●2008年9月20日〜
『アキレスと亀』
『次郎長三国志』
『東南角部屋2階の女』
●2008年9月27日〜
「韓流シネマ・フェスティバル2008秋 ラブ&ヒューマン」
『シロタ家の20世紀』
『窓辺のほんきーとんく』
『女工哀歌(エレジー)』
●2008年10月4日〜
『三本木農業高校、馬術部 〜盲目の馬と少女の実話〜』
『初恋の想い出』
『宮廷画家ゴヤは見た』
『ふみ子の海』
「昭和の銀幕に輝くヒロイン 総集篇2」
●2008年10月11日〜
『僕らのミライへ逆回転』
『フレフレ少女』
『KING OF TOKYO O FILME キング・オブ・トーキョー・オ・フィウミ』
『トリコン!!!リタ→ンズ』
『私がクマにキレた理由(わけ)』
『ワイルド・バレット』
『アメリカン・ティーン』
「泉谷しげる黄金週間」
「第14回 KAWASAKI しんゆり映画祭 2008」
●2008年10月18日〜
『マルタの優しい刺繍』
『ボーダータウン 報道されない殺人者』
「香港カルトシネマ・フェスティバル」
『P.S.アイラヴユー』
「東京国際映画祭」
「中国映画の全貌2008」
●2008年10月25日〜
『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』
『ハロウィン』
『ロック誕生 The Movement 70's』
『むずかしい恋』
『ブリュレ』
●2008年11月以降
『ブタがいた教室』
『ハンサム★スーツ』
『イエスタデイズ』
『レッドクリフ PartI』
『Happyダーツ』
『かけひきは、恋の始まり』
『その木戸を通って』
「山下耕作監督特集」
『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』
『ラブファイト』
『GSワンダーランド』
「第15回大阪ヨーロッパ映画祭」
『中華学校の子どもたち』
『バンク・ジョブ』
『アイズ』
『秋深き』
『変態“ピ“エロ』
『未来を写した子どもたち』
『旅立ち〜足寄より〜』
『DISCO ディスコ』
『恋愛上手になるために』
『ゆめみたか〜愛は歌 田川律〜』
『ブロークン』
『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』
『悪夢探偵2』
『エグザイル/絆』
『パリ』
| 2008年9月20日〜 |
●『アキレスと亀』
監督・脚本・編集・挿入画:北野武
真知寿(まちす)は、田舎町の裕福な家のお坊ちゃま。美術好きの父親は、画商や画家を呼び寄せては、絵画を買って家中に飾っている。そんな環境で育った真知寿は、絵を描くのが何よりも大好きだ。ある日、屋敷を訪れた画家に絵を褒められ、赤いベレー帽を貰った真知寿は、画家になることを夢見るようになる。だが、父の会社が倒産し、父は芸者と心中。母も後を追って自殺してしまい、真知寿の人生は一転する。
©2008『アキレスと亀』製作委員会 少年時代の真知寿が実に可愛くて、なぜあんな不細工な青年に?と思わず笑ってしまいます。(柳憂怜さん、すみません!)北野武の映画は、過激な暴力シーンがあまり好きじゃなかったのですが、今回は絵画創作で暴力的な光景が展開されて、これはもう、笑わずにはいられません。どんな逆境にあっても自分の好きなことを貫く姿には感服! 真知寿と幸子の夫婦愛にも、ほろっとさせられました。(咲)
『アキレスと亀』タイトルの由来 |
●『次郎長三国志』
監督:マキノ雅彦
― 義理に弱いが喧嘩にゃ強い。東海道の暴れん坊次郎長一家が帰ってくる ―
「清水の名物は?」と聞かれたらなんと答えるでしょう。最近の人は「清水エスパルス」?私も含めてある年齢以上の人は「清水といえば次郎長」と浮かぶのではないでしょうか。実在した最期の侠客とも言えるこの人は、はじめは講談や読み物、後には映画で知られていきました。その次郎長映画(9本+4本)を撮ったのがマキノ雅弘監督。
2008/カラー/126分/ビスタサイズ/SRD/ |
●『東南角部屋2階の女』
監督:池田千尋 野上の父親が莫大な借金を残して死んでしまった。祖父所有の土地を売却することが解決策だと野上は考えるが、祖父の友次郎は沈黙するばかり。その土地には祖父の弟の婚約者だった藤子所有の古アパートが建っている。野上が会社を辞めると聞いて、取引先のクレーム攻勢に疲れた後輩の三崎も退職してしまう。同棲していた彼女は「相談もなく辞めるなんて」と怒り、三崎は追い出されて行き所がない。野上とお見合いをした涼子も更新料が払えず、二人は藤子のアパートの住人となった。このアパート2階の東南角部屋は、鍵が開かず、隣の部屋には不思議な穴があった。 池田千尋監督の長編第1作。謎の東南角部屋を中心に、若者3人と、人生の第一線を退いて静かに生きている人々との小さな交流を描いています。何かと不満を抱えている若者たちがどこか及び腰で、大英断のように退職してもちっとも変わっていません。問題を先送りしてるだけ、と言い争うのはそれに自分でも気がついているから。ざらざらした画面の中、そんな若い男女の気持ちはよく描けていると思うし、香川京子さんのたたずまいは美しいです。しかし部屋の謎を長くひっぱるのと、高橋昌也氏が無言の演技ばかりというのは惜しい気がしました。(白)
2008/日本/104分/35mm/スタンダード/DTS-SR 公式 HP >> http://www.tounankadobeya.com/ ★9月20日(土)より心ゆさぶるロードショー |
| 2008年9月27日〜 |
◆「韓流シネマ・フェスティバル2008秋 ラブ&ヒューマン」
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●『シロタ家の20世紀』The Sirota family and the 20th century
監督:藤原智子(『杉の子たちの 50年』『ルイズその旅立ち』『伝説の舞姫 崔承喜』『ベアテの贈りもの』 藤原監督が前作『ベアテの贈りもの』で焦点を当てたベアテ・シロタ・ゴードンは、22才の若さで日本国憲法の人権条項作成に携わった女性。父のレオ・シロタは、帝政ロシア領だったウクライナ出身のユダヤ人の音楽家。19世紀末ユダヤ人迫害を逃れてシロタ家一族は故郷を離れ、レオ・シロタの5人の兄弟姉妹はその後ナチスの台頭と第二次世界大戦により、それぞれに劇的な運命を辿る。レオ・シロタは、ヨーロッパで演奏活動を続けた後、ベアテが5歳だった1929年に来日し17年間日本に滞在した。 本作の製作は、2005年12月、パリの日本文化会館で『ベアテの贈りもの』上映後、アリーヌ・カラッソという女性が、ベアテの従姉妹の娘だと名乗り出てきたことに始まる。レオ・シロタの弟ピエール・シロタの孫娘にあたるアリーヌは、母ティナの亡き後、シロタ家一族の資料を集めていた。レジスタンスに身を投じ、ポーランド軍のノルマンディ上陸作戦に参加して戦死した母の従兄弟イゴールのこと、貨車でアウシュヴィッツに連れ去られた祖父のこと、偽造パスポートでユダヤ狩りを逃れた母ティナのこと… シロタ家の数奇な運命を通して、戦争と狂気の20世紀を見据え、混迷を深める今日の世界に人間の英知の復活を願う気持ちを込めて、監督はこの作品を製作したという。映画の構想を固めていた頃、監督は東横線の車内でレオ・シロタの愛弟子藤田晴子さんの遺産の一部を預かっていた富田玲子さんに出会う。文化事業に使って欲しいという藤田さんの遺志にそえることと、本作製作資金に差し出されたそうだ。パリの上映会で、アリーヌさんが現れたのも運命的出来事だったが、富田玲子さんとの出会いという偶然の連鎖で完成することができた作品だと監督は語る。 戦争に翻弄されたシロタ家一族。今も戦争によって苛酷な人生を強いられている人々が世界の各地にいる。一部の権力者の思惑に、罪のない庶民が巻き込まれる悲劇がいつまで続くのかと悲しい。(咲)
製作:レオ・シロタ製作委員会・日本映画新社 |
●『窓辺のほんきーとんく』
監督・脚本:堀井彩 突然勤め先が倒産して途方にくれる石井晃。そんな折も折り、映研先輩だった村崎が「映画を作ろう!」と押しかけてくる。まだシナリオもない段階でのオーディションに集まった濃い面々は5人。村崎がシナリオハンティングの旅に出かけて、残った眞名水と晃はいつしか親しくなってゆく。眞名水のために就職しなくては、と思った矢先、戻ってきた村崎のシナリオは、眞名水をヒロインに「ホンバン」ありの過激な内容だった。
映画とはこんな風に「勢い」でできちゃうものなんでしょうか? 虚虚実実といった感じの怒涛の展開です。
2008/日本/カラー/80分/ |
●『女工哀歌(エレジー)』CHINA BLUE監督・撮影・製作:マイケル・ペレド
― 私たちが毎日作るジーンズ、誰がはいているんだろう ―
2005年/アメリカ/カラー/88分/ビスタ/中国語・英語
公式 HP >> http://www.espace-sarou.co.jp/jokou/ ★特別記事 グローバル化を考えるその2 『女工哀歌(エレジー)』マイケル・ペレド監督インタビュー もご覧下さい。 |
| 2008年10月4日〜 |
●『三本木農業高校、馬術部 〜盲目の馬と少女の実話〜』
監督:佐々部清 香苗は三本木農業高校の馬術部に所属している。部員は寮生活をしながら、それぞれ馬の世話をしている。かつて優秀な競技馬でありながら、病気のため視力を失いかけているタカラコスモス(通称コスモ)が彼女の担当。プライドが高く少しも懐かないコスモに手を焼いている香苗だが、ほかの人間がコスモの悪口を言うのは許せない。17歳のコスモはこれが最後と思われる種付けのため北海道の牧場に送り出され、やがて妊娠して戻ってくる。香苗は子馬の誕生を楽しみに献身的に世話を続け、ある日コスモは香苗の呼びかけに反応した。
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(C)2008「三本木農業高校、馬術部」製作委員会 佐々部清監督は、『半落ち』『夕凪の街 桜の国』など手がけてきましたが、今回は実在する青森の「青森県立三本木農業高等学校」を舞台に、盲目の馬と女子高生の絆を描きました。もの言わぬ動物のエピソードが、幾多の台詞より泣けてしまいます。動物好きの方はハンカチ・ティッシュを忘れずに。初主演の長渕文音は、長渕剛と志穂美悦子の長女。子どもの頃からバレエを続けてきたそうですが、馬術には初挑戦。特訓の末、競技場面もスタントなしで頑張っています。(白)
2008/日本/カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/117分/ |
●『初恋の想い出』原題:情人結
監督:フォ・ジェンチイ
― 激動の時代に出逢ったふたり。運命の赤い糸と家族の絆では、どちらが強いのだろうか ― 「ロミオとジュリエット」は400年も前のあまりにも有名な小説。それに深く共感した二人。親同士の確執の元、悩む若者というのは程度の差こそあれ、今も残っているのではないでしょうか。人間って変わらないものですね。美しい風景の中で輝いていた若い二人が、思いあいながら次第に年を重ねていくのは切なくてやりきれません。フォ・ジェンチイ監督は、新聞に連載されていたノンフィクションに感動して、この映画の着想を得たそうです。細やかな演出と映像の美しさは今までの作品と共通しています。10代から30代のチー・ランを演じたヴィッキー・チャオは、この作品で上海国際映画祭主演女優賞を受賞しています。(白)
2005/中国/カラー/112分/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル 公式 HP >> http://www.hatsukoimovie.jp/ ★10月4日(土)〜渋谷シアターTSUTAYA(旧 Q-AXシネマ)ほか全国ロードショー |
●『宮廷画家ゴヤは見た』(原題:GOYA’S GHOSTS)
監督: ミロス・フォアマン 18世紀末から19世紀のスペイン。国の内外で動乱の嵐が吹き荒れるころ、天才画家のゴヤは宮廷お抱えの画家として国王カルロス4世や奥方たちの肖像画を描く一方、貧しい庶民の暮らしや権力者の醜い姿を告発する版画や絵画も制作し続けていた。異端者を糾弾する先鋒ロレンソ神父が肖像画の依頼に訪れる。彼はゴヤのミューズともいえる美しい少女イネスの肖像画に目を留める。ほどなくして、イネスが異端者審問所に捕われたとの知らせが入った。 画家を主人公にした映画は印象的で、つい昨年は『レンブラントの夜警』がありましたね。これはゴヤにまつわる数々のエピソードの中から、ミロス・フォアマン、ジャン=クロード・カリエールが生み出したキャラクター、イネスとロレンソ神父を中心に描いたものです。宗教と政治が密接に繋がっていた時代こんなことが行われていたのか、と活字では知っていましたが映像で見ると迫力倍加です。ナタリー・ポートマンはイネスの役を得て、明るく純真無垢な少女が捕われの身となり、唯一会えたロレンソ神父のみにすがって心が壊れていくさまを体当たり(あの美人がそこまで・・・)で演じます。女優根性は人一倍の彼女には当たり前なのかも。様々な顔を見せるロレンソ神父には、スペイン屈指の演技派ハビエル・バルディム。豪華な脇役陣と美術も合わせて見所の多い映画です。(白)
2006/アメリカ・スペイン/カラー/1時間54分/ヴィスタサイズ/ドルビー 公式 HP >> http://www.goya-mita.com/ ★10月4日(土)〜スバル座・渋谷東急・新宿ミラノ、シネ・リーブル池袋他全国ロードショー |
●『ふみ子の海』二人のふみ子の会 公式 HP >> http://www.fumikonoumi.com/ |
●「昭和の銀幕に輝くヒロイン 総集篇2」若尾文子、岸恵子、岩下志麻、団令子、津島恵子、山口淑子、久我美子、淡島千景、桑野みゆき、高峰三枝子、野川由美子、山本富士子、岡田茉莉子、加賀まりこ、京マチ子の主演作品21本 期日:2008年10月5日(日)〜11月8日(土) 公式 HP >> http://www.laputa-jp.com/ |
| 2008年10月11日〜 |
●『僕らのミライへ逆回転』BE KIND REWIND
監督・脚本:ミシェル・ゴンドリー マイクの勤めているレンタルビデオ店は、近所に大きなライバル店ができたうえ、再開発のため潰れそうだ。マイクの友人のジェリーは何かにつけトラブルを起こす男。店長が留守のときにやってきて、よりによって店にあるビデオテープの中味を全て消してしまった!!やってくるお客を断ると収入が途絶えてしまうので、二人は苦肉の策を考え出す。なんと自作自演で『ゴースト・バスターズ』、『ロボコップ』、『ドライビング・ミス・デイジー』を作り、リメイク版として店に出したのだ。すぐにばれて騒動になるかと思いきや、意外なことに二人の手づくりビデオは大うけする。俳優不足は町の人で補い、次々と作品を完成させ、店には行列ができていった。
(c)2007 Newline Productions/ Junkyard Productions
『エターナル・サンシャイン』、『恋愛睡眠』のミシェル・ゴンドリー監督作。追い込まれた二人が、ホームビデオで映画作りをする場面が面白いです。『恋愛睡眠』でもいかにも手づくりの美術が楽しかったですが、こちらもダンボールや廃材を駆使して名作、いや迷作を作り上げます。1本について見せてくれる場面が短いので、そこまでうけるものだろうかと疑問が湧いてしまうのが惜しいです。ここはちょいと説得力不足。大作好みのハリウッドへの皮肉にもなっているのかもしれません。
2008/アメリカ/101分/シネマスコープ/ドルビーSRD/ |
●『フレフレ少女』
監督:渡辺謙作
百山桃子は恋に恋する純情乙女。その彼女が恋に落ちた相手は野球部のエースピッチャー。何とか近づきたいと思っても、当然ながらライバルは多い。あきらめかけていた彼女に、天からの声が!「我々は〜、どんな困難にも諦めず立ち向かわねばならない〜っ!」
長身、スリムな新垣結衣ちゃんが長ラン&はちまきで一所懸命応援する姿にかなり萌えます(笑)。団長の彼女について行く応援団員を演じる4人は、いずれも注目の若手。永山絢斗(けんと)さんは、初映画出演。お兄さんの瑛太さんと声がよく似てる! 柄本時生さんも柄本祐さんの弟ですね。
2008年/日本/114分/ビスタサイズ/DTSステレオ 公式 HP >> http://www.fure-fure.jp/ ★10月11日(土)より、全国ロードショ〜〜!! |
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監督:佐々木浩久 同じ孤児院で育ったエース、キング、ジャックの3人は、窓際刑事の菅原に紹介してもらったアルバイトをしながら、もうからないトリプル探偵事務所を続けている。そんな3人の元に、瞳という少女が兄を捜して欲しいとやってきた。彼女の兄というのは、3人と同じ孤児院から養子にもらわれていったユージだった。彼らの父は、殺人事件の容疑者として警察に拘留され、それ以来ユージは家に戻ってこないのだという。3人はユージの行方を捜し始めるが、調べれば調べるほどユージが事件に深く関わっているのではないかと疑惑が高まってくる。 ジャンルは青春×アクション×コメディでしょうか。サスペンスとしては謎解きや盛り上がりが小粒、よく見ていると早めにネタがわかります。これはイケメンくんたちの様々な表情を楽しむ作品なんだと思いましょう。残念なのは画面が暗くて、せっかくのイケメンくんたちの顔が影になっているところがあること。一般道路でのシーンのうるさい音が台詞にかぶってしまっていること。1作目『トリコン!!!』に続き同じスタッフ&キャストでチームワーク良し、アドリブらしい台詞のやりとりが軽やかです。ユージの義妹役の飛鳥凛が元気はつらつ。あじゃに追いかけられるシーンのわけは1作目のDVDをご覧下さい。(白) 横浜を舞台に、イケメン3人組が事件の謎を追う。戦隊ヒーローもののようなノリと、レトロでしゃれた雰囲気がミックスされているけれど、全体的にユルイなぁ。画面がひどく暗くて、せっかくのイケメンがはっきり見えないのも気になります。試写には主役の3人もいらっしゃっていました。さすがに常人とは明らかに違う容姿端麗さで、目を引きました。(梅)
製作・配給:スーパービジョン 公式 HP >> http://www.toricon.com/ ★10月11日(土)より、渋谷シアターTSUTAYA(Q-AXシネマ改め)にてレイトショー |
●『私がクマにキレた理由(わけ)』(原題:The Nanny Diaries)
監督・脚本:シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ 大学を卒業したアニー、金融業界への就職に失敗してしまった。自分が本当は何をしたいのかわからず悶々としていたとき、セレブの家庭の「ナニー(子守)」の仕事を引き受けることになった。マンハッタンの豪華なアパートに目を丸くするアニー。しかし何不自由ない暮らしのはずのミスター&ミセスXは、少しも幸せそうに見えない。5歳のグレイヤーはアニーにすっかり懐き、上に住むハーヴァードとも知り合ったが、ナニーの恋愛はご法度。デートの時間もないのだった。 アニーは看護士の母に育てられ、大学では文化人類学を専攻していたという設定です。冒頭マンハッタンの人間が自然史博物館の展示のように、分類・紹介されています。賞レース常連のローラ・リニー演じるミセスXのブランド尽くしのファッションにも注目。心の隙間をうめているかのような気合の入り方です。衣装担当の方は選び甲斐があったことでしょう。原作はマンハッタンの30以上の家庭でナニーとして働いた経験を元に書かれたもの。映画でも雇い主とナニーとの攻防がことこまかに出てきて興味をひかれます。ナニーと子どもの物語といえば「メリー・ポピンズ」が有名ですが、この中にも傘のシーンやおまじないのことばが登場してオマージュを捧げています。自然史博物館のほかにもニューヨークの名所がたくさん登場し、旅行社とのコラボでそれを訪ねるパッケージツアーができています。燃油代が安ければ行きたいですけどねぇ。(白)
2007/アメリカ/カラー/106分/ヴィスタ/SRD 公式 HP >> http://www.kuma-kire.com/ ★10月11日(土)〜日比谷みゆき座ほかにて全国ロードショー |
●『ワイルド・バレット』(原題:Running Scared)
監督:ウェイン・クラマー ジョーイはイタリア系マフィアの一員。殺人の証拠となる銃の後始末を命じられているが、保身のためずっと家に隠し持っていた。ジョーイの息子ニッキーと隣家の息子のオレグは、ジョーイたちが悪徳警官たちとの銃撃戦で使った銃を隠すところをたまたま目撃してしまう。暴力を振るう義父を憎んでいたオレグは、そのうちの1丁の拳銃を持ち出し、母を殴った義父に向かって発砲する。銃と弾を処分せねば今までの件がばれてしまい、粛清されることになる。ジョーイはオレグと拳銃の行方を追い、ニッキーを乗せて夜の街へと車を飛ばす。警察とマフィアの双方も動き出していた。
(c)2006 Media 8 Entertainment All Rights Reserved.
なくなった拳銃が物語を紡いでいく作品はほかにもありますが、これは全編にわたってテンション高く、すごいスピードでぐいぐい引っ張られていき、自分が参加したかのように終わるとぐったりでした。体調整えてどうぞ。「奥さん、それはいかんでしょう」とか、「あ、君はもう死んでます」とか、つっこみどころが多いもののそれも振り切られてしまいます。タランティーノ監督が絶賛したというのがわかります。大好きそうですもん。
2006/アメリカ/カラー/122分/35mm/シネマスコープ/ドルビーデジタル 公式 HP >> http://www.wild-bullet.jp/ ★10月11日(土)、新宿トーア、銀座シネパトス他にて全国順次ロードショー! |
●『KING OG TOKYO O FILME キング・オブ・トーキョー・オ・フィウミ』
監督・編集:太田綾花 Jリーグが開幕した1992年、アマラオはブラジルからやって来た。しかし、彼が移籍したのはJリーグチームではなく、JFL(アマチュアリーグ)の東京ガスだった。それから7年、FC東京が発足してJ2のチームとなり、2000年にはとうとうJ1へと昇格した。アマラオはチームとともに、サポーターとともに成長し、いつしか「キング・オブ・トーキョー」と呼ばれるようになった。
映画はアマラオをとてもビッグな人間として奉るような雰囲気ではなく、彼を知る人々が心から彼を愛し、彼もまた彼らを愛しているのが伝わってくる。来日当初の彼を「へたくそだった」と笑って語る人もいる。それでも彼はチームにとってなくてはならない、唯一無二の存在になっていった。プロとして技術も大切だけれど、それ以上に人間としての魅力が大切なんだなぁ。
2008年/カラー/104分/日本/日本語字幕・ポルトガル語字幕/ステレオ 公式 HP >> http://www.kingoftokyo.com/ ★10月11日(土)より渋谷シネパレス、10月18日(土)より吉祥寺バウスシアターにてレイトショー |
●『アメリカン・ティーン』(原題:American Teen )
監督・脚本:ナネット・バースタイン
アメリカの中西部、インディアナ州の地方都市ワルシャワ。そこにひとつだけある高校の3年生にに1年間密着してカメラを回し続けました。彼らの高校生活は、社会構造と同じにいくつかの階層に分けられます。jock(スポーツ選手)、princess(女王様)、hearttherob(イケメン)、geek(オタク)、rebelled(変わり者)など。代表的なキャラクターの5人をメインに、ドキュメンタリーよりもリアル、フィクションよりもドラマチックな作品が誕生しました。描写の合間に彼らの理想を表すアニメーションが挿入されます。ゲーム好きなジェイクが「ゼルダの伝説」の主人公になっているのに、個人的に大ウケでした。顔まで似せてあります。
サンダンス映画祭最優秀監督賞受賞作
公式 HP >> http://www.americanteen.jp/ ★10月11日(土)より新宿バルト9ほかにてロードショー |
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●「泉谷しげる黄金週間」 ●『ロード・オブ・ライブ』新作ドキュメンタリー
ソフト化されていない泉谷しげる主演のドラマ
*トーク&ライブ
シネマジャック&ベティ HP >> http://www.jackandbetty.net/ |
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●「第14回 KAWASAKI しんゆり映画祭 2008」
・10月12日(日)ワーナー・マイカル・シネマズ新百合ヶ丘
●上映作品
ジュニア映画制作ワークショップ発表会
DEEP JAPAN
NEW WABE JAPAN 舞台そして映画
映画から見えてくるアジア
特別企画 澤登翠活弁上映+トーク
スクリプター白鳥あかねの映画人生50年
国境を超えて活躍する女性たち
川崎の監督たち
オーストラリア特集
ハロウィン特集
スケジュール、ゲスト、作品の解説など詳細は公式サイトへ 公式 HP >> http://www.siff.jp/ |
| 2008年10月18日〜 |
●『マルタの優しい刺繍』Die Herbstzeitlosen
監督:ベティナ・オベルリ スイス、エメンタール地方の小さな村。80歳になるマルタは、最愛の夫を亡くしてから毎日を無気力に過ごしていた。ある日、合唱団旗の修繕を頼まれたマルタは、町の布地屋に出かける。ショウウィンドウを覗くうちに、昔腕の良いお針子だったころ自分で作ったランジェリーの店を持ちたかったことを思い出す。親友のリージに打ち明けると大賛成、さっそく花の刺繍を施したランジェリーを作り貯める。夫の遺した食料品店を改装し、いよいよランジェリーショップを開店するが・・・。 白髪のマルタや仲間のおばあちゃんたちがとても可愛い。それぞれに事情を抱えていて、はじめから皆が賛成したわけではないけれど、他から糾弾されれば友人をかばい応援し、とチームワークを発揮する。牧師の息子や保守的な村の人々に冷たい視線を浴びるけど、マルタは諦めない。 「夢があれば楽しく生きられる」、「いくつになっても遅すぎることはない」というメッセージ受け取りました。原題の「Die Herbstzeitlosen」は花の名前「コルチカム(ユリ科コルチカム属)」で、花言葉は「華やかな青春」。昨年の大阪ヨーロッパ映画祭で『遅咲きの乙女たち』のタイトルで上映されています。(白)
2006/スイス/86分/アメリカン・ビスタ/ドルビーSR/ドイツ語 |
●『ボーダータウン 報道されない殺人者』(原題:BORDERTOWN)
脚本・監督:グレゴリー・ナヴァ シカゴの新聞記者ローレンは上司からメキシコのフアレスで起きている連続女性殺人事件の取材を命ぜられる。気乗りのしない彼女だが、海外特派員のポストと引き替えに承知し、フアレスへと向かう。そこではかつての仲間ディアスが新聞社を経営していた。真実の報道をしようと奮闘しているが、警察などによる妨害、脅しは日常茶飯事だ。ローレンはその新聞社を訪ねてきた一組の親娘に出会う。娘のエバはなんと殺人事件の唯一の生還者だった。彼女を通してローレンは事件の全体像をつかみ、失いかけていたジャーナリストとしての使命感を取り戻していく。しかし、彼女たちの前に大きな壁が立ちはだかる。 実際に今なお起きている事件を基に作られた物語です。スター俳優が出演しているサスペンス映画ですが、そこに描かれているのはかなりハードな現実の問題です。過酷な工場労働をしている若い女性たちが、過去15年間で5000人近くも殺されているのに、いまだに真剣な捜査が行われず、何の対策も講じられないメキシコの現実。一方で、大企業がオーナーとなり独立性が危ぶまれて久しいアメリカのジャーナリズムの現実。楽しみながらも、厳しい問題を考えさせられる作品です。(梅)
2007年/アメリカ/112分/カラー/ヴィスタ/SRD 公式 HP >> http://www.bordertown.jp/ 特別記事 グローバル化を考える その1 『ボーダータウン 報道されない殺人者』グレゴリー・ナヴァ監督インタビュー もご覧下さい。★10月18日(土)より、シャンテ シネほかにてロードショー |
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●『P.S.アイラヴユー』
監督:リチャード・ラグラヴェネーズ
― まだ"さよなら"は言えないんだ ―
(c)2007 CUPID DISTRIBUTION LLC. ALL RIGHTS RESERVED. リチャード・ラグラヴェネーズ監督とヒラリー・スワンクは、2007年の『フリーダム・ライターズ』についで2度目のタッグ。まず夫婦喧嘩で始まります。12ページに及ぶという、長い台詞をぶつけ合うシーンは主演の二人の面目躍如。生き生きとしたやりとりに続いて、次のシーンは夫の葬儀の場面。前が賑やかだった分、喪失感がひしひしとせまってきます。ホリーを支える友人や母親、ジェリーからの10通の手紙が次々と登場し、泣かせるシチュエーションはいっぱいですが、愛情がぎゅっとつまっているせいか、幸せな作品になっています。この原作はセシリア・アハーンが21歳のときに書いた純愛小説。彼女は第10代アイルランド首相のお嬢さんだそうです。アイルランドの美しい風景もたっぷり登場します。(白)
2007/アメリカ/カラー/2時間6分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/SRD |
●「東京国際映画祭」
会期:10月18日(土)〜26日(日) |
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●「中国映画の全貌2008」
日中平和友好条約締結30周年、北京オリンピック開催記念
<開催記念新作上映>
イタリアン・レストランのオーナー・ジルは、医者のチーオンとつきあっているが、プレイボーイの彼にとってはいつだって第2の女。それでもいつかは自分が一番になれると尽くしているが、なかなかチーオンには伝わらない。 3年前の作品ですが、これまで日本での公開がありませんでした。おしゃれでロマンティックな作品です。顔のパーツも身体もでかいフー・ビンに比べると、イーキンがちょっと貧相に見えてしまうのがなんですが、カリーナと二人で醸し出す雰囲気が良くて、「ジル、早くジャックの存在の大きさに気づきなさい!」と応援したくなります。引退しようとするシェフ役のエリック・ツァンは、出番はそう多くないのに、またもしっかりとおいしいところを持って行って、観るものの涙を誘います。(梅) 2005年/香港/ヴィスタ(1:1.85)/ドルビーSRD/94分
『草原の女』(原題:珠拉的故事) 内モンゴルで息子と二人で暮らすゾルの元に、ある冬の日、羊番の手伝いは必要ないかと見知らぬ男がやってくる。彼女は警戒していらないと断ったが、その年は雪が多く、狼が昼間でも羊を襲おうとする。その窮地を彼が助けてくれた。ゾルはあらためて彼に手伝いを頼むことにした。彼は異常に火を恐がるため、人々からガルと呼ばれる。 『胡同の理髪師』のハスチョロー監督の長編デビュー作です。あまりに定番な音楽の使い方(何か大事が起こると「ジャ〜ン!」)や、メロドラマのような展開に笑ってしまう部分もありますが、たくましいモンゴル女性と子役の笑顔のかわいらしさが印象に残ります。(梅) 2000年/中国/英題:The Story of Zhula/ヴィスタ(1:1.85)/91分 以上二つの新作の他、以下のような上映作品があります。観逃したもの、もう一度大きいスクリーンで観たいもの・・・ぜひ劇場へ足をお運びください。 『胡同の理髪師』、『胡同のひまわり』、『胡同愛歌』、『ただいま』、『呉清源 極みの棋譜』、『モンゴリアン・ピンポン』、『トゥヤーの結婚』、『白い馬の季節』、『活きる』、『山の郵便配達』、『故郷の香り』、『鬼が来た!』、『太陽の少年』、『再見〜また逢う日まで』、『ジャスミンの花開く』、『追憶の上海』、『カンフー無敵』、『クレイジー・ストーン〜翡翠狂騒曲〜』、『[登β]小平』、『ニーハオ[登β]小平』、『紅いコーリャン』、『阿片戦争』、『思い出の夏』、『1978年、冬。』、『狩り場の掟』、『項羽と劉邦-その愛と興亡』、『心の香り』、『子供たちの王様』、『菊豆』、『盗馬賊』、『乳泉村の子』、『芙蓉鎮』、『古井戸』、『變面〜この櫂に手をそえて〜』、『榕樹の丘へ』、『北京の恋―四郎探母』、『雲南の少女 ルオマの初恋』、『ようこそ、羊さま。』、『玲玲の電影日記』、『小さな中国のお針子』
2000年/中国/ヴィスタ(1:1.85)/91分 配給:ワコー/グアパ・グアポ 詳しいスケジュールは新宿K's cinema HPでご確認下さい >> http://www.ks-cinema.com/china2008.html |
| 2008年10月25日〜 |
●『ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢』
監督:ジェイムズ・D・スターン&アダム・デル・デオ
― 世界初公開!これがブロードウェイのオーディション―
2008/アメリカ/カラー/93分/ヴィスタサイズ/SD, SRD/
公式 HP >> http://www.broadway-movie.jp/ ★10月25日(土)より新宿ピカデリー、Bunkamuraル・シネマほかにてロードショー |
●『ハロウィン』HALLOWEEN
監督・脚本・プロデューサー:ロブ・ゾンビ
友人もいなく、家庭でも愛されないで育った孤独な少年、マイケル・マイヤーズはハロウィンの夜、遂にその牙を剥いた。不気味なマスクを被り、母親の恋人、姉、姉のボーイフレンドを次々に惨殺してしまうのだ。ただ一人かわいがっていた赤ん坊の妹を残して…
ホラー映画の巨匠、ジョン・カーペンターが監督し1978年に公開された映画史上に残る不朽の名作、『ハロウィン』のリメイクである本作は、2007年8月31日に全米公開され、オープニング(4日間)の興行収入が35億円を超える全米?1の大ヒットとなった。監督はヘヴィメタファンの間で知られるロブ・ゾンビ。『時計じかけのオレンジ』のマルコム・マクダウェルや、『カッコーの巣の上で』でオスカー候補にもなったブラッド・ドゥーリフなどの名優が出演している。今回のゾンビ版はオリジナル版では描かれなかったマイケル・マイヤーズの少年時代や精神病院時代に重きが置かれていて、マイケル少年の一家惨殺シーンなどはオリジナルよりかなりジックリと執拗に描かれている。精神病院の中での徐々に殺人鬼に変貌していくプロセスなどは、かなり息苦しくジットリとした汗が流れ出てくる感じだ。特筆すべきは、このマイケル少年を演じているデーグ・フェア。1992年生まれなので今年16歳。8歳で既に15分ほどの短編映画の脚本、監督、一部編集などをこなしたという彼の不気味さは、演技ではないのではないかと思うほどの迫力だった。『ハンコック』にも出演しているというから要チェック。
原題HALLOWEEN/2007/アメリカ/カラー/109分/シネマスコープ/Dolby-Digital-SDDS-DTS/R15 公式 HP >> http://www.hallo-ween.jp/ ★10月25日(土)より お台場シネマメディアージュ、シアターN渋谷、池袋シネマサンシャインにてロードショー公開 |
●『ロック誕生 The Movement 70's』
監督:村兼明洋
1970年代初頭、日本においてオリジナルなロックが次々に誕生していった。ブルース、ハード、プログレッシブなど、多種多様なロックの形態を吸収し、独自の個性を発揮するバンドが多数生まれ、異様な熱気を放っていた。その中で、ロックをやるなら日本語か英語か?といった論争も白熱した。
2008年/日本映画/カラー(一部モノクロ)/75分/STEREO(一部MONO)/デジタル上映 公式 HP >> http://www.rock-tanjo.jp/ ★10月25日(土)〜11月21日(金)、シアターN渋谷にてレイトショー(整理番号制) |
●『むずかしい恋』
監督:益子昌一 バー”NO〜MU"は元バレエダンサーの南が開いている。店にはそれぞれに恋の悩みを抱えた男女が訪れる。彼らをカウンター越しに優しく見守りながら、南自身もままならぬ思いを抱えていた。 柔らかい光をたたえたバーの空間で、いろいろなタイプの恋の顛末が繰り広げられます。監督は『贅沢な骨』『きょうのできごと a day on the planet』など行定勲監督の脚本を手がけた方で、これが初監督。これほど閉じた空間での人間模様を初監督で撮るのは少々ハードルが高かったのではと思います。南役の水橋研二さんのたたずまいがとてもいいです。(梅)
2007/日本/カラー/HDV/ヴィスタサイズ/102分 公式 HP >> http://www.muzu-koi.jp/ ★10月25日(土)よりシネマート六本木他、全国順次ロードショー |
●『ブリュレ』
監督・脚本:林田賢太 幼い頃に両親が死んで別々に育てられた双子の日名子と水名子。日名子は北国の街でケーキ屋を営むおじさんの元で暮らしている。日名子には秘密がある。ときどき衝動にかられて小さな放火を繰り返していたのだ。その日名子の元に、水名子が骨壺を抱えて訪ねてくる。一緒に暮らしていたおばあさんが亡くなったのだという。10数年ぶりの、心から願っていた再会。しかし水名子は嘘をついていた。本当のことを言えぬまま、日名子のもとを去ろうとする日、日名子のいつもの火遊びが思いもかけぬ大火事となっておじさんの家を焼き尽くす。二人は手に手を取って逃げ出す。もう絶対に離れたくない・・・ 一卵性双生児という一番濃い繋がりを持つ二人の運命的な愛の物語。美少女二人の危うい関係が美しいリリカルな映像でつづられます。心の底に潜む激しい感情がもう少しかいま見られると、メリハリがつくと思うのですが。全体に平板で主旋律がどれなのかがちょっと曖昧。(梅)
2008年/日本/カラー/ステレオ/DV撮影・HDCAMマスター/16:9ワイド/71分 公式 HP >> http://www.brulee-movie.com/ ★10月25日(土)よりユーロスペースにてレイトロードショー |
| 2008年11月以降 |
●『レッドクリフ PartI』(原題:赤壁)
監督:呉宇森(ジョン・ウー) 西暦208年、曹操は献帝を強迫して劉備、孫権に対する討伐命令を出させ、自ら80万の軍勢を率いて新野の劉備軍を襲った。長坂坡の戦いで壊滅的打撃を受けながら辛くも逃げ延びた劉備たち。軍師・諸葛亮は呉の孫権と同盟し曹操に対抗することを提案し、自ら使者として一人呉へと向かう。呉は開戦か降伏かで重臣たちの意見は真っ二つに割れていた。孫権は諸葛亮の説得に開戦へと傾きかけるが、老臣たちの抵抗にあってなおも躊躇している。諸葛亮は呉の重臣・魯肅の意見を聞き入れ、まず大都督・周瑜を説得しようと会いに行く。
(C)2008 Three Kingdoms Ltd. (C)Bai Xiaoyan
「三国志」の中でも最高の山場である「赤壁の戦い」。呉宇森監督にとって、この映画化は20年来の夢でした。相次ぐ主演俳優の交代、撮影中の事故など、アジア映画過去最高規模のこの作品は相当難産でしたが、公開後は各国で快進撃をつづけ、中国映画史上最高の興行成績を記録しています。
2008年/アメリカ・中国・日本・台湾・韓国/35mm/145分/シネスコサイズ/ドルビーデジタル/翻訳:鈴木真理子/字幕:戸田奈津子/監修:渡邉義浩(大東文化大学) 公式 HP >> http://www.redcliff.jp/ ★11月1日(土)より日劇1ほか全国超拡大ロードショー第21回東京国際映画祭オープニング作品に決定! 本誌74号に監督、出演者らの記者会見記事が掲載されています。 |
●『ブタがいた教室』
監督:前田哲 6年生の担任になった新卒の星先生。子豚を飼う許可を学校に取り付け「いのちの授業」を開始する。卒業まで豚を大きくしてみんなで「食べよう」と言う約束だった。生徒たちはPちゃんと名づけ、当番を決めて世話をする。卒業がせまってきて、あらためてPちゃんの「処分」を話し合う。「食べる」、「食べない」で、クラスは真っ二つに分かれての大論争となった。
関西の小学校で実際にあった話です。やる気満々の新任の先生は、豚のPちゃんと32人の生徒たちと一緒に卒業までの900日を過ごしました。この取り組みはテレビのドキュメンタリーとして平成5年に放映され、ギャラクシー賞奨励賞、動物愛護映画コンクール総理大臣賞を受賞しました。テレビ局には多くの反響が寄せられたそうです。
2008/日本/カラー/35mm/109分/ビスタサイズ/ドルビーSRD/ 公式 HP >> http://www.butaita.jp/ ★11月1日(土)〜シネ・リーブル池袋、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー |
●『ハンサム★スーツ』
監督:英勉(はなぶさ・つとむ) 心優しい独身男、大木琢郎は母親が残した定食屋“こころ屋”をついで繁盛させている。腕も性格も良い琢郎だが、ブサイクに生まれたと劣等感を持っていた。美人アルバイトの寛子ちゃんに恋して勇気を振り絞って告白するが、彼女は「がっかりしました」と言って出て行ってしまう。すっかりへこんだ琢郎、友達の結婚式に出席するためスーツを買いに行くとなぜか奥へ案内された。「あなたにぴったりなのはこれ!」と勧められたのが“ハンサム・スーツ”。無理やり試着させられて鏡を見ると、そこには全く違った自分がうつっていた!!
ハンサムとブサイクの代表、美人とブスの代表として登場する面々に、多少異論の向きもあるかと思いますが、ケラケラ笑って楽しめてぽっと気持ちのあったかくなる作品でした。塚地武雄が変身して谷原章介になり、谷原章介は中にいる塚地武雄演技もしなくてはいけません。これがいつものすました彼ではなくかなり振り切れています。塚地くんが完成披露の舞台挨拶で「谷原さんハンサムな上に面白いなんて、こちら上がったりですわ」とぼやいて笑わせました。
2008/日本/ビスタ/カラー/ 公式 HP >> http://www.handsome-suits.com/ ★11月1日(土)〜全国“レッツ、ハンサム”ロードショー |
●『イエスタデイズ』
監督:窪田崇 バイト生活を続けている聡史は、海辺のホスピスにいる父昭彦を訪ねる。レストランチェーンを経営し仕事人間だった父親との諍いを機に、一人家を出て以来の再会だった。死期が近づいている父親の頼みとは、学生時代の恋人だった真山澪(まやまみお)を探してほしいということだった。聡史は父親の描いたスケッチブックを持って描かれた場所を訪ね歩き、絵を媒介に自分と同じ年齢の父親と澪に出会うという不思議な体験をする。本人の口から語られることのなかった昔の父は、画家になる夢を持った若者だった。
父親と息子の確執はよく映画のテーマとなります。母と娘は(経験上)言いすぎるあまりに喧嘩になり、父と息子は言葉が少なすぎての誤解が元になるような気がします。この映画の父親と息子もまさにそれでした。頑固な父を國村隼、若き父は和田聰宏。ちゃんと似ていますね。
2008/日本/カラー/119分/ビスタ/DTSステレオ/ 公式 HP >> http://www.yesterdays-movie.com/ ★11月1日(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー |
●『Happyダーツ』
監督・脚本:松梨智子 派遣社員の美奈子は退社時間前には化粧直しを始め、時間ぴったりにタイムレコーダーを押して帰る。社内恋愛もてきとーにやってのけ、周りの女子の視線は冷たいがいっこうに気にしない。仕事の意欲は全然なく、興味のあるのはブランドもの。しかし、同僚で親友の麻衣に連れられてやってきダーツバーで、爽やかな年下青年篠塚に出会って美奈子の毎日は一変する。篠塚は日本でも指折りのダーツプレイヤーだった。彼に一目会いたいがため美奈子はダーツバーに通い始め、いつしかダーツの魅力にはまっていく。久しぶりに頑張れるもの、見つけちゃった! ダーツはおもちゃでしか遊んだことがなく、この作品で初めてルールを知りました。古くからある先端が金属製のものはハードダーツ、この映画で使われているのはプラスチック製のソフトダーツです。コンピュータ内臓のダーツマシンには、点数の自動計算や音響・映像の演出のシステムがあり、華やかでより楽しめるものになりました。愛好者もここ数年で激増し、この作品にも実際のダーツ店、プレイヤーが数多く登場しています。なにより松梨監督自身が製作が決まってからダーツ修行を始めて、半年後には全日本トーナメントに出場してベスト8まで進んだというのですから驚きです。ダーツの入門編としても充分な内容に、辺見えみり演じる向上心ゼロのOL美奈子が、好きなものを見つけて輝きだす過程もからめて面白く仕上がっています。元おニャン子クラブの新田恵利が21年ぶりに映画に復帰したのも話題。(白)
2008/日本/カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/1時間26分 |
●『かけひきは、恋の始まり』(原題:LEATHERHEADS)監督:ジョージ・クルーニー 脚本:ダンカン・ブランドリー&ニック・ライリー 製作総指揮:シドニー・ポラック 撮影:ニュートン・トーマス・サイジェル プロダクション・デザイン:ジム・ビッセル 編集:スティーヴン・ミリオン 音楽:ランディ・ニューマン 出演:ジョージ・クルーニー(ドッジ・コネリー)、レニー・ゼルウィガー(レクシー)、ジョン・クラシンスキー(カーター)、ジョナサン・プライス(エージェントCC)ほか 1925年のアメリカ。アメリカン・フットボールのプロ・チーム「ダルース・ブルドッグス」は、スポンサーがおりて解散に追い込まれてしまった。キャプテンのドッジは、そろそろ選手生命も終わりの中年男。チームメイトと自分のためにもなんとかたてなおしたい。お客を呼ぶためにカレッジ・リーグのスタープレイヤー、カーターをチームに入れようと算段をする。 カーターは第1次大戦で勲章を受けた英雄だったが、新聞社にそれは事実と違うというタレコミがあった。敏腕女性記者のレクシーは、暴露記事を書く代わりに昇進の約束を編集長に取り付ける。それぞれ違う思惑をもってカーターに近づき、出会ったドッジとレクシーは丁々発止の舌戦を繰り広げる。 プロデュース、監督業に進出して以来快進撃を続けるジョージ・クルーニーが、15年以上あたためていたという大人のラブ・ストーリーを作りました。相手役は脚本段階から想定していたというレニー・ゼルウィガー。男勝りで野心満々、だんだんドッジに惹かれていくレクシーをレトロなファッションで魅力的に演じています。カーター役は、TVで人気が出たばかりのところを、クルーニーに大抜擢されたジョン・クラシンスキー。好感度高し。抜け目のない計算高いエージェントCC役のベテラン、ジョナサン・プライスはかつての自分のエージェントを手本にしたというのがおかしいです。旧き良き時代のアメリカン・コメディを彷彿とさせるお洒落な映画です。(白) 2008/アメリカ/カラー/ヴィスタ/ドルビーSRD/113分/字幕:岡田壮平 配給:東北新社 公式 HP >> http://www.kakekoi.com ★11月8日(土)〜日比谷みゆき座ほか全国ロードショー |
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●『その木戸を通って』
監督:市川崑 娘ゆかの婚礼の日、初老の正四郎は庭の木戸を見やって思いをめぐらしている。若いころの彼は、老中の娘との縁組も決まり順風満帆の将来が待っていた。ある日泊まりこみの城勤めを終えて帰宅すると見知らぬ娘がいた。長く旅したらしいいでたちで、正四郎の名前のほかなんの記憶もないという。心当たりはないものの記憶が戻るまでしばらく家におくことにしたが、正四郎の後見人である田原はせっかくの縁談が壊れると反対する。吉塚夫婦が仮に「ふさ」と名づけ、武家の娘であったらしいふさは家の手伝いをして暮らすようになった。 市川監督の70本あまりの作品中、唯一公開されなかった作品。もとは1993年に日本初のハイビジョンで製作された長編ドラマでした。山本周五郎の短編小説を元に、美しい映像で綴られています。オープニングの闇と光、木の葉に止まるしずく、ほの暗い部屋に浮かび上がる着物姿などなど。主演の中井貴一さん浅野ゆう子さんは現在とあまり変わらない印象ですが、フランキー堺さん、岸田今日子さんの元気な姿があり、市川監督も2月に亡くなられて時間が確実に流れたのだと知らされます。BSで一度放送され、二つの映画祭に出品されたきりでしたが、昨年オリジナルフィルムの存在がわかって公開の準備がなされてきたものです。東京国際映画祭での上映も決定。(白)
1993/日本/ドルビーステレオ/92分/ |
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●「山下耕作監督特集」 任侠映画の巨匠、山下耕作監督の24作品を一挙特集上映。 期日:2008年11月9日(日)〜12月20日(土)
【トークイベント】 公式 HP >> http://www.laputa-jp.com/ |
●『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』(原題:DIARY of THE DEAD)
監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ 山中でホラー映画を撮影している若者たちがいる。大学の映画学科の学生で、卒業制作をしているのだった。その中、ラジオを聞いていた仲間が、死者が突然起き上がって人々を襲い始めているという信じがたいニュースに気づいた。まさかと思いつつも、両親と連絡を取ろうとしても携帯電話はつながらない。不安になった彼らは、とりあえず山を下りてみる。そこで彼らが目にしたのは、本当に死者が生きている人々を襲う姿だった。ドキュメンタリー作家志望だったジェイソンは、手持ちのカメラですべてを撮影し、混乱したメディアに変わって、真実の映像をネット上に公開しようと心に決める。 ジョージ・A・ロメロは『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(68)で、モダン・ゾンビ映画を確立した監督。1940年生まれといいますからもう68歳になりますが、作品に老いなどまったくなく、なおいっそう血気盛ん。つい最近、彼の作品『死霊のえじき』(85)のリメイクである『デイ・オブ・ザ・デッド』が日本公開されたばかりなど、再びゾンビ映画が注目される中、この新作は真打ち登場と思わせます。主人公の若者たちが直にゾンビに襲われる怖さに加え、インターネットの動画投稿サイトを効果的に使って世界全体が確実に終わりへと向かっていく恐怖を感じさせるのです。さらにはカメラを覗くことによって対象にこうも無慈悲になれてしまう人間の怖さも描いています。ゾンビ映画というジャンルで、エンタテインメント性は忘れずに、きっちり現代社会や人間のもろさを描いてリアルを感じさせるのはさすがです。(梅)
2007年/アメリカ/カラー/95分/Dolby Digital/ビスタサイズ/字幕翻訳:川又勝利/R-15 公式 HP >> http://www.diaryofthedead.jp/ ★11月15日(土) 池袋シネマサンシャイン、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー |
●『ラブファイト』
監督:成島出 稔と亜紀は幼なじみ。稔はずっといじめられっ子で、亜紀はそんな稔を守るため、滅法ケンカに強くなった。高校生になっても稔は相変わらずヘタレのまま。亜紀は天使の顔して不良男子学生をも蹴り倒す女の子になっていた。さすがに稔もこのままではダメだと思っていたところ、元日本チャンピオンで今はボクシングジムを経営している大木と出会う。いつか亜紀に勝ちたいとの密かな思いを抱いてボクシングを習い始めるのだが、亜紀は早々に稔の通うジムを見つけ、自分もボクシングを始めてしまうのだった。 逃げ足だけは速いけど臆病すぎてパンチが出せない稔と、攻めの一手でガードの甘い亜紀。ボクシングを通して自分の弱さと、お互いに対する本当の気持ちに気づいていく姿が何とも言えずさわやかで、観ているだけで若さを分けてもらえるような気分になります。二人とも吹き替えなし、CGなしでボクシングシーンを演じていて、アザや怪我が絶えなかったといいますが、その甲斐あって迫力も説得力もあるファイトシーンになっています。最後の二人のガチンコ対決シーンは、痛いのにとってもスウィート。必見です。必見と言えば、林遣都ファンは劇中ちらりと映る宝塚スターコスプレ写真をお見逃しなく。(梅)
公式 HP >> http://www.lovefight.jp/ ★11月15日(土)、全国ロードショー |
●『GSワンダーランド』
監督:本田隆一 世界中に広まったビートルズ旋風のおかげで、日本もGS(グループサウンズ)人気まっさかり。マサオは日劇カーニバルに出演することを夢見る高校生だった。ロックバンドのナックルズにバンドボーイになりたいと頼みに行くがいいようにあしらわれる。たまたま出逢ったシュンとケンタと一緒に3人で「ザ・ダイアモンズ」というバンドを作る。屋上での初演奏を聞きつけたのは、ちょうど新しいGSを探していた弱小プロダクションの梶井。指令元のファインレコード会社の意向ではキーボードが必須。歌手志望の女の子ミクを男装させて4人はデビューする。
1968年といえば私もGSブームの中におりました。当時覚えきれないほどのグループのデビュー合戦、次々と繰り出される目立ったもん勝ちなコスチューム、なんでもありの妙なエネルギーだけはよ〜く覚えております。芸能界の裏側など考えてもみない純朴な高校生だったので、この映画の中の躍起になっている業界の方々のようすはまことに面白かったです。今だから笑えますがみんな真剣だったんですね。本田隆一監督は1974年生れで団塊の子ども世代ですが、なぜかGSフリークだそうで、もしかして映画に使われた小物も私物蔵出しでしょうか?
2008/日本/カラー/シネスコ/100分/ドルビーSRD/ 公式 HP >> http://www.gs-w.jp/ ★11月15日(土)、40年ぶりにGSブーム再燃?! 渋谷シネマGAGA!シネ・リーブル池袋、シネマート新宿にて公開 |
●「第15回大阪ヨーロッパ映画祭」
日時:11月21日(金)〜24日(月・祝)
<メイン・イベント> 詳しくは公式HPにてご確認下さい
公式 HP >> http://www.oeff.jp/ |
●『中華学校の子どもたち』
監督・プロデューサー・撮影:片岡希
これが初の長編作品となる片岡監督は『ヨコハマメリー』のプロデューサーです。かつて北京電影学院に留学中、教育が人を作ることを身をもって感じ、日本に住む華僑華人の人々がどんな教育を受けているのか、と思ったことがこの作品のきっかけとなったそうです。
2008/日本/カラー/86分/ 公式 HP >> http://cyugakko-movie.jp ★11月22日〜横浜ニューテアトルにて公開 |
●『バンク・ジョブ』原題:THE BANK JOB
監督:ロジャー・ドナルドソン
=封印された英国史上最大の銀行襲撃事件―これは実話である。=
1971年、アマチュア無線家がたまたま銀行の金庫襲撃事件のやりとりを傍受し、ロンドン警視庁に通報しました。近隣の銀行を全てターゲットに捜査を開始しますが、休日のため時限錠は月曜日まで開かず、事件が発覚したのは月曜の朝。まれに見る大きな事件であったにも関わらず、数日後にはD通告(国防機密報道禁止令)が発動され、その後一切の報道がなされませんでした。
2008/イギリス/カラー/スコープサイズ/SRD/111分/ |
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●『アイズ』THE EYE
監督:ダヴィド・モロー&ザヴィエ・パリュ 盲目の若いバイオリニスト、シドニーは姉ヘレンの強い勧めで角膜移植手術を受けた。ヘレンはシドニーが幼いころに失明したのは自分のせいだとずっと罪悪感を持っていたのだ。手術は成功したが、シドニーの目にはほかの人間には見えないものが見えるようになっていた。死に行く人を導く黒い影や、観たこともない荒れた風景、炎に包まれる人々など。医者のポールは、手術の後の精神不安定によるものだというが納得できない。シドニーは真相をつきとめるため、自分の角膜のドナーを教えてとポールに頼む。
(C)2008 Lions Gate Films Inc. And Paramount Vantage, a division of Paramount Pictures. All Rights Reserved
アンジェリカ・リーが主演した2002年作品『the EYE(原題:見鬼)』をリメイクしたもの。パン兄弟の前作はずいぶん怖かった気がしますが、こちらはもう少し穏やか(それでもときどきドッキリしました)。
2008/アメリカ/カラー/97分/シネマスコープ/ドルビーSR・SRD/DTS |
●『秋深き』
監督:池田敏春
仏具屋のぼんぼん育ちで学校の先生をしている寺田は、大阪・北新地のクラブのホステス・一代に恋をして、酒も飲めないのに通い詰めている。寺田は一大決心をして一代にプロポーズすると、彼女は意外にあっさりと受け入れた。 小心者でどうしようもない男と孤独を恐れて幸せを夢見る女の愛情物語。「夫婦善哉」の織田作之助の短編をもとに作られた作品で、いかにも大阪らしい人情悲喜劇です。しかし八嶋智人演じる寺田のあかんたれぶりは丁寧に描かれているのに、一代の存在があまりに夢の女で、現実味が足らないと感じました。可笑しくて哀しい二人のはずが、どうも愚かさが目立ってしまってなかなか感情移入できず残念。(梅)
2008/日本/カラー/ヴィスタ/DTS/105分 公式 HP >> http://www.akifukaki.com/ ★11月シネマスクエアとうきゅう他、全国順次ロードショー |
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●『変態“ピ”エロ』(原題:HEROS)
監督・脚本:ブルーノ・メルル ピエールは俳優だが、今はテレビ局で公開番組の前説を主にしている。そこでは異常なまでにハイテンションなパフォーマンスで観客を盛り上げている彼だが、私生活では不眠に悩まされ、鬱々と暮らしている。そんな彼が、自分の崇拝の対象であり国民的歌手のクロヴィス・コスタを誘拐し、自宅に監禁する。彼の目的は果たして何なのか?
© Les Films du Requin - Arte France Cinema - Artistic Images わかりやすくて安心、安全な映画ばかり増殖している中、これは久々に強烈なパンチ力を持って観るものを不安にさせる、挑発的な作品です。カンヌで上映されたときも、上映後観客がどう反応していいかわからず呆然としていたといいます。理解不能なことデビッド・リンチなみ。それでも凄いエネルギーでもって惹きつけられ、イカれたピエールにせつなさを感じてしまったりするのです。脳みそを直接グリグリされているような感覚。刺激的な映画をお求めの方は是非ご覧下さい。(梅)
2007年カンヌ映画祭批評家週間 オープニング上映作品 |
●『未来を写した子どもたち』(原題:BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS)
監督・撮影:ロス・カウフマン&ザナ・ブリスキ 1998年、ニューヨークのフォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキはカルカッタ(現:コルカタ)の売春窟で暮らし始めた。売春婦たちを取材し撮影するためだったが、彼女はこの迷路のような地域に多くの子どもたちがいるのに気づく。彼らの大半は劣悪な環境の中、学校にも行かず母親の手伝いをして女の子は長じれば同じ売春婦に、男の子は彼女たちの世話をするようになるのだ。ザナは彼女にまとわりつく子どもたちがカメラに興味を持つのを知って、インスタントカメラを用意し写真の撮り方を教える。喜々として自分の家や街を取る子どもたち。ザナはビデオカメラで彼らのようすを記録することにした。知人のドキュメンタリー作家のロス・カウフマンにビデオテープを送ると、ロスはすぐにカルカッタにやってきた。子どもたちばかりでなく、ザナが彼らのために奮闘するようすを撮影したかったからだ。 子どもたちが無心に撮影した写真は、その街の暮らしや人々の表情を捕らえています。プロのカメラマンには撮れないものでしょう。ザナの必死の尽力で何人もの子どもたちが、学校教育を受ける機会を得ました。中でも天賦の才能を見出された少年は、カルカッタの寄宿学校を経て奨学金でアメリカの高校を卒業し、この9月にはニューヨーク大学に進学しているはずです。感心したのは映画を撮ってそれで終わるのではなく、「KIDS WITH CAMERAS」基金が設立され、現在もエルサレム、ハイチ、カイロなどの子どもたちの支援を続けていることです。(白)
2005年第77回アカデミー賞最優秀ドキュメンタリー賞ほか、多くの映画祭で受賞 公式 HP >> http://www.mirai-kodomo.net/ ★2008年11月、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開 |
●『旅立ち〜足寄より〜』
監督:今井和久
1975年、札幌で開催された「‘75全国フォーク音楽祭北海道大会」に足寄からやってきた松山千春が出場する。自作の「旅立ち」は聴衆を魅了するが、生意気な態度が審査員の印象を悪くして落選。会場を後にする千春に、審査員の一人だったSTVラジオのディレクター竹田が声をかける。「いつかチャンスが来る。曲をいっぱい作っておけよ」これが二人の出会いだった。
十勝平野の東北部にある日本一広い足寄というこの街を有名にしたのは、やはり松山千春でしょうね。彼の歯に衣着せぬ正直な物言いと、伸びのある高音の歌はラジオやコンサートを通じて日本中に広まっていきます。この映画はその始まりを作った竹田ディレクターとの出会いを中心に描き、鼻っ柱の強い千春を『クローズZERO』、『リアル鬼ごっこ』の大東俊介、千春を育てる竹田を萩原聖人。会うたびに言う台詞「千春、飯食ってるか」に滋味があって、彼も少年の頃から長く芸能界にいたんだったなぁと思いました。
2008/日本/カラー/35mm/DTSステレオ/ヴィスタサイズ/1時間52分 公式 HP >> http://www.ashoro-movie.com/ ★11月北海道先行ロードショー、1月全国公開10月1日、松山千春ベスト・コレクション+映画オリジナルサウンドトラック発売 |
●『DISCO ディスコ』
監督:ファビエン・オンテニエンテ ディディエは離婚した妻との間に息子がいるが、無収入のためバカンスに誘うこともできない。なんとか親父らしいところを見せたいと思っていたところ、地元のクラブでダンスコンテストをするというニュースが入ってくる。優勝者は海外旅行に行けると聞いて、息子と出かけよう!と一念発起。40代になったディディエも、昔はディスコで大人気のトリオ「ビー・キング」のリーダーだったのだ。ウォルターもヌヌイユも今やすっかりダンスとは縁が切れた生活だったが、ディディエのために一肌脱ぐことにする。美人のバレエ教師フランスに頼み込んで、猛特訓に励むのだが。 『サタデー・ナイト・フィーバー』から30年も経ちましたか。トラボルタもすっかり恰幅のいい中年になりましたものね。この作品ではもう少し若いものの、いまいちな人生を送っている3人が父の自覚と友情をきっかけに、スパンコールの衣装とともにダンスフロアに戻ります。主演のフランク・デュボスクは有名なコメディアンだそうです。この人が出ればヒットという、エマニュエル・ベアールとドパルデュー(ますます貫禄)も加わってフランスではオープニング1位の興行。ビー・ジーズ、ドナ・サマーなど黄金のディスコサウンドにのせて、おじさんたちの青春がもう一度蘇ります!(白)
2008/フランス/カラー/103分/シネマスコープ/ドルビーデジタル/ 公式 HP >> http://www.disco-movie.jp/ |
●『恋愛上手になるために』The good night
監督・脚本:ジェイク・パルトロウ
かつて人気バンドのメンバーだったゲリーは、現在CMの作曲をしているがいまいちうだつがあがらない。大恋愛で結ばれたドーラとの同棲も長くなって、結婚に踏み切る情熱も薄れてきている。
監督はグウィネス・パルトロウの実弟。これが初の長編作品です。邦題は甘い雰囲気ですが、倦怠期に入ったカップルをリアルに見せる辛口の作品です。知的だけれど地味なファッションのグウィネスと対照的に、夢の中で理想の女性を演じるペネロペのゴージャスなこと!セレブ御用達のブランドが多数参加しています。ちと情けない男性ゲリーを、レンブラントを演じたマーティン・フリーマン。前のはコスプレでしたから、今回ようやく顔を覚えました。
2007/アメリカ/90分/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/ |
●『ゆめみたか 〜愛は歌 田川律〜』
演出:伊勢真一 知る人ぞ知る歌の水先案内人、田川律さん。ボブ・ディランや日本のフォークやロックを世に紹介してきた。その他にも色んなことをやって来ていて、どんな人かをいわゆる肩書きでは説明できない。でも一言で言うなら、大阪のおっちゃんかも。そのおっちゃんが、70歳を越えて自分で歌い始めた。歌がうまいわけではないけれど、ニコニコしながら一所懸命「くたばってもいい 死んでもいい 僕の血が そくりそのまま 声となり 言葉となって 今を時代を唄うなら」と繰り返し歌う姿を見ていると、こちらも幸せな気分になってくる。ゆらゆらと人生を歩いているようで、どこかに堅い芯を感じるおっちゃんのドキュメンタリー。(梅)
伊勢監督に言わせると、この映画は「出来ちゃった映画」。田川律さんと「素敵な音楽映画を作りたいね〜」と会う度に話していたら、いつのまにか、田川さんにカメラを向けるようになっていたのだとか。そのうち、田川さん本人も、撮られているという気持ちになってくれて、映画が出来ちゃったという次第。
2008年/86分 ◆完成上映会◆ いずれも田川律さんが登壇します! 大阪のおっちゃんが歌ったり、しゃべったりする生の姿を見れるチャンスです! 公式 HP >> http://www2.odn.ne.jp/ise-film/works/yumemitaka/yumemitaka.htm ★ポレポレ東中野にて、今秋ロードショー公開 |
●『ブロークン』(原題:The Broken)
監督・脚本:ショーン・エリス ロンドンに暮らすジーナは彼女の恋人、弟、弟の恋人と一緒に父の誕生日にサプライズパーティをしかける。驚き喜ぶ父と共に楽しい食卓を囲んでいたが、突然背後にあった大鏡が割れ落ちる。5人は苦笑しながら「鏡が割れると7年間不幸が続く」という迷信を口にする。しかし、その後彼女たちを襲った不幸は、その迷信の比ではなかった。 鏡に見ていてふと不安になることはありませんか? そこに映る自分が、自分と違う動きをしたらどうしようとか。鏡にまつわる迷信は日本にもいくつもあって、それだけ古来から畏怖の対象だということでしょう。この作品はそんな鏡を仕掛けとしたサスペンス映画。シンメトリーにこだわった構図や、キリキリ不安をあおる音、どんよりとした空の下に広がるロンドンの風景などがいやでも緊張を高めます。監督のショーン・エリスはファッション・フォトグラファーとして名をなして後、映画監督へ転身し、この作品は『フローズン・タイム』に続く長編第2作目となります。映像の美しさはさすがといえます。(梅)
2008年/イギリス・フランス/カラー/シネマスコープ/ドルビー/SRD/88分/PG-12 公式 HP >> http://www.broken-movie.jp/ ★今秋、テアトルタイムズスクエアにてロードショー |
●『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』(原題:SHINE A LIGHT)
監督:マーティン・スコセッシ
ストーンズのミック・ジャガーの提案で、ライブを映画にすることになった。彼が最高の映画監督とリスペクトするマーティン・スコセッシが快諾。スタジアム規模でのワールドツアー中だったが、監督は大きな会場ではなく、シアターでの観客との親密なライブを考えた。選ばれたのは2800人収容のニューヨーク、ビーコンシアター。セットリストを直前まで検討するメンバーに、しびれを切らしている監督のシーンも入っている。会場のあちこちにセッティングされた18台のカメラは、パフォーマンスを邪魔せず彼らの動きに密着して特等席で見ている気分。 |