女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
26号   pp. 44 -- 45

ちょっとSHOT

(このコーナーでは映画に関する皆さんの“何でも一言”をお待ちしています)


最近はR指定ばやリですが、『ダメージ』はなにもそんな苦しい体勢でやらなくても…という感じ。 ジュリエット・ビノシュの頭ガンガンなんて、脳震盪を起こさなかったかと心配になってくる。 〈甘海老押し鮨〉


『ウディ・アレンの影と霧』で、ジョン・キューザックが700ドルはたいてミア・ファローにお相手してもらってたけど、 彼と一晩過ごせるなら、私なら1000ドル払ってもいい。 〈J.キューザックのおでこが好きよ〉


チャウ・シンチーの出演作がどうして日本で封切られないのー?  ビデオ『ゴッド・ギャンブラー3(原題・賭聖II)』にはあのコン・リーまで出ていて、必見! ただし『ゴッド・ギャンブラー(賭神)』(チョウ・ユンファ主演。これが本家) および香港電影博のみ上映の『オール・フォー・ザ・ウィナー(賭聖I)』を観ていなければ、 面白さは半減かもしれない。全て観ている私はエライ! 〈呉孟達さんのファン〉


そうそう私も観ました3作とも。でも『賭聖』の2本はビデオだけど。 チャウ・シンチーって去年の香港映画興収ベスト10の1位から4位4作品全部の主演だったんでしょ。 スゴイ! つまリ、ジャツキー・チェンより上になっちゃったってわけだ。 私もあの愛敬のある顔をスクリーンでおがみたい。 〈アンデイ・ロウもお忘れなく〉


『バッド・インフルエンス』でジェームス・スペイダーが住んでた高級アパートの部屋と 『夜逃げ屋本舗』でカード破産したエリートぶった石原良純の部屋の間取りがおんなじなのよね。 気取ったガラス張リの部屋を俯瞰で撮ってるのもおんなじ。これって偶然の一致ってヤツ? 〈キャスター姿のスペイダー様はお茶目〉


『外科室』をお金払って観た人のうち何割が『夢の女』を観にいくのでしょうか? 今度は永島敏行が相手役だから、まだマシかなあ? 加藤雅也は歩き方ひとつとってもシロウト。 それより玉三郎さん、歌舞伎でも翻訳劇でも構わないから、もっと舞台に出て! 〈「桜姫東文章」を見たい女〉


突然ですが、私もリザーブ友の会に入りたいです。 でもあのメンバーだとあがっちゃいそう。 それにしても白島靖代さんはきれい。同じヤスでも私とは大違い。 〈大和武士の試合、見たことあるぞ〉


この頃邦題に和製英語を使ってる作品があるけど、あれって思わぬ落し穴があるみたい。 ジャン=クロード・ヴァンダムの『ブルージーン・コップ』 (原題は『DEATH WARRANT』)っていう監獄で危険な潜入捜査にあたる刑事の作品があるんだけど、 これじゃタイトルと内容が全然あってない。 というのも『シェイクダウン』を観てたら「ブルージーン・コップ」って陰の意味があって、 端的にいえば汚職讐官のことらしい。これじやヴァンダムがかわいそう。 正義の味方演ってるのにタイトルが汚職警官だもんね。
そういえば『愛の選択』って副題に、「CHOICE OF LOVE」って書いてあったから これが原題だと思ってたら、『DYING YOUNG』が正しいんですね。まったくまぎらわしい。 〈『シェイクダウン』を観てジェットコースター恐怖症になってしまった女〉


最近ショックだったのはあの元夢の遊眠社の上杉祥三が『愛人』とかいうエッチっぽいビデオに出ていることだ。 生活のためとはいえ情けない。舞台俳優にもっと高給を! 〈幕別夫人〉


先日なぜか『教育は死なず』とかいう江利チエミが熱血先生を演っていた超マジメな教育映画を観てしまったが、 その中に弁護士をめざすマジメな生徒役で三上博史が出ていたことを発見。 「チャンス」を見た直後だったので、そのギャップにギョ! 〈武田くんの変わり身にも拍手〉


『ツイン・ピークス』でちんけなジェリー・ホーンを演ってたデビット・パトリック・ケリーっていう役者さん。 『マルコムX』ではマルコムの希望をくじくいやーな学校の先生演ってたでしょ。 なんかしょぼい役で目立っちゃう不思議な人。 〈でも気になるあの人ではない〉


昔とっておいたTVの「アンタッチャブル」を観てたら、『ビリー・バスゲイド』 でダスティン・ホフマンが演じてたダッチ・シュルツの話が出てきた。 でも、この「アンタッチャブル」のシュルツは悪役顔だけど、渋くて貫禄も十分。 いかにもマフィアって感じで、ちょっと頭が悪そうなところもにじみ出ててよかったです。 ホフマンのシュルツはどうも人の良いおじさんみたいで。 彼にはやっぱリヤクザな役は向いてないことを確認しました。 〈ロバート・スタックはかっこいい〉


近くのビデオ屋でモーリス・ピアラの『悪魔の陽の下に』 がいつまでたってもスプラッターホラーの棚でホコリをかぶっているので、 ヨーロッパ映画の棚に勝手に移してしまいました。 私っておせっかいなオバサンなんでしょうか? 〈『さよならモンペール』を観たいと思ってる心はティーンな私〉


質問! メリル・ストリープの『CRY IN THE DARK』という作品は何処へ?  何か試写らしきものはあったことは知ってますが、ビデオになってないみたいだし。 こんなことだったらオーストラリア映画祭で観ておくべきだった。 彼女の作品だから公開されるだろうなんて、たかをくくっていたのが間違い。 オーストラリアで実子殺しの嫌疑をかけられた母親の実話が基です。 サム・ニールも出てるというのに。わかる方教えてください。 〈質問主は地畑です〉

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