女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
27号   p. 63

 前号で白竜が今、演じているような役ばかり 演じているなら歌の方に戻って欲しいなと書いたけど、TVぴあに「アブナイ魅力が いっぱい! 今、注目の異色スター」と特集されていてびっくりした。そうか殺人鬼や 悪役ぶりを発揮する白竜をすごく評価している人もいるのかと思った。 そのうち、石橋蓮司や蟹江敬三のような個性的な俳優になっていくのかもしれない。 でも私は白竜がスクリーンやTVでは恐い顔をしたり、不気味な役を演じているけど、 本当はとっても暖かくて優しい人だということを知っているからそんな役がイヤなんだ。

 音楽活動の方はしばらくやらないのかなと思っていたら、新曲を出す予定と書いてあった。 うれしい!それにアルバムが今まで三つだと思っていたけど4枚目のアルバム 『Positive』も出ていたんだ。

 六年くらい前、ライブハウスに彼の歌を聴きにいって、ライブが終わったあと 「次のアルバムはいつ出るの」と聞いたら「今のところ出る予定がたたないんだ」 と言っていたけど、その一年後くらいに出ていたんだ。知らなかった。

 彼の最初のアルバム『光州City』が出た時、レコード制作基準委員会の自主規制にあい、 このアルバムは最初、自主制作磐として出た経緯がある。その時、この自主規制に 抗議する文を朝日新聞に投書したのは、実は私です。

 私はこのアルバムの中の「現実」「シンパラム(新しい風)」が好き。 二枚目の『Asian』ではテーマ曲の「アジアン」がやっぱりいい。

 何年もアルバムが出なくて歌の方はどうなっちゃってるのと思っていたけど、 俳優として注目されることでマイナーだった彼の歌も注目されるといいな。 やっぱり白竜の歌が聞きたい。すばらしい声なんだよ!

宮崎暁美

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