写真
  • 2004年度ゴールデングローブ賞外国語映画賞
  • 2003年度カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督作品)特別賞
  • 他 ニューデリー、釜山等各国映画祭で受賞多数

 監督・脚本:セディク・バルマク
 プロデューサー:セディク・バルマク、上田信、ジュリー・ルブロック、ジュリア・フレイザー
 出演:マリナ・ゴルバハーリ、モハマド・アリフ・ヘラーティ、ゾベイダ・サハール
 制作:バルマク・フィルム、NHK、ルブロック・フレイザー・プロダクション
 配給:アップリンク、ムヴィオラ、NHKエンタープライズ21
 原題:OSAMA/2003年/アフガニスタン、日本、アイルランド

★予約購入は定価の22%オフ
★2003年12月NHK BSにて放映の監督インタビュー映像付き
★初回生産分のみアウターケース仕様、公開時パンフレット封入
★詳細はアップリンク公式サイトまで →http://www.uplink.co.jp/

アフガン零年 場面写真

女性の就学・就職が禁じられ、外出さえも制限されたタリバン政権下。少女マリナの家では男たちが皆戦争で亡くなり、今は祖母と母との3人暮らし。生活のためマリナは髪を切りオサマと名乗り、少年になりすまして働きに出る。女であることがばれるのではと怯えながら過ごす毎日が始まった・・・。

 復興後のアフガニスタンで初めて撮影された映画である。当初は『虹』というタイトルだった。虹をくぐれば自由になれるという同国の伝承によるもので、少女が虹をくぐり自由と希望に向かうラストシーンになるはずだった。しかし戦時下を思い出しては涙を流す主演少女の姿に、アフガニスタンの悲劇はいまだ終わっていない、今、虹を描くのは嘘になるとの思いを強くした監督は、タイトルも結末も変更した。
 長期の戦乱に加え、女であるために課せられる抑圧。常に脅かされ、出口も見いだせない苦しみが切々と感じられる。今アフガニスタンを知るために、これは避けては通れない作品である。

アフガン零年 場面写真  アフガン零年 場面写真  アフガン零年 場面写真

★シネマジャーナル61号・特集「アフガニスタンを描いた映画」に関連記事掲載

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(文:岸井)
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