女が作る映画誌 ー 女性映画・監督の紹介とアジア映画の情報がいっぱい
 (1987年8月、創刊号 巻頭文より) 夢みる頃をすぎても、まだ映画を卒業できない私たち。
 卒業どころか、30代、40代になっても映画に心が踊ります。だから言いたいことの言える本まで作ってしまいました。
 普通の女たちの声がたくさん。これからも地道な活動を続けていきたいと思っています。どうぞよろしく。
[シネマジャーナル]
12号 (1989.08)   pp. 29--31

ちょっとSHOT

(このコーナーでは映画に関する皆さんの“何でも一言”をお待ちしております)


『ショコラ』のジュリア・ボスキは、小柳ルミ子に似てた。 〈アフリ力娘〉


絶対CMに出ないと思ってたシガニー・ウィーバー。あれだけで5億円(あれ?!7億円だっけ) かかったっていうじゃない。さすが鉄の女はお高い。 新日鉄がスポンサーっていうのもあまりにマッチしてて、何もいえません。 〈上昇志向の女〉


名指しで言わせてもらいます。渋谷の“あの”シネマライズというのはなに様なわけ?  遅ればせながら『バクダットカフェ』を観にいったんですけど、 宇宙人みたいなカッコした子供達が「アタシたち、映画にはうるさいのさ」って大きい顔してて、 目の前がくらくらした。 〈陸の孤島、練馬の住人〉


車のCMって何て選曲がいいんでしょう!  『ライトスタッフ』にはものすごくおどろいたけど『冒険者たち』もよかったし、 『地下室のメロディ』も涙もん。映画のクレジットをまねてるんだもん。 『さらぱベルリンの灯』も出てるし、今『ボルサリーノ』が流れてる。次は何かな… うーん、『ルシアンの青春』あたリかな。これも絶品だもの。 〈レティシア、ジョアンナ=シムカスに憧れる子〉


24才の女の子がこんな映画をつくれるなんて、イギリスって結構いい国だと思わせてしまう 『ブルーム』は、すごい映画じゃないけど、雰囲気はあると思う。いいなあ、若いって。 〈英子〉


『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』で出てきた緑の髪の少年、あの“緑の髪”は、 酸性雨のせいだったんですね。朝日新聞に連載していた「地球を覆う酸性雨」は、怖い話です。 それによると、スウェーデンの地下水の酸性化は深刻で、酸性雨が地下水を、 さらに水道水を汚染し、酸性化した水道水が水道管の銅を溶かし洗髪したときに染めてしまったそうで、 かの地では同じような事件が相次いだとか。 「大気汚染から始まった酸性雨が着実に自然を蝕んで、 最終的な段階として地下水にまで汚染が及んで来た」そうです。 ほんとに怖い話です。 〈緑のゆび〉


力ンヌでグランプリをとった『セックスと嘘とビデオテープ』 にアンディ・マグダウェルがでてるんですね。 この人『グレーストーク』でジェーンを演じてたんですよね。 ボー・デレクみたいに脱いでばかりじゃない、知的で優しくて好もしいジェーン。 忘れられません。それから『セント・エルモス・ファイアー』 でエミリオ・エステベスに恋される年上の医学生やってましたよね。 黒くて長い髪が白い雪にマッチしてたのが印象的。 こんな静かで美しい女優さんがアメリ力にもいたんですね。 『セックスと・・・』はどんな作品? 早く観たい!  〈永遠のプレイポーイ、ウオーレン・ビーティーも52才〉


『戦慄の絆』のジュヌヴィエーヴ・ビュジョルドの3つの子宮って、結局何だったんでしょうか。 J・ビュジョルドの、ほとんどノー・メイクの顔をしっかりと映すクローネンバーグってこわい! 〈仕上げは『ツインズ』〉


後半は尊敬している笠智衆さんなどが出てきてとっても泣かせる『東京画』だけど、 前半は東京の名所(?!)巡りしてるみたいで何となく微笑ましくなってしまった。 ゴルフする人、ダダをこねる子供、パチンコする人、いつも見たくてもまじまじ見てられないし。 人間ウォッチングの妙も楽しめた感じ。それにしても、ヴェンダースの深よみには頭がさがります。 でもやっぱり彼の作品には体温があっていい。 〈スバル座の狭さが大好きさ〉


中国から帰ってきたばかりの私は、借リてきた『太陽の帝国』のビデオを観ながら上海の街が映る度、 「ああ、あのきったなーい黄浦江から撮ったのね」とか 「あの無秩序で物見高い上海人のなかでよくぞロケをしたものだ」とか感心しつつ、 上海の街のところばかり再生しては、うるうるしている。 〈私はリルという名の上海帰りの猫を知ってます〉


『Vroom』の主人公の男の子って何となーくエルヴィス・プレスリーに似てません?  役どころも街の名うてのプレイボーイ。なんと素敵だもんね。 憂いのある瞳も表情もドキッとさせてくれます。 全篇に流れるシュープリームスっぽいpopな曲が、とってもよかったね。 いつの時代も自由を求める気持ちって大切! 〈Love me tender〉


『ミッドナイト・ラン』も『レインマン』も、よく考えたら『パリ・テキサス』だったんだ。 〈東京っ子〉


野球大好き人間の私にはこたえられない面白さの『メジャーリーグ』。 とにかくドーム球場の歓声と雰囲気がいい。マジな顔してコミカルなチャーリー・シーン、 はじめていいな!って思った。トム・ベレンジャーも本来の“頼れる男”に戻ったしね。 スポーツってやっぱりチームワークよね。 日本の野球マンガのいろいろをミックスしたようなストーリーで、とにかく単純に面白い。 それに俳優がみーんな野球上手だから、リアルで臨場感まんてん! 〈Wild thing〉


『暗黒街の弾痕』の32才のヘンリー・フォンダって、ジェーン・フォンダと全く同じ顔なの。 〈ピーター〉


『ペレ』の父親役、マックス・フォン・シドーは『ハンナとその姉妹』にでた大学教授よね。 『ペレ』のほうが『ハンナ…』より良かったと思うけど。年相応の役ってあるんじゃない? 〈Rei〉


『ペレ』のあまりの貧しさに、感動よりも心が痛み続けた私は飽食の時代の人間だなーと感じた。 〈今日はシリアスなの〉


『彼女が水着に着がえたら』はとってもおしゃれでステキ。 でも知世ちゃんて、いつまでたっても子供って感じなのネー! 〈とも〉


会社に勤めるとどうしても映画が観れなくて 休みの日にまとめて4本観なくてはならない自分にイヤケがさしてしまう。 シャンテからテアトル西友まで、年末のひとごみをかきわけてすごいスピードで走ってしまった私は、 やっばり異常です。 〈私にもヒマをください。バカヤロー!3に出たい私〉


『インディー・ジョーンズ』第三弾の先行オールナイトに家族みんな(四人)で行こうと燃えたんだ…けど、 十八才未満はダメといわれてポシャっちゃった。そんな風俗営業法は廃止せよ! 家族の楽しみを踏みにじるな! 〈S子〉


体の線が崩れたかなって思ったけど、メラニー・グリフィスって異様に足が細くて長い。 お母さんのティッピ・ヘドレンの足を受け継いでいるとつくづく感じた。 (ヒール七cmくらいの昔の靴、よくはきこなしてましたよね。) 〈ストレスがたまったワーキングガール〉


『小熊物語』、人間のヤラセがみられないところがマル。 個人的には動物ものって弱いのよね?! 〈小娘〉


映画館では守って欲しいマナーがあるのよね。 一番気になるのはやはリオバサン! 何にも考えていないんじゃないのかと、 うんざリする事がある。いい席を取ろうと前の回の終リ頃、 お弁当の袋ガサガサさせて入ってきたり、他にもいろいろと言いたい事いっぱい!  頼むよ、ホント。 〈みいゆん〉

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