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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。

『東京に来たばかり』製作発表記者会見

ジアン・チンミン、倍賞千恵子、リウ・イェ、吉田啓
2002年11月1日

東京国際映画祭コンペティション参加作品中、唯一の中国語映画である 『恋人』の蒋欽民(ジアン・チンミン)監督の次回作は、日中合作映画で日本語タイトルは『東京に来たばかり』。

監督自身の日本留学経験を反映させつつ、囲碁のプロを目指す中国人留学生と日本の老婦人との交流を描くこの作品は、主演に大ベテランの倍賞千恵子、そして『恋人』でも主演をつとめた若手スターの劉[火華](リウ・イェ)。中国でも高い知名度を誇る倍賞千恵子は、これが5年ぶりの映画出演となる。

監督の熱い要請にこたえて出演を決めたという倍賞千恵子は、「最初に脚本を読んだとき、70歳のおばあさんの役だったので、いっぱいためらいがありました(笑)。でも、いろいろ話をしまして、自分の年齢で大丈夫だということが分かりましたし、あなたでなければと監督に言われ、出なくてはならないと思いました」

監督は「この話は10年来あたためてきた企画です。倍賞さんのことはずっと尊敬していました。やっと出演のオーケーをいただけて、本当に嬉しかったです」と感激の面持ち。

留学生の役を演じる劉[火華](リウ・イェ)も、「これは監督の自伝的な映画ということで、僕のように背が高くてカッコいい俳優に演じさせるって一体? と思いましたが(笑)、でもいいキャスティングだと思いました。倍賞さんの作品は『幸福の黄色いハンカチ』や『遥かなる山の呼び声』など、小さいころからいろいろ見てきました。今回共演できることになり、僕の両親も本当に喜ぶと思います。この映画の役作りとして、僕は囲碁の座法や日本語の勉強をするつもりです。また、ハードな撮影でも頑張れるように体を鍛えたいと思います」と、新作に寄せる抱負を語った。

ジアン・チンミン、倍賞千恵子、リウ・イェ、吉田啓 ジアン・チンミン、倍賞千恵子、リウ・イェ、吉田啓 ジアン・チンミン、倍賞千恵子、リウ・イェ、吉田啓

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(文:浦川 写真:谷本)
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