過去の映画上映情報など(2007年)

『ラッキーナンバー7』  『スキトモ』  『不都合な真実』  『マイ・シネマトグラファー』  『それでもボクはやっていない』  『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』  『僕は妹に恋をする』  『マリー・アントワネット』  『エレクション』  『幸せのちから』  『幸福な食卓』  『輝く夜明けに向かって』  『フィレーネのキライなこと』  『あなたを忘れない』  『ユメ十夜』  『ルワンダの涙』  『夏物語』  『墨攻』  『ピンチクリフ・グランプリ』  『世界最速のインディアン』  『カンバセーションズ Conversation(s)』  『スターフィッシュホテル』  『長州ファイブ』  『華麗なる恋の舞台で』  『マジシャンズ』  『モーツァルトとクジラ』  『となり町戦争』  『チョムスキーとメディア 〜マニュファクチャリング・コンセント〜』  『エクステ』  『キャプテントキオ』  『孔雀 ―我が家の風景―』  『さくらん』  『素敵な夜、ボクにください』  『叫 さけび』  『絶対の愛』  『ボッスン・アップ』  『ボビー』  「進化する日本映画〜Evolving Japanese Cinema」  「EARTH VISION 第15回 地球環境映像祭」  「アラブ映画祭2007」  「フランス映画祭2007」  『ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由』  「イタリア映画祭2007」  「韓国アートフィルム・ショーケース」  「日本クラシック、海外発信中!」  「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2007(第4回)」  『パフューム −ある人殺しの物語−』  『龍が如く 劇場版』  『ダウト』  『蒼き狼 地果て海尽きるまで』  『約束の旅路』  『サン・ジャックへの道』  『ナヴァラサ』  『棚の隅』  『渋谷区円山町』 『ポイント45』 『フランシスコの2人の息子』 『黒い眼のオペラ』  『素粒子』  『蟲師』  『ブラックブック』  『アルゼンチンババア』  『クロッシング・ザ・ブリッジ 〜サウンド・オブ・イスタンブール〜』  『ヘレンケラーを知っていますか』  『ホリデイ』  『情痴 アヴァンチュール』  『忍者』  『檸檬のころ』  「第2回難民映画祭」  「国際交流基金映画講座2007-1 ヤスミン・アハマドとマレーシア映画新潮」 『黄色い涙』  『ママの遺したラヴソング』  『プロジェクトBB』  『13/ザメッティ』  『オール・ザ・キングスメン』  『ふるさと―JAPAN』  『かちこみ! ドラゴン・タイガー・ゲート』  『ツォツィ』  『ザッツ・ザ・ウェイ・オブ・ザ・ワールド』  『輝ける女たち』  『恋しくて』  『明日、君がいない』  『アボン/小さい家』  『机のなかみ』  『フライ、ダディ』  『あしたの私のつくり方』  『イノセントワールド ―天下無賊―』  『ストリングス〜愛と絆の旅路〜』  『バベル』  『恋愛睡眠のすすめ』  『ザ・ライド〜ハワイアン・ビーチ・ストーリー』  「日中国交正常化35周年記念 2007年中国映画祭」  「第3回アジア海洋映画祭イン幕張」  「アジアフォーカス・福岡国際映画祭2007」  「ビョン・ヨンジュ監督特集 [上映+トーク]」  「第3回甲賀映画祭」  「第20回東京国際映画祭」  『メイド 冥途』  『歌謡曲だよ、人生は』  『14歳』  『寂しい時は抱きしめて』  『しゃべれども しゃべれども』  『ひめゆり』  『GOAL!2』  『COMANDANTE コマンダンテ』  『ボラット』  『毛皮のエロス ダイアン・アーバス 幻想のポートレイト』  「第10回京都国際学生映画祭」  『つばさ』(澤登翠活弁リサイタル)  『映画は生きものの記録である 土本典昭の仕事』  『それでも生きる子供たちへ』  『恋する日曜日 私。恋した』  『Watch with me 〜卒業写真〜』  『選挙』  『プレステージ』  『雲南の少女 ルオマの初恋』  『図鑑に載ってない虫』  『ジェイムズ聖地(エルサレム)へ行く』  『イラクー狼の谷ー』  『リサイクル―死界―』  『エマニュエルの贈りもの』  「エロチック乱歩」  『吉祥天女』  『そして、デブノーの森へ』  『シュレック3』  『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』  『石の微笑』  『ボルベール<帰郷>』  『Genius Party(ジーニアス・パーティ)』  『アドレナリン』  「こわい童謡」  『傷だらけの男たち』  『レッスン!』  『私たちの幸せな時間』  『ルネッサンス』  『童貞ペンギン』  「ヒロシマ、爆風ののちに」  『ゴースト・ハウス』  『幸せの絆』  「中国映画の全貌2007」  『インランド・エンパイア』  『モン族の少女 パオの物語』  『陸に上がった軍艦』  『天然コケッコー』  『夕凪の街 桜の国』  『ヒロシマナガサキ』  『リトル・チルドレン』  『フロストバイト』  『水になった村』  『トランスフォーマー』  『消えた天使』  『怪談』  『おやすみ、クマちゃん』  『トランシルヴァニア』  『ドッグ・バイト・ドッグ』  『呪怨 パンデミック』  『キャプテン』  『純愛』  『スプリング☆デイズ』  「シネマコリア2007」  『酔いどれ詩人になる前に』  『ベクシル ‐2077 日本鎖国‐』  『WHITE MEXICO』  『長江哀歌(ちょうこうエレジー)』  『阿波DANCE(アワダンス)』  『たとえ世界が終わっても』  『TAXi4』  「韓流シネマ・フェスティバル2007 ルネサンス」  『ショートバス』  『親父』  『ファイアー・ドッグ 消防犬デューイの大冒険』  『ウィッカーマン』  『チャーリーとパパの飛行機』  『オフサイド・ガールズ』  『PUNK'S NOT DEAD』  『ミリキタニの猫』  『ワルボロ』  「喜劇特急第8幕〜落語だいすき!」  『GROW −愚郎−』  「マザー・テレサ メモリアル『母なるひとの言葉』+『母な ることの由来』」  『題名のない子守唄』  『ヴォイス・オブ・ヘドウィグ』  『ボーイ・ミーツ・プサン』  『アーサーとミニモイの不思議な国』  『夜の上海』  『めがね』  『サルバドールの朝』  『おやすみ、クマちゃん』  『Mayu-ココロの星-』  『ディテクティヴ』  『エディット・ピアフ 愛の讃歌』  『ローグ アサシン』  『私の胸の思い出』  『白い馬の季節』  『パンズ・ラビリンス』  『ナルコ』  『北極のナヌー』  『ふみ子の海』  『カンフー無敵』  『クワイエットルームにようこそ』  『ヘアスプレー』  『ヒートアイランド』  『アフロサムライ』  『ゾンビーノ』  『自虐の詩』  『この道は母へと続く』  『犯人に告ぐ』  『アレックス・ライダー』  『愛の言霊』  『ヴィットリオ広場のオーケストラ』  『北京の恋〜四郎探母〜』  『鳳凰 わが愛』  『ONCE ダブリンの街角で』  『ノートに眠った願いごと』  『僕のピアノコンチェルト』  『琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。』  『やじきた道中 てれすこ』  『ロンリーハート』  『いのちの食べかた』  『花蓮の夏』  『風の外側』  『カルラのリスト』  「第8回東京フィルメックス」  『フライボーイズ』  『君の涙 ドナウに流れ ハンガリー1956』  『ソウ4』  『肩ごしの恋人』  『ヒッチャー』  「伊勢真一監督作品 特集上映」  『サラエボの花』  『ダーウィン・アワード』  『おそいひと』  『マリッジリング』  『やわらかい手』  「韓国映画ショーケース2007」  『花の夢〜ある中国残留婦人〜』  『夜顔』  『眠れる美女』  『中国の植物学者の娘たち』  『Little DJ 小さな恋の物語』  『チャプター27』  『ペルセポリス』  『タクミくんシリーズ そして春風にささやいて』  『かぞくのひけつ』  『再会の街で』  『迷子の警察音楽隊』  『ルイスと未来泥棒』  『パルス』 

2007年1月13日〜

『ラッキーナンバー7』(原題:Lucky Number Slevin)

監督:ポール・マクギガン
脚本:ジェイソン・スマイロヴィック
出演:ジョシュ・ハートネット(スレヴン),ブルース・ウィリス(グッドキャット),ルーシー・リュー(リンジー),モーガン・フリーマン(ボス),ベン・キングズレー(ラビ)、スタンリー・トゥッチ(ブリコウスキー捜査官)

仕事を首になり、ニューヨークの友人ニックを頼ってきたスレヴン。ところが、ついたとたんに強盗に襲われて鼻を折られるは、ニックの部屋の隣人リンジーには、シャワー上がりの素っ裸を見られるは、さらには裸のまま謎の男たちに連れ去られてしまう。どうやら留守にしているニックと勘違いされているらしい。ボスに借金の返済を迫られ、金がないなら敵対するラビの息子を暗殺しろと言われる。ようやく部屋に戻ると、また別の男たちに連れ去られ、今度はラビの元へ。彼からも借金を返せと言われる始末。どうやらとことんついていないらしい。しかし、ボスとラビの元には、怪しげな男の影があった。

この出演者たちを観れば、面白い映画を期待せずにはいられません。
脚本も伏線がいっぱいで、それらが最後に集約していく様は、読んでいてさぞや面白かったのでしょう。この脚本に惹かれて、これだけの役者たちがこぞって出演を希望したというのが分かります。あぁ、それなのに、何故こんなに謎解きの爽快感がなく、妙なまったり感が残るのでしょう。ブルース・ウィリスが格好良すぎて、他の素晴らしい俳優たちの魅力を生かし切ってるとは言い難く、とっても残念でした。(梅)

2005年/アメリカ/35mm/カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/111分/R-15
提供:アートポートxハピネット
配給:アートポート

公式 HP >> http://www.lucky-movie.jp

★2007年1月13日(土)より、丸の内プラゼール、新宿ジョイシネマ他全国松竹・東急系公開


『スキトモ』

監督:三原光尋(『村の写真集』)
脚本:金杉弘子
撮影:芦澤明子
出演:斎藤工、相葉弘樹、小松愛梨、寉岡瑞希、西秋愛菜

蒼井智和(斎藤工)は、ボクシング部で活躍する大学三年生。 ボクシング部の練習や試合の場には、同じ大学の1年生で幼馴染みの斉藤ヨシキ(相葉弘樹)や、 中学3年生の妹.みさお(小松愛梨)が、いつも駆けつけている。 実はみさおは血のつながらないお兄ちゃんに恋をしていて、 何かとお兄ちゃんと仲のいいヨシキに嫉妬しているのだった。 一方、ヨシキも智和に恋心を抱いていた!!

同性愛と兄妹愛の三角関係... といっても、爽やかな青春物語。
ミュージカル「テニスの王子様」で共演した斎藤工と相葉弘樹の二人が いまどきの若者らしい甘〜い雰囲気。 若いっていいなと、はるか昔を思い出しました!(咲)

2006年/日本/67分/カラー/ビスタサイズ

製作:バンダイビジュアル/トライネットエンタテインメント/ビデオプランニング
宣伝:グアパ・グアポ
配給:ビデオプランニング

2007年1月13日(土)〜 渋谷シアターイメージフォーラムにてレイトショー
2007年2月3日(土)〜 大阪シネ・ヌーヴォにてレイトショー
2007年2月3日(土)〜 名古屋シネマ・スコーレにてレイトショー
公式HP>>  http://sukitomo.com/



2007年1月20日〜

『不都合な真実』An Inconvenient Truth

監督:デイビス・グッゲンハイム
製作総指揮:ジェフ・スコル、デイビス・グッゲンハイム、ダイアン・ワーアーマン、リッキー・ストラウス。ジェフ・アイヴァース
製作:ローリー・デイヴィッド、ローレンス・ベンダー、スコット・Z・バーンズ
出演:アル・ゴア

元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏は、学生時代から環境問題について関心を持ち、 議員になってからも長年取り組んできた。 2000年の大統領選でブッシュに敗北したが、以後は地球温暖化問題を伝える活動を開始する。 多くの問題を提起し、何をしなければならないか、何ができるのかを人々に訴えて回ることにしたのだ。 彼はスーツケースにパソコンとスライドをつめてアメリカだけではなく、 ヨーロッパ、アジアへもスライド講演に出かけ、その数はすでに1000回を越える。 その講演を聴いたジェフ・スコル(『シリアナ』、『スタンドアップ』製作)が、 映画化を提案、この作品が完成した。 アメリカのドキュメンタリー史上記録的なヒットとなっている。

地球が瀕している危機的状況が、たくさんのわかりやすいグラフや、 過去と現在を比較した写真などで知らされます。 「不都合な真実」を、ゴア氏はまじめに、ユーモラスな語り口で紹介しますが、 のんびりしてはいられないのだとひしひしと感じます。
予告編を観ているだけでも十分に驚きますよ。ただ脅かすだけでなく、 「今すぐ一人から始められることもあります」とこのドキュメンタリーは結びます。 私はその一つを今クリアしました。“この映画を観て友達に知らせましょう” (白)

2006年/アメリカ/カラー/1時間36分/ヴィスタ/ドルビーデジタル
配給:UIP

http://www.futsugou.jp/  (すぐ予告編が始まり,音声が出ますのでご注意!)

2007年1月20日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショー
★東京国際映画祭 特別招待作品として上映決定!
10/24(火) 於:TOHOシネマズ六本木ヒルズ


『マイ・シネマトグラファー』

製作・監督・ナレーション:マーク・S・ウェクスター
撮影:マーク・S・ウェクスター、サラ・リヴィ
音楽:ブレーク・リー
出演:ハスケル・ウェクスラー、ビル・バトラー、ビリー・クリスタル、マイケル・ダグラス、ジェーン・フォンダ、ミロス・フォアマン、デニス・ホッパー、ロン・ハワード、ノーマン・ジュイソン、ジョージ・ルーカス、ジュリア・ロバーツ、シドニー・ポワチアエ、マーチン・シーンほか

=『アメリカン・グラフティ』を撮った男。伝説の撮影監督の真実が今、明らかになる=

『バージニア・ウルフなんかこわくない』(’66)、 『ウディ・ガスリー/わが心のふるさと』(’76) で2度オスカーを手にしたハリウッドの名カメラマン、ハスケル・ウェクスラー。 これは実子のフォト・ジャーナリスト、マーク・S・ウェクスターが 80歳を越えた父と向き合い、真の姿を見出そうとした記録である。

「今まで自分が撮影した作品を自分が監督していれば、もっといい作品になった」 と言うハスケル、カメラを向ける息子にもいちいち注文が飛んでくる。 今何をしているの?と説明を求める息子に、 ハスケルは「お前はドキュメンタリーを撮っているんだろ、淡々と映すうちに何かが起こる。 出来事は必然なんだ。気づけば幸運。気づかなきゃそれまで。 説明するなんて、観客に対する裏切りだよ」とびしびし。 かつて仕事をした俳優や監督にハスケルについてのコメントを、と思うと 「彼らの言葉で俺の人物伝なんか作るな」とくる。 “プロ中のプロ”と仕事仲間から賞賛される父を持った息子の心中やいかばかり。 同じく有名な父を持ってしまったジェーン・フォンダの言葉が温かい。(白)

2004/アメリカ/95分/カラー/ビスタ/35mm
提供:レイドバックコーポレーション 配給:グラッシィ
© 2004 WEXLER'S WORLD,INC. ALL RIGHTS RESERVED
http://www.glassymovie.jp/mycinema/

2007年1月20(土) 渋谷Q‐AXシネマにてモーニング&レイトショー



『それでもボクはやってない』

監督・脚本:周防正行
製作:亀山千広
撮影:栢野直樹
照明:長田達也
美術:部谷京子
音楽:周防義和
編集:菊地純一
出演:加瀬亮、瀬戸朝香、山本耕史、もたいまさこ、田中哲司、光石研、尾美としのり 小日向文世、高橋長英、役所広司、大森南朋、鈴木蘭々、唯野未歩子、山本浩司、大和田伸也 清水美砂 竹中直人、正名僕蔵ほか

就職活動中の金子徹平(加瀬亮)は、会社面接に向かう満員電車で痴漢に間違えられ、 現行犯逮捕されてしまった。警察で無実を主張するが、担当刑事に自白を迫られ、 留置場に勾留されてしまう。勾留生活の中で、孤独感と焦燥感に苛まれる徹平。 さらに、検察庁での担当検事の取り調べで無実の主張が認められず、ついに徹平は起訴されてしまう。 刑事事件で起訴された場合、裁判での有罪率は99.9%と言われている。 徹平の無罪を信じる母や友人が見守る中、ついに裁判が始まった…。

大ヒット作『Shall We ダンス』の周防正行監督が11年ぶりに、 今までのコミカルな作風をがらりと変え、刑事裁判や痴漢冤罪事件の検証、 考察を3年間に渡り取材し、それを元に社会派映画『それでもボクはやってない』を完成させた。
これはもうすぐ始まる「陪審員制度」を見据えたテーマですが、 知らずに関わってしまうと大変なことになりそう…。 映画は二時間半近くありますが、こんな事態になったら怖い! 自分だったらどうするんだろう?と主役、加瀬亮こと金子徹平と一緒に、驚き、怒り、戸惑い、 気落ち、等々を共に体験する映画です。
出演者すべての演技が自然で、誰もが、その場面の主役として演じきっています。 特に際立っているのが、新旧の裁判長(正名僕蔵と小日向文世)と事件の目撃者(唯野未歩子)です。俳優さんのうま味がたっぷり出た映画でもあります。
試写の後、渡された用紙に判決を下すのですが、もちろん「無罪」と書きました。(美)

2006年/日本/2時間23分/カラー/ビスタビジョン/ドルビー
http://www.soreboku.jp/
2007年1月20日より 全国東宝系ロードショー


『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』(原題:Brothers of the Head)

共同監督:キース・フルトン&ルイス・ペペ(『ロスト・イン・ラ・マンチャ』)
脚本:トニー・グリゾーニ(『ローズ・イン・タイドランド』)
原作:ブライアン・オールディス(『A.I.』)
出演:ハリー・トレッダウェイ、ルーク・トレッダウェイ、ブライアン・ディック、ショーン・ハリス、ケン・ラッセルほか

イギリス東海岸のレストレンジ岬で世間と隔絶されて育った結合双生児のトムとバリーは、18歳の時に父によって興行主ザック・ベダーウィックに売られた。彼らは楽器を教えられ、1975年にロックバンド”ザ・バンバン”を結成してデビュー。観客の好奇の目と、罵声の中、臆することなく身体をさらけ出し、シャウトする彼らはロックそのものであり、ブリティッシュ・ロックシーンに大きな衝撃を与えた。しかし、わずか10ヶ月で活動を中止。伝説となった彼らの軌跡を追うドキュメンタリー、のようなフィクション。

何も知らずに観ていたら、本当にこんなバンドがいて、そのドキュメンタリー作品だと思いこむところでした。これまで『ロスト・イン・ラ・マンチャ』などのドキュメンタリー作品を撮ってきた二人が、その経験を生かして、フィクションだけれどもまるでドキュメンタリーのようなリアルさを追求したユニークな作品を作り上げました。結合双生児を演じた新人のハリー&ルーク兄弟は一年もかけて、バンドの練習や結合双生児としての役作りをしたそうです。妖しく美しい二人が、孤独と恐怖にさいなまれ、ドラッグ漬けになって堕ちていく姿に、目が釘付けになりました。彼らが歌うオリジナルの楽曲も当時のパンクへとつながる雰囲気を持っていて、グッドです。(梅)

2006年/イギリス/カラー/93分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/日本語字幕:石田泰子
提供:フィルム・フォー
共同提供:EMメディア
製作:ポットボイラー
配給:アスミック・エース

公式 HP >> http://www.brothers-head.com/

★2007年1月20日(土)より、シネマライズほか全国順次ロードショー
 東京国際映画祭特別招待作品
 オリジナル・サウンドトラック 2007年1月 ビクターエンタテインメントより発売


『僕は妹に恋をする』

監督・脚本:安藤尋
原作:青木琴美「僕は妹に恋をする」(小学館)
音楽:大友良英
出演:松本潤(結城頼),榮倉奈々(結城郁),平岡祐太(矢野立芳),小松彩夏(楠友華)、浅野ゆう子(結城咲)

頼と郁は双子の兄妹。幼い頃に「郁は僕のお嫁さんだよ」とシロツメクサの指 輪をプレゼントする程、仲が良かった二人。高校生になった今、頼は何故か郁 に冷たく振る舞い、郁は悩んでいる。頼の友人でもある矢野に交際を申し込ま れて、どうしようかと相談しても、頼の答えは「郁の好きにすれば」とつれな い。しかしある晩、頼は眠る郁の唇にキスしようとする。目を覚まして驚く郁 に、頼は堰を切ったように秘めた思いを打ち明ける。「ずっと好きだった…」


©「僕妹」フィルムパートナーズ

大ヒットコミックの映画化。最近本当に多いです。原作の世界を忠実に実写化 する作品が多いですが、この作品は違います。コミックの方は、かなりエロ ティックな場面がふんだんにあり、彼らの秘密が外の人間に知られそうになる ハラハラ感があります。しかし、この映画はベースの部分だけ同じで、ストー リーは独自のもの。頼と郁の内面的な葛藤が主になっています。それで122分 あるのは、ちょっと長いと感じてしまいました。
果たしてこの違いは原作ファンに受け入れられるのでしょうか?
郁役の榮倉奈々は映画初主演ですが、笑顔がとても魅力的です。(梅)

松本潤は『東京タワー』で人妻の寺島しのぶを誘惑する大学生を演じていました。この作品は妹への思いに悩む高校生で、かなり雰囲気が違います。でもこのお話、妹が兄を好きじゃなかったら性的虐待。高校生にもなった兄妹が同じ部屋、2段ベッドで寝てるってところから間違ってます! お母さんが台所で寝てでも別の部屋にするべき! と親心・・いや老婆心を起こしてしまいました。そんな硬いこと言わず少女漫画として楽しみましょう、なのですかねぇ。(白)

2006年/日本/122分/ビスタサイズ(1:1.85)/DTSステレオ/PG-12
製作:東芝エンタテインメント、小学館、日本テレビ放送網、ジェイ・ストーム、ズームエンタープライズ
配給:東芝エンタテインメント

公式 HP >> http://www.Bokuimo-themovie.com/

★1月20日(土)より、恵比寿ガーデンシネマ、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

マスコミプレス プレゼント!

ジャニーズ事務所「嵐」の松本潤の初単独主演作『僕は妹に恋をする』 がいよいよ1月20日から公開されます。妹郁役の榮倉奈々の笑顔が、ほんとに可愛くて、 禁断の恋に落ちてしまうのも納得してしまいます。
公開を記念して、3名様に、写真満載のマスコミプレスをプレゼントします。
ご応募お待ちしています!

*応募要領*
氏名、住所、シネマジャーナルHPの感想をご記入の上 cinemajournalhp@yahoo.co.jp  宛メールで応募してください。
(件名に「僕妹マスコミプレス希望」と記入のこと)

締切り: 1月19日(金)

応募者多数の場合は、抽選の上、3名様にお届けします。

マスコミプレス表紙


『マリー・アントワネット』

監督・脚本: ソフィア・コッポラ
撮影:ランス・アコード
衣装:ミレーナ・カノネロ
美術:K.K.バーレット
原作:アントニア・フレイザー「マリー・アントワネット」上下巻 早川書房刊
出演:キルステン・ダンスト(マリー・アントワネット)、ジェイソン・シュワルツマン(ルイ16世)、アーシア・アルジェント(デュ・バリー夫人)、マリアンヌ・フェイスフル(マリア・テレジア女帝)、ジュディ・デイヴィス(ノアイユ伯爵夫人)、リップ・トーン(ルイ15世)、スティーヴ・クーガン(メルシー伯爵)、ジェイミー・ドーナン(フェルゼン伯爵)、ローズ・バーン(ポリニャック公爵夫人)、オーロール・クレマン(シャール公爵夫人)、モーリー・シャノン(ヴィクトワール内親王)ほか

=恋をした、朝まで遊んだ、全世界に見つめられながら。=

オーストリア皇女のアントワーヌは、母親である女帝マリアテレジアの命により、 フランス王太子へ嫁ぐことになった。まだ14歳。 フランス王家のしきたりに従い、国境で全てのものを脱ぎ捨て、 フランスの衣服に着替えなければならない。 愛犬とも泣く泣く別れ、オーストリア大使のメルシー伯爵だけを頼りに、 マリー・アントワネットとしてフランス王族の仲間入りをする。 将来のルイ16世となる夫のオーギュストもまだ15歳の少年、世継ぎを期待されているが、 ベッドを共にしてもまるで妻に関心がなかった。 マリーは孤独を紛らわすために、靴やドレス、お菓子にシャンパンの浪費、 夜毎のパーティにギャンブルへとのめりこんでゆく。

ソフィア・コッポラ監督は今までに語られた歴史上のマリー・アントワネットでなく、 14歳で王家に嫁ぎ、18歳で王妃となった1人の少女の内面と成長を描きたかったそうです。
奇奇怪怪なヴェルサイユの慣習に「馬鹿みたい」と驚きながらも従わねばならず、 プライバシーもない生活を続け、夫と結ばれるのは結婚して7年後! 待望の男子に恵まれるのはさらに後。 心の隙間を埋めるような、ドレスに靴に花にケーキetc。 まるで女性雑誌のグラビアのような画面に、同年齢の女の子が共感できるマリーを思いました。 背景は特別ですが。歴史物でなく、女の子のストーリーとして楽しく観られます。 ロケーション協力を得たヴェルサイユ宮殿がすばらしい! 民衆からどれほど吸い上げてきたことやら。
ルイ16世役のジェイソン・シュワルツマンは監督といとこ同士 (母はF・コッポラ監督の妹タリア・シャイア)、 ということはニコラス・ケイジ(父がF・コッポラ監督の兄)ともいとこで、 だから眉と目が似てるんだと納得。(白)

2006/アメリカ・フランス・日本合作/カラー/2時間3分/ビスタサイズ
提供・配給:東宝東和、東北新社

http://www.ma-movie.jp/

2007年1月20日(土)〜日劇3ほかにて全国ロードショー!
コサージュつき特別鑑賞券発売中。数に限りがあります。


©2005 I Want Candy LLC.


『エレクション』(原題:黒社會)

監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー)
脚本:游乃海(ヤウ・ナイホイ)、葉天成(イップ・ティンシン)
撮影監督:鄭兆強(チェン・シウキョン)
出演:任達華(サイモン・ヤム)、梁家輝(レオン・カーファイ)、古天楽(ルイス・クー)ほか

香港の裏組織”和連勝会”は2年に一度、幹部たちによる選挙で会長を決めている。今回はロクとディーという全くタイプの違う二人が候補者だ。冷静沈着で年長者を敬うロクに対し、短気で派手好き、強引な手法で相手を引き込むディーは、なりふり構わぬ裏工作をしていた。結果は最も皆の信頼が厚い長老のタンの一言で、ロクが新会長と決まる。しかしディーは承伏せず、会長の証として引き継がれてきた”龍頭棍”をロクに渡さぬように、現会長のチョイガイを脅す。混乱を恐れたチョイガイは手下に”龍頭棍”を持って広州に逃げるよう命ずる。ロク、ディー双方の陣営による争奪戦が始まった・・・

組織の中で唯一無二の権力を掴もうとする男たち。その剥き出しの欲望を、スピーディーでスリリング、そしてスタイリッシュに描き出した傑作。人間の強欲さに身震いし、息をのむ結末まで、片時も目が離せない。作品は2006年香港電影金像奬で最優秀作品、監督、脚本、主演男優賞(梁家輝)と主要4部門を受賞した。すでに香港などでは『エレクション2/黒社会2以和為貴』も公開されている。こちらは2年後、ロク(任達華)とジミー(古天楽)が対峙することになる。
11月に開催される第7回東京フィルメックスでは、一足早く、しかも1と2の両方が上映されるので、一刻も早く観たい方は、こちらへどうぞ。(梅)

マギー・シュー以外男ばかり、『ザ・ミッション』、 『PTU』を思い出す男たちの映画でした。 このところ警察側の役が続いていたサイモン・ヤムが、 人当たりの良い笑顔を見せながら非情な殺しもできるロクを演じています。 そういえばこの人、昔は異常な殺人鬼役もやっていたのを思い出しました。 やたらテンションの高いディー役のレオン・カーファイが目立ちますが、 二人甲乙つけがたい熱演。ジョニー・トー組と言えるお馴染みの面子を始め、 脇の俳優さんたちが多くて、だれがだれやら、ちょっとわかりにくいかもしれません。
儀式の場面から無駄なく積み上げられたエピソードは、どう取材したのかと思うほどリアル。 私はもちろん知りませんが、そう見えます。銃よりも、ナイフや石を使った痛い場面が多く、 思わず目をつぶりました。権力に狂う男たちの中で、ロクの息子の行く末が心配です。 2を観なくては!(白)

2005年/香港/101分/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD
提供:東京テアトル/エイベックス・エンタテインメント/ツイン
配給:東京テアトル/ツイン
宣伝:メゾン

http://www.eiga.com/official/election/

★1月20日(土)より、テアトル新宿にて公開

第7回東京フィルメックス 11/19(日) 13:00- 『エレクション』 11/20(月) 19:00- 『エレクション2』上映


2007年1月27日〜

『幸せのちから』the PURSUIT of HAPPYNESS

監督:ガブリエレ・ムッチーノ『The Last Kiss』、『Remember Me My Love』
製作総指揮:マーク・クレイマン、ディヴィッド・アルパー
脚本:スティーヴン・コンラッド
撮影:フェドン・パパマイケル
音楽:アンドレア・グエッラ
出演:ウィル・スミス(クリス・ガードナー)、タンディ・ニュートン(リンダ)、ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス(クリストファー)、ブライアン・ハウ(トゥイッスル)

1980年代のシカゴ。 クリスは医療機器のセールスマンをしているが、なかなか売れず家賃は滞納、 息子クリストファーの保育所の払いも遅れている。 支え続けてくれた妻のリンダも、一日16,7時間もの労働ですっかり疲れてしまっていた。 ある日クリスは、真っ赤なスポーツカーから降りるスーツの男性に見惚れて声をかける。 「質問が二つ。貴方の仕事は?どうしたらこうなれますか?」と。 男性は株の仲買人だった。高卒でも養成コースを受けて採用されればよいと言う。 新しい夢を見つけた彼はさっそく申し込みに行き、リンダに報告の電話をするが、 「私、クリストファーを連れて出て行きます」が彼女の返事だった。 失意のクリスは息子だけは取り戻し、無給の養成コースに通い始めるがすぐに生活費は底をついてしまう。

全米メディアで取り上げられた実話が元になっています。 本当にホームレスから億万長者へと、夢のような話を実現させた男をウィル・スミス。 健在のクリス・ガードナー本人に多くの助言を得て演じた主人公が魅力的です。 愛らしい息子クリストファー役は、コネでなく、 オーディションで採用したウィル・スミスの実の息子。カエルの子はカエルですね。 ガブリエレ・ムッチーノ監督は英語圏の作品は初めてですが、 製作にも参加したウィル・スミスのたっての希望でメガホンをとりました。 国際映画祭で観たパトリック・タム監督の『父子』とはえらく違って、 才能に加えて努力を惜しまず、決してあきらめない主人公+愛情溢れる親子の物語です。(白)

2006/アメリカ/カラー/120分/
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
http://www.sonypictures.jp/movies/thepursuitofhappyness/index.html

2007年1月27日(土)より 日比谷スカラ座ほか全国ロードショー


『幸福な食卓』

監督:小松隆志
脚本:長谷川康夫
原作:瀬尾まいこ
音楽:小林武史
主題歌:Mr.Children「くるみ‐for the Film‐幸福な食卓」
出演:北乃きい(中原佐和子)、勝地涼(大浦勉学)、平岡祐太(中原直)、さくら(小林ヨシコ)、羽場裕一(中原弘)、石田ゆり子(中原由里子)ほか

「父さんは、今日で父さんを辞めようと思う」・・・始業式の朝、家族が集まる食卓で、突然父さんが口にした一言。佐和子の中学校生活最後の1年はこうして始まった。
3年前、父さんは自殺をはかった。専業主婦だった母さんは、家を出てパートをしながら一人で暮らし、元天才高校生だった兄の直ちゃんは、大学進学をやめて農業を始めたのだった。母さんはときどき父さんと連絡は取り合っていて、お惣菜作りに「お邪魔しまーす」と帰ってきたりする。うちはこれからどうなってしまうんだろう?そして新学期のクラスには、大浦くんという転校生がやってきて、佐和子の隣の席になった。


©「幸福な食卓」ASSOCIATES
原作は未読ですが、本の空気もきっとこんななのでしょうね。過剰な演出などなく、淡々とした会話と、どこにでもありそうな風景の中で、佐和子の日常が綴られていきます。いつのまにか崩壊していった家族の、一つ一つのできごとは十分にドラマなのに、詳しくも大仰に描かれてはいません。役割を放棄したヘンな大人たちの中で、くじけもせずにしゃんとしている佐和子ですが、大浦くんと出会うことで、やっと普通の中学生の顔になります。この二人のやりとりが、はーるか昔の青春時代を思い出させます。すっかり物語に入り込み、後半は涙が止まりませんでした。ラストは爽やかですが、主題歌が流れると、また涙が戻ってきてハンカチ必携の作品。この映画の中で「異質」な小林ヨシコがとっても「普通」で、セリフが生きていました。佐和子役の北乃きいさんは映画初出演、ちゃんと中学生に見えた勝地涼くんは『空中庭園』、『亡国のイージス』にも出ていました。二人ともいい俳優さんになりそう。(白)

製作:「幸福な食卓」ASSOCIATES 配給:松竹

公式 HP >> http://ko-fuku.jp/pc/

★2007年新春1月27日(土)全国ロードショー
“幸福なくるみ”付前売鑑賞券 2006年10月28日発売開始! 一般 \1,300(税込)
 ※一枚につき、1個付いてきます(数に限りがございます)
 ※このくるみは食べられません

『幸福な食卓』初日舞台挨拶

小松隆志監督: 今日公開の作品が16本もあります。 そんな中でこの映画に来てくださってありがとうございました。 撮っているときはいつもこれでいいのか、という思いがあります。 時間がたつと客観的に観られます。頑張った甲斐がありました。


北乃きい(中原佐和子): 家族で食卓を囲むことの大切さに気づきました。 勝地さんは事務所の先輩なんです。 初めてのキスシーンはとっても恥ずかしかったです。


勝地涼(大浦勉学): 明るいし前向きで、大浦勉学っていいやつだなと思いました。


平岡祐太(兄の直ちゃん): ぴんと来るものがあったら、 他の人にも勧めてください。最後の歌に凝縮されていると思います。


©「幸福な食卓」ASSOCIATES

さくら(小林ヨシコ): ヨシコは不器用でひたむきなところがあります。 いい奴だったねと思ってほしいです。 この映画で小さな幸せに気づくことができました。 大切な人を連れてまた観に来てください。


羽場裕一(父): 映画のお話があったときすぐに原作本を買いにいきました。 お父さんをやめてお母さんになるのかと最初思いました(笑)。 表に出る派手さのない役ですから、ただいること、を意識して演じました。

石田ゆり子(母): 直ちゃんのお母さんというのは、 ちょっときついものがありました(平岡祐太とは15歳違い)。 大浦くんが佐和子に言う「大丈夫、気づかないうちに守られてるから」 というセリフが好きです。




*登場したみなさんが「観終わった後、心があったかくなる映画です」 と口を揃えていましたが、ほんとにそんな映画です。 セリフが少ないのですが、とても印象に残りました。(白)



『輝く夜明けに向かって』CATCH A FIRE

監督:フィリップ・ノイス
製作:アンソニー・ミンゲラほか
製作総指揮:シドニー・ポラック
脚本:ショーン・スロヴォ
撮影:ロン・フォーチュナト、ジェリー・フィリップス
音楽:フィリップ・ミラー
出演:ティム・ロビンス(ニック・フォス)、デレク・ルーク(パトリック・チャムーソ)、ボニー・ヘナ(プレシャス・チャムーソ)、ムンセディシ・シャバング(ズーコ・セプテンバー)ほか

1980年、アパルトヘイト下の南アフリカ。セクンダ精油所で真面目に働き、美しい妻と子と平穏に生活していたパトリックが突然逮捕される。アフリカ民族会議 (ANC)の犯行により製油所が爆破されたとき、嘘の休暇届を出していたことから 一味ではないかと疑われたのだった。取締官のニック・フォスは厳しく追及するが、 無実のパトリックは証拠不十分で釈放される。しかし、妻も拷問を受けていたのがわかって、パトリックはANCへの入党を決意する。誰にも告げずに家を出て、テロリストとしての訓練を受けるのだが、ニックも執拗にテロリストを追っていた。

南アフリカの英雄と呼ばれた実在の人物の軌跡を、実話に基いて映画化したもの。ごく普通の労働者だったパトリックがテロリストの道を選ぶまで、それからの活躍と苦難を描いています。保安部の取締官ニック・フォスも冷酷な人間ではなく、家族思いの父親であるようすも見せています。彼も家族を守り、政府の仕事として遂行したのでしょうが、対照的なラストでした。ただ、パトリックの妻のプレシャスの行動が納得いきません。それも実話なんでしょうか。パトリック本人と、彼を演じたデレク・ ルークが出会う場面に、生きていてほんとに良かったねと思いました。(白)

2006/ユニバーサル映画/スタジオカナル/ワーキングタイトル|ミラージュエンタプライズプロダクション/シネマスコープ/5巻/カラー/上映時間:1時間41分/ 翻訳:古田由紀子
UIP配給 宣伝:スキップ

★1月27日(土)シャンテシネ他にて全国順次公開


『フィレーネのキライなこと』

監督:ロバート・ヤン・ウェストダイク
出演:キム・ファン・コーテン(フィレーネ),ミヒル・ハウスマン(マックス)、タラ・エルダース(ラーラ)

フィレーネは「Sorry(ごめん)」という言葉を言うのはもちろん、聞くのも大嫌い。 その性格が災いしてか、恋はいつもあまり長続きしない。 でも、今回の相手マックスは俳優志望で超イケメンな上に、とっても優しい。 彼こそ運命の人と思っていた矢先、彼は相談もなしにニューヨークへ演劇の勉強に行ってしまう。 いつもならそれで終わりの恋も、今度ばかりはあきらめられない。 フィレーネは我慢できずに彼の後を追う。ところがそこで彼がやっていた舞台は、 「ロミオとジュリエット」がベースながら、ポルノと見まごうばかりの内容。 フィレーネの怒りが爆発する。

わがまま女の騒動記かと思ったら、全然違う!  フィレーネは確かにお上品ではありませんが、彼女の怒りは至極真っ当なもの。 初めはそのパワーには圧倒されますが、だんだん「マックスになんて謝る必要ないぞ〜!」 と観ているこちらの方が過激になってきました。でも恋は盲目なんだなぁ。
2003年にオランダで公開され、大ヒットした作品。 キム・ファン・コーテンはフィレーネをパワフル&キュートに演じています。 オランダだけあって、性描写や女の子同士の赤裸々な会話は、かなり刺激が強かった。
マックス役のミヒル・ハウスマンは『ブラック・ブック』にも出演している、 今オランダで一番人気のある若手俳優なんだそうです。 イケメン好きは要チェック。(梅)

2003年/オランダ/35mm/カラー/ドルビーデジタル/94分/R-18
配給:アートポート
宣伝:ビー・ウイング

公式 HP >> http://www.phileine.jp/

★1月27日(土)より シネセゾン渋谷にてレイトショー


『あなたを忘れない』原題:26 Years Diary

監督:花堂純次
脚本:花堂純次、J・Jミムラ
撮影:瀬川龍
主題歌:槇村敬之「光〜あなたを忘れない〜」
原作:辛潤賛(シン・ユンチャン)著「息子よ!韓日に架ける命の架け橋」潮出版社刊
   康熙奉(カン・ヒボン)著「あなたを忘れない」早稲田出版刊
   佐桑徹著「李秀賢さんあなたの勇気を忘れない」日新報道刊
出演:イ・テソン(イ・スヒョン)、マーキー(星野ユリ)、竹中直人(ユリの父)、原日出子(ユリの母)、ジョン・ドンファン(スヒョン父)、金子貴俊(風間龍次)、大谷直子(高木五月)ほか

2001年1月26日、JR新大久保駅のホームから酒に酔った男性が線路に転落した。 日本語学校留学生のイ・スヒョンさん(26歳)とカメラマンの関根史郎さん(47歳)が、 落ちた男性を助けようとして、線路に飛び降りたが間に合わず、 入ってきた電車にはねられ3人とも亡くなってしまった。

もう6年前の事故ですが、はっきりと記憶しています。 当時、三村順一プロデューサーは「なぜ韓国の青年が命がけで日本人を助けようとしたのか」 と疑問をいだき、イ・スヒョンさんの三回忌にご両親を訪ねたそうです。 そのときご両親は「普通の人間なら当たり前のことです」と答えたそうです。 この言葉が映画完成までの長い道のりを支えてくれたのだとか。 実話を元にフィクションを加えて、 スヒョンさんの魂を浮き彫りにするような作品が作られました。 なお、事故の後全国から寄せられたお見舞金をスヒョンさんのご両親が寄付されたのをきっかけに、 アジアからの留学生を援助する奨学金が設立されました。 今までに約250人の就学生を援助しています。(白)

2006/日本・韓国合作/2時間10分/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
http://www.sonypictures.jp/movies/26yearsdiary/site/

2007年1月27日(土)よりロードショー


©2007映画「あなたを忘れない」プロジェクト/ワイズジャパン.


『ユメ十夜』

原作は夏目漱石の短編小説「夢十夜」。

「余が見た十の夢、その謎は百年後に明かされるであろう」 という文豪・漱石の100年前の挑戦を、 日本映画界の巨匠〜異彩の監督たち10人が独自の映像世界で解釈。 モノクロ、ダンス、アニメーションと様々な映像表現が豪華な顔ぶれで楽しめます。 女優陣の着物姿がいろっぽくてよろしいです。 東京国際映画祭には間に合わなかった十夜めでは、 松山ケンイチの珍しい色男ぶりと本上まなみの女優魂に瞠目。(白)



©「ユメ十夜」製作委員会
○第一夜
監督:実相寺昭雄
脚本:久世光彦
出演:小泉今日子、松尾スズキ

○第二夜
監督:市川崑
脚本:柳谷治
出演:うじきつよし、中村梅之助

○第三夜
監督・脚本:清水崇
出演:服部圭亮、香椎由宇

○第四夜
監督:清水厚
脚本:猪爪慎一
出演:山本耕史、菅野莉央

○第五夜
監督・脚本:豊島圭介
出演:市川実日子、大倉孝二

○第六夜
監督・脚本:松尾スズキ
出演:阿部サダヲ、TOZAWA、石原良純

○第七夜
共同監督:天野喜孝、河原真明
出演(声):Sascha、秀島史香

○第八夜
監督・脚本:山下淳弘
脚本:長尾謙一郎
出演:藤岡弘、、山本浩司

○第九夜
監督・脚本:西川美和
出演:緒川たまき、ピエール瀧

○第十夜
監督・脚本:山口雄大
脚本:加藤淳也
脚本:漫☆画太郎
出演:松山ケンイチ、本上まなみ、石坂浩二
2006/日本/110分/カラー・モノクロ/ビスタサイズ/
配給・宣伝:日活 http://www.yume-juya.jp/

2007年1月27日(土)より全国開運ロードショー


『ルワンダの涙』Shooting Dogs

監督:マイケル・ケイトン=ジョーンズ
共同製作:デヴィッド・ベルトン、ヤンス・ミューラー、ピッパ・クロス
原案:デヴィッド・ベルトン、リチャード・アルウィン
脚本:デヴィッド・ウォルステンクロフト
撮影:アイヴァン・ストラスバーグ BBC
音楽:ダリオ・マリアネッリ
出演:ジョン・ハート(クリストファー神父)、ヒュー・ダンシー(ジョン・コナー)、クレア=ホープ・アシティ(マリー)、ドミニク・ホロウィッツ(デロン大尉)、ニコラ・ウォーカー(レイチェル)ほか

2006年の初めに公開され大変話題となった『ホテル・ルワンダ』。この作品は ルワンダで起きた大虐殺を日本人に知らしめる大きな機会となりました。
2007年の初めに公開されるこの『ルワンダの涙』は、『ホテル・ルワンダ』と は逆の視点で描かれた作品です。すなわち、虐殺が行われる中、ルワンダ人た ちを見捨てて去っていく欧米人たちの物語なのです。
舞台となった公立技術専門学校は、当時神父によって運営され、ベルギー軍国 連部隊の駐屯地でもあったため、虐殺が始まると、多数のツチ族が避難してき ました。しかし虐殺が始まって5日目に、国連部隊は退去し、残された2500人 余りのツチ族は、門の外にナタを持って待ちかまえたフツ族たちに、わずか数 時間の間に殺されました。
この事実をもとに、映画は技術学校にボランティアの教師としてやってきた青 年の目を通して描かれます。脚本を書いたのは、当時ジャーナリストとして現 地を取材し、残されたルワンダ人たちが殺されると分かっていながら逃げてきた経 験を持つ、デヴィッド・ベルトンです。もう一人の重要な人物クリストファー神父 は、ベルトンが当時出会ったキュリック神父がモデルとなっています。キュリッ ク神父は最後までルワンダに残ってツチ族の人々を匿い、国外への脱出を助け ていた人物。後にキュリック神父がルワンダで殺されたことを知って、彼の封印し ていた記憶がよみがえり、自分が為すべきことをなしていない事実に直面して、 映画の脚本を書くに至ったのだといいます。
もしも自分がその場にいたら、いったい何ができたでしょう? 99.9%、彼ら と同様、退去する国連軍の車に乗せてもらったことでしょう。それだけに、彼 らの絶望感、無力感、そして抱え続ける罪悪感を肌で感じて、『ホテル・ルワ ンダ』を観たとき以上の痛みを感じるのです。
この作品がルワンダの現地で撮影されたことも特筆に値します。撮影には、技 術学校での虐殺を辛うじて生き抜いた人々も参加したそうです。撮影は思い出 したくもない辛い体験の再現ですから、困難も沢山あったそうですが、それ以上 に彼ら自身がこの惨劇の事実を世界に伝えたいという強い意志を持って臨んで いたため、無事に撮影を終えることができたといいます。
それではわたしたちも、真摯にその勇気を受け取りに、そして絶望の先にある ものを確かめに映画館へ行きませんか?(梅)

2005/イギリス・ドイツ/カラー/シネマスコープ/DTS/115分/
配給:エイベックス・エンタテインメント 宣伝:フリーマン

★1月27日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次ロードショー

公式 HP >> http://www.r-namida.jp/



『夏物語』

監督:チョ・グンシク
脚本:チョグンシク、キム・ウニ
撮影:イ・ヒョンドク
音楽:シム・ヒョンジュン
美術:イ・チョルホ
日本版エンディングテーマソング:藤井フミヤ「大切な人へ」
出演:イ・ビョンホン(ユン・ソギョン)、スエ(ソ・ジョンイン)、オ・ダルス(ギュンス)、イ・セウン(スジン)、チョン・ソギョン(マンドク)、ユ・ヘジン(プロデューサー)ほか

TV局のスタッフが「会いたい人を探し出す」企画のため、 大学教授のユン・ソギョンを訪れる。 独身を貫き、60を越えた彼の忘れられない人とは・・・。
1969年夏、軍事独裁政権下のソウル。裕福な親のいる大学生のソギョンは、 学生運動もおざなり。外出禁止の時間まで酒に酔っては帰宅する日々だった。 熱心な友人に誘われて、気まぐれに農村への労働奉仕に出かける。 たいしてやる気もなくソウルに戻ろうとしていたが、 村で図書館司書をしているソ・ジョンインに出会ったことから、特別なひと夏となった。

『品行ゼロ』でデビューを飾ったチョ・グンシク監督作品。 69年当時の韓国の世相を把握していたほうが、よく理解できると思います。 日本では高度成長期、学生運動も続いていたものの、 グループサウンズや歌声喫茶が流行っているような時代。 韓国の軍事政権下の事情など知らずにいました。こんなに深刻だったんですね・・・。
イ・ビョンホンが20代の大学生と、珍しく老け役!60代の教授を演じます。 彼が相手役に推薦したというスエが複雑な過去を抱える薄幸のヒロインを演じて泣かせます。 後半、取調べ室でのジョンインがソギョンを見つめ続けている間の表情の変化は見逃せません。 大切なアイテムの「ヒノキの小枝のカード」を作りたくなりました。 (白)

2006/韓国/カラー/116分/ビスタ/ドルビーデジタル
配給:エスピーオー

http://www.excite.co.jp/cinema/natsu2007/

1月27日(土)よりシネマート新宿、シネマート六本木ほか全国ロードショー


2007年2月3日〜

『墨攻(ぼっこう)』

監督・脚本・製作:張之亮(ジェイコブ・チャン)
撮影監督 阪本善尚(さかもと ぜんしょう)
プロデューサー
 中国 黄建新(ホワン・チェンシン) 王中軍(ワン・チョンジュン)
 香港 徐小明(ツイ・シャオミン) 
 韓国 李柱益(リー・ジェイク)
 日本 井関 惺(いせき さとる)
音楽 川井憲次(かわい けんじ)
原作:漫画「墨攻」 森秀樹(原作小説:酒見賢一/漫画脚本:久保田千太郎)小学館刊
提供:キュービカル・エンタテインメント+アミューズソフトエンタテインメント+松竹+小学館
出演
 革離: 劉徳華 アンディ・ラウ
 巷淹中:安聖基 アン・ソンギ
 梁王: 王志文 ワン・チーウェン
 逸悦: 范冰冰 ファン・ビンビン
 子団: 呉奇隆 ウー・チーロン (ニッキー・ウー)
 梁適: チェ・シウォン
 使徒: 牛馬  ウー・マ
 牛子張: 錢小豪 チン・シウホウ

 

今だからこそ描く必要があった『墨攻』
中国の戦乱の世に「非攻」を掲げ、平和を目指した墨家という思想集団がいた!

『墨攻』は、日本の漫画を原作にした中国の歴史大作で、中国の戦国時代紀元前370年頃を舞台にした作品です。紀元前5世紀、墨子という思想家が始めた「非攻」という、攻めずに守り抜き平和を目指すという思想は、墨子の思想に賛同する墨家という集団によって広まったが、始皇帝の中国統一で、戦国時代が終わると墨家は忽然と消えてしまったとされている。

 戦乱の古代中国。小国の梁(リョウ)城は、大国趙(チョウ)の軍勢十万に攻められていた。趙軍を率いるのは名将軍巷淹中(こうえんちゅう)、梁の住民はわずか4000。今や落城の危機に瀕していた。梁王が降伏を決意した時、粗末な身なりの男、革離(かくり)が現われた。墨家(ぼっか)からただ一人救援のためにやってきた墨者だった。梁王から指揮権を得た革離は、梁城の民を守るため、重臣や王子の梁適(りょうてき)の反発を押さえ、孤軍奮闘、守りの戦いをすることになった。そして、自らの策を認めさせた。

 墨者革離が陣頭指揮を執ることになったことを知った巷淹中は革離を訪ね、盤上の戦いを挑んだ。革離を手強い相手と認識し、実戦での再会を約して巷淹中は去って行った。十万の軍勢を相手に革離がめぐらす、あの手この手の作戦とはどのようなものなのか? 果たして城を守り通すことはできるのか?

 

 小説家の酒見賢一氏が1994年「墨攻」を書き、それを基に森秀樹氏が漫画に。漫画版「墨攻」はアジア各国で翻訳され、この漫画を11年前に見た香港のジェイコブ・チャン監督が感動し、この作品をぜひ映画化したいと構想した。
 戦いの連続の中に出現した盤上の戦いや、芽生えた愛、戦うことの愚かさ虚しさが強く伝わってきます。
 ジェイコブ・チャン監督の描く世界は、戦争に英雄はいないということ。(暁)

2006年/中国・日本・香港・韓国
配給:キュービカル・エンタテインメント/松竹

★2007年2月3日(土)より、丸の内ピカデリー1他 全国松竹・東急系にて拡大ロードショー

公式 HP >> http://www.bokkou.jp/

特別記事『墨攻』公開記念特集もご覧下さい



『ピンチクリフ・グランプリ』(原題:The Pinchcliffe Grand Prix)

監督・編集・アニメーション:イヴォ・カプリノ
脚本:ヒェル・アフクルスト、ヒェル・シーヴェンシェン、イヴォ・カプリノ、レモ・カプリノ
キャラクター:ヒェル・アフクルスト
撮影:チャールズ・パティ、イヴォ・カプリノ

自転車修理工で発明家のレオドルは、ピンチクリフ村で、あひるとカササギのミックスのソランと、ハリネズミのルドビグの二人の相棒と穏やかに暮らしている。
ある日、テレビでグランプリレースに3連勝中のレーサー、ルドルフを見て、レオドルは彼がかつての弟子だと気づく。ルドルフは彼の発明を盗んで作ったスーパーカーでレースに勝っていた。話を聞いたソランは、作りかけの車を完成させてレースで挑戦しようと言い出した。しかし、車を作るお金が全然ない。ソランは村に来ていたお金持ちにスポンサーになってもらうことを思いつく。

1975年にノルウェーで作られた人形アニメ映画で、本国ノルウェーでは観客動員ナンバー1の記録を今でも保持している作品です。その動員数は当時の国内人口の2/3にあたるというから凄いです。実は、1978年に一度日本でも公開されたのですが、その時には残念ながらあまりヒットしませんでした。しかし、当時地方に住んでいて、この作品を観たくても観られなかった一人の映画好きの少年が、長じて映画配給会社の社員となり、「この作品が観たい!」という30年越しの夢を実現するにいたりました。
わたしはもちろん初めて観たのですが、その凝りにこった人形世界と30年経っても全く古さがないどころか、一層輝きを増している面白さに驚愕しました。まず、人形アニメでここまでできるのかという驚き。ディテイルの凝りようは凄いの一言。現存するならば、是非一度人形たちや、レオドルたちの作ったスーパー・クラシック・カーのイル・テンポ・ギガンテ号を手にとって見てみたい。村のジオラマも間近に見てみたい! またジャズバンドの演奏シーンは、全楽器の各音に合わせて置かれる指の位置まで再現しているのです。気の遠くなるような地道な作業だったことでしょう。どおりで制作に5年もかかったわけです。
レオドルたちの穏やかで幸せな日常から、クライマックスの刺激的で迫力満点のレースシーン、そしてまた穏やかな日常へ戻っていく物語構成もとても魅力的。そして個性的なキャラクターたちが生き生きしていて、今でもノルウェーの人々に愛され続けている作品だというのが、よくわかります。(梅)

1977年モスクワ国際映画祭グランプリ(児童映画部門)、最優秀アニメ映画賞 ダブル受賞

1975年/ノルウェー/90分/カラー/スタンダード/ドルビーSRD
後援:ノルウェー王国大使館、スカンジナビア政府観光局
協力:日本レースプロモーション、スナップオン・ツールズ
提供:メディア・スーツ+キングレコード
配給:メディア・スーツ

公式 HP >> http://www.pinchcliffe.com

★2007年2月3日(土)より、シアターN渋谷ほか全国順次公開


『世界最速のインディアン』The World's Fastest Indian

監督・脚本:ロジャー・ドナルドソン
撮影:デヴィッド・グリブルA.C.S.
音楽:J・ピーター・ロビンソン
美術:J・デニス・ワシントン、ロブ・ギリーズ
出演:アンソニー・ホプキンス(バート・マンロー)、アーロン・マーフィー(トム)、アニー・ホイットル(フラン)、クリス・ウィリアムズ(ティナ)ダイアン・ラッド(エイダ)、ポール・ロドリゲス(フェルナンド)、ほか

ニュージーランドの田舎町に住むバイク好きのバートは62歳。 これまでひたすら早く走ることに人生を捧げてきた。 年金で一人暮らしの彼の良き理解者は、隣家の少年トムと、ガールフレンドのフラン。 バートの愛車は40年以上も前の年代物のインディアン・スカウトだが、 自分で部品を作り日々改良を重ねている。 夢はアメリカのボンヌヴィル塩平原(ソルトフラッツ)で世界記録に挑戦することだ。 お金も若さもなく、おまけに心臓病を抱えるバートはやるなら今しかない、 と渡航を決心する。バイクと一緒に船に乗り込み、地球の裏側までの長い長い旅が始まった。


バート・マンローは実在の人物で(1899〜1978)、 ロジャー・ドナルドソン監督は1971年に彼に会ってドキュメンタリーを製作しています。 語りきれなかったと感じた監督はそれ以来、 映画化のチャンスを待ち続け30数年たってようやく実現させました。 劇中バートが語るいくつもの味わい深いことばは、監督がバート本人に会って感銘を受け、 観客に伝えたいバートの人生哲学です。 長い旅の途中で困難に遭いながらも少しもあきらめることなく、 誰にでも優しく明るい彼をアンソニー・ホプキンスが好演しています。 こんな人なら誰もが応援したくなります。変質者や神経質な役の多い彼ですが 「僕はすごくハッピーな人間だから、バートの人生哲学は僕の気性に合うんだ」 と語っています。(白)

試写室のロビーに撮影で使われたバイクが展示してありました。その手作り感満載のマシンを見たら、こんなので時速300kmも出したのかと、あらためてその凄さを感じました。お金もなければ、若さもない。全てを情熱で補って、夢に向かって邁進するバートは、究極のバイクヲタです。でも、60歳を過ぎても全然枯れてないその姿に、老若男女全ての人が胸を熱くするでしょう。(梅)

2005/ニュージーランド・アメリカ/カラー/127分/
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

http://www.sonypictures.jp/movies/theworldsfastestindian/index.html

2006年10月22日(日) 東京国際映画祭にて上映
2月3日(土)より テアトルタイムズスクエア、銀座テアトルシネマほかロードショー


『カンバセーションズ Conversation(s)』

監督:ハンス・カノーザ
脚本:ガブリエル・ゼヴィン
撮影:スティーヴ・イェドリン
音楽:クリス・ヴァイオレット
主題歌:カーラ・ブルーニ
衣装:ダグ・ホール
出演:ヘレナ・ボナム・カーター、アーロン・エッカート、ノラ・ザヘットナー、エリック・アイデム

=男はズルいロマンチスト、女は罪なリアリスト=

結婚披露のパーティ会場で、若いころに恋人同士だった二人が再会した。男は新婦の兄。女は新郎の元妻、付添い人の数合わせにロンドンからパリまでやってきていた。独身の男は「ガールフレンドはいるけど、遊びだよ」と言い、再婚した女は「夫は脳外科医、愛してるの」と言う。突然出て行った女に恨みごとを少しずつ吐きながら甘える男に、「少年と年増女みたい」とため息をつく女。明朝はロンドンに発つ女と行かせまいとする男・・・さて。

二人の主人公が、2分割されたスクリーンの右と左にずっと出ずっぱり。(回想シーンは若い俳優が演じている)ときどき段差ができたり、右から左へ中心線を越えてするりと抜けるシーンがあったりで、あら、と思う。向かい合っている二人の表情が同時に観られてなかなか面白かった。俳優は舞台にいるようにずっと演技し続けることになり、それもアップなので手は抜けない!という、演技力がものを言う作品。
アーロン・エッカートは『ブラック・ダリア』、『サンキュー・スモーキング』と公開作品が続いている。ヘレナ・ボナム・カーターは、昨年この作品で(当時の題名は『女たちとの会話』)東京国際映画祭最優秀女優賞を受賞している。会話が軽妙で洒落ている大人の恋愛映画。試写室では男性の笑い声が多かった。身に覚えがあるんだな?(白)

2005/アメリカ/84分/カラー/シネスコサイズ/ドルビーSRD/字幕:古田由紀子
配給:松竹 宣伝:ザジフィルムズ

公式 HP >> http://conversations.cinemacafe.net/

★2月3日(土)より、シネスイッチ銀座にて心ゆれるロードショー!
特別鑑賞券を劇場窓口でお買い求めの方に限り、先着で「彼女のトラベル・ルームシューズ」プレゼント!


『スターフィッシュホテル』

監督・脚本:ジョン・ウイリアムス
エグゼクティブ・プロデューサー:ブライアン・ホルス
プロデューサー:マーティン・ライクロフト/古川実咲子/戸山剛
撮影:ベニート・ストランジオ
美術:金田克美
コンセプチュアリ・デザイナー:斎藤岩男
照明:仲西祐介
編集:矢船陽介
音楽:VORTEX
主題歌:ケイコ・リー
キャスト:佐藤浩市(有須)、木村多江(ちさと)、KIKI(佳世子)、串田和美(黒田)、トリックスター(柄本明)

有須はごく普通のサラリーマン。ある日を境に怪奇的な事件に巻き込まれていく。
妻ちさとの失踪、その鍵を握る謎の人物たち。
彼らの言葉は嘘か誠か…有須は迷宮の中へ入って行く。

ジョン・ウイリアムス監督の前作品『いちばん美しい夏』に主演した南美江に似た切れ長の目、 稟とした面立ちの女二人、対、爬虫類的な肌触りを感じさせる男三人…。 現実、夢、空想を行きつ戻りつする時間の迷路を、 この登場人物たちが異次元の国に誘ってくれます。 まさに、大人版「不思議の国のアリス」です。 間接照明の使い方、古い西洋と日本の美術、部屋の設え、それがうまくミックスされています。 日本在住のイギリス人監督の独自の目線が幻想的な世界に私たちを迷い込ませて困惑させてくれます。(美)

2005年/日本映画/カラー/ドルビーステレオ/アメリカンビスタ/98分
配給:ファントム・フィルム 宣伝:アンカー・プロモーション

http://www.starfishhotel.jp/

2007年2月3日よりシネマート六本木、他全国ロードショー


2007年2月10日〜

『長州ファイブ』

監督・脚本:五十嵐匠
製作総指揮:前田登
撮影:寺沼範夫(JSC)
音楽:安川午朗
美術:池谷仙克
出演:松田龍平(山尾庸三)、北村有起哉(井上馨/志道聞多)、山下徹大(井上勝/野村弥吉)、三浦アキフミ(伊藤博文/伊藤俊輔)、前田倫良(遠藤謹助)、原田大二郎(村田蔵六)、寺島進(高杉晋作)、泉谷しげる(佐久間象山)、ミシェル・(エミリー)、榎木孝明(毛利敬親・友情出演)

=幕末の世、日本の未来のために刀を捨てた、サムライがいた=

1853年黒船の来航により太平の夢が破られた日本は、外国の脅威に対峙せねばならなくなった。 10年後、尊皇攘夷の嵐が吹き荒れる中、長州藩の山尾庸三、伊藤俊輔、志道聞多らは 高杉晋作とともに品川に建設中のイギリス公使館に火を放っていた。 これが何になるのかと疑問を抱いた志士たちは、佐久間象山の開国論に心を動かされる。 長州藩主、毛利敬親は国禁を破る渡航を黙認し、聞多に仲間を集めよと申し渡す。 イギリスへの密航を企てた聞多は、ロシアに渡航経験のある山尾を誘い、山尾は野村弥吉を呼ぶ。 伊藤俊輔、遠藤謹助も加わった。「俺たちは生きたる機械となって日本に戻るんじゃ!」 と決意を新たに、ついに5人はロンドンまで命がけの旅に出る。


(c)長州ファイブ製作委員会

日本の近・現代史を駆け足でやった世代で、こんな史実があったことは知りませんでした。 面白かった!1863年、密航した当時の5人は20歳〜27歳。 最年少の弥吉がロシアで覚えた英語を話すだけで、後の4人は航海中に学んでいます。 武士の象徴であった髷を切り、刀も捨てて不退転の決意で臨んだ5人は、 ロンドンに上陸してその発展ぶりに目を見張ります。 それぞれの得意分野を苦労して学ぶうち、藩にこだわるのでなく、 国全体を思うようになっていきます。
実在の人物の映画を多く撮った五十嵐監督は、今だからこそ、 この「長州ファイブ」の生き様を見せたいと言います。 異国で学んで戻った5人はみな、新しい日本を実現する重要な人物となっていることに驚き、 当時彼らを送り出した人たち、また、受け入れたイギリスの懐の深さを思いました。(白)

五十嵐監督の前作『HAZAN』や『アダン』に主演した榎木孝明さんにインタビュー (記事、67号に掲載)した時に、 「五十嵐監督から、次回作で毛利のお殿様の役をやってくださいって頼まれたんですよ。 ずぅ〜っとお茶たてているだけでいいですからって」と、おっしゃっていたのが、 この作品だったのか・・と納得。 家臣から彼らの禁を破る渡航希望を聞かされて、黙認した上に、 資金援助までする太っ腹なお殿様で、話を聞いている間、ずっとお茶をたてているという次第。
それはさておき、外国人を見たら切り倒せという時代に、 密航してでも外の世界を見たいと飛び出していった勇気ある若者達がいたお蔭で、 日本の近代化が急速に進んだのだと思うと、胸が熱くなります。
長州ファイブの5人は、その誰もが英国から帰国して偉業を遂げています。 伊藤俊輔は後の伊藤博文(初代内閣総理大臣)、志道聞多は、後の井上馨(初代外務大臣)。 遠藤謹助は帰国後大阪造幣局長を務めた人物で、春の大阪の風物詩、 造幣局の桜の通り抜けは彼のアイディア。 あの素晴らしい桜を見られるのも、彼のお蔭と思うと、ぐっと親近感が沸いてきます。 野村弥吉は、帰国して日本初の鉄道を新橋―横浜間に開通させた後の井上勝。 そして、山尾庸三は、近代化を進めるには人材養成が不可欠と、 工部大学校(後の東京大学工学部)の設立に尽力、日本工学の父と呼ばれます。
ロンドン到着早々、下宿先の邸宅の玄関ドアの前に5人の脱いだ靴がきちんと並んでいる様は、 一見笑える光景なのですが、よく考えれば、彼らが躾の行き届いた士族だと捉えるべきことですね。 土足で家にあがる方が、彼らにとっては無礼なこと。 こんな文化の違いを克服しながら、異国の地で努力をした先人がいたことを、 今一度思い起こしたいと思いました。(咲)

2006/日本/カラー/ヨーロピアン・ヴィスタ/ドルビー/119分
配給:リベロ

http://www.chosyufive-movie.com/

2月10日(土)より シネマート六本木、立川シネマシティ他にてロードショー

世田谷の松陰神社をご存じですか?  伊藤博文らが学んだ松下村塾を主催した吉田松陰が祀られている神社です。 この松陰神社で、去る2月3日、伊藤博文役を演じた三浦アキフミさんによる ヒット祈願が行われました。

奇兵隊(長州防衛の為に高杉晋作により結成された)に扮した一行と三浦アキフミさんは、 吉田松陰の墓前に献花をし、宮司によるヒット祈願を受けました。


(c)長州ファイブ製作委員会

三浦アキフミさんのコメント:
「松陰神社には、伊藤博文役が決まってから、すでに5,6回来ています。 実は、つい先日も初詣に来たばかりなので、 そんな馴染み深い神社でヒット祈願ができたことを、とても嬉しく思います。 しかも、今日は奇兵隊の方もいてくれたので、なおさら嬉しかったし、 とても光栄なことだと感じました。銃を持った奇兵隊の方が強そうなので、 僕も普段と違って、あまり笑わないようにして、"力強さ"を表現してみました(笑)。
 『長州ファイブ』は、伊藤博文はじめ立派な人物ばかりですが、若い頃は、 僕らと同じように、悩みや不安を抱えていたはずです。でも、とにかく行動に移してみる、 という勇気は見習いたいですね。映画を見た人に、 『悩む前に行動する』というメッセージが伝われば良いな、と思います」



『華麗なる恋の舞台で』Being Julia

監督:イシュトヴァン・サボー
脚本:ロナルド・ハーウッド
撮影:ラホス・コルタイ
音楽:マイケル・ダナ
美術:ルチアナ・アリギ
衣装:ジョン・ブルームフィールド
出演:アネット・ベニング(ジュリア・ランバート)、 ジェレミー・アイアンズ(マイケル・ゴセリン)、ブルース・グリーンウッド(チャールズ卿)、ミリアム・マーゴリース(ドリー)、 ジュリエット・スティーブンソン(エヴィ)、 ショーン・エヴァンス(トム・フェネル)、ルーシー・パンチ(エイヴィス)、マイケル・ガンボン(ジミー・ラングトン)、トム・スターリッジ(ロジャー・ゴセリン)

1938年のロンドン。 舞台女優ジュリアはすでに地位も名声も手にし、理解のある夫マイケルと息子も持ちながら、 倦怠の日々を送っていた。 それがある日、親子ほど年の違うアメリカの青年トムに言い寄られ、あっさりと恋におちてしまう。 ジュリアは再び輝く時間を取り戻し、舞台の出来も上々だった。 しかし、トムは若い女優に心が動いていた。 彼はそ知らぬ顔で、ジュリアの新しい舞台にぜひ使ってと頼み込む。


(C)2004 2024846 Ontario Inc.; Being Julia Productions Limited ;
ISL Film kft, All rights Reserved

30年代ファッションとアネット・ベニングの笑顔が素敵です。 映画の中に舞台劇をたびたび登場させ、現実の世界との裏表を見せています。 亡くなったジュリアの恩師のジミーがここぞというときに現れ、ジュリアにいろいろ語るのです。 劇場に精霊のように存在しているらしいこのジミーのセリフがなかなか面白いです。 女優であるジュリアがそれを最大限に発揮してみせるラストが痛快。 「やったね!」と思わず拍手したくなりました。 聡明な息子ロジャー役トム・スターリッジがちょっと気になっています。 原作は文豪サマセット・モームの「劇場」だそうで、文学全集に入っているんでしょうね。 読んでみようかな。(白)

62回ゴールデン・グローブ賞「ミュージカル・コメディー部門」主演女優賞受賞作品

2005年アカデミー賞主演女優賞 ノミネート

2004年/カナダ・アメリカ・ハンガリー・イギリス/104分/英語/アメリカン・ヴィスタ/ドルビーSRD
配給・宣伝:アルシネテラン

http://www.alcine-terran.com/kareinaru/

2月10日(土) Bunkamura ル・シネマ他にて拍手喝采ロードショー


『マジシャンズ』

監督・脚本:ソン・イルゴン
撮影:パク・ヨンジュン
テーマソング:「Sylvia」(LOVEHOLIC)
美術:ホン・ジ
出演:チョン・ウンイン(ジェソン)、チャン・ヒョンソン(ミョンス)、イ・スンビ(ジャウン)、カン・ギョンホン(ハヨン)、キム・ハクソン(お坊さん)

大晦日の夜、山荘のカフェ・マジシャンズでジェソンとミョンスがバンド時代の話に花を咲かせている。 ドラマーのジェソンとギターのジャウン、キーボード&ベースのミョソンはボーカルのハヨンとそれぞれ恋人同士だった。 3年前ジャウンが自殺したことでバンドは解散してしまったのだ。 2人にはわからないが、ジャウンもそばにやってきている。 ハウンが到着するまで、残された2人は現在と過去を行きつ戻りつ・・・。 そこへお坊さんが訪れる。

ポーランドで映画の勉強をしたというソン・イルゴン監督の不思議な余韻の残る作品。 95分ワンカット、全て夜に撮影されています。 5分の長回しでさえ大変と聞いていたので、観ていて緊張してしまいました。 ワンカットに耐えられる舞台出身の俳優をそろえ、丁寧なリハーサルをしたようです。 過去と現在の話の切り替えは、俳優が着替えることで現していますが、 よく観ていないと混乱するかもしれません。
カメラマンは森の中を動く俳優について回ります。デジタルカメラとはいえ、 制約の多い自然の森が舞台ではさぞ大変だったことでしょう。カメラマン泣かせですね。 フィルメックス上映時での質疑応答では、 「外の撮影で寒くて鼻水があごまで垂れても、ふくわけにもいかなかった」とあります。 想像するとおかしいやら気の毒やら。 映画を志す人なら一度はやってみたい、しかし2度はいい、という感じかしら。 (白)

2005/韓国/カラー/ドルビーSRD/95分/DV/
配給:IMX
宣伝:ステップ・バイ・ステップ

1月20日(土)より 渋谷ライズXにてミラクルロードショー!

http://www.magicians.jp/


『モーツァルトとクジラ』

監督:ピーター・ネス
脚本:ロナルド・パス
原作者:ジェリー・ニューポート
キャスト:ジョシュ・ハートネット(ドナルド)、ラダ・ミッチェル(イザベル)、ゲイリー・コール(ウォーレス)、ジョン・キャロル・リンチ(グレゴリー)

数字を見ると他のことが頭に入らなくなるドナルドは、タクシーの運転手として働くものの、 失敗ばかりして長続きしない。 一見普通の若者だが、彼はアスペルガー症候群という障害を抱え、 平穏な生活を営むことが出来ずにいた。 しかし彼は、同じ障害を持つ仲間たちの為に集会を開いて、 少しでも環境に適応する力を身につけようと努力している。 そこに、美容師のイザベルがメンバーに加わった。思ったことを素直に語り、 奔放に振る舞う彼女にたちまち魅了され、恋に落ちてしまう。 だが、ともに求め合いながらも傷つけ合ってしまう二人には、 平穏な生活はやはり遠い夢なのだろうか。

この作品は、友人に薦められて観た『レインマン』がきっかけで、 自らの障害に気付いたジェリー・ニューポートの実話を元にしています。 彼を演じるのは『ラッキーナンバー7』『ブラック・ダリア』で、現在日本に於いて、 一番ホットなハリウッド若手スター、ジョシュ・ハートネット。 ドナルドの愛情を全身全霊で受け止めるイザベルには、『メリンダとメリンダ』、 『サイレントヒル』のラダ・ミッチェル。 この映画はアスペルガー症候群の人達のストーリーですが、 イザベルが汚いドナルドの部屋を、綺麗に整理整頓したのに、 烈火のごとく彼に拒否されたり、またドナルドがデート前に鏡に向かい、 表情や言葉の練習をする…なんてことは、二つとも昔々私にも経験があります。 恋愛中のカップル、少し冷めてしまったカップル、冷え切ってしまったカップル (そんなカップルは二人で来ないか?)に、是非とも観ていただきたい。 不思議な力をもった作品です。 そう言えば、モーツァルトもクジラも不思議な力がありますね。(美)

2004年/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/ドルビー/94分
配給:アートポート

http://www.mozart-kujira.jp/

2007年2月10日(土)より シネスイッチ銀座にてロードショー

〓「モーツァルトとクジラ」NHK出版より1月下旬発売。


『となり町戦争』

監督:渡辺謙作(『ラブドガン』)
原作: 三崎亜記
撮影:芝主高秀
音楽:Sin
美術:浅野誠
出演:江口洋介(北原修路)、原田知世(香西瑞希)、瑛太(智希)、菅田俊(町長)、余貴美子(室長:室園)、飯田孝男(室長補佐:前田)、岩松了(田尻主任)、小林麻子(本田)

「舞坂町はとなり町・森見町と戦争を始めます。開戦日5月7日。終戦予定日は8月31日。」 ある日届いた、となり町との戦争のお知らせ。 偵察業務に就かされた“僕”は、その業務遂行のために、 対森見町戦争推進室の“香西さん”と夫婦生活を始める。 戦時にもかかわらず、町は平穏を崩さない。 かろうじて戦争状態と分かるのは、日々のニュースで発表される戦死者の数だけ。 淡々とした日常生活のなかに侵食した戦争。 “僕”は、知らず知らずのうちに、その戦争の中心にいたのだ・・・。

2006/日本/ビスタ/カラー/ドルビーSR/1時間54分
配給:角川ヘラルド映画/製作プロダクション:フィルムメイカーズ

http://kadokawa-herald.co.jp/official/tonarimachi/

2月10日(土)〜新宿ガーデンシネマほか全国ロードショー



2007年2月17日〜

『チョムスキーとメディア 〜マニュファクチャリング・コンセント〜』原題:Manufacturing Consent: Noam Chomsky and the Media

監督:マーク・アクバー/ピーター・ウィントニック

ノーム・チョムスキー: アメリカの言語学者、思想家、活動家。 マサチューセッツ工科大学教授。1928年フィラデルフィア近郊の生まれ。 両親は、ウクライナ、ベラルーシから移住してきたユダヤ人で共にヘブライ学校教師。 チョムスキーもヘブライ語の学校で学ぶが、そこで教えられたシオニスト運動は、 ユダヤとアラブの両民族の共生をうたうものだったという。 10歳の時、学校新聞にスペイン内戦での人民戦線敗北についての論説を初寄稿。

アメリカの外交政策やグローバル資本主義を堂々と批判することで知られるチョムスキー。 本作では、著名人によるチョムスキーへのインタヴューやテレビ討論の場面などを通じて チョムスキーの思想を描き出す。 相手がエキセントリックに扇動しても、いたって穏やかに受け答えるチョムスキーの姿から、 その発言は真実味を帯びて私たちに伝わってくる。

自由に発言できる民主主義社会に暮らしていると思っているアメリカや日本。 そこにある落とし穴・・・ 情報は溢れているけれど、何が真実かわからない。 聞かされている情報は、権力者にとって都合のいい切り口で語られているから要注意だと チョムスキーは語る。例えば、虐殺も身内がやった場合は隠蔽し、 敵がやれば大虐殺と報道する。 アメリカには一定の世界観を押しつけるシステムがあると言い切り、 そのため思想の幅が狭いという。

日本では1993年山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映されたが、 その後配給が決まらず、この度初めて劇場公開されることになった。 今になってこそ、チョムスキーが1990年代初頭に解き明かしたアメリカのメディアの仕組みが、 9・11事件やそれ以降のこの時代を生み出したのではないかと思い当たる。

1992年/カナダ/167分(95分+72分)/DVカム/カラー

★2007年2月17日(土)より ユーロスペースにてロードショー

http://www.cine.co.jp/media/



『エクステ』

監督・原案:園子温
脚本:園子温、安達正軌、真田真
撮影:柳田裕男
出演:栗山千明、大杉漣、佐藤めぐみ、つぐみ、町本絵里、佐藤未来、山本未來ほか

横浜港のコンテナの中から、膨大な量の髪の毛に埋もれた女性の遺体が発見された。臓器売買の被害者のようだが、不思議なことに死んでいるのに髪の毛が生えてきていた。遺体安置所の管理をしている山崎は究極の髪の毛フェチ。嬉々として彼女を自宅に持ち帰る。
黒髪の美しい優子は美容師を目指して勉強中。偶然、優子を見かけた山崎は彼女の髪に惚れ込み、彼女の勤める店に自作のエクステンション用毛髪を売り込みに行って彼女に接近する。店の美容師たちはそのエクステを気に入って使い始めるが、それをつけた女性たちが次々に奇怪な死を遂げるのだった。

ホラーなので、主に髪の毛を使ったおぞましい映像の数々があるのですが、色んなところに遊び心があって、観ていて楽しいです。栗山千秋の可憐さや、つぐみ演ずる姉の憎たらしさも良いのですが、何と言っても大杉漣!! 究極の髪の毛フェチで奇々怪々たる山崎役を、歴史に残る大怪演で見せてくれます。ホラーなのに大爆笑してしまいました。怖いのは苦手という方でも、これはきっと楽しめます。(梅)

ところどころ目をつぶりながらも、「ぼくちん」の大杉漣のおかげで最後まで観ました。大杉さんサイコー! あの大量の、湧いてきて攻撃してくる髪の毛がしばらく忘れられません。プレスシートの表紙に1本髪の毛がついていて、思わずはらってしまいました。印刷だったんですけど(笑)。ああ、思うツボ。(白)

製作プロダクション:セントラルアーツ
配給:東映

公式 HP >> http://www.exte-movie.jp

★2月17日(土)より、池袋サンシャインシネマほか全国ロードショー


『キャプテントキオ』

監督・脚本:渡辺一志
撮影:岡雅一
音楽:PANTA
美術:磯見俊裕、黒川利通
出演:ウエンツ瑛士(フルタ)、中尾明慶(ニッタ)、泉谷しげる(都知事)、いしだ壱成(アロハ)、渡辺一志(映画屋)、渋川清彦(モヒカン)、飯田一期(タムラ)、日村勇紀/バナナマン(署長)、設楽統/バナナマン(スター)、山岡由実(カンナ)ほか

20XX年、大地震により崩壊した東京は、日本政府に切り捨てられてしまった。 無法地帯となったこの町に、エネルギーのある若者達が集まり始めていた。 ライブがあるという噂を聞きつけ、地方から自転車で二人の高校生がやってくる。 ギターを担いだロック少年ニッタと、誘われてついてきた映画少年フルタ。 彼らは到着早々手錠をかけられ、トラックに放り込まれるというトンでもない目に逢ってしまう。

『19』(2001年)の監督・脚本・主演で注目をあびた渡辺一志監督・脚本作品。 荒廃した街に入り込んでしまった高校生二人が、いろいろな大人に出会ってもまれていきます。 親友だった二人の関係もしだいに微妙に変化。 監督が映画を撮り始めたのが15歳だったそうで、その年頃の子供たちに観てもらいたいと、 少年二人の設定にしたそうです。 本人も映画屋(ワンマンな監督)として出演。 お笑いのバナナマン、泉谷しげるに車だん吉、石立鉄夫のキャスティングでギャグ漫画を観ているようでした。 少年たちに受け、共感されそう。 初主演のウエンツ瑛士くん(1985年生まれ。あら、もう成人でした)は、 『ブレイブストーリー』の声優としてカンヌ映画祭に参加、 ファッション誌のスカウトがあったほどの美形ですが、 バラエティ番組の出演が多いですね。 GWには主演作『ゲゲゲの鬼太郎』も公開予定です。(白)

2007/日本/95分/ビスタ/ドルビーSR/
配給:プレグレッシブ ピクチャーズ/ディーライツ 宣伝:スキップ

http://www.captain-tokio.com/

2月17日(土)より渋谷シネマGAGA!シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー


『孔雀 ―我が家の風景―』

監督:クー・チャンウェイ(『紅いコーリャン』『さらば、わが愛/覇王別姫』撮影)
脚本:リー・チャン
撮影:ヤン・スー
出演:チャン・チンチュー(『セブンソード』『花嫁大旋風』)、フェン・リー、ルゥ・ユウライ

文革が終わった1977年。中国のとある田舎町。 元は金持ちのお屋敷だったと思われる家のテラスで、いくつもの家族が食卓を囲んでいる。 カオ家の3人の子供たち。大きな図体の長男ウェイクオは知的障害を持っていて、 母親は彼を不憫に思って、正月に飴を分けるときにも、 長女ウェイホンや次男ウェイチャンに、兄に多く分けるように言う。 兄は下の二人にとって、ちょっぴりお荷物だ。
自由奔放なウェイホンは、ある日、空から降って下りてきた落下傘部隊の将校に恋をして、 落下傘部隊に志願するが、夢を果たせない。 自分で作った落下傘を自転車の後ろにつけて、町を走りまわるウェイホン。 一方、ウェイチャンも障害者の兄にうんざりして、学校をやめて家を出て行く…。

『紅いコーリャン』『さらば、わが愛/覇王別姫』『太陽の少年』 『オータム・イン・ニューヨーク』など、数々の作品の撮影を手がけたクー・チャンウェイの初監督作品。 地方都市の風情ある町並みや、家族ひとりひとりの描写が素晴らしい。

娘や息子に、いい仕事につかせようと、一所懸命要人に付け届けをする両親。 子を思う親の気持ちがせつない。待っていても開いてくれない孔雀の羽のように、思うようにはいかないそれぞれの人生。やるせないけれど、なんともあじわいのある作品でした。(咲)


★NHKアジア・フィルム・フェスティバルで上映
11月1日 10:30〜(監督ティーチイン予定) 中止
11月4日 20:30〜(上映前に監督舞台挨拶予定)

◆2007年2月17日(土)より Q−AXシネマ他 全国順次ロードショー

2006年/中国/136分/DOLBY SRD/ビスタサイズ

提供:レントラックジャパン、ナインテンタテインメント
配給:キネティック、アルゴ・ピクチャーズ

公式 HP >> http://www.eiga.com/official/kujaku/



2007年2月24日〜

『さくらん』

監督:蜷川実花
脚本:タナダユキ
原作:安野モヨコ「さくらん」
撮影:石坂拓郎
音楽:椎名林檎
美術:岩城南海子
出演:土屋アンナ(きよ葉・日暮)、椎名桔平(倉之助)、安藤政信(清次)、木村佳乃(高尾)、成宮寛貴、菅野美穂(粧ひ)、夏木マリ(女将)、石橋蓮司(楼主)、遠藤憲一、市川左団次ほか

吉原の遊郭・玉菊屋には今日も多くの男たちが集まってくる。 きよ葉は8歳でここに売られてきた。 気が強くて何度も足抜けをし、そのたびに折檻されても泣き声ひとつたてたことがない。 粧ひに「花魁になどなれぬ」と言われて、逆に奮起したきよ葉は、「手練手管」を学んでゆく。 粧ひは金持ちの旦那に身受けされ、羨望を一身に浴びながら吉原を出て行った。 粧ひにかんざしを贈られたきよ葉は、やがて1本立ちし「新造」から「花魁」へと登りつめてゆく。

主人公きよ葉・日暮には『下妻物語』の土屋アンナ、 先輩の花魁に菅野美穂、木村佳乃が肌もあらわな熱演。 女将に夏木マリ、楼主に石橋蓮司とベテラン勢。 きよ葉に入れあげるお客に成宮寛貴、椎名桔平。安藤政信はきよ葉を幼いころから見守る役。 フォトグラファー蜷川実花が、初の長編映画を監督しました。 独特のあふれんばかりの色彩が、画面をくまなく輝かせています。 舞台となる遊女の部屋、衣装、床の間の花(東信)まで今までにない色使いで、目を見張ります。 赤い色が際立つのはパワーの象徴なのかも。 喧嘩のシーンには「下妻のいちご」を思い出しました(大好き!笑)。 閉塞した遊郭の中で自分の意思を貫くきよ葉はすがすがしく、 子供のために泣くきよ葉にはお母さんになった土屋アンナさんがかぶりました。(白)

配給:アスミック・エース

http://www.sakuran-themovie.com/

2007年2月24日(土)〜シネクイント、新宿ジョイシネマ、池袋シネリーブルにてロードショー

★『さくらん』大ヒットで、シネクイントにて「花魁サービス実施中」
上映期間中着物で来館の3人以上の方は1000円で鑑賞できます!!



『素敵な夜、ボクにください』

監督:中原俊
脚本:黒沢久子・祢寝彩木
企画:小澤俊晴(プログレッシブ ピクチャーズ)
音楽:遠藤浩二
出演:吹石一恵(木村いずみ)、キム・スンウ(イ・ジンイル、カン・スヒョン)、占部房子(山本裕子)、関めぐみ(木村ひかり)、枝元萌(沢谷聡子)、飛坂光輝(パク・ファンソク)ほか

イ・ジンイルは韓国のカーリング選手。試合の大事な場面でチームメイトの助言を無視、強引な逆転を狙ったものの大外れ、チームは負けてしまった。主力メンバーから降格となったジンイルは、気分転換に日本に留学中の後輩ファンソクを訪ねる。
売れない女優のいずみは、来日中の韓流スター「カン・スヒョン」とめぐり合う。片言の日本語で甘い言葉をささやかれ、すっかりその気。スターへの足がかり!の下心も手伝って一夜を過ごすことになった。目覚めると彼はいなくなっていたが、残された切符はいずみの故郷の青森行き。てっきりこれは結婚の申込みと早合点、有頂天で帰郷すると、いずみがカン・スヒョンと思い込んでいたのは、瓜二つのイ・ジンイルだった。

韓国スターのキム・スンウが、二役で日本映画に初主演。スターのスヒョンとしての出番はほんの少しで、行きがかり上ど素人の女の子たちにコーチをするはめになる、カーリング選手のジンイル役が殆どです。思い込みが強くて行動的、少々わがままないずみ役に吹石一恵、いずみに引きずられてチームを組む3人の女性たち、真面目な裕子、気のいい聡子、クールな妹のひかり、それぞれいい味出しています。似たもの同士のジンイルといずみのすれ違いの恋模様と、カーリングのかけひきの面白さも盛り込んで、気軽に楽しめるラブコメディになっています。カーリングの映画には、実話を元にした『シムソンズ』があります。ルールなどについてはそっちが詳しいので、先に観ておくともっとよくわかりますよ。(白)

韓流にカーリングって、なんだかはやりものを無理にくっつけてない? なんて思いながら観に行ったのですが、これがなかなかどうして、楽しく可愛らしいラブコメディに仕上がっているのでした。お話の転がり方にあまり無理がなく、良い役者が揃って、アンサンブルが軽やか。楽しい気分になりたいときには、おすすめですよ。(梅)

配給:エスピーオー、プログレッシブ ピクチャーズ

公式 HP >> http://www.sutekinayoru.com/index.html

★ 1月20日(土)青森先行ロードショー!!
★ 2月24日(土)シネマート新宿、シネマート六本木ほかにて全国ロードショー


『叫 さけび』

監督・脚本:黒沢清
出演:役所広司、小西真奈美、葉月里緒奈、伊原剛志、オダギリジョー、加瀬亮ほか

刑事の吉岡は、先頃起きた女性殺害事件の犯人に自分の影を見て不安を募らせている。この世のものとは思えない赤い服を着た女の影も見るようになっていた。そんな彼に優しく接する恋人の春江。しかし二人の間に微妙な距離があるのは明らかだった。
吉岡の周りでは、似たような手口の殺人が次々に起こり始める。何故かその犯人たちを導かれるようにして見つける吉岡。犯人たちは、奇妙な幻影を見て恐れおののいていた。そして吉岡にも今やその女の姿は頻繁にはっきりと見えていた。しかし、それが誰なのかが分からない。

古典的な幽霊話なのですが、葉月里緒奈扮する赤いドレスの幽霊はかなりパワーアップしています。従来の幽霊は自分に犯した罪の償いをさせるべく、犯人への恨みをはらさんとしますが、彼女は自分を無視し続けた世の中へ恨みを拡大させ、甲高い叫び声がどんよりと曇った東京の空をつんざきます。それにしても葉月里緒奈の幽霊は似合いすぎます。(梅)

2006年/日本/カラー/35mm/ヴィスタサイズ/DTS/104分
製作:TBS、Entertainment FARM、エイベックス・エンタテインメント、オズ、日活
製作プロダクション:オズ
配給:ザナドゥー、エイベックス・エンタテインメント、ファントム・フィルム

公式 HP >> http://www.sakebi.jp

★2月24日(土)より、シネセゾン渋谷・新宿武蔵野館他にて全国ロードショー


『絶対の愛』原題:Time

脚本・監督・製作・編集:キム・ギドク
製作総指揮:鈴木径男
出演:ソン・ヒョナ、ハ・ジョンウ、パク・チヨン、キム・ソンミン、杉野希妃(ソ・ヨンファ)

セヒ(パク・チヨン)は、ジウ(ハ・ジョンウ)と付き合い始めて2年。 いつもの喫茶店で、恋人ジウがウェイトレス(杉野希妃)に目線を向けただけで嫉妬してしまうほど、自信をなくしている。 このままでは、彼に飽きられてしまう!  思いつめたセヒは、部屋を引っ越し、携帯電話も変えて、整形外科医(キム・ソンミン)のもとを訪れる。 手術の壮絶な映像を見せられ、このままでも十分綺麗なのにと言われても、 顔を変えなければと決意は固い。 そして半年。セヒがいなくなって寂しい思いをしていたジウは、 スェヒという女性と親しくなる。 が、いざという場になると、忽然と消えた恋人への思いが募り、一歩踏み出せない。 そして、実はスェヒがセヒだと気がついた時、ジウは思いもかけない行動に出る...。

キム・ギドク監督の13作目。『春夏秋冬そして春』が静だとすると、 『絶対の愛』は動。感情が激しくうごめき、人間の本性を見せ付けられる思いがした。 人はいったい何に惹かれて相手を愛するようになるのだろう。 入り口は看板である顔かもしれない。 そうして愛し合うようになっても、繰り返される日常に慣れてしまうと、 いつしか飽きてしまい、変化も求めたくなる。 小さな幸せがずっと続けばそれでいいという思いの人もいるだろう。 でも、人生に永遠はない。お互いの気持ちを同じレベルで持ち続けることの難しさ!  それにしても、恋焦がれる思いに縁遠くなった我! (咲)

2006年/韓国・日本/カラー/ドルビーSRD/アメリカンビスタ/1時間38分
提供・配給:ハピネット
宣伝:ムヴィオラ


★『絶対の愛』公開記念!
キム・ギドク レトロスペクティヴ 「スーパー・ギドク・マンダラ」
2月24日(土)〜3月16日(金)
ユーロスペースにて
連日レイトショー9:10PM〜、他モーニングショーあり
日本未公開作品を含む、長編第2作からの全作品を一挙上映!

◇キム・ギドク監督が参加する来日記念パーティー 日時:2/24(土)7:00PM-9:00PM
会場:Prologue(ユーロスペース1F)

公式HP>>  http://zettai-love.com/


『ボッスン・ナップ』boss'n up

監督・脚本:プーク・ブラウン
製作:アミア・ヤズディ/テッド・チャン/ディラン・ブラウン
撮影:マックス・ダ・ヤン・ワン
美術:カルロス・オソリオ
音楽:スヌープ・ドッグ
出演:スヌープ・ドッグ、リル・ジョン、トリーナ、サンディ・カーター、キャリン・ワード、ラリー・マッコイ、シャレー・アンダーソン他

スーパー店員のコーデ(スヌープ・ドッグ)は、この境遇から抜け出して大金を掴むことを夢見ていた。 特技は女性の扱い。 スーパーのレジで客にチップを貰うなんて彼だけだ。 そこへ伝説のピンプ(売春斡旋業)のオレンジ・ジュース(ホーソン・ジェームズ)が現れ、 「弟子にするから超一流の女を捜して来い」と持ちかける。 シャルドネ(シャレー・アンダーソン)に出逢ったコーデは、彼女こそ運命の女だと直感! 二人で裏の世界で成り上がっていく。

ラップ・スターのスヌープ・ドッグが自らのアルバム「ブルー・カーペット・トリートメント」 の曲をたっぷり使って作った、男の夢物語な作品。 ピンプって早く言えばヒモですかね〜。 たくさんのいい女を抱えて、客をとらせて上がりを受け取るという、 長良川の鵜飼いを思い浮かべてしまいました(笑)。 ホーソン・ジェームズの濃さと、 ヒロインに抜擢されたシャレー・アンダーソンのいい女ぶりが見もの。(白)

2005年/アメリカ/90分/ドルビーSR/ビスタサイズ
配給:ビー・ビー・ビー
http://www.bossn-up.com/

2月24日(土)よりシアターN渋谷、シネヌーヴォXにて公開



『ボビー』原題:BOBBY

監督・脚本:エミリオ・エステヴェス
撮影:マイケル・バレット
美術:パティ・ポデスタ
音楽:マーク・アイシャム
キャスト:アンソニー・ホプキンス(ジョン)/ハリー・ベラフォンテ(ネルソン)/ウィリアム・H・メイシー(ポール)/ヘザー・グラハム(アンジェラ)/シャロン・ストーン(ミリアム)/クリスチャン・スレーター(ティモンズ)/ローレンス・フィッシュバーン(副料理長)/イライジャ・ウッド(ウィリアム)&リンジー・ローハン(ダイアン)/マーティン・シーン(ジャック)&ヘレン・ハント(サマンサ)/エミリオ・エステヴェス(ティム)/デミ・ムーア(ヴァージニア)/アシュトン・カッチャー(売人)/フレディ・ロドリゲス(ホセ)/ジョシュア・ジャクソン(ジェイド)/ニック・キャノン(ドウェイン側近)/ジョイ・ブライアント(パトリシア)/メアリー・エリザベス・ウィンステッド(スーザン)/シア・ラブーフ(ジミー)/ブライアン・ジェラーティ/(クーパー)/スヴェトラーナ・メトキナ(記者)/ディヴィッド・クラムホルツ(フィル)/ジェイコブ・ヴァルガス(ミゲル)

1968年6月5日のLAアンバサダーホテル。 ロバート・F・ケネディが大統領予備選挙に立候補して、 カリフォルニア州の選挙結果が出るこの日、ホテルにいた22人の男女の群像劇。 かつての老ホテルマン、ジョンとネルソンは引退した後も毎日やってきて、 チェスを楽しみ昔話をしている。 厨房ではケネディ上院議員を迎えるため、ダブルシフトが組まれた。 野球観戦に行くつもりだったホセは夜勤になってしまい、憤懣やるかたない。 不法労働者たちだから、と外出を禁じた厨房の責任者ティモンズを、 ポール支配人は「クビだ!」どなりつける。 支配人の妻ミリアムが働くホテルの美容室に、 今晩結婚するというティーンエイジャーのダイアンが訪れる。 落ち目で酒びたりになった歌手ヴァージニアは、ボビーの記者会見の前に歌う予定だが、 今日も夫ティムと口論している。 ボビーの若い側近は、選挙ボランティアの学生たちを送り出し、会場の準備におおわらわだ。 誰もが様々な想いを抱えるなか、ボビーはひとつの「希望の星」だった。

"ボビー"と呼ばれて人々に親しまれ、 アメリカ改革の期待を受けていたロバート・F・ケネディは、 このホテルのボールルームで勝利演説をした後、 群衆が多いため厨房を抜けようとしてある男の銃弾に倒れました。 その史実を軸に、血の通った人々のストーリーを結びつけ、 まさに『グランドホテル』形式の映画をエミリオ・エステヴェスが作り上げました。 映画の中で元ホテルマンを演じるアンソニー・ホプキンスとハリー・ベラフォンテが、 『グランドホテル』のセリフの話をするシーンがあるので、 思わずニヤッとしてしまいました。 監督のエステヴェス本人も、父親のマーティン・シーンも群像の1人として出演しています。
映画にはボビーの実際のフィルムが挿入され、スピーチがかぶさります。 これが今の政治家達にきっちり覚えてもらい、実践してほしい内容です。 この人が大統領だったらアメリカは変わっていただろうと、今更ながら惜しくてなりません。 悲劇を目の当たりにした群衆とともに泣けました。 キャストひとりひとりの熱演と音楽にも拍手。(白)

2006/アメリカ/カラー/スコープサイズ/ドルビーデジタル/120分/
提供・配給:ムービーアイ
オリジナル・サウンドトラック:ユニバーサル インターナショナル
http://www.bobby-movie.net/

2月24日(土)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他全国ロードショー


2007年2月2日〜4日

国際交流基金主催 英語字幕付き日本映画上映会第7弾
「進化する日本映画〜Evolving Japanese Cinema」

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)の主催で 日本映画の英語字幕付き上映会が開催されます。 第7弾の今回の上映会では、現代の最前線を担う監督たちの初期の秀作6作品が上映されます。 日本在住の外国の方々にとって日本映画の豊かさに触れる絶好のチャンスです。 お知り合いの外国の方々に是非ご紹介ください。

期間:2007年2/2(金)〜2/4(日)
会場:赤坂・OAGホール
(東京都港区赤坂7−5−56 ドイツ文化会館内)
地下鉄銀座線・半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目」駅A4出口より徒歩5分
主催:国際交流基金
企画・運営協力:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会
協力:角川ヘラルド、シネカノン、松竹、日活

料金:当日600円(当日券のみ) 
*各回入替制 *全作品英語字幕付き(講演は入場無料)


<タイムテーブル>

【2/2(金)】
18:30 その男、凶暴につき(1989/103分/監督:北野武)
Violent Cop / 1989 / 103 min. / KITANO Takeshi

【2/3(土)】
13:30 MONDAY(2000/100分/監督:SABU)
Monday / 2000 / 100 min. / SABU

16:00 ファンシィダンス(1989/101分/監督:周防正行)
Fancy Dance / 1989 / 101 min. / SUO Masayuki

18:30 月はどっちに出ている(1993/109分/監督:崔洋一)
All Under the Moon / 1993 / 109 min. / SAI Yoichi

【2/4(日)】
13:30 害虫 (92分)(2001/92分/監督:塩田明彦)
Harmful Insect / 2001 / 92 min. / SHIOTA Akihiko

15:15 講演 塩田明彦 監督
Lecture by SHIOTA Akihiko

17:30 カリスマ(2001/92分/監督:黒沢清)
Charisma / 2000 / 103 min. / KUROSAWA Kiyoshi

<お問合せ先>
会期前のお問合せ:上映会事務局(東京フィルメックス内)
          Tel: 03-3560-6394(11:00〜17:30 平日のみ)
会期中のお問合せ: Tel: 080-5150-5053(開催期間中のみ)

サイト>>
(日)  http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/fsp-7.html
(English)  http://www.jpf.go.jp/e/culture/topics/movie/fsp7.html



2007年3月9日〜

「EARTH VISION 第15回 地球環境映像祭」

環境をテーマとしたさまざまな映像を通して地球環境について考えることを目的に、 日本を含むアジア、オセアニア・ポリネシアに広く作品を公募し、 コンペティション形式の上映会を行っています。 地球環境をテーマとした映像であれば、作品のジャンル、プロ・アマチュアを問わない点が、 この国際映像祭の大きな特長です。 事務局審査、事前審査で最終的に選ばれた入賞作品を上映します。 上映後には、監督からのあいさつや観客との質疑応答があります。

  • 2007年3月9日(金)〜11日(日)
  • 四谷区民ホール
    新宿区内藤町87番地 四谷区民センター9階
    丸の内線「新宿御苑前」大木戸門出口

  • 協力費1日1000円 中学生以下無料・事前予約不要
    3日間通し協力費(カタログ付き)一般2000円 学生1500円

      http://www.earth-vision.jp/top-j.htm


上映作品
●3月9日(金)
14:00〜『気候大異変ー環境の崩壊が止まらない』(日本/監督:藤川 正浩/52分)
15:15〜『ビッグ・ブルー』(オーストラリア/監督:ジェニファー・クレバーズ/50分)
16:30〜『死の季節よ、さらば』(フィリピン/監督:ボイェッテ・リンバン/33分)

●3月10日(土)
10:00〜子どものための環境映像プログラム
 『雪渡り』 (日本/監督:こぐま あつこ/14分)
 『らっぱ』 (インド/監督:P. シェーシャードリー/108分)
 
13:00〜『古民家のつぶやき―建築家ムラさんの家づくり』(日本/監督:宮川 直子/25分)
13:40〜『石おじさんの蓮池』(台湾/監督:ワン・チンリン、チュ・シャオチェン/24分)
14:45〜『危険なオレンジ』(タイ/監督:ティーナー・アムリト・ギル/28分)
15:30〜『生命の干潟』(韓国/監督:イ・ミンス/50分)
16:55〜『断罪の核心―元裁判長が語る水俣病事件』(日本/監督:本田 裕茂/48分)
18:10〜『プージェー』(日本/監督:山田 和也/110分)

●3月11日(日)
10:00〜子どものための環境映像プログラム
 『ABU未来への航海-アジアの10代 熱帯雨林の旅』(日本/監督:渡辺 利明、佐藤 知樹/44分)
 『おとなりさんとわたし』(ベルギー/監督:ルイーズマリー・コロン/8分)
 『グランド・ゼロー聖なる大地』(アメリカ/監督:カレン・アクア/9分)
 『地球は虫の惑星だー昆虫写真家・海野和男の映像世界II』(日本/監督:春原 晴久/47分)
13:00〜『イノセンス』(タイ/監督:アーリーヤー・チュムサーイー、ニサ・コンシリー/100分)
15:15〜 中国環境ドキュメンタリー映像祭 特別プログラム
 『ホワイト・プラネット』(フランス・カナダ /監督:ティエリー・ラゴベール、ティエリー・ピアンタニダ/83分)
18:00〜表彰式

 アース・ビジョン大賞作品上映/交流会


「第3回国際交流基金 アラブ映画祭2007」

2005年に始まったアラブ映画祭も、今年で3回目を迎えました。 今年は、「アラブ新作パノラマ」で5本、 「エジプト映画回顧展」で12本の計17本の映画が上映される他、 ゲストを迎えてのシンポジウムが2回開かれます。
「アラブ新作パノラマ」では、これまで恐らくほとんど日本で紹介されたことのない、 サウジアラビアとイエメンの映画が上映されます。 一方、「エジプト映画回顧展」では、 アラブ諸国の中でもダントツの映画大国エジプトのバラエティに富んだ映画の数々が新旧織り交ぜて上映されます。

会期:2007年3月9日(金)〜18日(日)
会場:赤坂・OAGホール
東京都港区赤坂7−5−56 ドイツ文化会館内
地下鉄銀座線・半蔵門線・都営大江戸線「青山一丁目」駅A4出口より徒歩5分

◆アラブ新作映画パノラマ
『インターネットの扉』Bab el Web 2005年/アルジェリア
『バーブ・アジーズ』Bab‘Aziz 2004年/チュニジア=ドイツ=フランス=イギリス
『沈黙の影』Shadow of Silence 2005年/サウジアラビア
『古きサナアの新しき日』 A New Day in Old Sana'a 2005年/イエメン
『長い旅』Le Grand Voyage (2004年/モロッコ=フランス)

『長い旅』は、「アラブ映画祭2006」人気No.1作品のアンコール上映。 シネマジャーナル67号で紹介しています。 南フランスに住むモロッコ人の老人がいやがる息子に車を運転させて メッカ巡礼に行くロードムービー。 聖地メッカでの撮影も敢行。 肌の色も言葉も違う人々と接する内に、移民二世の息子の気持ちに変化が起きていきます。 この息子役を演じたニコラ・カザールは、 3月に公開されるフランス映画『サンジャックへの道』でもアラブ系移民二世を演じています。

◆エジプト映画回顧展
『喜劇万事快調』 Everything is Fine 1937年
『歌姫ウンム・クルスームのファトマ』 Fatma 1947年
『渓谷の争い』 Feud in the Valley 1954年
『カイロ中央駅』 Cairo Station 1958年
『郵便局長』 The Postmaster 1966年
『ナイル河のから騒ぎ』 Adrift on the Nile 1971年
『ズーズーにご用心』 Watch out for Zuzu 1971年
『ヒンドとカミリアの夢』 Dreams of Hind and Kamilia 1989年
『テロリズムとケバブ』 Terrorism & Kebab 1992年
『恐怖の大地』 Land of Fear 1999年
『閉ざされたドア』 The Closed Door 1999年
『ヤコービエン・ビルディング』The Yacoubian Building 2006年

主催:国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
後援:在日本アラブ・エジプト共和国大使館
協力:エジプト文化省、エジプト国立フィルムセンター、アラブ・アジア文化交流協会(アーダード)
運営協力:ぴあ株式会社

  http://www.jpf.go.jp/j/culture_j/topics/movie/arab2007.html

スタッフ日記にアラブ映画祭のレポートを掲載しましたのでご覧下さい。



2007年3月15日〜20日

「フランス映画祭2007」

今年はフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴを来日代表団団長に迎え、東京・横浜・大阪で開催されます。 上映予定の18作品は全てジャパン・プレミア。詳細は公式HPに順次アップされますので、ぜひチェックしてください。

【東京・横浜】
六本木 3/15(木)〜18(日)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ
お台場 3/17(土)〜18(日)シネマメディアージュ
横浜  3月予定 TOHOシネマズ ららぽーと横浜

【大阪】
難波 3/18(日)〜20(火) TOHOシネマズ なんば
高槻 3/19(月)〜20(火) TOHOシネマズ 高槻 

http://www.unifrance.jp/festival/index_pc.php

●カトリーヌ・ドヌーヴ出演 上映作品
『輝ける女たち(仮題)』 (Le Heros de la Famille) 2006年仏公開
 監督:ティエリー・クリファ
 出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、エマニュエル・ベアール
 配給:ムービーアイ
 2007年GW公開 Bunkamura ル・シネマ

『ストーン・カウンシル』 (Le Concile de pierre) 2006年仏公開
 監督:ギョーム・ニクルー
 出演:モニカ・ベルッチ、カトリーヌ・ドヌーヴ
 配給:アルバトロス・フィルム
 2007年公開予定

『輝ける女たち(仮題)』より
© 2006 SBS FILMS EDELWEISS SRL FRANCE 2 CINEMA


2007年4月28日〜

ニューヨークで暮らしています 彼女たちがここにいる理由』

○上映会のお知らせ (入場無料)

日時 2007年4月28日(土)PM2:00〜3:30
場所 ヴィータホール
   京王線聖跡桜ヶ丘駅前ヴィータコミューネ8階 042-374-9711
問合せ 090-4748-3050 杉浦まで

ご家族、お友達を誘っておいでください、お待ちしています!


○すでに終了した上映会

○2006年10月13日(金)東京ウィメンズプラザホール
 「映画!映画!映画!シネマジャーナル創刊20年大会」ワークショップで上映
  場所はこちらの地図を参照下さい。
  18:00 開場 18:30 開映 19:45 パネルディスカッション
  問合せ 03-5991-3486 テス企画シネマジャーナル

○2007年1月28日(日)池田市民文化会館アゼリア小ホール 
 後援(財)いけだ市民文化振興財団
 阪急宝塚線石橋駅西口から徒歩6分
 18:00開場 18:30開映 19:45Q&A監督の話「作山?o治・典子ご夫妻のNYアトリエを訪ねて」
 チケット発売11/20から 問合せ072-761-8811池田市民文化会館

※共通参加費500円です。チケット制でない場合は当日受付清算です。



「イタリア映画祭2007」
・4月28日(土)〜5月5日(土)
・有楽町朝日ホール (マリオン11F)

《日本未公開の最新イタリア映画12本を一挙上映! 》
◆『犯罪小説』
(2005年/146分) 監督:ミケーレ・プラチド
キム・ロッシ・スチュアート,ステファノ・アッコルシ,ジャスミン・トリンカ
4月30日(月・休)18:00
5月4日(金・祝)13:00

◆『私たちの家で』
(2006年/101分) 監督:フランチェスカ・コメンチーニ
ヴァレリア・ゴリーノ
4月30日(月・休)10:20
5月2日(水)18:40

◆『家族の友人』
(2006年/110分) 監督:パオロ・ソレンティーノ
4月29日(日・祝)13:10
5月2日(水)10:20

◆『気ままに生きて』
(2006年/108分) 監督:キム・ロッシ・スチュアート
バルボラ・ボブローヴァ
4月28日(土)14:50
5月3日(木・祝)13:00

◆『カイマーノ』
(2006年/112分) 監督:ナンニ・モレッティ
ジャスミン・トリンカ,シルヴィオ・オルランド
4月29日(日・祝)16:00
5月5日(土・祝)11:00

◆『わが人生最良の敵』
(2006年/115分) 監督:カルロ・ヴェルドーネ
カルロ・ヴェルドーネ
4月30日(月・休)13:10
5月4日(金・祝)16:10

◆『N‐私とナポレオン』
(2006年/110分) 監督:パオロ・ヴィルツィ
モニカ・ベルッチ,ダニエル・オートゥィユ
4月29日(日・祝)10:20
5月3日(木・祝)15:50

◆『新世界』
(2006年/120分) 監督:エマヌエーレ・クリアレーゼ
シャルロット・ゲンズブール
4月28日(土)17:30
5月2日(水)13:00

◆『ヴィットリオ広場のオーケストラ』
(2006年/90分) 監督:アゴスティーノ・フェッレンテ
5月1日(火)10:20
5月4日(金・祝)19:00

◆『結婚演出家』
(2006年/100分) 監督:マルコ・ベロッキオ
セルジョ・カステッリット,サミ・フレー
4月28日(土)12:00
5月2日(水)15:50

◆『星なき夜に』
(2006年/104分) 監督:ジャンニ・アメリオ
セルジョ・カステッリット
5月1日(火)13:05
5月4日(金・祝)10:20

◆『プリモ・レーヴィの道』
(2006年/92分) 監督:ダヴィデ・フェラーリオ
ドキュメンタリー
5月1日(火)15:50
5月3日(木・祝)10:20

*プレミア上映
◆『空のように赤く(仮題)』
(2004年/95分) 監督:クリスティアーノ・ボルトーネ
4月29日(日・祝)18:50

◆『それでも生きる子供たちへ』
(2005年/130分) オムニバス作品
5月1日(火)18:35

◆『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』
(2006年/102分) 監督:マリオ・カナーレ、アンナローザ・モッリ
ドキュメンタリー
5月3日(木・祝)18:40

*サイレント映画
◆『カビリア』 [染色(一部彩色)版]
(1914年/3308メートル、16コマ/分=181分)
5月5日(土・祝)15:00

*短編作品

  1. 『癒しがたき愛』 (2005年/16分) 監督:ジョヴァンニ・コヴィニ
    Un inguaribile amore (Giovanni Covini)
  2. 『ザカリア 』(2005年/15分) 監督:ジャンルーカ&マッシミリアーノ・デ・セリオ
    Zakaria (Gianluca & Massimiliano De Serio)
  3. 『見えますか?』 (2006年/13分22秒) 監督:アレッサンドロ・デ・クリストファロ
    Do you see me? (Alessandro De Cristofaro)
  4. 『ニュース』 (2006年/4分) 監督:ウルスラ・フェラーラ
    News (Ursula Ferrara)
  5. 『私です』 (2006年/21分) 監督:セルジョ・カステッリット
    Sono io (Sergio Castellitto)

詳細は公式HPをご覧ください
http://www.asahi.com/event/it07/index.html


「韓国アートフィルム・ショーケース」

韓国映画振興委員会(KOFIC) の全面協力で、韓国のアート系作品4本を特集上映します。
初日は、一挙4作品を上映予定。

『キムチを売る女』(原題:芒種)
脚本・監督:チャン・リュル
撮影:ユ・ヨンホン
出演:チュ・ヒョンヒ、キム・パク、ジュ・グァンヒョン、ワン・トンフィ

朝鮮族の女スンヒは、夫は殺人事件を起こして服役中。故郷の延平から遠く離れたこの町の鉄道脇の粗末な家に、一人息子のチャンホと二人移り住み、露天でキムチを売って生活している。
同じ朝鮮族であることから親しくなった男キム。彼女のキムチをよく買ってくれ、露天商の許可を取るのを世話してくれるワン警官。チャンホがガラスを割ってしまい、お詫びに届けたキムチを気に入ってくれた工場の食堂長。
初めは親切だが、一皮むけば暗い本性が表れる。そんな男たちに対して、辛うじて毅然として立っていたスンヒ。しかし、ある出来事が彼女の心を打ち砕いてしまう。

チャン・リュル監督は、朝鮮族(韓国系中国人)で、元々現代中国文学を代表する作家として有名でした。特に映画制作の勉強をしたわけではないのですが、初作品の短編『11歳』が、いきなりベネチア国際映画祭に招聘されています。この『キムチを売る女』は長編第2作になります。全く無駄のない、シンプルで美しい映像の中に、深い哀しみと怒りを撮る人です。賈樟柯やキム・ギドクに続く、映像作家として大いに期待されています。

2005年カンヌ国際映画祭批評家週間ACID賞
2005年ぺサロ映画祭ニューシネマ部門グランプリ
2006年ブゾル映画祭グランプリ
2006年シネマノボ映画祭グランプリ
2006年タオスアジアン映画祭グランプリ&観客賞 他多数受賞

2005年/韓国・中国/カラー/ヴィスタ/ドルビーSRD/109分

★第1弾 2007年1月27日(土)より、渋谷シアター・イメージフォーラムにてロードショー

『不機嫌な男たち』