女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
40号   p. 84

読者からのお便り



★私はこの1年半程、香港映画にはまっていて、その間観た香港ものはほとんど ビデオながら170本を越そうとしています。

 さて、今回ペンを取ったのは、39号の「読者のお便り」を読んでびっくりしたからです。 『楽園の瑕』(東邪西毒)が何故あんなにボロボロに言われているのか…! 確かにわかりにくいストーリー展開ですが、それさえクリアーして登場人物を 整理した上で見れば、これ程すごい美しい映画はめったに見られるものじゃない! 王家衛は決して大好きな監督というわけではありませんが、この映画は文句なく 私にとって、NO1 に位置する位素晴らしい映画でした。なにしろ登場人物が全員、 まるで発情しているかのように愛に酔い、人生酔いしれて、一緒に砂漠に身を置いて 彼等と漂いながら見ている自分が、そのめくるめく世界に巻き込まれて行くようでした。 ブリジッドの叫び声は一種のエクスタシーでしょうか。SEX場面のない濡れ場だらけの 映像といった印象でした。レスリーも今までの映画の中で一番好きかもしれない。 きちんと演技していて、ナレーションの声を聞いているだけで酔えるし、さらにあの 汚い格好から漂うオーラは他の作品には見られない色っぽさでした。

 『楽園の瑕』が意見が真二つにわかれる作品とは言われてましたが、日本語字幕が 付けばちゃんと理解できるし、あそこまでひどい評をもらうとは思ってもいませんでした。 思わず反論したくなりペンを取りました。私にとってはレスリーの作品の中で、 この映画はほとんどトップクラスです。

 昨年暮れ、レスリーのコンサートを見に香港へ行き、『色情男女』を観てきました。 三級作品ですが、内容が実にしっかりしていて、生活の為にポルノを撮らなきゃいけなく なった若い監督の苦悩がきっちり描かれていました。映画界の内幕物的なパロディ 精神も見られ、挫折した監督とか映画好きの若い子達とか、広い視野で映画という物を 捕らえていて、文芸作品の重みをしっかり持った上出来の作品でした。イケてるときの イー・トンシンって感じですか…! レスリーも悩み多き若い監督という役ながら、 これが結構ノー天気に想像力豊かで笑わせてくれるし、カレン・モクとの共演も 似合っていて良かったです。冒頭5分のレスリー&カレンのベッドシーンは、さすが 三級片と納得させるハードさ、いやレスリーのおしりのきれいな事!まいりました。

 この映画はぜひぜひ日本公開を望みたいです。舒淇もただ可愛いだけでなく、 ちゃんと演技も凄いぞというのを見せてくれるし、香港NO1セクシー男優の徐綿江さんも いいキャラクターで心が暖かくなるし、羅家英はうまい!どうしたらこういういい映画、 日本で観られるんでしょうね。大勢の人が良かったと言えばなんとかなるんでしょうか。

レスリー・Tさん

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