女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
40号   pp. 22 -- 23
1996年度 読者&スタッフが選ぶベストテン

地畑

ベスト20

  • フリークス 怪物團
     なんど観ても素晴らしい。

  • ロシア52人虐殺犯 チカチーロ
     融通の効かない体制の中で執念の捜査を続け通した捜査官の苦悩が丁寧に描かれていた。 原作「子供たちは森に消えた」も感動の一編。この作品といい『ウォール・オブ・ アッティカ』といい、HBOテレビ映画のレベルの高さに驚く。

  • モルグ
     ハリウッドリメイクが決まったのも納得できる極上スリラー。 「キングダム」といいデンマークの映画・TVは要チェックを痛感。

  • 12モンキーズ
     ギリアムワールドに、どっぷり浸かって満足。モンティ・パイソン映画のビデオ 再発もうれしいこの頃。

  • クロッシング・ガード
     二人の男の心の痛みが癒されていく過程の描写が見事。石橋凌の役者根性にも エールを送りたい。こんな渋い映画の後『マーズ・アタック!』に出てしまうジャック・ ニコルソンはやっぱりすごい。

  • ツイスター
     映像と音響の素晴らしさだけでも圧倒されるが、ヒロイン像が好みなので加算。

  • 恋人への距離
     私が好きなボーイ・ミーツ・ガールのパターン。

  • ガール6
     スパイク・リーの映像センスはやっぱりいい。女優陣が魅力的。

  • 判決前夜
     真実をめぐる家庭内の確執、周囲の偏見もリアル。

  • アンフォゲタブル
     レイ・リオッタの上手さも手伝って悔いを背負った一人の男のドラマとしても見応えあり。 ジョン・ダールの世界は一度はまったらなかなか抜け出せない。

  • いつか晴れた日に
     『キャリントン』にはがっくりだったが、この作品のおかげでエマ・トンプソンに ますます入れ込むようになった。

  • エグゼクティブ・デシジョン
     久しぶりに本格的なパニック・アクションを観た。

  • ゲット・ショーティ
     映画マニアのための映画ではあるが…。小粋で笑えるところが好きだ…。

  • デッドマン・ウォーキング
     魂の救済に終始した傑作。

  • ベイブ
     アニマトロクスでこの映画以上の感動作は当分でないと思う。

  • 恐怖分子
     プロットの好みで『カップルズ』よりこちらのほうを押す。

  • 女人、四十。
     あくまで香港テイストな「恍惚の人」。

  • SHALL WE ダンス?
     役者陣が適材適所。

  • ビリケン
     浪速パワー爆発。こちらも役者陣が生き生きしてたので。

  • キッズ・リターン
     北野映画の間が好きなので。



とんでもございません映画3

  • ミッション・インポッシブル
     予告編の方が本編より感動できた、とんだまゆつばモノ映画。

  • 悪魔のような女
     この作品を観たらクルーゾー監督は、ぜったい怒ると思う。

  • 素顔のままで
     コメディ映画としても救いようがない。



ビデオベスト5

  • オンリー・ザ・ストロング
     M・ダカスコスのカポエイラの妙技が炸裂。格闘技映画ファンにはお薦め。

  • ロスト・ホーム
     監督リー・グラント主演クリスティン・ラーティーの願ったりの硬派な 社会派家族ドラマ。ラーティーは、私にとって興味がある映画人。放映した12CHに感謝。

  • 熱帯魚
     『好男好女』で侯孝賢から遠ざかってしまった私を台湾映画に繋ぎとめてくれた好作品。 劇場公開も決まってまずはめでたし。

  • 南京1937
     日本人には観るのがつらい映画だが、人間ドラマとしてもよく構成されている作品。 早乙女愛はもっと評価されていいはず。

  • ヘヴィメタル
     テーマが深遠。『ガンダーラ』の次に好きなアニメーション。

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