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女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
Apr. 10, 2001

『ナンナーク』

ノンスィー・ニミブット監督&主演インティラー・ジャルンプラ舞台挨拶

インティラー・ジャルンプラ ノンスィー・ニミブット

 4月2日、徳間ホールで『ナンナーク』(ナーク夫人という意味)特別試写会が行われ、タイから「タイのスピルバーグ」との異名をもつ(?)ノンスィー・ニミブット監督と、主演女優のインティラー・ジャルンプラが駆けつけた。場内は席に座れない人までいて大盛況、みんな、それだけこの映画に注目しているということだろう。

 2人からの挨拶のあと、司会者から1問ずつ質問が。

ー なぜ、監督は、タイでは知らない人がいないともいわれるほど有名なこの実話を 映画化しようと思われたのですか

ニミブット: タイでは21回も作品になったほど有名な話で、これは幽霊の映画です。 しかし、今までホラーとして描かれてきた点が不満でした。 二人の愛が離れがたいほど強かったというのが言い伝えの真実ではないか、 ぜひ二人の愛に焦点をあてた映画を作りたいと思ったのです

ー ジャルンプラさん、プレッシャーはありましたか

ジャルンプラ: 昔、ナークの映画を見たことがありますが、そのときのナークは髪の長い人でした。 私とは全然外見が違いますので、最初はなぜ自分が選ばれたのかわかりませんでした。 詳しくは監督に聞いてください(笑)


 最後に監督が「初めて日本で自分の映画が公開されて嬉しく思っています。『ジャン・ダラー』という映画を今作っていますが、それを持って、また日本に来ることができれば嬉しいです」と締めくくった。

 『ジャン・ダラー』という映画は、ピーター・チャンらが作った制作会社アプローズ・ピクチャーズ(シネマ・ジャーナル50号参照)の作品。監督は去年の金像獎にプレゼンテーターとして出席している。近頃外国でロケを行う香港映画が増えたせいか、この映画で香港映画界の注目を浴びたインティラーは、タイで撮影した『ファイターズ・ブルース』(5月公開予定)にアンディ・ラウの恋人役で出演している。しかし何より驚いたのは、ニミブット監督が噂の『ファ・タライ・ジョン』(年内公開予定)の製作総指揮者であったこと。う〜む、今後もニミブット監督の動向から目を離せそうにない。

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(撮影&取材:宮崎、まつした  文:まつした)
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