女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
10号 (1989.04)  pp. 46 -- 47

伝言板・ひとりごと・編集後記

■伝言板■

あの文芸坐が全力を結集し11月から発行しているマカヴィエフ通信。 そのマカヴィエフ作品『スウィート・ムービー』 『モンテネグロ』『W.R.:オルガニズムの神秘』が連続ロードショーされています。 近頃何故か(?)映画評が充実している日経新聞でも紹介され静かなブームとなりそうな気配です。 この通信を読むだけでもこの監督の超一流たるものがわかります。 興味のある方は是非御覧下さい。


■伝言板■

女性のアシスタントディレクターを捜しています。ビデオのメカを少しいじれる人。 簡単な資料集めや編集の手伝いをお願いします。(XXX)XXXX Iまで。

1989年当時の伝言板です!おまちがえのないように!(2004.08.08)

■ひとりごと■

“映画に群がるオバタリアン”というようなTVのルポがあって、 『バベットの晩餐会』『八月の鯨』『レインマン』がとりあげられていたとか。 映画館慣れのしないおばさんたちのマナーを茶化していたらしい。 バ力にされたって良い映画にどんどん行くことっていいことです。 でもこの評判の三作だけでなく、この号で取り上げた『バグダッドカフェ』や 『紅いコーリャン』にもおばさんが群がってくれると楽しいですね。 今に映画人口は若者から、おばさんへと移動するかもしれないなんてことも起きるかもしれませんね。

二月三月は受験生を持った親は、なんとなく落着かない日々を過ごします。 とりわけ、私のような母子家庭にとってはお金の苦労があって悩みは深刻です。 子供も国立へという親の願いのプレッシャーを背中に感じながら勉強しなくてはなりません。 やっと入った国立もなんと入学金は18万。国立とはいえません。 入学金の免除を申出ましたところ審査がきびしく(孤児とか生活保護受給者でなくては実質不可能) とうとう借金をしました。 貧乏人が国立にいけなくなっている現実に年収三百万足らずしかない親の胃袋はキリキリするばかりです。(玲)



●編集後記●

去年映画をあまり観られなかったので今年はもっと観ようと反省した私だけど 13本観たうちの7本が去年のものやリバイバルもので、 これじゃあ今年のは又来年観ることになってしまいそう。悪循環だ!!(遊)

テープ起こしは大変でした。仕事がとても忙しくロケ先でスタッフが寝たあとゴソゴソ、 ウオークマンを取り出し帰りの車の中でもやりました。 好きじゃなければ雑誌なんかつくれないナー。ゆっくり寝たい。(海)

四月二九日、本誌メンバーの素顔がいよいよバクロされます。 驚いて腰を抜かさないように。では、中野でお会いしましょう。(素)

10号だなんて夢のようです。記念してイベントも計画しました。 今号は『バグダッドカフェ』を特集してみましたがいかがでしたか。 この映画をよかったーと語り合える仲間がいることに、生きる喜びを感じます。(玲)

書きたいものが書けなかったので残念です。(寧)







10号 (1989.04)  p.12

★お待たせしました!
□シネマジャーナル第10号発刊記念□
第一回映画上映会

日時  4月29日 午後1時〜
料金  前売り 八百円、 当日 千円
場所  すぺーすしょう中野
(JR中野駅北口下車10分)

映画は……な、なんと
日活ロマンポルノの話題作

『暴行切り裂きジャック』

長谷部安春 監督、 桂 千穂脚本

映画上映の後に
「女たちはポルノ映画をどうみるか」
と題してティーチインをします。

読者の皆様にお目にかかるのを楽しみにしています。
●問合わせは編集部まで



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